ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

フロレンティーナ@グマイナー

2014-11-30 09:30:00 | 甘いもん
木いちごのプティフール に続いて、ガッツリ食べごたえのあった フロレンティーナ を紹介します。


フロレンティーナ (イタリア × ドイツ) グマイナー

アーモンドをスペイン産のハチミツを加えて山の形に固め、土台部分にたっぷりのチョコレートをつけている、ひとくち~ふたくちサイズのチョコレート菓子です。

オレンジの風味があり、チョコレートとよく合います。この組み合わせは鉄板ですね。
アーモンドが香ばしく、ナッツ好き、チョコレート好きには嬉しいリッチなスイーツ ですが、ハチミツで固めたアーモンドの部分の粘性があるので、歯の詰め物には要注意です(笑)
私も、おそるおそる食べました



“フロレンティーナ”はドイツ語で、フランス語では“フロランタン”と言い、“フィレンツェの”という意味。

フロランタンは、ナッツ、とりわけ多いのがアーモンドで、スライスしたり刻んだりしたアーモンドをキャラメルで固め、ビスケット生地などの上に載せたお菓子です。ほとんどは平たく作ります。




グマイナーのオーナー、フォルカーさんがイタリアを旅行した時に見た“山”をイメージし、このフロレンティーナを山の形にすることにしたそうです。
ずいぶんと小さな山ですけれど(笑)

コーヒーと一緒にいただくのが私のオススメです


グリーンのパッケージ(右)に入っていました
※1箱に4個入っています

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木いちごのプティフール@グマイナー

2014-11-29 19:26:25 | 甘いもん
週末かつ諸事情により、スイーツの話題を軽く…

先日から紹介している ドイツ菓子の「グマイナー」のこちらのプティフールがとてもおいしかったので、改めて紹介します。


プティフール 木いちご (フランス × オーストリア) グマイナー

一辺が6cmほど、ピンク色がかわいらしいお菓子で、デザインがシンプルなので、中はスポンジ?かと思いきや…



おそらくマジパンだと思うのですが、みちっと詰まり、しっとりとした食感で、ずっしりとした手ごたえ、食べごたえがあり、ビックリしました。
これは1個ペロリでしょう!と思っていましたが、かわいい見かけとは裏腹に、半分にカットした一切れで充分満足感のあるプティフールでした。



グマイナードイツ菓子店 ですが、ヨーロッパ各地で修行をしたオーナーは、ヨーロッパ各地の良さを取り入れた“ヨーロピアン・コレクション”というシリーズを発売しています。

このプティフールは、フランスとオーストリアのイイトコ取り、というわけ。

キュートなルックスがフランス?中身の充実したところがオーストリア?
そんなことを考えながら食べるのも楽しいですね



ピンクのパッケージ(左)に入っていました

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アンジー&ブラピの紅白ワインが限定発売!

2014-11-28 16:37:47 | ワイン&酒
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットがオーナー のワイン 「Miraval ROSE ―ミラヴァル・ロゼ」 (仏プロヴァンス)は何度か紹介していますが、
このミラヴァルから 紅白の限定ワインが日本に登場 します

※Miraval ROSEの以前の記事 → コチラ

白ワインミラヴァル・ブラン は、2012年が初ヴィンテージで、昨年日本に1200本入荷されましたが、私もその姿すら見ないうちに即完売となってしまいました。
新ヴィンテージとして入荷される2013年も1200本の入荷と思われます。

赤ワインミラヴァル・ルージュ は、この2012年が初リリースで、もちろん 日本初上陸!
こちらは600本のみの限定発売となります。







MIRAVAL BLANC 2013 (France, AOC Côteaux Varois en Provence)
希望小売価格:4,200円(税別)
品種:ロール95%、グルナッシュ・ブラン5%
非常に華やかなアロマはアーモンド、洋ナシ、花。味わいはフレッシュで凝縮感があり、素晴らしい余韻を伴います。

MIRAVAL ROUGE 2012 (France, Vin de France )
希望小売価格:4,600円(税別)
品種:シラー主体、グルナッシュ、サンソー
チェリー、ブラックカラント、ブルーベリーなどのフルーツとフローラルなフレーヴァーが広がる複雑性のある味わいです。



ミラヴァル・ロゼ はもう何度も飲んでいますが(11月7日のソワレ・シャルキュトリにも登場)、白と赤は未体験なので、上記のコメントは輸入元からのものですが、おそらく期待を裏切らないものに仕上がっていることでしょう。

紅白のワインはおめでたいので、贈り物にもピッタリですね。
もちろん、定番のロゼを加えた3本セットなら、いただく方はなお嬉しいです(笑)

赤白とも 2014年12月10日(水)からの限定発売 ですので、しばしお待ちを

(輸入元:ジェロボーム株式会社)

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バリューボルドー100 2014

2014-11-27 11:35:05 | ワイン&酒
遅ればせながら、9月に行なわれた バリューボルドー100 2014 発表会の紹介を。

日本に流通している1000~3500円の価格帯のボルドーワインの中から、ワインのプロフェッショナルが選んだバリューな100本 が毎年紹介されています。
それが、“バリューボルドー100”です。



誤解を恐れずに正直に言うと、私にとって、ボルドーワインは選ぶのに非常に難しいため、プライベートで飲む時はチョイスから外す確率が高いワインのひとつ。
というのも、ワインの当たり外れが大きいから。。。

