日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「自習室にまた学生が戻ってきた」。

2011-03-09 13:02:02 | 日本語の授業
 今朝は晴れ…でも、おかしな雲が浮かんでいます。風も上空では速そうで、だんだんお向かいの巨大クレーンに近づいていきます。そのうちに、左側にある雲の一団に重なっていくのでしょう。
 今夜からまた寒気団が来るそうで、水色の寒気団が関東地方に染み込んでいくような天気図を見ているだけで、こちらも凍えてきそうです。

 さて、学校では、随分前に花をつけた「ジンチョウゲ(沈丁花)」も「銭の木」も、まだまだ花を散らせていません。頑張っていますね。ついでと言っては何ですが、あと二日ほど頑張ってもらいたいものです。なんと言いましても、11日は卒業式。階段に花がないのは寂しいのです。

 先日「Dクラス(中級)」で、「小高い」を教えていた時に、「小雨」「小降り」などを入れ、そのまま話のついでで、「小銭」なども入れたのです。ところが、復習のおり、他のは忘れていたくせに、これだけ言えた人がいて、みんなで大笑いしてしまいました。「なんちゅうやっちゃ(何という奴だ)」というところでしょう。本人も苦笑いしていましたが。

 今、学校の自習室が、午後、少しだけ賑やかになっています。「1月生」のクラス(午前)に入った「在日」の学生が残って勉強しているのです。まだまだ「初級Ⅱ」ですから、質問ができるほどではありませんが、それでも、御飯を食べ、宿題が終わったあと、彼らのために準備しておいた「読み物」や「文法問題」をやっているようです。

 こういうのも、波があるようで、2年前の学生達は、自習室に入りきれないほど、ここで勉強していたものですが(自習室は、小さな教室で、勉強するにしても、多分10人程度が限界でしょうが)。それでも、机の並べ方を工夫したり、教卓を利用したりして(そこに四人くらい座ったりしていました)、見ているこちらの方が、案外入るものだなと、感心するほどでした。

 ところが、去年、今年と、一番上のクラスの学生達は、私たちがいくら勉強するように勧めても、残ろうとはしなかったのです。だいたい、学生達が残っているのに、教員が、知らん顔をしているはずがありません。自習室を覗いて、様子を見たり、もし必要なら、もっと別の教材や問題集を持ってきたりするでしょうし。また、別の相談があれば、その話を聞いたりしますから、彼らにとってもいいと思うのですが。どうも一人ではだめな人が多く、結局、リーダー役の学生がいなければ、せっかくの自習室も、持ち腐れになってしまっていたのです。

 今回は、一人高校生の学生がいたので、(彼女に)うちでは勉強できないだろうから、お弁当を持ってきて、学校に残って勉強するように言ったのが始めでした。それを傍らで聞いていた一人が、いったん帰ってからまたやってきて、「自分も残りたい」と言い出したのです。もちろん、大歓迎で、また若い学生が一人でいるよりも、大卒者がそばにいてきちんと勉強している方がそれはいいに決まっています。すると、もう一人、それに引きずられて、残るようになりました。

 みんな一人は嫌なのです。誰かが残っていれば、残って勉強したいと思っている人は案外少なくないようです。ただ、これもアルバイトの時間がどうであるかですね。アルバイトの時間が合わないと、残りたくても残れません。授業のない時にアルバイトを捜すように言うのが、私たちにできるせいぜいで、それ以上は私たちも強いることはできないのです。

日々是好日
コメント
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