日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「花言葉」

2017-04-26 08:09:58 | 日本語学校
曇り。

今日の最高気温は20度に達しないとか。…というふうに、私は気温を気にしているのです、日本人の常として。そして、それなりに学生達に促しているのですが、気にすることを。

ところが、なかなかわかってもらえませんね。

「肌寒いな」と思われる日でも、ニコニコしながら、半袖で来る人がいるかと思うと、夏かと思われるような暑い日でも、ダウンで来る人もいる。で、聞いてみると、やはり半袖で来た人は、「えっ。寒いのですか」と言いますし、ダウンを着てきた人は「えっ、ちょうどいいです」などと不審そうに言う。

どうも、体感温度が違うとしか思えない。まあ、本人がそれで好いのならいいのですけれども。

さて、街では、例年通り、ゴールデンウィークを前にして、「フジ(藤)」の花が盛りを迎えています。この辺りは藤棚様のものしかありませんから、それで知るしかすべはないのですけれども、こんな時期、山へ行きたいですね。里の近くの木々や草花が生い茂っている山へです。そういう所では、もう遠くから、はっきりと長い藤の花房が見えます。辺りの緑に埋もれてしまいそうですが、それでも薄い紫が見えるのです。これが白藤だともっとはっきり見えます。

山に育てられた花は生命力に溢れていると感じられるのはこういう時です。土からして違いますもの。こどもの頃、庭を作る時、植木屋さんに山の土を持ってきてもらうということがありました。

山の土はホクホク、ほかほかしていて、黒かった…。ミミズや土を肥やすいろいろな小動物、そして虫たちの存在を抜きにしては語れません、この「肥えた土」というのは。

雨に祟られていない頃、里山へ行き、道から少し外れた木の下を歩いたりしますと、まるで雲の上を歩いているような感覚に陥ります。フワフワしているのです。何年も何十年もその場所に落ち葉が積もり、また積もって、そうなったのでしょう。その下では虫たちがせっせと働いています。

「働く」というと、ちょっとおかしいですね。でも、そんな気がします。

そして土を肥やしていくのでしょう。お金のかかる人工的な肥料など要らず、その地に適さないものは淘汰され、適してものが育っていく。自然の循環の、無駄のないすばらしさを感じるのはこういう時です。

さて、学校です。

昨日、「Aクラス」で「N3読解」の単語説明をしていた時、「花言葉」という言葉に、学生達、「あれ?」。ただ、恋人に、「黄色いバラ」をあげた方がいいか、「赤いバラ」をあげた方がいいかと訊きますと、「赤いバラ」という答えが返ってきましたから、それとなくそういうものは知っているらしいのですが。

中には、「本当ですか」などと無粋な質問をして来る者さえいました。思わず、「本当かどうかなんて関係ない。それらしければ好いのだ」とムキになってしまいましたが。

もちろん「花言葉」などに振り回されず、相手の好きな花を贈るのが一番好いのだろうけれども…。

とは言いながら、無粋な質問をした彼、終わってから「見たいです」と手を伸ばしてきました。興味はあるのでしょうね。

日々是好日
コメント
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