まだワインのことをよくわからずに飲んでいた時代、ボルドーという名前を見つけて買って飲んだものの、見事に裏切られたことが非常に多かったのです。
もちろん、メドック地区の格付けシャトーのことは知っていました。
ですから、私が近寄りにくかったのは、それ以外の、手軽に買える価格帯のボルドーワインです。



この私の悩みを解決してくれたのが、“バリューボルドー100”でした。
1000~3500円という買いやすい価格帯のボルドーワインの中から、専門家がブラインドで100本のバリューなワインを選び抜いていますから、味の好き嫌いは別として、この選定の決められた基準をクリアしているということです。


選ばれた100本にはボトルネッカーが付けられています

バリューボルドーの公式サイトでは、その100本の情報を得ることができますので、興味のある方はぜひアクセスしてみてください。



白なら“さわやか”タイプ? “コクのある”タイプ? など
自分の欲しいタイプの条件を入力して検索できる機能もあります。


“甘口”も


ソーテルヌやルーピアックなどがオンリスト


ロゼやスパークリングのクレマンもオンリストされています




バリューボルドー2014 公式サイト
http://www.bordeaux.com/jp/wines

100本の情報が掲載されているパンフレット *pdfダウンロード
 http://www.bordeaux.com/documents/100-Value-Bordeaux-2014_brochure.pdf
※輸入元リストなどもあり、これは便利!



本日のこのページ内でアップしている画像は、私が試飲していいなと思ったものを含んでいます。
ご参考までにどうぞ。







私の好みでは、“軽快な赤”が多くなりました


“重厚”タイプでは、No.87 “Ch.セント・ジーン・ド・ラヴォ2010”がお気に入り(画像なし)


【参考】
ボルドーワインのもうひとつの選び方に クリュ・ブルジョワ もあります → コチラ

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樹齢350年の古木のワイン+アルマーニ@伊大使公邸

2014-11-26 16:08:56 | ワイン&酒
今月、とてもユニークな体験をしました。
それは、樹齢350年を超える樹のブドウからつくられたワイン を飲んだこと。

イタリア大使館公邸で開催されたディナーで、リストランテ アルマーニの料理とともに、
樹齢350年の1本の樹から収穫したブドウでつくられたワイン VERSOALN(ヴェルソアルン) を楽しみました。


VERSOALN 2013 (Italy, Alto Adige IGT)

VERSOALN -ヴェルソアルン がブドウ品種の名前であり、ワイン名にもなっています。
産地は、イタリア北部のアルト=アディジェ州の南チロル地域のVal Venosta(Venosta Valley)。
ここはスイスとオーストリアの国境になります。

ヴェルソアルンは、たった1本のブドウの樹で、その樹齢が350年以上であることが、科学者の分析からわかっています。
350年の樹齢のブドウ樹は世界最古です。
※似たような樹齢のブドウ樹がスロヴェニアでも見つかっているとか

幹の太さは直径約32cm、枝は350平方メートル四方に広がり、栗の木で組んだ棚(ペルゴラ)に仕立てられています。
もう一度言いますが、1本のブドウの樹ですよ?

山梨県の勝沼を訪問すると、ブドウ園の庭先に大きく枝を広げて棚仕立てにした甲州ブドウの樹を見かけますが、あの状態のものが350平方メートル四方ですから、かなりの大きさです。
しかも、樹齢350年以上であるのに、毎年、600~700本のワインを生産できるほどの実を付けます。
※2014年のヴェルソアルンはやや収穫が少ないそうです

ヴェルソアルンのブドウの房はやや小ぶりで、粒の大きさは中程度、色はグリーンで、収穫を迎える頃には黄色がかった半透明の粒となります。

ということで、このブドウからつくられるのは白ワインです。
この日に飲んだ2013年ヴィンテージのアルコール度数は12%ありました。



肝心の味ですが、淡いイエローグリーンの色調で、白い花を思わせるフローラルな香り、柑橘やリンゴの香りが上品に感じられます。果実味にはデリケートなニュアンスがあり、酸味はややゆるめに思いました。ピノ・グリのワインに似たようなタンニン分もかすかに感られ、辛口ワインということですが、余韻に甘さを少し感じました。

サービス温度ですが、少し冷やし気味に飲み始めるのが良さそうです。
軽く何かをつまみながら、食事なら、シーフード入りのサラダ、レモンを絞っていただくあっさりしたものが合いそうです。



この日に合わせたのは、スカンピのエスカベッシュ

高樹齢の樹からは凝縮感のあるブドウが得られますが、このヴェルアソンの場合は、1本の樹で600~700本のワインをつくりますから、凝縮度は期待してはいけないでしょうね。

ヴェルソアルンのブドウ樹は、Prissianにある Castel Katzenzungen(カッツェンツンゲン城)の足元に広がり、2006年からはThe Gardens of Trauttmansdorf Castle(トラウトマンスドルフ城:2005年にイタリアで最も美しい庭園に選ばれ、2013年には世界で最も美しい庭園に選ばれた観光施設) により管理、運営されています。

このブドウからワインをつくっているのは、Laimburg Research Centre(ラインブルグ農林研究所)のワイン醸造所(Landesweingut Kellerei Laimburg/Laimburg Province Winery)です。
※県立農園であるラインブルグは、イタリアのワインガイドGambero Ross 2014にも掲載されています。

