日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「この、梅雨時の、お天気は…」。

2013-06-25 09:27:38 | 日本語の授業
 曇り。曇っていると湿度が高いような気がしてしまいます。が、調べてみると、…それほどでもない。それほどではなくても、湿度が高いような気がしてくるのが、この「今は、梅雨である」からなのでしょう。時が区切られて、生じている…気分というのは不思議なものです。

 こういう、どっちつかずのお天気が続いているからでしょうか、午後の学生達は、授業中、どうも、心が散漫になってしまうようです。で、そういう彼らを見ていると、私までが、そんな気になってくるから、怖い。

 これも、上のクラスだから、そうもやっていられるわけで、これが、「四月生」のクラスだと、とてもこういう余裕はありません。既に、この学校で勉強し始めて1年くらいになっている人達は、学校に慣れたというよりも、日本での生活に慣れているのです。つまり、日本人の、その限度が判るのです。だから、上のクラスの授業に入った時、教師は「楽だ」と感じるのでしょう。

 「四月生」は、まだ、それが、ぼんやりとしか感じられていません。それで、時たま超えて羽目を外したりしてしまうと、ガツンとやられて、直ぐにグスンといじけてしまうのです。けれども、これはここで生活していくためには仕方のないこと。彼らは旅行者ではありません。「観光のために日本に来て、お客様扱いされて、1週間ほどで、ニコニコと去っていく」、そういう類の人達ではないのです。

 日本語学校へ来たということは、ここで、日本語を学ぶと共に、日本の習慣や日本人の感じ方なども覚えてもらわなければなりません。狭義では、言葉の使い方などを通してということになるでしょうが、教室の中での彼らの態度にしても、ものの言い方にしても、注意すべき所は、早めに注意し、気をつけるようにさせておかなければならないのです。もちろん、それが判った上で、自分のやり方を通したいと思えば、それでも構いませんが、それでは、多分、日本では、生きにくいことになるでしょうね。

 自分なりのやり方で通せるには、その人に、他者にはない特別な魅力か、あるいは能力があることが必要になります。もし、そういうものがないならば、そこはやはり、この地に生きている人の考え方を聞き、その通りにやってみた方がいいでしょう、一度は。それから、少しずつ自分を出して行けばいいのです、近くにいる人達の中で。

日々是好日
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