「iPS細胞」が、いろんな病気を治せるって本当?
iPS細胞は、体のあらゆる種類の、細胞になることができる。
できた細胞を、治療に使える日は、まだ先になるけれど、病気や
ケガで傷ついた細胞のかわりとして、働いてくれるくれることが、
期待されている。
人の皮膚などの細胞をもとに、人工的につくり出したので、
私たちの体にない細胞で、「人工多能性幹細胞」と呼ばれている。
人の細胞は数百種類、脳も含めると3千種類あるという人もいるほど。
その一つ一つが心臓や骨など、
私たちの体を形作る基本パーツになっている。
受精卵ができてから、一週間ぐらいたつと、すべての体の細胞に
生長できる「種(たね)細胞」ができる。ここから、個性豊かな細胞が
増え続けて、体のさまざまな部分をつくっていく。
役割をもった細胞のになることを、「細胞が分化する」、という。
いったん分化した細胞は、もう「種細胞」に戻れないし、ほかの
どんな細胞にも、なれない。
細胞はやり直しが利かないため、哺乳類の分化は、
逆戻りできない、「一方通行」って考えられていた。
ところが、バイオテクノロジーの技術を使って研究室で、
大人の皮膚の細胞を、「種細胞」まで戻すことが、できてしまった。
こうしてできた種細胞が、iPS細胞です。
京都大学の、山中 伸弥先生たちが、初めて作ったのです。
種(たね)細胞~あらゆる細胞に、生長できる
逆戻り ~遺伝子を働かせる
*** 朝日新聞・DO科学より、抜粋にて ***
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