行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2011年6月18日(土)の日記

2011年06月18日 | 日記

ゴールデンウィーク以来、久しぶりに日帰り小旅行でおいしいものを食べて昼呑みに出かける。ゴールデンウィークの5月4日には茨城の大洗へ行ったが、今回は大洗と那珂川を挟んで対岸に位置する那珂湊へ行く。ここも大洗と同じく大きな漁港があって、おいしい魚が食べられそうだ。それに、海沿いは大震災のときの津波で被害が出たらしいので、被災地の応援で、行ってお金を使おうというのもある。

午前8時30分上野発の常磐線の特急に乗る。大洗へ行ったときもこの列車だった。目的地が近いから、時間的に都合がいい列車を探すと同じ時刻のになった。

この特急の終点-水戸の一つ先の勝田まで行く。那珂湊方面へはひたちなか海浜鉄道という路線があるが、震災の被害からまだ完全復旧しておらず、列車代行バスが運行している。

鉄道駅最寄の場所しか止まらないから、けっこうスピーディに走り、那珂湊駅前に着いた。

駅は改札内には入れないが、開いていたし、代行バス用に切符も売っていた。被害や復旧工事の状況が貼ってあった。

ため池が決壊して線路下の土が流されたり、トンネルにヒビが入ったところがあるとのこと。

ひたちなか海浜鉄道の路線は大正時代の開通なので、もっと新しい時代にできた鹿島臨海鉄道の大洗駅のように市街地から離れているということはない。少し歩くと旧市街地に入る。

市街地を歩きながら途中の神社に寄ってお参りしてくる。これは、四郎介稲荷神社。

こちらは天満宮。道路からだと分からないが、写真の一の鳥居をくぐって境内に入ると、

二の鳥居は損傷した状態で、くぐるのは通行止め。

社殿前の二基の石燈籠は倒壊して、まだ手付かずの状態だった。

再び市街地。こちらは幹線道路。5月に大洗へ行ったときは常磐線の車窓からも街中でも瓦屋根が損傷してブルーシートをかけた家が目に付いたが、今日は多少、見かけたぐらいだった。そうした部分の復旧も進んでいるようだ。

また脇へ入って住宅地の間を歩いたりして、橿原神宮へ。一の鳥居は損傷は見られなかったが、くぐるのは通行止めだった。

二の鳥居は大丈夫。くぐって石段を上って境内へ。

社殿には震災の影響は見られなかったが、写真手前の石の土台は上に何もない状態。石燈籠が倒壊して取り去られた跡ではないかと思う。

天満宮でも橿原神宮でも気になったのが奉納されている酒樽。どちらも大洗の月の井だった。

事前に那珂湊の酒造を調べると、笹島酒造というのがあって、笹乃雪という銘柄があると分かった。地図上にも笹島酒造と出ていたので、その番地付近へ行ってぐるぐると歩いて見たが、酒造らしきものは見当たらない。写真の駐車場の近くに笹島という表札の家はあった。

ネット上でも名前と住所と酒の銘柄などの情報はあったが、それ以上に詳しいものは見つからなかった。おそらく、何年か前ぐらいに廃業して、古い情報だけがネット上に残っているのだろう。やっていれば、その銘柄を置いている店で飲んでみたいと思っていたが残念。

さて、いよいよ漁港そばの那珂湊おさかな市場へ。道路側は裏になる。一部ではまだ工事をやっていた。

漁港側が正面。曇天の土曜日だが賑わっていた。大洗のアウトレットと同様、津波で建物の1階に被害がでたようだが、ゴールデンウィーク前には再開して、ゴールデンウィークに復興イベントも行われたとのこと。

だが、漁港の護岸の一部には損傷が大きい箇所があって、そこはまだそのままだった。

ネットで情報を探すと水産会社がやっている回転寿司のことが多く出てくる。そうしたところに入ろうかと思って歩いて行くと、目に付いたのが魚一という店。ここも水産会社がやっている店だが、回転寿司ではなく定食や一品料理を出す店。昼呑みして食べるにはこういうところのほうがいいと思ったので、入ることにする。

店内は4人掛けのテーブルが並ぶ。入ったのが午前11時半頃だから、まだ空いていた。混んできたら、1人で飲みながら長々と1卓を占拠するのは気が引けそうだと思ったが、飲んでいるうちに気にならなくなった。

最初は生ビール。

刺身5点盛り

地酒は3種類あって、一つが大洗の月の井の銘柄で和の月(なのつき)。他の2種類は新潟の酒。被災地を応援しに来たのだから、その土地のものをということで和の月を飲む。一合がちょっと大きめのグラスで出てきた。

刺し盛りの次は岩かき。ゴールデンウィーク前半に銚子に行ったとき、残念ながら水揚げがないということで食べることができなかった。去年の夏に大きな岩かきを2個食べたのがおいしくて、ぜひまた食べたいと思っていた。

岩かきを2個注文。1個ずつ皿に載って出てきた。

和の月はもう一杯飲む。かきを食べ終わる頃には酒も回ってきたし、腹も一杯になった。特にご飯ものは食べずにお勘定。

料理をしないから生ものを買ってもしょうがないが、せんべい類のようなものなら買おうと探してみる。新屋という店にはいると、

せんべい類やくんせいなどを並べたコーナーがあった。

その中から豊漁焼というのを買う。

再び、那珂湊駅に来て列車代行バスで勝田駅まで行き、上野行きの特急に乗って帰る。勝田駅に着いたときには弱い雨が降り出していた。南行徳に着いたのは午後5時ちょっと前だったが、本降りになっていた。

晩飯はコンビニの冷しそうめんであっさりと。