ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

イタリアの白ワイン「ソアーヴェ」再発見【後編】

2011-11-30 21:57:07 | ワイン&酒
【前編】より続きます

ヴェネト州の白ワイン ソアーヴェに関する興味深い情報をお知らせします。



イタリアはヨーロッパで最も火山(vulcano)が多い国であるため、火山性(vulcanico、ヴルカニコ)土壌が随所で見られます。

そこで、ヴルカニコ土壌でつくられる白ワインの特性にフィーチャーした
VULCANIA (ヴルカニア)というフォーラムが数年前に結成され、ソアーヴェはこれに参加しています。

ヴルカニアに参加している産地は以下の4つ

 ■ SOAVE (ソアーヴェ、ヴェネト州)
 ■ CAMPI FLEGREI (カンピ・フレグレイ、カンパーニャ州)
 ■ ISCHIA (イスキア、カンパーニャ州)
 ■ ETNA (エトナ、シチリア州)

カンパーニャ州のヴェスヴィオ火山、シチリア州のエトナ火山は有名ですが、ソアーヴェにも古い火山があり(死火山)、ソアーヴェ・クラッシコエリアの東側に火山性土壌が見られます。



SOAVE

ソアーヴェでは玄武岩土壌が多く、玄武岩に石灰岩が混ざった土壌が多く見られ、土の色は黒、もしくは赤っぽい色になり、白い土は見られません。
ブドウ品種は、ガルガーネガとトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ



CAMPI FLEGREI DOC

カンピ・フレグレイはベスビオ火山とつながっている土地で、火山活動による隆起などにより、地層がうねっており、上下反転している箇所もあります。火山からの噴出物による黒っぽい土壌になります。ブドウ品種は、ファランギーナが多くなります。



ISCHIA DOC

イスキアはナポリの北西にある島で、カンピ・フレグレイの向かい側に位置しています。
カプリ島と並ぶ観光地ですが、古くからワイン造りが行われています。
土壌は、溶岩が水に接した時に変色して緑がかったスレートが多く見られます。
畑は傾斜がキツく、イタリアでは珍しい段々畑が作られています。
ブドウ品種は、ビアンコレッラ、フォラステッラ



ETNA DOC

エトナは今も20~30年ごとに噴火している活火山です。
古い時代には地殻変動が大きかったようですが、今はきれいな畑が造られています。
ブドウ品種は、カリカンテとカタラット。カタラットはシチリア全域で栽培されていますが、カリカンテはエトナが起源の地場品種です。





イタリアでは、
「黒い土からいい白ワインが生まれ、白い土からいい赤ワインが生まれる」と言われます。
よって、上記4つの白ワイン産地の土壌は黒っぽくなっています。

では、ヴルカニコ土壌の白ワインはどういう特性を持つのでしょうか?
ソアーヴェ生産者協会のアルトゥーロ・ストッケッティ会長(前編に登場)に尋ねてみたところ、

「どの地域にも共通して “ミネラル感” がある。ミネラル感があると料理にも合わせやすくなる。和食にもオススメ」とのこと。



今回、これら4地域の白ワインを比較試飲してみましたが、ブドウ品種の違いや土壌の違いによる味わいの違いはありましたが、透明なミネラル感を感じるワインが多いと思いました。

個人的に興味を惹かれたのは「イスキア」。ピュアでやさしいタッチで、穏やかなミネラル感が、素材を生かしたシンプルな塩味の料理(魚介のフリットミスト)とよくマッチしました。


魚介のフリットミスト ヴェネツィア風(イタリア版天ぷら)



ヴルカニア巡回フォーラムとなっており、2011年はソアーヴェで開催されました(6/16)。
また、ヴルカニアでは、長熟タイプの白ワインをPRするプロジェクトも実施されています。

火山性土壌というテーマを通じて各地域の独自性をアピールしたこと、しかも、それが白ワインにフォーカスしたものであることは、非常にユニークですし、大きく評価したいですよね。

ソアーヴェでは、赤ワイン人気に押され、40~50年くらい前からスランプに陥っていたそうです。
しかし、「この10年で上方に向かってきている」と、ストッケッティ会長は言います。

特に、国内外で修業した高学歴の若い醸造家たちの活躍(ビオや有機栽培の浸透、収量制限、最新醸造設備導入など)が大きく、古い世代も認めざるを得なくなってきました。

「この10年をソアーヴェでは“ルネッサンス”と捉えている」、と会長は言います。

2008年のクリュ制定(前編を参照のこと)も、ヴルカニア創設(2009年頃?)も、ルネッサンスの流れの中のひとつ、ということになるでしょうか。

かつて、ライトでカジュアルに飲める白ワイン、と認識されていたソアーヴェは、クオリティとオリジナリティを追求するようになりました。
この先も、またさらに何かやってくれるかもしれませんね

ソアーヴェは今後も引き続き要注目です


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イタリアの白ワイン「ソアーヴェ」再発見【前編】

2011-11-29 10:38:02 | ワイン&酒
先週のイタリアワインウィークは、“ソアーヴェ・ウィーク”でもありました(11/20~26)

期間中は、ヴェネト州の白ワイン ソアーヴェ(SOAVE) の魅力を伝えるさまざまなプロモーション(セミナー、テイスティング、試飲販売など)が、都内数箇所で開催されました。

ソアーヴェ というと、イタリアのライトな白ワイン、というイメージを持っている人が多いかと思いますし、私もワインを飲み始めた頃はそう思っていました。
ところが、十数年前にいくつかのソアーヴェ生産者との出会いで、ソアーヴェの印象が大きく変わりました。

  ソアーヴェ、実は奥が深いんじゃない?



