気ままな思いを

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綴る雑日記です 

朝井まかて著「すかたん」を読んで(そのニ)

2014-08-02 | 読書


朝井まかての「すかたん」を読んで・・・今日は(その二)を記してみます。
小説の中から、大坂の商人の言葉の意味合いを。

「丁稚どんの名前って、みんな松か吉がついているのは?」

本名の上の字を取って、下に松をつける。五年ほど勤めたら吉の字をいただいて長吉、
十年経って手代に引き上げてもろうたら長七で、ニ十年で番頭になったら長助、
三十年勤め上げたら長兵衛を名乗り、暖簾と支度金を分けていただいて別家として、
一家の主になるんや。

商売相手は名前を聞いただけで、その者の置かれている立場や勤めの
年季まで分かるということです。

大阪ものは、食べ物をさん付で呼ぶことがある。
油揚げをおあげさん、いなり寿司をおいなりさん、豆もお豆さんだし、お粥はおかいさん。

文中より

いなり寿司をおいなりさん・・・とは、関東でも言っていますが、丁稚どんの名前も年季で
このように変わっていくことは、知りませんでした。



ウオーキング道路にて