日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

花海棠で、「お花見」です。

2017-04-11 10:40:46 | 日本語学校
雨。

だんだん強くなってきました。出るときはそれほどでもなかったので、自転車で来ましたが、漕いでいるうちにも雨脚が強くなってきたのを感じました。今日は本格的な雨になりそうです。

学校近くの小学校の所まで来たとき、急に雨のにおいがしたのです。「サクラ(桜)」が満開になっていましたから、樹々のにおいと一緒になって、よけい強く香ったのかもしれません。いい匂いです。全身で感じられる匂いです。以前、山里を歩いていた時を思い出しました。いいものです。木々の緑と水とが一緒になったような香りというのは。

と言いながら、桜を見ますと、既に花は咲ききって、後は風に誘われるのを待つばかりとなっています。

この、桜の頃は、「モモ(桃)」の花もまだ咲いていますし、街はなかなか華やかなのですが、もう一つ、「カイドウ(海棠)」も花の頃を迎えているのです。

今年は、桜の花見ならぬ、ベランダの「海棠」から、幾輪かの花をつかせている花柄というのでしょうか、それをいくつか切って、朱塗りのお椀に浮かべ、海棠で花見としゃれてみました。部屋の中でお花見です。

部屋で見ると、こんなに鮮やかであったのかと驚かされるほどの華やかさです。却って、桜の「サクラ色」が、寂しげに感じられるほどでした。

花見をするにしても、何も桜でなくてもいいなと思い始めたのも、年齢の然らしめるところなのでしょう。

さて、学校です。

黙って一時帰国していた学生が少し早めに戻ってきました。彼を送ってきた(ベトナムの)日本語学校に連絡して、親御さんに話してもらった結果、こうなったのでしょう。

彼が戻ってきたのが、土曜日の夜中。彼は寮に住んでいるのですが、この期、一年目を終えて、寮を出た学生もいれば、新たに寮に入ることになっている新入生もいます。誰と誰が一緒に住むかは私たちが決めますが、それをあらかじめ先に住んでいる学生達に告げておきます。どうしても気が合わない、問題があるという時は、学生が言いに来ます(訴えに来ると言った方が良いのかもしれませんが)。言いに来た場合は(その学生を)呼んで話してみます。彼らの考えを考慮する場合もあれば、我慢しなさいという場合もあります。

しかしながら、彼は帰っていましたから(何も言わずに)、対象外です。

ベトナムのテト(正月)の時にも数人が帰り、案じていたとおり、戻っていたときには学力が落ちていました。で、本人は嫌だったでしょうが、下のクラスに行かざるを得なくなり、そのときはじめて、多分「しまった」と思ったでしょうね。

今度の学生は、もう落ちようがないと思って安心して帰ったのでしょう(いや、そこまでは考えていなかったのかもしれませんが)。とはいえ、どこにでも落とし穴はあるものです…そう、思ったかしら。

「(この学校にいる)2年は帰らないでください。約束できますね」と言い、申請するときに、(ベトナムで)きちんと約束したはずです。

約束を破れば、いろいろと不利益が生じてきます。それがわかるのにも時間がかかることなのかもしれませんが。

日々是好日

コメント
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