ソアーヴェには7000haのブドウ畑、約3000の生産者があり、ソアーヴェワイン生産量の80%以上に該当する5000万本以上が世界70カ国に輸出され、最も輸出量の多いイタリアの白ワインといわれています。これだけの量があると、玉石混交であることは否めません。

では、高品質でしっかりした味わいのソアーヴェを選ぶ秘訣は何でしょうか?

ちょうどソアーヴェ・ウィークのプロモーションで来日していたソアーヴェ生産者協会アルトゥーロ・ストッケッティ会長に話を聞くことができましたので、紹介したいと思います。


Dr. Arturo Stocchetti Presidente del Consorzio Tutela Vini Soave

ストッケッティ会長いわく
「ソアーヴェの国内消費比率は16%。スーパーマーケットに並ぶソアーヴェは安くて手軽に買えるけれど、味わいもカジュアル。DOCソアーヴェがこのあたり。キリッと冷やして気軽に楽しむにはこのレベルでいいでしょう。しかし、しっかりとしたガストロノミーとともに楽しむソアーヴェなら、エノテカなどのワイン専門店に並ぶ中から探してください。リストランテなどでオンリストされているのもこのクラス。いいワインは、やはりある程度の価格のものになってきます」

ソアーヴェには、DOCソアーヴェ(/コッリ・スカリージェリ)、DOCソアーヴェ・クラッシコ、DOCGソアーヴェ・スペリーレ、DOCGレチョート・ディ・ソアーヴェ、という4つの格付があります(辛口は前3つ)。

2010年度の生産量を見ると、ソアーヴェが4250万本、クラッシコが1350万本、スペリーレが12万本と、かなり差があります。

DOCGスペリオーレは、収量、潜在アルコール度数、搾汁率、総酸度や、熟成年数などにおいて厳しい制限がありますので、このクラスになると、やはり品質の高いソアーヴェが期待できます。

なお、ここ近年の情報としては、
ソアーヴェでは、2008年に45の指定地域(マクロゾーン)と56のクリュが制定 されました。
(現在の指定地域は46になっています)

ソーアヴェでのブドウ栽培地域の区画分けプロジェクトは1995年に始まりました。
気候、土壌、勾配、方位、日照量などのほか、歴史的背景や景観といった要素も研究、分析の対象になり、長い年月をかけて56のクリュ制定となりました。


Soave Classico CARNIGA 2008 Cantina del Castello

ストッケッティ会長もワイン生産者で、「カンティーナ・デル・カステッロ」の当主。
自身のソアーヴェの中のトップキュヴェを紹介してくれました。

“CARNIGA”(カルニガ)がクリュ名で、単一畑となります。
土壌は石灰質で、畑は西に向いた斜面のため、正午から夕方まで陽射しがよく当たり、ブドウがよく成熟するとのこと。

口に含むと果実と酸の厚みがあり、骨格がしっかして飲みごたえがあります。
ソアーヴェには軽い前菜や魚介料理が合うといわれますが、鶏レバーのヴェネツィア風煮込みが非常によく合い、ここまでのレベルのソアーヴェになると肉料理もイケるのだと再発見しました。

樽を使ったようなボリューム感があるので尋ねてみると、
「かつて樽で熟成させていた時代があったが、今はステンレスタンクのみ。1年間シュル・リーを行い、瓶詰め後も1年間瓶熟させてから出荷しているので、他の生産者のワインよりヴィンテージが古く、熟成による複雑味が出ていると思う。ソアーヴェは若いうちに飲むワインといわれるが、私のこのワインは6~8年は熟成できる」とストッケッティ氏。

日本でのプライスを後日、調べてみると、輸入元希望小売価格は3,300円となっていました。
これは大いに納得。(輸入元:大榮産業株式会社)





スッキリ軽やかなソアーヴェもカジュアルに楽しめていいですが(冬なら鍋にも)、
しっかりした味わいのソーアヴェを見つけるなら、

 ■ DOCソアーヴェ・クラッシコ以上のもの
 ■ クリュ名表記があるもの
 ■ ある程度の価格帯のもの (3000円前後か?)

