行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2019年2月3日(日)の日記

2019年02月03日 | 日記

会社の休暇制度を利用して休みを取ったので旅行に行く。

特撮の円谷英二のミュージアムが出身地の福島県須賀川にこの1月にオープンしたというニュースを聞き、訪ねることにした。

朝はゆっくりと起きて、東京駅午前11時の東北新幹線に乗る。

約1時間20分で福島県の郡山。東北本線で2駅、東京方面に戻ると須賀川。

さっそく駅ホームの壁にこんな大型ポスターが現れた。

須賀川市がM78星雲光の国と姉妹都市になったとのこと。

すかがわ市M78光の町のホームページ(https://m78-sukagawa.jp/)もあったりする。

改札を出ると、駅舎内の壁にもウルトラマンの大きな絵。

これが須賀川駅を外から見たところ。

その向かいにもM78星雲光の国との姉妹都市縁組みのことを書いた掲示。

須賀川の中心市街へ向かう道にはウルトラマンや怪獣の像があるらしいのだが、焦らずまずは昼飯。須賀川着が午後1時だから、そろそろ何か食べないといけない。

事前に調べたが須賀川駅の周りで食事をしようと思ったら、駅前のガストしかない。

ガストで食べたのはチーズINNハンバーグAセット(ライス・日替わりスープ)

予報では昼頃から曇りになるということだったが、ガストを出たらさっきまでの青空がまったく消えて、空が雲に覆われていた。確かに予報が当たっているのだが、わずか30分弱でそんなに変化したのに驚く。ガストの駐車場を見ると、溶けていない雪。ということは何日か前に降ったのだろう。

 

いよいよ須賀川の中心部へ。まずは須賀川駅前のウルトラマンモニュメント。

案内板など見ると、「像」とは呼ばず「モニュメント」と記されている。

中心部へ向かう道に入ると、街路灯のフラッグにこういう絵を発見。

ウルトラマンと須賀川の伝統行事である「松明あかし」という火祭りとのコラボ。絵は他に何種類もあった。

駅から400メートルぐらいで釈迦堂川を渡る須賀川橋。

この橋を渡るといよいよウルトラマンや怪獣のモニュメントが登場する。

橋のたもとに最初に現れたのはウルトラマンタロウ。

川は谷を流れるので、道はここからしばらく上りになる。なお、この道は松明通りということ。

タロウのすぐ脇にあった案内板。松明通り沿いに計13個のモニュメントがあるという。

ひとつずつ写しながら進む。次はウルトラマンA。

モニュメントは道の両側にある。間断なく車が来るような交通量ではないが、幹線道路だけに渡るときはとにかく気をつける。子供連れで来た人は子供が飛び出さないように要注意だ。

ウルトラの母。

まもなく坂が終わって建物が密になる市街へ。

番外その1。中心部の街路灯は上から照らすものではなく、脇へ光を出す柱状のもの。そして、その一番上の部分にはウルトラマンや怪獣のイラスト。最初に現れたのはメトロン星人のイラスト。

次のモニュメントはゾフィー。

ゼットン。

ベムスター。

写真で右の方、道の反対側に小さく写ったウルトラマンは...

ウルトラマンジャック。

ウルトラマンジャックの名前は放映後10年余りあとに付けられたもの。今はすっかり定着しているが、初回放映をリアルタイムに見ていた自分は100%馴染むことができない。やはり、放映タイトルの「帰ってきたウルトラマン」のほうがしっくりくる。

番外その2。路上の何かの設備を納めた箱に描かれているのはブルトン。

松明通りは電線地中化がされているから、もしかしたら地下からつながる電機関係の設備かもしれない。

ウルトラセブン。

エレキング。

エレキングとウルトラセブン。

どうも各ウルトラマンと縁のある怪獣が近くに配置されているようだ。

エレキングはウルトラセブンに登場した怪獣。

ベムスターも「帰ってきたウルトラマン」の登場怪獣。その「帰ってきたウルトラマン」ウルトラマンジャックはスペシウム光線もベムスターの腹に吸収されて敗退し、セブンにウルトラブレスレットを貰ってようやく勝利する。ウルトラマンジャックのモニュメントはウルトラブレスレットの切断武器形態を掲げた姿だった。

