ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ワイン会でCOEDOビール

2014-11-04 10:00:00 | ワイン&酒
香港にいらっしゃる先輩の一時帰国に合わせて開催されたいつものワイン会が先日ありました。
毎回なにかしら面白いことがあるのですが、今回もいい出合いがありました。

まずは、川越の 「COEDOブルワリー」 の朝霧CEOが持参してくださったビールで乾杯!


伽羅 -Kyara- COEDO Brewery (埼玉県川越市)

“伽羅”(きゃら)は褐色の香木のこと。ビールの色調も褐色ブラウン系でした。
飲んでみると、ブドウのような風味がありました。

「白ブドウのアロマがすると言われるニュージーランドのネルソン・ソーヴィというホップを使っているんですよ」と、朝霧さん。
ほんのりスパイシーな後味も、このビールの個性のひとつでしょうか。

泡のキメは細かく、非常にスムースでなめらか。
炭酸はちょっと苦手、という人でも、この上品なテクスチュアなら気にならないのでは?


アルコール度数5.5%



同社には、“日本の色名”を冠した5つのビールのラインナップがありますが、それぞれの味は固定ではなく、時代のトレンドや人々の嗜好の変化に応じて変えていくこともあると朝霧さんは言います。

3年くらい前から、飲み手がビールに個性を求めるようになってきたことを察知し、従来の日本のビールと、外国からの輸入ビール(ヴァイツェンなど)との間の橋渡し的存在になれば、と考えたそうです。

「伽羅」を飲んでみると、たしかにありきたりの味わいのビールではなく、かといって、突き抜けすぎている感じでもありません。
フレッシュなブドウの風味がする一面など、ほかにはない独特のニュアンスがあり、遊びごころ、ゆとりを感じました。
また、ちょっとシャイな雰囲気をまといながら、いいバランス感覚にすぐれているのも感じました。

この日、別のビール 「紅赤 -Beniaka-」 も少しいただいてみたのですが、こちらは“サツマイモ”がテーマとか。

川越周辺は昔からサツマイモの名産地。オーガニック農業の畑で採れるサツマイモが原料に入ります。香ばしい風味はサツマイモを思わせましたし、ビールの色も赤みがかっていました。



2つのビールを飲んでみて、それぞれの個性が良くわかりましたが、人によって好き嫌いが分かれるかもしれません。
でも、気分やシチュエーション、食事によって合わせるビールを変える楽しみもありますね。
注ぐグラスも変えると、また違う味わいが楽しめそうです。

まるでワインと同じ じゃないですか?

私もこのところよくビールを飲むようになってきましたが、COEDOビールはノーマークでした。
これからは意識して飲むことにします(笑)


COEDO Brewery
http://www.coedobrewery.com/

コメント
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