ということで、ヴェルソアルンのワインで乾杯し、ディナーが始まりました。



生のブドウ(イタリア産ではないと思われます)のテーブルデコレーションがステキでした

ヴェルソアルンの後には、同じくアルト=アディジェの白ワインが登場。


Pinot Bianco 2013 Nals Margreid
スペック ゴルゴンゾーラのフライ ビーツのヴィネグレット

ゴルゴンゾーラの塩気と、ミネラルと酸の骨格のあるピノ・ビアンコの組み合わせがよくマッチ。


LAGO DI CALDARO SCELTO "ÖLLEITEN" 2013 Landesweingut Laimburg
ストラッチ ローズマリー風味牛テールのラグー

ヴェルソアルンと同じラインブルグがつくる赤ワインで、品種はスキアヴァ。
これはかなり軽めの味わいでした。
ストラッチ(四角い薄いパスタ)のラグーが濃厚なので、ワインはもう少し強めのタイプの方がマッチしやすかったのではと思います。



赤ワインが注がれる頃にはさらにライトダウン


Lagrein Riserva 2011 St Michael Eppan
ローストした北海道産鴨胸肉 松茸ソース

熟成が進み、しっとりとした質感の赤ワインで、やや酸化したニュアンスも感じられましたが、脂の強くない肉料理との相性は悪くありませんでした。



ザッハトルテ





ゲストの半数以上がイタリア人で、参加者の顔ぶれもいつもと違い、見知らぬ方ばかり。
ジャーナリストも私を含めて片手で収まり、しかも他は私より年齢もポジションもかなり上の方々。
このような席になぜ私がご招待いただけたのか不思議でしたが、樹齢350年のワインを飲むという、いい体験をさせていただき、感謝です。



ヴェルアソンは、あまりにも高樹齢なので、いつまで実をつけてくれるのか気になるところですが、まだまだ頑張ってほしいですね。


現地では、ヴェルソアルンのブドウ樹と庭園を巡る特別なツアー“Garden & Wine”もあり、一般の観光客でも参加できますので、ご興味がありましたら、ぜひどうぞ。

■カッツエンツンゲン城のホームページ
 Castel Katzenzungen  http://www.castel.katzenzungen.com/en/

■アルト=アディジェのワイン協会  *ワイナリー巡りに便利
 Consortium of Alto Adige Wine  http://www.altoadigewines.com/en/home.html

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フランス料理「レ セゾン」@帝国ホテル

2014-11-25 21:41:47 | レストラン&店
仕事柄、都内の名レストランで食事をいただく機会に恵まれており、感謝です。
この秋は印象に残るレストランがいくつもありました。
中には、かつては料理もサービスも完璧と言われていたのに、この料理はいただけない…とガッカリする店もありましたけれどね。

本日は、非常に良かった!と思ったレストランを紹介します。

帝国ホテル東京のメインダイニングとされる フランス料理 「レ セゾン -Les Saisons」 です。
今までご縁がなく、これが初めてでした。

ワイン生産者を囲んでのランチでしたが、本日はお料理の方を主役として紹介します。




アミューズ



ガンベローニの凝縮したソースをラッケしたガンベローニの一皿

ガンベローニとは、スペイン産の赤海老のこと。ラッケとは“塗る”という意味。
プリップリの海老に、濃縮した海老のソースをツヤツヤに塗って仕上げています。



甘い玉ねぎのロワイヤル、ジロル茸とフォワグラ、栗のヴルーテと一緒に

これは、銀の蓋(クロッシュ)が被せられて置かれ、全員の蓋がスタッフの絶妙なタイミングで同時に取られるというクラシカルなサービスがされました。息の合ったサービスは、さすがです。

蓋の下は、スープ!いえいえ、ただのスープではありません。
ポジション的には前菜になります。
2層になっていて、下に玉ねぎのフランがあります。この玉ねぎを崩しながらいただくのですが、ジロル茸のうま味がじんわり~と染み込みます。栗のヴルテ(スープ)は思いのほかサラリとしていますが、やさしい味。だけど、複雑で深い。ああ、本当にほっこりさせられた一皿で、この日の私の一番のお気に入りとなりました。画像が他よりも少し大きいのはそういう理由です



和牛イチボのソテとラズベリー風味の大根
コンテチーズを加えたインカのめざめのミルフィユとレタスのファルシ トランペット茸


メイン料理も銀のクロッシュが被せられて目の前に置かれました。
目の前に置かれてからもまだ料理の姿が見えないのは、ドキドキしますね。

いいお肉なのは一目瞭然。
下に敷かれたトランペット茸がお肉のうま味を吸い込み、独特の歯ごたえともあいまって、素晴らしいハーモニーを見せてくれました。



願いを込めて軽く仕上げたタルト・ショコラ 生姜風味 カカオと紫蘇のソルベを添えて

見た目はボリュームがありますが、ふわりと軽い。
ソルベが引き締めてくれました。このソルベはかなり優秀。



カフェとショコラ 小菓子

これで1人分です。
さすがの私も全制覇できませんでした(笑)



なんとも贅沢なランチでした。
ここは、また別の機会に訪れてみたくなりました。
ありがとうございました。

レ セゾン
http://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/les_saisons/index.html

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ボジョレー・ヌーヴォーの歴史をさかのぼると…

2014-11-25 10:00:01 | ワイン&酒
今でこそ、ワインは古い年代物の方が価値がある、とよく言われますが、歴史をさかのぼると、ワインは新しい方が価値がある! とされた時代がありました。

保存技術が発達していなかった時代には、質の悪い樽を使って保存しようものなら、仕込んでから1年が過ぎる頃にはワインが酢のように酸っぱくなり、飲めたものではなくなってしまったからです。

