日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「花粉症」。「『脇の下がくすぐったい』のは、変?」。

2011-03-07 08:42:15 | 日本語の授業
 今朝は雨です。日中も気温が上がらず、真冬のような寒さだとか。昨日が暖かかっただけに、(学生達は)今朝の寒さが応えるでしょう。遅れてくる学生も出てきそうです。

 早速、八時少し前に、学生から電話がかかってきました。「先生、私の花粉症はひどいです。寝る時は少しくしゃみが出るだけだったけれども、三時頃からくしゃみが続いて眠れませんでした。今、起きましたから、(学校には)少し遅れると思います」

 聞くと、内科に行って、耳鼻科には行っていないとのこと。薬が合わなかったかもしれないから、雨が上がってから、耳鼻科の方に行ってみるように言って、(電話は)切りましたが。

 どうも学生の話を聞いたり、様子を見たりしていますと、他の国の人達に比べて、タイから来た人達の方が、花粉症にかかる率が高いような…気がしているのですが。もっとも、これも、この学校に来てる人達から受ける印象程度のものなので、確かなものかどうかと言われると、ちょっと困ってしまうのですが。

 そういえば先日、中国のモンゴル族の学生が、(私の)脇の下をくすぐろうとするのです。思わず「こら、こら。何をする」と言いますと、「先生もくすぐったい?」と、さもしてやったりとばかりに言ったのです。そして、「アルバイト先の人が、そんなところをくすぐったがっていた。自分達はそんなところ、くすぐったくも何ともない。不思議だ。なぜ日本人はそんなところがくすぐったいのだ」と不審に思ったらしいのです。

 そういうわけで、私に試してみて、同じようにくすぐったがったので、思わず面白くなったというわけなのです。そして、彼ら(内モンゴルから来ている数人の学生達)に、「ねえ、何ともないよねえ」と問いかけ、当然のことながら(?)、お互いに「そうだ。それが普通だ。日本人は変」と、納得し合っているのです。

 いったい、「どっちが変なのだ」と、日本人の私から見れば、そう言いたいくらいのことなのですが、教室の中では、日本人は私一人、おまけに授業も終わってしまっているとなれば、(私に賛成してくれそうな)他国の学生もいません。少数意見は切り捨てられてしまうのです。

 普通、日本人は脇の下をくすぐったがるのが『普通の人の感覚』で、そうでない人の方が、変なのです。けれども、これとても、そうでない人の方が多ければ、この『日本人の常識』は通じません。とはいえ、大体どこの国の人でも、脇の下はくすぐったい…ものじゃないのでしょうか。

日々是好日
コメント
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