「しかしなんだねぇ~たまには人と、人と?人じゃないか神だったか。
まあそんなことは置いといて、たとえ犬でも猫でも鹿でも山羊でも、そばで一緒に呑んでくれたら楽しいね。
そう、蛇でもヒルでも・・・いえいえこれはお断り!
でもまあヒルや蛇は嫌だけど死神様だったら、いないよりもいた方が・・・たまにはいいかもしれない。
衣装は貧しくても、いかにもやせこけて貧相な顔をしてても、いつまで話をしててもジョークの一つも、駄洒落の一つも出てきそうにないけど
・・・これじゃ失業しても吉本には入れてもらえないね」(なんてついついよけいなことを考える)
「こらぁ~何をぶつぶつ考えてるんじゃ!こちらは犬でも猫でも山羊でも、まして蛇やヒルではない!!」(いかん!この神こちらの心の中がよめるんだ!)
「いえいえ、そんなんじゃなく、あんなんなこと。
せっかく来てくれたのでぜひ教えてほしいことがあるんですよ」
「なんじゃそれは?」
「それは来世のこと。本当に来世ってあるの?話を聞くたびになんか怪しいなぁ~と思う。
おれおれ詐欺じゃなくって来世詐欺。
もしそんなものがなかったら、寺も坊主もみんな詐欺師だよね。
それもおれおれ詐欺よりももっと悪質だよね。
そこで死神様ならきっと知っているよね、来世のこと黄泉の国のこと。
ねぇ、黄泉の国ってどんなとこ?
親鸞聖人という人があるとき弟子に聞かれた、とっても素朴な質問を
『西方浄土それはとっても素晴らしいところだと聞いているのですが少しも行きたいとは思わないのです。どうしてでしょうね?』
すると親鸞聖人は『実は私もそうなんだ』とこれまた素朴に答えた。
それでいったいどうなんでしょうね?
来世ってあるの、ないの?
たとえあったとしてその世界がここよりもいい所だと言えるの、言えない?
死に神様ならわかるよね、来世がどんなところか?」
「う~~~ん、実は・・・こちらの仕事は人を黄泉の国に送り届けるだけ、そのあとのことは全然知らないのだよ。
だって一度も行ったことないのだからね。
まあこちらの仕事と言えば宅急便みたいなものかな、荷物を届けたらそれで終わり、届け先の家庭の事情なんかしるか!ってところかな・・・」
「それって無責任じゃない?」
「うむ、まあ、そういわれればそうだけど・・・
でもまあ、分相応というか、こちらは神無月の団体旅行にも呼ばれてないのだから・・・」
とぐじぐじいじけていう。
「まあまあ、そんなにしょげないで、もう一杯!」(焼酎を注ぐ~なんかだいぶ減ってるなぁ~と思いつつ)
「来世のことはよくわからなかったんだけど、まだほかに聞きたいことが、というか一言文句というか苦情というか・・・」
「それはなに?しかし・・・こんな往生際の悪い奴は初めてだ!」
(続く)
まあそんなことは置いといて、たとえ犬でも猫でも鹿でも山羊でも、そばで一緒に呑んでくれたら楽しいね。
そう、蛇でもヒルでも・・・いえいえこれはお断り!
でもまあヒルや蛇は嫌だけど死神様だったら、いないよりもいた方が・・・たまにはいいかもしれない。
衣装は貧しくても、いかにもやせこけて貧相な顔をしてても、いつまで話をしててもジョークの一つも、駄洒落の一つも出てきそうにないけど
・・・これじゃ失業しても吉本には入れてもらえないね」(なんてついついよけいなことを考える)
「こらぁ~何をぶつぶつ考えてるんじゃ!こちらは犬でも猫でも山羊でも、まして蛇やヒルではない!!」(いかん!この神こちらの心の中がよめるんだ!)
「いえいえ、そんなんじゃなく、あんなんなこと。
せっかく来てくれたのでぜひ教えてほしいことがあるんですよ」
「なんじゃそれは?」
「それは来世のこと。本当に来世ってあるの?話を聞くたびになんか怪しいなぁ~と思う。
おれおれ詐欺じゃなくって来世詐欺。
もしそんなものがなかったら、寺も坊主もみんな詐欺師だよね。
それもおれおれ詐欺よりももっと悪質だよね。
そこで死神様ならきっと知っているよね、来世のこと黄泉の国のこと。
ねぇ、黄泉の国ってどんなとこ?
親鸞聖人という人があるとき弟子に聞かれた、とっても素朴な質問を
『西方浄土それはとっても素晴らしいところだと聞いているのですが少しも行きたいとは思わないのです。どうしてでしょうね?』
すると親鸞聖人は『実は私もそうなんだ』とこれまた素朴に答えた。
それでいったいどうなんでしょうね?
来世ってあるの、ないの?
たとえあったとしてその世界がここよりもいい所だと言えるの、言えない?
死に神様ならわかるよね、来世がどんなところか?」
「う~~~ん、実は・・・こちらの仕事は人を黄泉の国に送り届けるだけ、そのあとのことは全然知らないのだよ。
だって一度も行ったことないのだからね。
まあこちらの仕事と言えば宅急便みたいなものかな、荷物を届けたらそれで終わり、届け先の家庭の事情なんかしるか!ってところかな・・・」
「それって無責任じゃない?」
「うむ、まあ、そういわれればそうだけど・・・
でもまあ、分相応というか、こちらは神無月の団体旅行にも呼ばれてないのだから・・・」
とぐじぐじいじけていう。
「まあまあ、そんなにしょげないで、もう一杯!」(焼酎を注ぐ~なんかだいぶ減ってるなぁ~と思いつつ)
「来世のことはよくわからなかったんだけど、まだほかに聞きたいことが、というか一言文句というか苦情というか・・・」
「それはなに?しかし・・・こんな往生際の悪い奴は初めてだ!」
(続く)