などが、ポイントになってくるでしょうか。
特に、2008年に制定された56クリュのワイン は個性を探るのに面白そうですし、要注目ですね。


 【後編】に続きます


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二日酔いに効果的?「会津みしらず柿」

2011-11-28 10:36:05 | おいしい食べもん
福島の叔母が をどっさり送ってきました


会津みしらず柿

元々は渋柿ですが、焼酎を拭きかけて密封し、渋を抜きます。



よって、箱には開封してOKな日付が記載されています。
昔、祖父が生きていた頃は、祖父が手ずから柿をもぎ、木箱に釘を打ち付けたものを送ってくれていました。



大きくて見事な柿は甘くて美味なだけでなく、美容や健康効果も期待できます。

ビタミンC含有量はミカンの2倍、ポリフェノールはブドウの5倍で、食物繊維、カロテン、マンガン、カリウム(利尿作用があり、血中のアルコールを体外に排出してくれる)を含みます。
また、アルコール分解酵素も含まれるため、柿は二日酔いに効果的といわれます。

飲んだ後だけでなく、飲む前にも柿を食べておくと、より効果的 とか

アルコール好きな人には、柿は心強い助っ人になりそうですね(笑)

風邪予防、高血圧や動脈硬化などの予防が期待できるということですので、上手に食べたいですが、柿を食べると便秘になる、という話も耳にします。

便秘の原因のひとつといわれるのが柿のタンニン(カキ渋タンニン)です。
赤ワイン、コーヒー、ココアなどもポリフェノールを含むから健康効果があるといわれますが、過剰摂取は便秘の原因となるようですから、何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし、ということですね。

 

ところで、なぜ “会津みしらず柿” といわれるか、知っていますか?

かつて殿様に献上した際、今まで見知ったことがないほど美味だと褒められた(見知らず)という説や、自らの枝が折れるほど大きな実を付ける(身のほど知らず)ため、という説があります。

つまり、見事に大きく、甘くて美味な柿 ということ

大震災後、色々ありましたが、会津みしらず柿が今年も食べられたことに感謝です。


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サックス&ピアノ「月のライブ Vol.3」にワインも登場

2011-11-27 16:24:49 | 雑記
サックスとピアノ“デュオ ルクレール” のライブコンサート 「月のライブ Vol.3」 に出かけてきました。

サブタイトルは ≪月夜の宴の素敵な出会い・・・新月+1≫  

なんでも、新月から48時間以内には不思議なパワーが働くのだとか。
新月だった11月25日の翌日にもパワーがまだ続いているようで・・・




ホルストの「ジュピター」や、映画『ティファニーで朝食を』の「ムーン・リバー」など、月や惑星にちなんだ曲のほか、この季節ならではの「枯葉」、映画『ウエスト・サイド物語』セレクション、また、彼らのオリジナル曲なども披露されました。


参加者は約50名
軽くリズムを刻みながら聞き入っている人も


サックスの松本ひろ実さんは私の古い友人
ピアノの松本修一さんと夫婦で「デュオ ルクレール」として多方面で活躍してます。



演奏と演奏の合間には宴会タイムがあり、ビール、ノンアルコールドリンク、ワイン、ソフトドリンク、肉料理のプレートやサンドイッチなどが出されました。



宴会タイムを挟むと、場の雰囲気がより和やかになりますね(笑)
久しぶりにゆったりとライブを楽しませていただきました



12月にもデュオ ルクレールのコンサートが関東各地で開催されます。
一度聴いてみたい、という方は、ぜひホームページでスケジュールをチェックしてください
(無料のコンサートも多いですよ)

     デュオ ルクレール  http://sound.jp/leclair/


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イタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」も魅力的

2011-11-26 17:19:43 | ワイン&酒
昨日はシャンパーニュ以外の フランス産スパークリングワイン を紹介しましたが、
これに対応するイタリア産のスパークリングワインは、 “プロセッコ” (通称)でしょうか。

プロセッコ(ヴェネト州)は、一次発酵の終わったキュヴェを大きな耐圧発酵タンクに入れ、糖分と酵母を加えて炭酸ガスを発生させます(30日間)(=イタリア方式)。
フランチャコルタ(ロンバルディア州)は、シャンパーニュと同様の瓶内二次発酵でガスを発生させます。

2009年7月17日の認定により、DOC Prosecco di Conegliano Valdobbiadene から
DOCG Conegliano Valdobbiadene Prosecco (Superiore)  (コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ/スペリオーレ)に昇格しました。

※スペリオーレはスプマンテのみ (詳細は 以前の記事 を参照ください)

DOCG昇格を受け、プロセッコ・ディ・コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ協会がプロモーションに力を入れているせいか、日本に入ってくるプロセッコワインの種類も量も、2年くらい前から格段に多くなっているのを感じます。



11月22日に東京で開催された「イタリアン・ワイン・マスターズ」の試飲会においても、約20生産者、約40ワインが紹介されました。


レオナルド・リッチ 同協会 顧問が来日

残糖量により、ブリュット、エクストラ・ドライ、ドライといった甘辛の違いがありますが(スプマンテ)、それだけでなく、土壌や微気候、生産者などによっても多彩な味わいになります。



かつては、「スパークリングは飲みたいけれど、懐が淋しいから(安い)プロセッコかな・・・・」、みたいなチョイスのされ方が多かったと思います。

しかし、このところは、「この生産者だから、この地域だから」などの理由でチョイスされるように変わってきています。とはいえ、まだ、プロや相当のプロセッコ通に限られるかもしれませんが。