そして、ゾフィーとゼットンも近い位置。直接戦ってはいないが、どちらも「ウルトラマン」最終回の登場。

さて、モニュメントも残り少なくなってきた。

ピグモン。

円谷英二ミュージアムが入っている須賀川市の複合施設tetteの前を一旦通り過ぎて、ゴモラ。

ゴモラの後ろに見える建物が、そのtette。

カネゴン。

トリが初代のウルトラマン。

実は翌日帰りに須賀川駅内のコミュニティプラザに無料のガイドマップがあるのを見つけ、貰って帰った。家に帰ってから見たら、ウルトラマンの向こうにある信号を右に折れ、約200メートル先の須賀川市役所の前にはウルトラの父のモニュメントもあるという。

来たときはガイドブックに気付かず、須賀川橋たもとの案内板をデジカメで写して、その画像を見ながら松明通り沿いのモニュメントだけを探しながら歩いた。しょうがないので、いつになるか分からないがまた須賀川に来ることがあれば、そのときは市役所前のウルトラの父も写すことにしよう。

 

少し引き返しtetteへ。図書館、子ども館施設、公民館機能などを持つ複合施設で、この1月11日にオープンしたばかりとのこと。円谷英二ミュージアムも同日のオープン。

1階内部。

円谷英二ミュージアムは5階だが、それとは別に1階奥にも怪獣モニュメントを置いた場所がある。

"ひかりのまちひろば"という名前で、レッドキング、バルタン星人、キングジョーがいる。
 

 

円谷英二ミュージアムは訪問者が多い土日祝は整理券方式による入れ替え制となっている。1階の事務室カウンターで整理券とパンフレットを貰う。

座面がゴザになっているベンチに置いて写す。

整理券。40分ごとに入れ替え(1日の最初と最後は30分とのこと)で、自分が貰ったのは14:50~15:30のもの。

その時間の少し前に行く。入口の外は写して大丈夫か聞くと、いいけれど(内部をズームアップせずに)遠景でということだった。それで写したのが次の写真。

入口に掲げられた注意事項。

円谷英二ミュージアムのホームページであらかじめ分かっていたが、内部は撮影禁止。権利関係がかなりいろいろあるのだろう。それに路上のモニュメントはみんなウルトラ関係だったが、ミュージアム内はウルトラも多少はあったが、大部分が東宝関係だった。そのあたりの絡みのあるのかもしれない。

そんな中で撮影可能(静止画のみ)なのがゴジラスーツ。あとは訪問者参加型のディスプレイ画面が2つ。

訪問者参加型はどちらかというと子供向けのもの。それで、ゴジラスーツだけを写す。
 

じっくり見て回ると、映像コンテンツ以外の展示物は40分でなんとかひととおり見ることが出来た。でも、映像コンテンツを見るには時間が足りない。今日は須賀川で1泊する予定なので、あとは翌日朝一で来て、見ることにする。

tetteの各階にはベランダがある。円谷英二ミュージアムがある5階のベランダへ出てみた。

さっき歩いてきた松明通りの須賀川駅方向。

こちらは建物の正面側から。

 

tetteを出て、脇道を入ったところにある喫茶店へ行こうとすると、向こうに円谷印刷という会社があった。

円谷というのは須賀川あたりに多い名字らしい。

旅行前に事前にネットでいろいろ調べたら、マラソンの円谷幸吉も須賀川出身とのこと。円谷幸吉は1964年の東京オリンピックで銅メダルを獲得したものの、4年後のメキシコオリンピックに向けての様々な重圧からと言われているが、自殺してしまった選手。

