1855(安政2)年正月元旦。
萩藩(山口県)の野山獄に、変わった囚人がいた。
キツネ目で痩せ型。ひどく理屈っぽい。なんでも、ペリーの黒船に小
船でこぎ寄せ、アメリカに密航を企てた、危険人物だという。
ところが、元旦から、この囚人が「妹に手紙を出す」と、獄中、せっせ
と筆を動かしている。その手紙が、なかなか面白い。
「新年おめでとう」というが、なぜ新年はめでたいのか。
その理由を次のように、妹に説明している。
めでたいの目は、目玉のことではなく、木の芽、草の芽のこと。
木草の芽は、冬至から一日一日、陽気が生ずるにしたがって、
萌え出る。
この陽気は、物を育てる気で、人の慈悲仁愛の心と同じ。
天地にも、人間にも好ましい気である。
つまり、陽気が生じて、草も木も芽が出たいと思うのが、おめでた
いということ。人間の場合は、新年で、きたない心を洗い流し、人間
の本心である優しい気持ちに戻ること。
それが「新年おめでとう」の意味。
囚人はそう書いていた。
その言葉のごとく、囚人は出獄すると、春の陽気になったつもりで、
人を育てはじめた。
囚人の名は、吉田松陰(1830~59)。
彼の教えた松下村塾(しょうかそんじゅく)からは、
高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文らが出た。
本当に、近代日本の芽が出たと、言ってよい。
*** 朝日新聞・昔も今もより
茨城大准教授・磯田 道史・文にて ***
「明けまして・・・新年おめでとうございます」・・・・・
と何気なく使い、挨拶としていましたが、意味を深く考えたことのない
私でしたが、年の明けたことが、おめでたいのではなく、
「新年で、きたない心を洗い流して、優しい気持ちに戻ること」
反省をこめて、新しい年を迎えることであった訳です。
来年もよろしく・・・というときに、来年はこうしたいとかの多少の
気持ち、心積もりは、ありましたが、今まで、このような気持ちで、
新年を迎えていたであろうかと、
まさに、反省心のみの私です。
万両にも、このような色があるのですね。
上野東照宮ぼたん園にて
読んでいくうちに、しっかりと
受け止めていました。
「新年で、きたない心を洗い流し、
人間本来の優しい気持ちに戻る!」
まだ6日か経っていませんから、
間に合いますよね!!
>南極にも、ボーリング場有ったなんて?
南極のペンギンと北極の白熊が出会う難局はそうざらになさそうです。
極端な噺も、マンガにすると起こりそうです。
なので、”ボーリング”して石油が発掘されたりもありそう。
今年も宜しくお願い致します
新年の意味を問う面白い逸話・・・全く同感です。
新年・新年と騒いでも何も変わらないと言っていた人も見受けましたが、新しい年には新しい年に対する礼儀も理由も有るはずですものね。
自分の気持ちを高揚したり、踏ん切りを付けたり、目標を立てたりするのに最適だと思っています。
今年もカメペースは続くかと思いますが、気長にお付き合い頂けましたら幸いです。
まるでmotokoさんが吉田松陰になったようです。
汚い心を洗い流し、優しい気持ちで、改めて、
motokoさん明けましておめでとう御座います
ところで、白いマンリョウにとても興味があります。
純白・無垢なところが、おめでとうの話と関係しますね。白マンリョウ欲しい!!
今日は7日ですが、まだ、大丈夫ですね!!。
長い年月、新年の意味を、考えずに来ましたが、
鬼が笑ってしまうかもしれませんが、来年も、
この意味を忘れずに、新年を迎えたいと思います。
私の、北極、南極の思い違い?、勘違い?の混同が、
>、”ボーリング”して石油が発掘されたりもありそう。
・・の発想になるわけですね・・・。
物事も良いほうにとれば、気持ちもプラス思考に、
なんて思って、新年早々、顔を赤らめています。(笑い
新年おめでとうございます。
こちらこそ、よろしくお願い申し上げます。
前年度を振り返って、心あらたに、目標を立て新年を迎える・・・振り返ることも、汚い心を洗い流して、のなかに含まれるのでしょうね。
おめでたい新年の意味を、自覚できましたこと、幸いと思っています。
花水木さんの、綺麗な写真と短歌、楽しみにしています。
手のことも有りますので、無理なさいませんよう、
お大事になさってください!!。
書かれた磯田准教授の、構成がいいですね。
最後のほうに、吉田松陰の名が出てきて・・・。
私も、興味深く読みました。
改めてのご挨拶、有難うございます。
こちらこそ、改めまして、おめでとうございます。
万両は、赤い色ばかりかと思っていましたが、
このような色、はじめて見ました。
鉢の万両、我が家も庭に植え替えましたので、
大きくなるのを、目で追いたいと思っています。
本年も宜しくお願い致します。
とっても気が引き締まる思いで
読ませていただきました。
人は気持ち次第で変われるんですね。
今年は私も目標を高く持って
来年は気持ちよくあらたに芽を出せるようにしたいです。
明けましておめでとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
(私のほうこそ、《遅》です。。。)
人間も毎年、草木が芽を出すように、心清らかに、
穏やかな優しい気持ちを忘れずに、新しい年を
迎える気持ちが、大切なのですね。
ご無沙汰してしまいまして、お訪ねくださって、
有難うございます。
今、みかんの皮は、食べるごとに、ザルに入れて、
干しています。
忘れていた、みかんの皮のお風呂を、ぴかりさんに、思い出させていただきましたので、楽しみにしているところです・・・。