当然、フレッシュでフルーティな、出来立ての新しいワイン が待ち望まれました。

中世のフランスでは、領主や修道院、司教などが古くからブドウ畑を所有し、彼らが新酒を最初に販売する権利や販売独占権を持っていました。
その後は富裕層などもワインを保管するようになりますが、ワイン供給量は限られており、品薄で暴動が起きたことも多々あったとか。
だからこそ、ブドウの収穫は素晴らしいことで、新酒は喜びをもたらすもの だったんですね。



とはいえ、ボジョレー・ヌーヴォー の形が見えてきたのは第二次世界大戦後の1950年代のこと。

1951年の法令で、1951年のAOCワインは12月15日以降にしか販売できないとなりました。
しかし、ボジョレーの生産者たちは、ボジョレーのワインは新酒であるから早く販売したいと申請し、これが認められ、1951年11月13日、この日以降に今すぐ販売できるAOCワインが特定されました。
その中に、AOCボジョレーが入りました。

解禁日はその後、年によって変動し、1967年には11月15日に固定されたのですが、新しい改定が1985年に行なわれ、ここで現在の「11月の第三木曜日」となりました。
1985年とは、意外にも新しくないですか?

国外への輸出は1960年代末頃からで、ヨーロッパ各国を皮切りに、北米、1982年に豪州、1985年にはイタリアと日本へ、1990年代には東南アジアと、次々と広がっていきます。

日本へは、11月の第三木曜日を解禁日とした1985年に輸出が始まったのは、“時差”の戦略もあったのでしょうか?

すぐにバブルの波にも乗り、日本は世界でいち早くボジョレー・ヌーヴォーの解禁日を迎えることのできる国 ということで、解禁日の前夜は空港近くのホテルでカウントダウンイベントが開催されていた記憶が残っています。

バブルが弾けた後、1990年代後半の赤ワインブームで、またボジョレー・ヌーヴォーの人気が盛り返し、XX年に一度の当たり年というキャッチコピーにも後押しされ、2001年には日本がボジョレー・ヌーヴォーのNO.1の輸出国 となりました。
以来、日本の独走は続いています。



2013年の実績では、ボジョレー・ヌーヴォーの出荷量130,000hlのうち100,000hl(約1,500万本)が国外110カ国に輸出されましたが、1位は日本の52,183hl(700万本)で、2位のアメリカ 13,311hl(180万本)、3位のドイツ 5,500hl(73万本)を大きく引き離しています。

フランス国内で最もボジョレー・ヌーヴォーが売れたパリは9,100hl(120万本)でしたから、いかに日本が飛び抜けているかがわかりますね。



2014年は、昨年よりは日本への輸出量が減少しているようですが(収穫量の見込みが800,000hlと言っていました)、例年のヌーヴォーの30%は日本向けだそうです。

日本でも、ヌーヴォーだけでなく、他のワインにもぜひ目を向けてほしいところではありますが…

実際、近年は、ボジョレー以外の新酒、イタリアのノヴェッロやオーストリアのホイリゲ、日本の新酒のアピールもあり、そちらへの関心の増加や、ボジョレーへの熱狂的な傾倒の落ち着きから、ボジョレー・ヌーヴォーの日本への輸出量は、ピーク時の約半分か?と言われています。
他に目が向いてきたのはいい傾向だと思います。

本家ボジョレー・ヌーヴォーも、新樽で熟成させたもの、古木のブドウで仕込んだもの、ビオやオーガニックのもの、ノンフィルターのもの等々、なんらかの付加価値を付けたものがピーク時前後から増え、消費者の関心を惹きつけようという努力が見られます。ロゼも出てきましたね。
そういえば、3年ほど前に登場したペットボトルのヌーヴォーにも賛否両論がありました。
来年のボジョレー・ヌーヴォーはどうなっているでしょうか?

ということで、ひとまず今年のボジョレー・ヌーヴォーの話はこれで一区切りとします


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ボジョレー・ヌーヴォーと果汁グミのマリアージュ

2014-11-24 16:47:25 | ワイン&酒
この連休で、2014年の ボジョレー・ヌーヴォー を楽しまれた人も多いでしょうか?

私もいろいろ飲みましたが、今年のボジョレー・ヌーヴォーは、バナナなどのクセのあるフレーバーがなく、ナチュラルでピュアな果実味のものが多いと思いました。
ヌーヴォーはちょっと苦手…とする人にも、2014年はするりと飲んでいただけるのでは?



フレッシュなヌーヴォーには、白身の肉料理や、醤油を使った和食、甘酸っぱい中華料理やエスニック料理など、気取らない料理を合わせたくなりますが、お手軽なところでは、以前から提案している 果汁グミ ザクロ味 (明治)もオススメです。



下記サイトで“ワインとのマリアージュの新定番”として、果汁グミを紹介しています。

http://www.meiji.co.jp/sweets/candy_gum/fruits_gummi/enjoy_gummi/wine/index.html

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ドイツパン「タンネ」のザクザク

2014-11-24 12:30:03 | パン
先日、ちょっとした嬉しいいただきものがありました。



以前に紹介したことのある ドイツパンの店 「タンネ」 さんのもの。
長さは約10cmで、厚さは3mmほど。


上に、ゴマ、カボチャのタネ、ヒマワリの種 がびっしり!