1964年の東京オリンピックのときは自分はまだ3歳。円谷幸吉のことはずっとあとになってテレビで特集した番組などを見て知った。(「知ってるつもり?!」とかで)

 

さて、入った喫茶店は大束屋珈琲店。大束の読みは「おおつか」。

レギュラーブレンド(430円)を飲んで一休み。

事前にGoogleマップで調べたら、この店は円谷英二の親族がやっているらしく、店内に資料やフィギュアが置いてある画像もあった。

ところがそんな感じの店内ではない。

松明通りから脇道へ入る角を挟んで、ウルトラマンショップSHOTM78があり、そこの看板にもSHOP大束屋と書かれているので、混同されているのではなかろうかと考えた。

それで、会計のときにマスターに聞くと、ウルトラマンショップも喫茶店と一緒に経営していて、裏でつながっているとのこと。以前は喫茶店のバックヤードでやっていたが、別に店として構えて今の形にしたという。それで、以前の写真が載っているのではとのことだった。

ウルトラマンショップも次に行くつもりだったので、喫茶店を出てさっそく向かう。

ウルトラマンショップSHOTM78

入って少ししたら、さきほどの喫茶店のマスターが店裏から現れた。買い物をしたあと、中を写していいか聞いて大丈夫なので何枚か写す。

こちらは円谷英二を含む古い写真のパネルや、ウルトラシリーズの写真、訪ねてきた俳優と店主との写真など。

店の看板にも「円谷英二資料館」と書かれていた。

奥にはかつてのこの家のミニチュア。円谷英二が生まれたのはその家の蔵だという。

店主に「一緒に写ってしまいますよ」というと、一瞬、写る範囲から出ようとしたが、すぐに戻って「一緒に写ってもいいですよ」と言う。「ブログに載せるけどいいですか?」と聞くと、「いいです」とのことだった。

この店主のお名前が円谷誠というのを、翌日にもう一度、円谷英二ミュージアムへ行き、関係者インタビューの映像資料を見て知る。関係者とは映画・テレビで関わったスタッフや俳優と、そして親族。親族は2人が登場していたが、1人は円谷英二の3人の子供のうち、只1人健在である円谷粲氏。そしてもう1人がこちらの円谷誠氏。円谷誠氏は、円谷英二とは5歳しか年が離れていなかった叔父の孫という人。

この店で買ったのがこれ。円谷英二の缶バッジと円谷英二評伝の「大空への夢」(鈴木和幸)。

鈴木和幸という人は須賀川出身・在住で、大束屋のすぐ近くのクリーニング店が実家だという。これまでも円谷英二関係の著作を出しているとのこと。円谷誠氏とは幼なじみでもあるとのこと。

この「大空への夢」をパラパラッと見ると、著者が書き上げたのがつい2ヶ月前の昨年12月初め。第1刷発行がほんの半月あまり前の今年の1月15日。tetteと円谷英二ミュージアムが1月11日オープンだから、それにタイミングを合わせたのかもしれない。

なお、ウルトラマンショップで買ったものを入れてくれた袋はこれ。

 

行こうと思っていたところは一通り行ったので、予約してあったホテルにチェックイン。ホテルウィングインターナショナル須賀川へ。

さきほど、tetteの5階ベランダから写したそのホテル。路上のゴモラのすぐそばになる。
 

チェックインして客室へ向かおうとすると、エレベーターホールにもウルトラや円谷英二関係のポスターが貼ってあった。

自分が泊まった部屋は6階だったが、廊下突き当たりへ行くと、そこの窓が松明通りに面している。

その窓から見たtette。

ほとんど目の前の真下に、さきほどのウルトラマンショップSHOTM78。

泊まったところも含めて半径100メートル程度の狭い範囲。

 

