「重ね言葉」は「重言」ともいい、意味が重複する語を二重に使っている言葉をいう。
「頭痛が痛い」「馬から落馬する」など、重複が明らかな語もある。
ただ、必ずしも「重ね言葉=間違い」ではない。と東京堂出版、西谷裕子さん。
辞典の執筆・編集に長く携わる西谷さんは、「できたら避けたいという表現です。
文字に書くと重複が分かりますが、話し言葉では安易に使われやすい。言葉の
正確さより、相手に伝えるという目的が優先されているからかもしれません」と話す。
*決着がつく
決着は「決まりがつく」こと。「着」に「つく」意が重なり、本来重複する表現。
*違和感を感じる
違和感は「なじまない感じ」なので、「・・・・・な感じを感じる」になってしまう。
「違和感を覚える」か「違和感がある」が適当。
*お体ご自愛ください
手紙文で使われるが、自愛は「自らその身を大事にすること」で、「お体を」
とする必要はない。「ご自愛ください」が適当。
*あとで後悔する
「後悔」は字義通り「あとで悔やむ」こと。話し言葉でよく使われるが「あとで」は
本来、不要となる。
*遺産を残す
遺産は「人が死んだ後に残した財産」。「遺には」「のこす」の意味があり、
「残す」と重なる表現。
本来、「耐えに耐える」「待ちに待った」という、同じ言葉の重複で、強調したり、
語調を変えたりする表現方法はある。
*** 朝日新聞・beランキングより抜粋にて ***
「お体をご自愛ください」はよく使っていましたが、話し言葉ではなく、
手紙につける典型的な「書き言葉」だそうです。
でも、手紙文以外にも、この言葉は使っていましたので、この記事を
読んでからは、「ご自愛ください」にしています。
暑中見舞いなどにも、「お体をご自愛ください」と、なんの疑問も
持たずに使っていましたので、気をつけたいと思っています。
今朝の朝空です・・・7:22ころに写しました。