ここはお菓子もあるので、もしかしてクッキー?と思い、ひとかけ食べてみると、甘くないクリスプブレッドでした。

ほんのかすか~な塩気を感じながら、種子の香ばしさとともに、ザクザクとしたクリスピーな生地をかみしめます。
クリームチーズを塗ってもいいわね、と思いながら食べ始めましたが、このままの素朴な味わいをずっと楽しみたくなり、結局は最後まで何もつけずに食べ終わりました。

※「タンネ」リニューアルオープンの記事 → コチラ



私が合わせたのは、フランスの南西地方の地場品種の若い赤ワインで、フレッシュな果実味とタンニンに、このザクザクした香ばしいブレッドがよく合いました。

小さなパッケージでしたが、大きな嬉しさをいただきました。
ごちそうさまでした

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パクチー食べ放題でデトックス!

2014-11-23 15:33:45 | レストラン&店
先週の ボジョレー・ヌーヴォーカウントダウンイベント の前に、友人企画の パクチー食べ放題 に行ってきました。

パクチー はセリ科の植物。
ハーブとしての“コリアンダー”の名前が知られているでしょうか。
“パクチー”という名前はタイ語のようで、エスニック料理に多く使われているので、エスニック系の料理店ではよく見かけます。

個人的には、それほどパクチーに執着はなく、添え物的なイメージがありましたので、出されれば食べるけれど…といったスタンスでした。
が、友人に大のパクチー好きがいて、ひょんなことから、先月オープンしたばかりの店のオープン記念“パクチー食べ放題”へ。



店は、新宿に新ビルを開業した新宿中村屋の7Fにある 「カフェランブータン」 です。

“1時間限定パクチー食べ放題 -1人500円”をお願いし、来る料理来る料理にパクチーをこんもり添えていただきました。


こちらが1時間食べ放題のパクチー (隣にあるのは辛いタレ)


どんどん追加してもらえます



パクチーを追加する前の料理たちにも、そこそこパクチーが添えられています



ちょっと塩や香辛料を追加した方がよさそうかも?という料理でも、塩を振る代わりにパクチーで包み込むようにしていただくと、味がシャキーン!と決まる感じがします。
塩分カットになる上、パクチーにはデトックス効果もあるというのですから、これはもう食べるしかない!

私の記憶では、パクチーは固くて繊維質が多いイメージでしたが、この店でいただいたパクチーはやわらかく、とてもフレッシュ!
パクチー独特のクセもソフトに感じ、葉物野菜のようにバリバリと食べられました。

パクチーには食欲増進効果もあるそうで、たしかにこの日は皆、馬のような勢いであれこれ食べました(笑)
翌日は、心なしか、朝起きる時に感じる疲労感が軽かった気が?

余談ですが、私は1時間ほどしかいられなかったのですが、その後に残った友人たちはさらに食べ続け、「この日のパクチーは終了しました」カードが出たそうで…(笑)



カフェランブータンでのパクチー食べ放題は、2014年11月30日まで。
気になった方は、期間内にどうぞ。


CAFE RAMBUTAN カフェランブータン
新宿区新宿3-26-13 新宿中村屋ビル7F
※ぐるなび http://r.gnavi.co.jp/2cpd7ex40000/

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「グマイナー」のクリスマス菓子シュトレン

2014-11-23 10:53:10 | 甘いもん
クリスマスのイルミネーションがあちこちできらめく季節となりました。

クリスマスにはクリスマスケーキが定番ですが、このところは、ドイツのクリスマス菓子「シュトレン」 も少しずつ知られるようになってきたような気がします。

保存性が高いシュトレンは、クリスマスケーキと違い、キリストが降臨するのを待つ期間(アドベントと呼ばれ、11月30日から最も近い日曜日から始まる4週間)に、少しずつスライスして食べるお菓子。
ちなみに、2014年のアドベントの入りは11月30日(日)となります。

シュトレンは、4週間、もしくはそれ以上日持ちするように作られる、ドライフルーツなどが入ったリッチなお菓子ですから、楽しみが長続きするのがいいですね

今月、日本橋高島屋内にオープンした ドイツ菓子の 「グマイナー」 もシュトレンを発売すると、案内が届きました。
ドイツの黒い森(シュヴァルツバルド)地方をルーツとしるグマイナーでは、定番のドライフルーツやナッツ、香辛料に加え、黒い森の名産であるサクランボのお酒キルシュヴァッサーを加えたシュトレンを発売します。


シュトレン  税込 3240円 (コンディトライ グマイナー) ※日本橋高島屋B1

日本初登場のグマイナーのシュトレンは、注目の的となりそうです。

キルシュヴァッサーが入るので、オトナの味が楽しめそうでしょうか?

シュトレンは常温で日持ちがする上、持ち歩いても型崩れしないので、手土産 にもお役立ち。
存在感のあるシュトレンは、パーティなどに持参したら、喜ばれること間違いなし
その場で食べ切れなくても、取り分けてお持ち帰りができますしね(笑)



シュトレンといえば、ドイツのドレスデンのシュトレン祭り を見に行ったことがあります。
12月に開催されるお祭りで、巨大シュトレンが街中を引き回され、最後に職人たちによってカットされるのです。
もちろん、私もそれを買ってきました。

※ドレスデンの“シュトレン祭”の 巨大シュトレン → コチラ

この時期にドイツに行くと、あちこちでシュトレンが見られるのが嬉しいのですが、今年は行くチャンスがなさそうなので、日本で手に入るシュトレンを楽しむことにしましょう

※ドイツのシュトレンいろいろ → コチラ

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新潟の最新ワイナリーが初のロゼワインをリリース!