酸に厚みがあり骨格もしっかりしているタイプ、透明感があり繊細なタイプ、果実味豊かなタイプなどなど、飲み比べてみると、それぞれに個性があり、実に多彩。これは選ぶのに悩みます(笑)



最高のクリュといわれる “カルティッツェ” (右のワイン)

カルティッツェの地域で造られたワインの品質は素晴らしいものがありますが、カルティッツ以外で造られたワインの品質もここ数年でグンと良くなり、また、非常に洗練されてきていると感じます。




プロセッコは、爽やかで飲み心地がよく、アルコールもやや控えめです。
「プロセッコは皆で一緒に楽しく過ごすためにアルコールを低めにしている。酔っ払うものではありません(笑)」と、リッチ氏。

アペリティフなど単独で楽しむのはもちろん、料理との相性も幅広く、現代人の嗜好にマッチしていることから、イタリア国内(売上シェア65%)だけでなく、ドイツ(33%)、スイス(19%)、アメリカ(10%)、英国(9%)など海外でも人気となっています(日本は2%)。



素材を生かした和食など、日本の食事とも合わせやすく、ラインナップが多彩かつ価格も相変わらず魅力的なことから、日本でのプロセッコの人気は、今後どんどん高まっていくのではないでしょうか。


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魅力的なフランスのスパークリングワイン

2011-11-25 21:58:10 | ワイン&酒
11月21日~27日は「イタリアンワインウイーク」 ですが、
ちょっと軽~く、フレンチスパークリングワインでインターバルといきましょうか

11月25日、フランス産のスパークリングワインの試飲会が都内で開催されました。

フランス産のスパークリングワインというとシャンパーニュが著名ですが、それ以外にも、フランスでは各地でスパークリングワインが伝統的に造られています。
今回紹介されたのは、シャンパーニュ以外のスパークリングワインです。



発泡ワインをつくるには4つの方法があります

メトード・トラディショネル or メトード・クラシコ (伝統方式)
シャンパーニュと同様、瓶内二次発酵により炭酸ガスを発生させますので、クオリティ的にはシャンパーニュに最も近いといえるでしょう。この製法によるものはAOC名に「クレマン Cremant」と名付けられます。

メトード・アンセストラル or メトード・リュラル (伝来方式/田舎方式)
アルコール発酵の途中、糖分がまだ残っている状態で瓶詰めします。
糖分を追加せず、ブドウ本来の糖分だけで発酵が続いて炭酸ガスを発生させます。
よって、アルコール度数は低めになりますが、品種のアロマが生きたワインになります。

メトード・シャルマ or メトード・キュヴェ・クローズ (密閉タンク方式)
ボルドーのジャン・ユジューヌ・シャルマ氏が考案したため、シャルマ方式と呼ばれます。
空気に触れない大きな密閉タンクで二次発酵を行い、短時間かつ低コストで均質な発泡ワインを造ることができます。

ガゼフィエ (炭酸ガス注入法)
瓶詰めしたワイン、もしくは密閉タンクのワインに炭酸ガスを注入します。
こちらも当然、低コスト。Vin Gazefie とラベルに記載されます。



さて、試飲会では180を超えるフランス産スパークリングワインが並んでいましたが、いつも気になるのは、ジュラとサヴォワの地域のもの。この地域はスティルワインも好みなんです。


Cremant du Jura
左)Blanc Brut  中)Rose Brut /Fruitiere Vinicole d'Arbois
右)Philipe Michel Chardonnay Brut La Maison du Vinneron

シャルドネやピノ・ノワールを使い、メトード・トラディショネルで造られたクレマンで、この地域のワイン独特の個性的なうま味があります。
(輸入元:Fruitiere Vinicole d'Arbois 株式会社トゥエンティーワンコミュニティ)
(輸入元:La Maison du Vinneron 株式会社八田)



AOVDQS Bugey (Savoie)
左)Bugey Brut 中)Bugey Cerdon/Duport Dumas
右)Bugey Cerdon VDQS Methode Ancestrale Rose Ligot Martin

2つのセルドンは、やや甘口タイプのロゼ。右はガメイ100%で、個人的にはかつて何回かリピートしたお気に入りの1本です。濃さがあり、まろやかです。
(輸入元:Duport Dumas 株式会社西岡寅太郎商店)
(輸入元:Ligot Martin 株式会社ジャパンインポートシステム)



Sieur Darques の3本 (ラングドック地方)

リムーで500年の伝統のある生産者で、左はブランケット・リムー、右2つはクレマン・ド・リムー。味わいもよく、高級感あるボトルなのに、2,205~2,730円(輸入元希望小売価格)というのは嬉しくないですか?著名レストランでも多くオンリストされているという理由がわかる気がします。
(輸入元:株式会社飯田)



Gaillac Methode Ancestrale (南西地方)
左)Brut Chateaux L'Enclos  右)Demi-Sec Domaine de d'Escausses

左はブリュットなのに、やさしい果実味の味わいがチャーミング。女性醸造家です。
ほんのり甘いドゥミ・セックは、ほっとする癒し系。
(輸入元:株式会社サンティール)



ここぞという時はシャンパーニュに登場してもらえると嬉しいですが、個性ある各地のフレンチスパークリングワインもかなりお役立ちです。

上で取り上げた11本は2,000円台(輸入元希望小売価格)で、2,300~2,600円が中心価格帯。

なんたって、プライスが魅力的ですから、これからのパーティーシーズンでは大いに活躍してくれること間違いなしでしょ?

