蒸し暑い日が続いています。
さて、急なことですが、9月19日から、23日まで、北京とフフホトへ行ってきます。急にそうなってしまったことで、事務能力「ゼロ」の私は、ぼんやりしています。けれども、私とは無関係に事は進んでいるようです。この太い身体を、言われるままに、あっちへやり、こっちへやりすればいいだけ…のようなのですが。
それはそうと、昨日は、「初級」の26課から50課までのテストをし、それから「中級」の教科書やプリント類を配り、「教科書の説明と進め方」の話をしました。
あらかじめ、袋を持参するように言っておきましたので、みんな「重い、重い」と言いながらも、持ち帰っていました。さて、みんながんばってくれるでしょうか。
というわけで、「初級Ⅱ(みんなの日本語Ⅱ)クラス」が、来週から「中級クラス」となります。それと同時に、「中級」を学ぶのは、難しいと思われる学生に、もう一度、「初級Ⅱ」を勉強し直すように勧めました。
漢字圏の学生でも、時々一緒には進んでいけない人がいます。非漢字圏の学生ではなおさらのことです。漢字圏の学生達と肩を並べてやっていける非漢字圏の学生は、学校外でも、予習復習を出来るだけの時間的余裕があるか、或いは財政的基盤があるか。そうでなかったら、かなり早く日本に来ていたか、或いはどこかで初級の勉強を終わっていた学生かです。
初めて「イロハ」から、ここで学んだという非漢字圏の学生は、一度漢字圏の学生達と一緒にやった後、もう一度やった方がいい場合が多いのです。だいたい「初級Ⅰ」まではついて行けても、「初級Ⅱ」になると、そのスピードについて行けなくなり、落ちてしまうのです。宿題もありますし(かなり書かねばなりません)、定期的にテストもありますし、おまけに漢字テストもあります(初級の間に、三級までの漢字は覚えてもらわねばなりませんから)
その上、「『授業の時』だけが、勉強」と心得ている国や民族の人もいますから、大変なのです。この「初級が終わる」までの半年間に、「家でも勉強する」という習慣がつけばいいのですが、つけられなかった人は、「話せたり、聞き取れる」ようにはなれても、「文章を読み解く」までには、なれないのです。つまり、「読む」が、全面に出てくる「中級」は、まだ無理だと言うことになります。
彼にそれを説明しても、始めは分からなかったようです(「勉強ができているふり」は、私たち教師には通じませんし、クラスメートにも通じないのですが)。何を言っているのだろうと、高をくくっていたようです。そして、「あしたから」と強く言われて初めて、はっとしたようです。たぶん、自分の国では、学校だけの授業で事足りていたのでしょうし、分からなくても、適当にしていれば、それでよかったのでしょう。
昨日の午後どうするかなと、ちょっと心配だったのですが、大丈夫でした。ちゃんと決められた時間に来て、勉強して帰って行きました。親御さんの方にも連絡し、理由を説明しておいたのが、功を奏したのかもしれません。毎回そうなのですが、「もう一度下のクラスで」と、学生に言う時には、気を使います。
叱りつける感じで、言った方がいい場合もあれば、気落ちさせないように、慰めながら(それでも譲りませんが)言った方がいい場合もあります。国によっても、地域によっても、民族によっても、また当然ですが、個人によっても、どういう言い方がいいのか、それぞれ違いがあります。それに、私が告げた方がいい場合と、私ではなく、他の教師から言ってもらった方がいい場合もありますし。
まあ、悩んだ割には、今回もうまくいき、この問題は一段落。あとは、来週から「中級クラス」の学生達に、精を出してもらうだけです。
日々是好日
さて、急なことですが、9月19日から、23日まで、北京とフフホトへ行ってきます。急にそうなってしまったことで、事務能力「ゼロ」の私は、ぼんやりしています。けれども、私とは無関係に事は進んでいるようです。この太い身体を、言われるままに、あっちへやり、こっちへやりすればいいだけ…のようなのですが。
それはそうと、昨日は、「初級」の26課から50課までのテストをし、それから「中級」の教科書やプリント類を配り、「教科書の説明と進め方」の話をしました。
あらかじめ、袋を持参するように言っておきましたので、みんな「重い、重い」と言いながらも、持ち帰っていました。さて、みんながんばってくれるでしょうか。
というわけで、「初級Ⅱ(みんなの日本語Ⅱ)クラス」が、来週から「中級クラス」となります。それと同時に、「中級」を学ぶのは、難しいと思われる学生に、もう一度、「初級Ⅱ」を勉強し直すように勧めました。
漢字圏の学生でも、時々一緒には進んでいけない人がいます。非漢字圏の学生ではなおさらのことです。漢字圏の学生達と肩を並べてやっていける非漢字圏の学生は、学校外でも、予習復習を出来るだけの時間的余裕があるか、或いは財政的基盤があるか。そうでなかったら、かなり早く日本に来ていたか、或いはどこかで初級の勉強を終わっていた学生かです。
初めて「イロハ」から、ここで学んだという非漢字圏の学生は、一度漢字圏の学生達と一緒にやった後、もう一度やった方がいい場合が多いのです。だいたい「初級Ⅰ」まではついて行けても、「初級Ⅱ」になると、そのスピードについて行けなくなり、落ちてしまうのです。宿題もありますし(かなり書かねばなりません)、定期的にテストもありますし、おまけに漢字テストもあります(初級の間に、三級までの漢字は覚えてもらわねばなりませんから)
その上、「『授業の時』だけが、勉強」と心得ている国や民族の人もいますから、大変なのです。この「初級が終わる」までの半年間に、「家でも勉強する」という習慣がつけばいいのですが、つけられなかった人は、「話せたり、聞き取れる」ようにはなれても、「文章を読み解く」までには、なれないのです。つまり、「読む」が、全面に出てくる「中級」は、まだ無理だと言うことになります。
彼にそれを説明しても、始めは分からなかったようです(「勉強ができているふり」は、私たち教師には通じませんし、クラスメートにも通じないのですが)。何を言っているのだろうと、高をくくっていたようです。そして、「あしたから」と強く言われて初めて、はっとしたようです。たぶん、自分の国では、学校だけの授業で事足りていたのでしょうし、分からなくても、適当にしていれば、それでよかったのでしょう。
昨日の午後どうするかなと、ちょっと心配だったのですが、大丈夫でした。ちゃんと決められた時間に来て、勉強して帰って行きました。親御さんの方にも連絡し、理由を説明しておいたのが、功を奏したのかもしれません。毎回そうなのですが、「もう一度下のクラスで」と、学生に言う時には、気を使います。
叱りつける感じで、言った方がいい場合もあれば、気落ちさせないように、慰めながら(それでも譲りませんが)言った方がいい場合もあります。国によっても、地域によっても、民族によっても、また当然ですが、個人によっても、どういう言い方がいいのか、それぞれ違いがあります。それに、私が告げた方がいい場合と、私ではなく、他の教師から言ってもらった方がいい場合もありますし。
まあ、悩んだ割には、今回もうまくいき、この問題は一段落。あとは、来週から「中級クラス」の学生達に、精を出してもらうだけです。
日々是好日