2014-11-22 15:31:33 | ワイン&酒
新潟で一番新しいワイナリー 「カンティーナ・ジーオセット」(株式会社セトワイナリー、本社: 新潟県新潟市西蒲区角田浜1697-1 代表取締役: 瀬戸潔さん)が、 ワイナリー初のロゼ・ワイン
“ヴィーノ・チェラスオーロ2014” を、11月22日に新発売
します。



●販売価格:2,700円(消費税込)
●容器容量:瓶750ml
●生産本数:800本
●2014年11月22日より順次リリース

山形県産のスチューベン種を100%使用し、カンティーナ・ジーオセットが仕込んだ自家醸造のロゼワインです。

先週こちらのワイナリーに取材でお邪魔した際、瀬戸さんにこのワインをご紹介いただきました。



カンティーナ・ジーオセットのオーナー 瀬戸潔 さん
カウンターの上に並ぶグラスのちょうど真ん中にあるのが“チェラスオーロ2014”です。

チェラスオーロ Cerasuoloとは、イタリア語で“サクランボ” のこと。

イタリアのアブルッツオ州には、サクランボ色をした“チェラスオーロ・ディ・モンテプルチャーノ・ダブルッツォ”というロゼワインがあります。
私は、アブルッツオのエドゥアルド・ヴァレンティーニの素晴らしいチェラスオーロ・ディ・モンテプルチャーノ・ダブルッツォのワインをすぐに思い浮かべたのですが、瀬戸さんも敬愛するヴァレンティーニから名付けたとのこと。


本当にサクランボのようなかわいらしい色!

試飲したところ、いちごのような甘い香りがあり、口当たりはアセロラのようにフレッシュ!ほわほわとしたやさしい果実味がとてもチャーミングで、心地よいフルーティな後味があります。
途中で少し冷やしてもらったところ、タンニンの輪郭がキリッと出てきました。
温度によって表情を変えてくれますので、その移り変わりを楽しむのも面白いと思います。

合わせる料理は、サーモンや海老など、ロゼ色の食材がオススメです。
それらに軽く火を通す方が、このチェラスオーロにはより合うように思います。

この美しいサクランボ色のロゼワインについて、
濃い赤ワインが苦手という女性が多いようなので、そんな女性でも飲める赤ワイン的なものを、と思ってつくってみました」と瀬戸さん。

エチケットデザインのテーマも、“ちょっと大人の女性” だそうです。
フーシャピンクにグレイという色の組み合わせで、ガーリーな中にも大人の気品を感じさせるデザインです。




「カンティーナ・ジーオセット」は、新潟市の「カーブドッチワイナリーが主宰するワイナリー経営塾から誕生した3番目のワイナリーです。2013年6月に開業したばかりのピカピカな造り手ですから、要注目ですよ。

ワインは、ワイナリー直売のほか、ホームページからも購入できます。

カンティーナ・ジーオセット
営業時間: 11時~16時、月曜日定休(祝祭日除く)
住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1697-1 tel&fax:0256-78-8065
http://www.ziosetto.com/

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2014年のボジョレー・ヌーヴォーは意外なおいしさ!

2014-11-21 14:52:25 | ワイン&酒
前夜のカウントダウンイベント に続き、
ボジョレー・ヌーヴォー解禁日の11月20日(木) 、ボジョレー委員会の記者会見が都内で開催されました。



まず、ティエリー・ダナ駐日フランス大使により、ボジョレー・ヌーヴォーは、特にブドウ栽培やワイン造りに携わる人にとって特別なワインであることが紹介されました。


ティエリー・ダナ駐日フランス大使

どのワイン産地でも、収穫の後、新酒を仕込む時期は、肩の荷が下りてほっとします。
ボジョレー・ヌーヴォーもそういうワインで、収穫の喜びに溢れるものです。私たちはそのおすそ分けをいただくことになります。

ボジョレーの生産量とか、日本への輸出量とか、色々書きたいことはありますが、それはまた改めてということで、まずは2014年のヌーヴォーを飲んだ感想を。



2014年はいい方向に裏切られました!
ふわりとやさしい自然なタッチで、ガメイというよりは、品種が特定しにくいけれど、若々しくチャーミングで魅力的な赤ワインだと思いました。

ボジョレーワイン委員会のジル・パリ会長 も「2014年はとてもいい天候に恵まれ、質の高い理想的なブドウが収穫できた」と述べていましたが、たしかに、ブドウの質の良さが感じられます。


ボジョレーワイン委員会 ジル・パリ会長



会見後にさまざまな生産者のボジョレー・ヌーヴォーを試飲しましたが、やはり生産者によって味わいがさまざまです。



これが好き!と思うものもあれば、これは少々苦手かも…と思うものもありました。
ワインは嗜好品ですから、個人によって好みが違うのは当然なので、できれば店頭試飲などで味を確認してから購入することをお勧めします。



この会見の後、私用で出かけた都内某所のスーパーのボジョレー・ヌーヴォー売り場の前で、あれこれ悩んでいる60歳前後のオシャレなオジサマがいらっしゃいました。
私が店内をぐるりと回って戻ってきたら、カートの中には1050円の直輸入ヌーヴォーが1本入っていました。もっとお安い価格のヌーヴォーもありましたが、平均的な価格のものを選ばれたようです。売り場に試飲があったら、また違うチョイスをされたのかもしれませんね。





スーパーの売り場を見た後は、解禁日恒例のメルシャンさんの新酒会へ。
アルベール・ビショーのボジョレー・ヌーヴォーをはじめ、系列の日本リカーさん扱いのルイ・ジャドのボジョレー・プリムールの試飲をしてきました。





スタンダードなものから、ロゼ、マコンの白、樹齢の高い木からのもの、オーガニック、ノンフィルターと、バラエティ豊かなヌ^ヴォーが揃うようになりました。


アルベール・ビショーのヌーヴォーの中で私のイチオシは“ノンフィルター”


ルイ・ジャドのプリムールはいつもながらの美味しさ。中でも“ノンフィルター”は別格ですね


2014年はシャルドネが良かった年ということで、このマコン白も素晴らしかった!