※他によく見る定番的な発泡ワインとしては、クレマン・ダルザス(アルザス)、クレマン・ド・ブルゴーニュ、クレマン・ド・ボルドー、クレマン・ド・ロワールなどがあります。


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ワインの適正飲酒量&健康効果

2011-11-24 14:02:10 | ワイン&酒
11月も後半に入り、アルコールを飲む機会が増えてきていませんか?
12月になれば忘年会や各種パーティー、クリスマス会、年が明ければ新年会と、肝臓の休まる間がありませんね(笑)

アルコールの過剰摂取による疾病リスクについては誰もが知るところではありますが、
気になるのは、何をどれくらい飲むなら許容範囲? という点です。

11月21日、イタリアのシエナ国立ワイン展示館(ENOTECA ITALIANA)の主催により、
適正飲酒とワインの健康効果をテーマにしたセミナーが東京にて開催されました。
このセミナーは、2011年6月9-10日にイタリアで開催されて非常に成功したものをベースにしており、海外で取り上げるのは日本が初です。

今回のセミナーでは、イタリアから来日したフランチェスコ・オルランディ氏(医師、アンコーナ大学教授)が講師を務められました。


右)フランチェスコ・オルランディ氏
左)ファビオ・カルレージ氏 (シエナ国立ワイン展示館 理事長)



さて、結論からお知らせしましょう。

1)適正飲酒量はワインなら 男性は 1/2本(375ml)、女性は 1/4本(187ml)

2)ワインを適量飲むことは健康によいが、他の食品摂取や運動などの要因が加われば加わるほど、健康保護の度合いは高まる

アルコールの過剰摂取は疾病の原因になりますが、毎日10gのエタノールの摂取は、まったく飲まないよりも、例えば腎臓がん、甲状腺がん、リンパ腫などの発症を抑制する効果がある、という論文が発表されています(Allen NJ, J NAtl Cancer Inst 2009:101:296)

また、ワインは他のアルコール類よりもがん発症リスクの数値が低いので、
「ワインは健康にいい」とよくいわれるのは、ある面で当たっているといえます。

ただし、喉頭がんや食道がん、口腔がんについては、ワインを含め、アルコール摂取による発症のリスクは高くなりますし、また、他の疾病の発症についてのリスクも否定できませんので、ご注意ください。

なお、喫煙によるがん発症リスクは、アルコール摂取によるリスクの400~500倍にもなるようですから、愛煙家で酒好きの方は要注意ですよ。



さて、ワインが健康によい、といわれる理由は、フェノール類を含むことです。
ワインに含まれるフェノールは、レスベラトロールと、ケルセチンの2つ。
どちらも抗酸化効果があり、その他に前者は、がん、心臓疾患、アンチエイジング、糖尿病に、後者は、がん、若年性認知症などに効果があるという論文が出されています。

ただし、ワインを適量飲めば、それだけで健康によいか?と、単純に考えればいいものではなく、holistic program(包括的プログラム)として実践しましょう、というのが今回のセミナーの2つめのテーマです。

すなわち、1つの食品を摂取すると病気になる、健康になる、と考えるのではなく、
健康維持や疾病の予防には複合的な要素の関与が重要、ということです。

オルランディ氏は、アメリカ人医師Ancel Keysがイタリアで従軍中の1944年に命名した“Mediterranean Diet”(地中海式ダイエット)と運動の組み合わせが大事 といいます。

ポイントは10点あります

■よく食べると良いもの
  1)野菜 2)豆類 3)果物 4)魚

■常食すべきもの
  5)オリーブオイル 6)適正量のワイン

■少量にすべきもの
  7)肉類 8)家禽類 9)高脂肪チーズ

■食品以外
  10)定期的な運動



オルランディ氏いわく、
「適正なワイン摂取はチームの一員。少なくとも2つ以上のアイテムを組み合わせることが効果的。身体を動かすことも必須」

要は、身体によい食品を積極的に摂取し、適度な運動を行い、適正量のワインを飲む、ことが健康の秘訣です。

適正量のワイン・・・ドキッ!自分はもっと飲んでる!と思った方も多いかもしれません(笑)
私も、家ではほぼ適正量ですが、外食すると、どうしても多くなりがち。

そういう方は、ぜひ休肝日を設けましょう。
特に、これからの宴会シーズンでは、休肝日は大事です。
私も実践していますよ


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イタリアン・ワイン・マスターズ2011アンバサダー決定

2011-11-23 13:00:09 | ワイン&酒
11月21日~27日は イタリアワインウイーク

11月22日(火)は、イタリアン・ワイン・マスターズの記者会見が行われました。

The Italian Wine Masters とは、イタリアワインの逸品を地域の枠を超えて一致団結して海外に紹介するために誕生したプロジェクトで、以下の4生産者協会が主催しています。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ワイン生産者協会 (トスカーナ州)

