ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

2014年のボジョレー・ヌーヴォーは意外なおいしさ!

2014-11-21 14:52:25 | ワイン&酒
前夜のカウントダウンイベント に続き、
ボジョレー・ヌーヴォー解禁日の11月20日(木) 、ボジョレー委員会の記者会見が都内で開催されました。



まず、ティエリー・ダナ駐日フランス大使により、ボジョレー・ヌーヴォーは、特にブドウ栽培やワイン造りに携わる人にとって特別なワインであることが紹介されました。


ティエリー・ダナ駐日フランス大使

どのワイン産地でも、収穫の後、新酒を仕込む時期は、肩の荷が下りてほっとします。
ボジョレー・ヌーヴォーもそういうワインで、収穫の喜びに溢れるものです。私たちはそのおすそ分けをいただくことになります。

ボジョレーの生産量とか、日本への輸出量とか、色々書きたいことはありますが、それはまた改めてということで、まずは2014年のヌーヴォーを飲んだ感想を。



2014年はいい方向に裏切られました!
ふわりとやさしい自然なタッチで、ガメイというよりは、品種が特定しにくいけれど、若々しくチャーミングで魅力的な赤ワインだと思いました。

ボジョレーワイン委員会のジル・パリ会長 も「2014年はとてもいい天候に恵まれ、質の高い理想的なブドウが収穫できた」と述べていましたが、たしかに、ブドウの質の良さが感じられます。


ボジョレーワイン委員会 ジル・パリ会長



会見後にさまざまな生産者のボジョレー・ヌーヴォーを試飲しましたが、やはり生産者によって味わいがさまざまです。



これが好き!と思うものもあれば、これは少々苦手かも…と思うものもありました。
ワインは嗜好品ですから、個人によって好みが違うのは当然なので、できれば店頭試飲などで味を確認してから購入することをお勧めします。



この会見の後、私用で出かけた都内某所のスーパーのボジョレー・ヌーヴォー売り場の前で、あれこれ悩んでいる60歳前後のオシャレなオジサマがいらっしゃいました。
私が店内をぐるりと回って戻ってきたら、カートの中には1050円の直輸入ヌーヴォーが1本入っていました。もっとお安い価格のヌーヴォーもありましたが、平均的な価格のものを選ばれたようです。売り場に試飲があったら、また違うチョイスをされたのかもしれませんね。





スーパーの売り場を見た後は、解禁日恒例のメルシャンさんの新酒会へ。
アルベール・ビショーのボジョレー・ヌーヴォーをはじめ、系列の日本リカーさん扱いのルイ・ジャドのボジョレー・プリムールの試飲をしてきました。





スタンダードなものから、ロゼ、マコンの白、樹齢の高い木からのもの、オーガニック、ノンフィルターと、バラエティ豊かなヌ^ヴォーが揃うようになりました。


アルベール・ビショーのヌーヴォーの中で私のイチオシは“ノンフィルター”


ルイ・ジャドのプリムールはいつもながらの美味しさ。中でも“ノンフィルター”は別格ですね


2014年はシャルドネが良かった年ということで、このマコン白も素晴らしかった!


メルシャンならではの日本の新酒もありました



さて、いろいろ出揃ってきた新酒たち。
この週末はどの新酒を楽しみましょうか?

コメント
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