メルシャンならではの日本の新酒もありました



さて、いろいろ出揃ってきた新酒たち。
この週末はどの新酒を楽しみましょうか?

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ボジョレー・ヌーヴォー2014解禁!

2014-11-20 11:38:51 | ワイン&酒
昨夜は、ボジョレーワイン委員会主催の ボジョレー・ヌーヴォー解禁 カウントダウンイベント に参加してきました。



ご存知のように、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁は11月第三週の木曜日
2014年は11月20日(木)、本日ですね。

解禁日は非常に厳格に決められていますので、たとえボジョレーワイン委員会のイベントであっても、きっちり守られます。フライングはNGです。



私は解禁前夜のイベントを途中で断念して退出してしまったので、残念ながら、2014年のヌーヴォーは味わうことができませんでした。


ライブを楽しみながら解禁の0時を待ちました -スクリーンにカウントダウンが表示



では、ボジョレーワイン委員会が出したプレスリリースから2014年の状況を紹介します。

ボジョレーの収穫は9月末に終了しました。
春先からの前半は非常に順調に推移しましたが、夏が少し雨が多く、気温もかなり涼しくなりました。晩秋がよく晴れ、夜間が涼しいのが、ブドウには幸いでした。
熟成はゆっくり進み、品種のよいブドウが収穫できました。
ブドウはよく熟し、糖度はしっかり上がりながら、フレッシュさもあり、バランスのいい状態だったとのこと。
以上のことから、2014年のボジョレー・ヌーヴォーは、エレガントで味わい深く、期待が持てるものになったようです。


ラベルもデザインも多彩なヌーヴォーが勢揃い!


キティラーに嬉しいキティラベルのヌーヴォーもありました



さて、実際にはどんな味わいなのか?
Facebookなどを見ると、すでにヌーヴォーを楽しんだ人たちもたくさんいらっしゃるようですね。

私は本日の午後からのボジョレーワイン委員会の記者会見で、味わわせていただく予定です。


こんなプレートがありました ―ホームパーティでも活用できそうですね



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バスクのワイン「チャコリ」ブームが来る!?

2014-11-19 12:14:38 | ワイン&酒
先週、都内で開催されたスペインワイン&フード商談会で、バスク州のワイン 「チャコリ」 のセミナーが同時開催されました。

チャコリ(Chacoli / Txakolina) は、白ワイン好きの私が以前からずっと注目しているワインで、すでにここでも何回か紹介してきました。



チャコリはスペインのバスク地方のワインで、“チャコリ” Chacoliはスペイン語 の呼び方、
“チャコリナ” Txakolina がバスク語 での呼び方です。
どちらも響きがかわいいですね。

バスク州の位置は、スペイン北部の中央付近、スペインとフランスの国境に横たわるピレネー山脈の西側で、カンタブリア海のビスケー湾沿いから内陸にあります。

ブドウ畑も海岸沿いから内陸まで点在し、海岸に近い地域は海風の影響が大きいけれど気温差の少ない海洋性気候、内陸部は乾いた風が南から吹き込みます。
降雨もスペインの中では多く、年間900-1500mmで、湿度が高い地域です。
特に沿岸部では湿度が高くなるため、日本で見られるような棚仕立て(エンパラードと呼ばれます)にして、風通しをよくするのが伝統的でした。
が、近年は内陸部を中心に、垣根仕立てが増えています。その方が機械化しやすいからです。



チャコリに使われるブドウ品種は独特なものがあり、推奨品種としては、

白ブドウ:オンダラビ・スリ
黒ブドウ:オンダラビ・ベルツァ

スリの方が多く、ベルツァは少ないです。
しかし、このブドウの名前は覚えにくいですね…

他には、各DOにより認定ブドウ品種が定められています。


チャコリのDOは3つ

  DO チャコリ・デ・ゲタリア (Chacoli di Getaria) キブスコア県

  DO チャコリ・デ・ビスカイア (Chacoli di Bizkaia) ビスカイア県

  DO チャコリ・デ・アラバ (Chacoli di Alava) アラバ県

※以前の紹介記事は → コチラ


3つのDOの合計栽培面積は875ha、総生産量42,917hlで、スペインのDO最小のワイン産地です。
*数字は2013年の実績(以下同様)


ボトルの首にあるDOの認証シール

この3つのDOの違いを覚えておくと、チャコリ選びもグンと面白くなります。

チャコリ・デ・ゲタリア のあるギプスコア県は海に面した東側に位置しています。
ゲタリアは3つの中で最も早い1990年にDOに認定され、ブドウ栽培面積(402ha)、チャコリの生産量(22,665hl)ともに3つの中で最大。生産者数も29と、やはり最多。
白ブドウのオンダラビ・スリが98%、オンダラビ・ベルツァが2%。

ゲタリアのチャコリは、軽快で爽やかな、若くして楽しむスタイルのものが多く、微発泡もよく見られます。

発泡 については、チャコリには必ず見られるとか必須のものではなく、若飲みタイプや、生産されて日が浅いものに見られるものだそうです。
となると、ゲタリアのチャコリに発泡がよく見られるのは、納得ですね。


