ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

長崎(2)

2016年09月14日 18時41分57秒 | 長崎
いつもは電車に乗ると、たいていずっと景色を見てるんだけど、
今回はずっと本を読みっぱなしで、景色は見なかった。
地元・姫新線の景色も新幹線の景色も長崎線の景色も、みな頭に入ってて今更見るほどのこともない。
特に新幹線は退屈だ。
ビールをちびりちびり、あるいはごくごく飲みながらもっぱら本を読み続けた。

長崎は遠い。
姫路で1時間ほど待ち、博多でも1時間ほど待ち・・・
そしてやっと長崎行の特急に乗る。
熊本はもちろん鹿児島の方が乗り換えがないだけよほど近い。
長崎も新幹線の工事は少しずつ進んでいるのでそのうち新幹線だけで長崎に行けるようになるだろう。
でもそれがはたしていいことだろうか?
JR九州の特急はとても魅力的だ。
それに比べて新幹線は実につまらない。



これは長崎―――博多を走ってるカモメ。



荷物は飛行機のように閉鎖式になっているので車内がすっきりしている。
前の座席にはバックなどをかけられるようになってて便利だし、切符を入れる小さなポケットがついてるので車掌が検札に来ても慌てないで済む。
床は(写真がピンボケだったので載せられないけど)木目調。
味気ない新幹線とは全然違う。



出入り口から車内に入るスペースも日本的なデザイン。



電話ボックスもとても感じがいい。

これはカモメだけど、ツバメとかほかの特急もそれぞれ違った味があってとっても楽しい。
それに比べて新幹線は・・・実につまらない!!

長崎まで新幹線が通るのが良いことかどうか・・・少しもそうは思わない。
旅の喜びとは日常でないものとの出会い。
往復無機質の新幹線になってそんな喜びが味わえるかい?

たまたま撮った電車の写真です。
もっと素敵な電車はJR九州にはいっぱいいるけど、たまたまの出会いも楽しい。
(実はねJR九州の誇る7つ星。見たことないけど、あの列車の椅子を作った人が隣の町・佐用町に住んでいるんだよ・・・あんまりこちらとは関係ないけどついつい自慢したくなる。)








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長崎(1)~ふるさと

2016年09月14日 11時35分47秒 | 長崎
 ふるさとは遠きにありて思ふもの
 そして悲しくうたふもの
 よしや
 うらぶれて異土の乞食となるとても
 帰るところにあるまじや 
 ひとり都のゆふぐれに
 ふるさとおもひ涙ぐむ
 そのこころもて
 遠きみやこにかへらばや
 遠きみやこにかへらばや


故郷をいつまでも捨てきれない人もいれば
故郷ときっぱり縁を切った人もいる。
自分自身はというと故郷の長崎は好きだけど、一生行かなくても少しも困らない。
ただまだ墓があるので1~2年に一度は行っている。

それで去年はいかなかったので、先週行ってきた。
そこで長崎の話と写真を連載することにする。

ところで冒頭の詩は室生犀星の「小景異情(その二)」
昔、この小景異情の詩全部に曲をつけた。
シューベルトは歌曲集は3つしか作っていない。
しかもそのうち一つは死後ほかの人が編集したもの。
ところがこのぐうたら百姓は歌曲集を4つも作っている。
(シューベルトに勝った!)
その第1作がこの「小景異情」なのだ。
シューベルトの作品1は有名な「魔王」
そしてこのぐうたら百姓の作品1が「小景異情」
「魔王」に勝るとも劣らない傑作だと自分だけは思っている。
ただこれには一つだけ問題がある。
楽譜に落としてないということ。
楽譜を書く技術がない。
伴奏もイメージとして頭の中にあるだけだ。
こうして4つの作品が、4つ傑作が頭の中だけで消えていく、
これは人類にとって大きな損失ではないだろうか?
自分の4つの作品をコンサートで聞きたいというのが、最後の夢だ。

・・・なんてことではなく長崎の話。
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