キアンティ・クラシコ ワイン生産者協会        (トスカーナ州)

ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ ワイン生産者協会 (トスカーナ州)

コネリアーノ・ヴァルドッピアーデネ品質保護協会  (ヴェネト州)

記者会見では各生産者協会の代表によるプレゼンテーションが行われ、また、同日の別会場において4団体のワインの試飲会も行われました(これについてはまた後日、改めて紹介します)



イタリアン・ワイン・マスターズでは、日本における2011年度の活動として、以下を実施しました。

イタリアン・ワイン・マスターズ・アカデミー開催 (10/5~11/2)
  35歳以下の料飲、販売関係者に全4回の講習会、70名受講

イタリアン・ワイン・マスターズ2011 ファイナル試験 (11/22)
  料飲、販売関係者に筆記と試飲試験実施、61名受験
  →最優秀成績者4名選出

昨日は上記最優秀成績者の発表および授賞式も行われました。

最優秀成績者は、4団体それぞれの“ワイン・アンバサダー”(ワイン大使)に任命され、
副賞としてイタリアワイン研修ツアーが授与されました。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ : 西尾 史子さん (リストランテ マッキャベリ)

キアンティ・クラシコ : 田中 康彦さん (ホテル西洋銀座 アトーレ)

ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ : 福村 真弓さん (ヴィーニ・ディ・アライ)

コネリアーノ・ヴァルドッピアーデネ : 熊本 康治さん (レストラン・エルミタージュ)


前列左より) 西尾さん、田中さん、福村さん、熊本さん

後列左より)
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ  トマス・フランチオーニ イベントマネージャー
コネリアーノ・ヴァルドッピアーデネ レオナルド・リッチ 協会役員
日本ソムリエ協会 小飼一至 名誉会長
ヴィンチェンツィオ・ペトローネ駐日イタリア大使
キアンティ・クラシコ ジュゼッペ・リベラトーレ 事務局長
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ステファノ・カンパテッリ 事務局長



ワイン・アンバサダーを採用しているところはいくつかありますが、特定の生産地のワイン大使というアイディアは面白いですね。

生産地にとっても受賞者にとっても非常に有益ですし、このアイディアを1つの生産地だけでなく4つが一致団結して実施したことも、今後ますますいい方向に働いていくのではないでしょうか。

4名のワイン・アンバサダーの今後の活躍に期待したいところです。


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イタリア統一150周年記念ワイン

2011-11-22 09:10:50 | ワイン&酒
11月21日から イタリアワインウイーク が始まりました(11月27日まで)

初日の昨日、イタリア大使官邸にて行われた記者発表会において、
イタリア統一150周年を記念し、公式アイテムとして造られた唯一無二のユニークなワイン が紹介されました。


UNA (ウーナ)

イタリアには20の州があり、そのすべてでワインが造られています。

そこで、20州から白用と赤用でひとつずつ土着品種ブドウを選び、1861年の統一から150年を迎えた2011年に、20の白ブドウから1つの白ワインを、20の黒ブドウから1つの赤ワインを造ろう、
というプロジェクトの下、「UNA」が誕生しました。



UNA Vino Bianco d'Italia

白ワインには、コルテーゼ(ピエモンテ)、ガルガーネガ(ヴェネト)、マルヴァージア(ラツィオ)、ファランギーナ(モリーゼ)、グレコ(バジリカータ)、ヴェルメンティーノ(サルデーニャ)など、20種の白ブドウが使われています。


UNA Vino Rosso d'Italia

赤ワインには、プチ・ルージュ(アオスタ)、クロアティーナ(ロンバルディーア)、サンジョヴェーゼ(トスカーナ)、ラクリマ(マルケ)、ガリオッポ(カラブリア)、ネロ・ダヴォラ(シチリア)など、20種の黒ブドウが使われています。

それぞれの州で単体で醸造され、その後、アッサンブラージュされました。混ぜている比率は均等ではないとのこと。やはりバランスは大事ですからね。




記者発表の後、特別に試飲させていただきました。
白ワインは、取り立てて特徴のないテーブルワイン、といった感じでしたが、
赤ワインは果実味と酸味のバランスが取れたミディアムフルボディで、こちらはなかなか美味しいんじゃないでしょうか。

「味わいについては言及しないでください(笑)20州がひとつになって造ったワインということに意義があるのですから」と、UNAワインのプレゼンテーションを行った、ヴェローナ見本市VINITALY ゼレネラル・コーディネーターのスティーヴィー・キム氏の談。

総生産量は 6,800本
内訳は、3リットルサイズのジェロボームが各400本、1.5リットルサイズのマグナムが各1,000本、750mlのレギュラーボトルが各2,000本となっています。



スティーヴィー・キム氏ヴィンチェンツィオ・ペトローネ駐日イタリア大使

特別試飲会場では、ペトローネ大使も一緒にUNAワインを飲まれました。

20の州の40のブドウから1つの国の150周年のために造られた2つのワイン です

それぞれに独自の文化、歴史、伝統を持つイタリアの各州が、統一150周年の機会に「イタリアはひとつ」であるという絆の強さをこのワインで表現しています。
そのコンセプトに大きな拍手を送りたいと思います。