ゲタリアの西に位置するのが、ビスカイア県の チャコリ・デ・ビスカイア
DO認定は1994年で、畑面積は373ha、生産量は16,395hlと、ゲタリアに次ぐ大きな産地です。
ビスケー湾に面した海岸部に畑が多く、標高50~200mの斜面に多く見られますが、内陸部にも畑があります。秋に南部から暑く乾いた風が吹き、ブドウの成熟度を上げます。ただし、標高400m以上の畑はDOの認定ができないそうです。

バスク州の州都はビスカイア県のビルバオですが(造船業で栄えた工業地帯が中心)、ビルバオから南に30kmに入った山間部にアラバ県があります。
ゲタリアとビスカイアは沿岸部ですが、アラバ県は海に面していません。
チャコリ・デ・アラバ はDOの認定も2002年と最も若く、畑面積は100ha、生産量は3,857hlと、3つの中で最小です。
降水量が沿岸部より少ないこと、南からの乾いた風が年間170日吹くことから、これからの産地として期待できそうです。

ビスカイアとアラバのチャコリは、ゲタリアよりもコクを重視したものが多く生産されています。
もちろん、チャコリならではの酸とミネラルがしっかり感じられます。
若飲みよりも、熟成を視野に入れたタイプが多いので、微発泡タイプは少なくなります。


セミナー後に試飲した9種のチャコリで比較すると、ゲタリア(トップの写真のNo.1-5)はタッチが繊細で、非常に軽やか、ビスカイア(No.6-7)はまろやかでほどよいコクがあり、アラバ(No.8-9)は酸の骨格に厚みがあり、白ワイン的な飲みごたえを感じました。

ビスカイアは海の影響を受け、湿度もあるので、しっとりとした質感、塩味系のミネラルを感じ、
アラバは山間部で、湿度も他より低いことから、少々ゴツいニュアンスのある骨格を感じました。



以前にも紹介しましたが、チャコリを注ぐ時に、高い位置から注ぐ エスカンシア(エスカンシアール)というパフォーマンスがあります。



エスカンシアは単なるパフォーマンス、といわれたりもしますが、
高い位置から注ぐことで、泡立ちをよくし、香りを開かせる、という目的があります。

泡立ちがあるのは、主にゲタリアのチャコリですから、エスカンシアするのはゲタリアが主です。
ビスカイアやアルバの生産者たちは、エスカンシアは観光客向けパフォーマンスと言って、やらないそうです。


エスカンシアには この形のカップが定番

では、実際の効果は?
エスカンシアしてもらったチャコリ(No.1)を、そのまま普通のワイングラスに注いでもらったチャコリと飲み比べてみると、エスカンシアしてもらった方がふわ~っとやさしい口当たりで、キメ細かい泡が立ち、香りもより感じられ、味わいがまろやかでした。
ゲタリアのチャコリがエスカンシアされることがよくあるというのは、飲んで納得です。




チャコリには ロザート(ロゼワイン) もあります。
※ロゼには黒ブドウのオンダラビ・ベルツァを50%以上使用する義務があります

上記はゲタリアのロゼチャコリです。これをエスカンシアしてもらったところ、タンニンの雑味が目立ちました。銘柄にもよると思いますが、ごくごく軽いタイプ以外は、ロゼはエスカンシアしない方がいいかもしれません。


チャコリは白ワインだけでなく、上のようなロゼワインもあり、赤ワインもあります。
また、樽発酵させたチャコリもあります。
※チャコリのバラエティについては以前の記事を参照ください → コチラ



エスカンシアするなら、若飲みタイプで微発泡の、ゲタリアの白のチャコリがよく、バルでピンチョスやタパスをつまみながら軽く飲むのにピッタリでは?

コクのあるしっかりしたタイプのチャコリなら、白やロゼ、赤は、普通のスティルワインと同様の扱いで、メイン料理と合わせて。
かつてチャコリはアルコール度数が低かったのですが(9%くらい)、現在は一般のワイン並みの度数になってきています。

日本の食卓で考えると、チャコリは和食にも合い、生牡蠣、刺身、天ぷらなどにもオススメとか。
たしかに合いそう!



かつて、チャコリは 自宅で楽しむ自家製ホームメイドワインがルーツ でした。

その後、ゲタリアのDO認定、その後の産地拡大に伴って、醸造も近代的になり、生産量も増え、チャコリは、自宅消費、地元消費だけでなく、世界市場にまで広がってきました。

海外でのピンチョスやバル人気もあり、また、数多くの星付きレストランを有するバスク州の豊かな食文化、グルメ都市サン・セバスチャンやビルバオが美味しい観光地として名を馳せていることなどから、チャコリもグングン注目を浴びています。中でもアメリカではブームになりつつあり、ニューヨークではチャコリフェスティバルなるものも開催されたとか。

日本でも、「ロイヤルホスト」が現在展開中の“バスクフェア”で“チャコリ”をフィーチャーしています(No.2のワインです)(12月上旬まで開催)

スペイン人気はすでに定着しましたが、その中でも“チャコリ”のブームが、もう間もなく日本でも起こるかもしれませんね。




余談ですが、チャコリの栓は“コルク”がほとんどです。
スクリューキャップの方がチャコリのようなワインには適していると思っていましたが、今回の9種のうちスクリューキャップは1種のみ(No.2)。

聞けば、“スペインはコルクの産地だから、コルクに敬意を表して、では?”と。
これには大いに納得しました(笑)

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