午後6時を過ぎて、飲み食いに行こうと出かける。あらかじめホテル周辺で日曜夜もやっている店を探し、2,3店を候補にしておいた。少し歩いて、実際にどんな感じか外から見て決めようかと思っていたが、ホテルを出たらとたんにバラバラッという感じで雨粒が落ちてくる。

部屋へ戻って折りたたみ傘をもってくるのも面倒。急いで、周りの夜景を2枚だけ写す。

ゴモラのモニュメントのほう。(tetteと反対側)

tetteの側。

そしてホテル1階にある居酒屋へ入る。ここも入る店の候補にしていたひとつ。

吟醸料理・酒 ゆめぜんという店。雨で焦っていたので店の入口を写し忘れた。

1人だったのでカウンター席に通される。

後ろのテーブル席。もっと向こうまで4人掛けテーブルや個室もあったりする。午後6時すぎで日曜日なので、このときはまだ空いていた。その後、徐々にお客さんが来たが。

客席スタッフは自分の歳から見ると「女の子」という感じの若い女性たちだった。厨房には男性がいたかもしれない。

最初は生ビール小。それとお通し。

小にしたのは、地酒がいろいろありそうだから、ビールを少なめにしたため。

つまみは先ず、彩り酒肴盛り合わせを注文。

お品書きに載っている品を少しずつ味わえるのが、ちょうどいい感じ。

ビールを飲み終え、次は地酒にしたいが、飲み物のお品書き冊子をめくると最初のページは、福島の地酒だが知らない酒造ものが並ぶ。

次のページには飛露喜とか天明とか、広く流通していて有名だったり、自分も飲んだことがある銘柄が並ぶ。

福島県の酒造はかなりの数らしいが、あまり知られていない酒造をこうやって大きく紹介していることに、この店の心意気というものを感じた。

それにどの酒も出すときはグラスかとっくりだが、グラスは350円か400円。それぐらいの値段なら1杯の量もそんなに多くないだろうから、何種類か飲みくらべもできそうだ。

それでまず、松崎酒造の廣戸川。グラスというのはワイングラスだった。
 

次が、豊国酒造の一歩己(いぶき)。
 

酒肴盛り合わせを食べ終わり、次のつまみを注文するが、地酒も3杯目をいく。

金寶酒造の自然酒
 

注文したつまみは、さっきの酒肴に肉がなかったので何か肉類をということで、福島牛の鉄板ぢり焼き

肉、それから野菜を鉄板の上で自分で焼くのかと思った。すると、カウンターの隣の席に(混んでいなかったこともあるだろうが)、コンロと鉄板をもってきて客席スタッフの女の子が焼いてくれるシステムだった。

まず肉を焼いたもの。

それから野菜類。

野菜も焼き上がった。

地酒は4種類目。大木代吉本店の自然郷
 

もうちょっと何か食べようと、野菜スティック。須賀川の地野菜を使ったものということ。

そしてだし巻き玉子

カウンターの上に気になる瓶が2本あった。

左が人気一謎の芋焼酎のひみつ。右が人気一地球侵略。ラベルを見てもウルトラ関係の写真。

それからこんな酒瓶用の箱も。人気一ケムール人の挑戦。

この箱の裏に細かく書いてあったが、二本松市にある人気酒造の酒。災害復興のための基金であるウルトラマン基金を応援するための商品らしい。

人気一謎の芋焼酎のひみつは名前からして焼酎と分かるが、もうひとつの人気一地球侵略は、客席スタッフの女の子に聞くと日本酒ということだ。日本酒はもうグラスを4杯飲んだので、それ以上だと多すぎ。それで焼酎のほうを飲むことにしてロックで注文。

人気一謎の芋焼酎のひみつのロック。

そういえば、客席スタッフの女の子は注文を取り次ぐとき「ウルトラマン焼酎」と言っていた。

いろいろ飲み食いしたので、お代は6,700円弱となる。

だけど、今日はいろんなこと、もの、人に出会ったので、画像数が90枚と1日の日記としてはこのブログを書き始めて以来の数になった。