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窯焼きピッツア「マルゲリータ・パリアッチョ」@神楽坂

2011-11-21 11:39:26 | レストラン&店
イタリアワインウイーク第一弾は、ワインのお供に嬉しい、窯焼きピッツアの店を紹介します。

11月20日はピッツアの日 

その理由は、ピッツアの名前にもなっている マルゲリータ王妃の誕生日 だから、ということを初めて知りました。

トマトソース、モッツアレラチーズ、バジリコという、イタリア国旗の色(赤、白、緑)のトッピングが載ったピッツア・マルゲリータは、定番中の定番ですよね。

このマルゲリータ王妃の誕生日お店の3周年を祝うパーティーにお邪魔してきました。




これがピッツア・マルゲリータ


窯の前でピッツアを焼く姿を見ることができます


生地はもちっりの“ナポリピッツア”です

3周年を記念したパーティーではたくさんの料理が並びました







ドルチェも盛りだくさん


特に気に入ったのが、クルミがゴロゴロ入ったガトーショコラ

チョコレートとクルミがザクザクしていて、甘党にはたまりません~

ちょうど同じテーブルのイケメンのお兄さんがこれをすごく気に入った と言っていました。
男子でもハマるんですね(笑)

ピッツアも料理もドルチェも、どれも大満足。
ココは覚えておくと使える店ですよ


3周年記念のかわいいクッキーをいただきました


 マルゲリータ・パリアッチョ
   東京都新宿区神楽坂5-27-2
   http://www.kiwa-group.co.jp/restaurant/a100433.html

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「イタリアワインウイーク」が始まります

2011-11-20 10:55:29 | ワイン&酒
先週はボジョレー・ヌーヴォーに沸きました

今週は明日から イタリアワインウイーク が始まります (2011年11月21日~27日)



イタリアでワイン造りが始まってから3000年ということから、
「イタリアワイン三千年」 と題し、イタリアワインに関するさまざまなイベントやプロモーションが期間中に開催されます。

業界関係、プロ向けの試飲会やセミナーなどが開催されますが、一般消費者が参加できる試飲販売会やセミナーや、レストランプロモーションもありますので、紹介したいと思います。



Soave Style  ∞ソアーヴェ・ワインのある生活∞
ソアーヴェはヴェネト州で造られる白ワインです。
日本におけるプロモーション活動の一環として、ソアーヴェ保護組合主催による試飲販売会とワインセミナーが都内数箇所で行われます。

ソアーヴェ・ワイン試飲販売

11月22日(火)14:30~17:30  EATALY代官山店

11月23日(水)~27日(日) 14:30~17:30  
          EATALY代官山店、EATALY日本橋三越店、EATALY東武池袋店


ソアーヴェ・ワインセミナー(一般向け)
講師:林 茂 氏(イタリア・プロフェッショナル・ソムリエ)

11月23日(水) 14:00~14:30 EATALY日本橋三越店
          16:00~16:30 EATALY代官山店

11月26日(土) 14:00~14:30 EATALY日本橋三越店



レストランプロモーション
11月21~27日の期間中、参加24店舗において、特別メニューやグッズプレゼントなどのプロモーションが行われます(各店によって内容が異なります)

  参加店リスト → http://www.italianwineweek.jp/pdf/iww_restaurant_list.pdf



イタリアンワインウイークに関する詳細は下記「公式サイト」をご覧ください

     ITALIAN WINE WEEK  http://www.italianwineweek.jp/


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ボジョレー・ヌーヴォー2011絶好調!

2011-11-19 17:56:57 | ワイン&酒
今年のボジョレー・ヌーヴォーは、激安ニュースが流れたせいか、色々な意味で注目されたようで、それならば飲んでみようと、激安ではないクラスを扱う百貨店での出足も非常に好調と聞きました。

私が解禁日に立ち寄った某百貨店のボジョレー特設スタンドでは、夕方の段階で「すみません、これはもう完売してしまいました」と言われた銘柄もあったほど。

試飲しているお客さんも買う気マンマンの方ばかりで、試飲した後にはお気に入りの1本をお買い上げしており、中には複数本数を買う人もザラ。みなさん、かなり真剣で、気合入ってました。

いくつかの輸入元に聞いた限りでは、2011年はどこもいいスタートを切った ようです。


今年“初登場”させたところも多い ロゼタイプ はフルーティ&爽やかで、個人的に超オススメ



昨年は非常に出足が鈍く、解禁日(木曜)と金土日が勝負なのに、この間にあまり動かなかったようで、その後もいつまでも売れ残ったヌーヴォーの姿を見ました。

今日は地元のスーパーも見てきましたが、さすがにスーパーは安い価格帯が人気で、980円ヌーヴォーは残り1本だけになっていました。
激安ワンコインまで行かなくても、1000円程度なら買って飲んでみよう、と思う人が多いんでしょうね。

激安が注目されるのは遺憾と、フランス本国のボジョレー委員会では感じているようですが、結果として、ここしばらく停滞気味だったボジョレー・ヌーヴォーへの関心が復活し、販売量も増える見込みというのは、なんとも複雑ですね…


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ボジョレー・ヌーヴォー2011

2011-11-18 13:13:38 | ワイン&酒
2011年のボジョレー・ヌーヴォーをたっぷり飲んできました

今年はブドウの成熟が早かったため、収穫が例年より早くなりました。
よって、解禁日までの期間が長くなり、つまり、ワインとしての熟成期間が長くなったため、果実味が豊かで少し落ち着いた感じのあるヌーヴォーになっていました。
また、ブドウはよく熟していながら、早いタイミングで収穫したために酸がしっかり残っているものが多いように感じました。

色々飲み比べてみましたが、今年の傾向としては、
果実味が豊かで、酸味とのバランスもよく、ほどよいコクが楽しめるヌーヴォーになってると思います。



左)アルベール・ビショー ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー ノンフィルター
右)フランソワ・トリシャール ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー

果実味に厚みがあり、うま味があると思ったのは、3,000円以上のプレミアクラス
フランソワ・トリシャールは本当にいつもおいしいなぁと思います。毎年買うリピーターが多いというのは納得。ある売り場では、解禁2日目にして完売間近という情報が届きました。

昨日紹介した、ドミニク・ローランの「キュヴェ・スペシャル」は某デパ地下で試飲が出ていたので飲みましたが(5,040円で販売されていました)、ヌーヴォーらしからぬ凝縮感でした。



ルイ・ジャド マコン・ヴィラージュ・プリムール/ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール

こちらも3,000円超のプレミアムタイプ。
昨年同様ノンフィルタータイプもあります。
ボジョレーはサービス温度がやや低く、やわらかさが表現しききれていないと感じました。
冷やし気味の方がおいしく感じられることが多いですが、口に入れた際に硬さを感じるようなら、少し温度を上げてみてください。



アルベール・ビショー ボジョレー・ヌーヴォー・ロゼ/マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー

ボジョレー・ヌーヴォーのロゼタイプや、白のマコンも売り場で人気でした。
複数本買う人は、2本目に白やロゼをチョイスしているようでした。



ボジョレー・ヌーヴォー バラエティ3本セット 

750mlサイズは飲みきれないし、何本も買えない、という人に嬉しいのが、187mlサイズの3本セット。箱に入っているのでコンパクトですし、プレゼントにしても喜ばれますね。
下はレギュラーサイズ


オージュ ボジョレー・ヌーヴォー
フランスの国鳥であるニワトリをモチーフにしたラベルには、このワインをプロデュースしたジャン・クロード・ジャンボン氏(1986年世界最優秀ソムリエ)のサインが記されています。

ハーフサイズに関しては、いくつか揃えているメーカーもあるようですので、探してみてください。



毎年、“○年に一度の当たり年”とか、“ここ○年で一番の当たり年”とか前評判が立ちますが、ボジョレー・ヌーヴォーに関しては、あまり気にしなくていいように思います。
でも、今年は私が予想していたよりもずっと出来がよかったので、嬉しい驚きでした。

この週末は、秋の味覚とともに新酒を楽しみましょう


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ボジョレー・ヌーヴォー解禁

2011-11-17 13:11:48 | ワイン&酒
新酒の季節、さまざまな国の新酒が続々到着していますが、今日はやはりこれを話題にするしかないでしょう(笑)

本日解禁になった Beaujolais Nouveau です

時差の関係で、日本が世界で一番早くボジョレー・ヌーヴォーが解禁されるということから、どれだけ早くヌーヴォーを飲めるかが競われていた時期がありました。
そのため、空港に近いホテルでのカウントダウンパーティーが開かれていたこともありましたね。
(実際には、解禁日よりも前に日本に到着しているのですが)

が、大不況の下では、“早さよりも安さ” に注目が集まり、昨年などは各社がしのぎを削って激安ヌーヴォーを出してきました。

2011年も安さ重視傾向は続き、円高の影響も反映し、
イオンは500円、ドン・キホーテは474円、西友はハーフサイズですが390円、という価格を打ち出してきています。

激安価格の立役者は“ペットボトル”です。
容器も輸送コストも大幅に削減できますからね。
ペットボトル入りワインに対する消費者の抵抗も、当初よりはかなりなくなってきており、むしろペットボトルワインを楽しむ人もいるのではないでしょうか?



いまや1000円を切るボジョレー・ヌーヴォーは実にたくさんあり、消費者も1000円以下をひとつの基準にしていると思われます。

安いから買いやすく、それゆえ、ボジョレー・ヌーヴォーの販売量は対前年比でやや増加の見込みですが、ワンクラス上でお値段も少々張る「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」は減少傾向にあるようです。

とはいえ、ブルゴーニュの著名生産者がつくるヌーヴォーをはじめ、プレミアムなボジョレー・ヌーヴォーについては、固定のファンが付いているものもあり、それなりに売れるようです。中には予約段階で完売するものもあったと聞きます。


ドミニク・ローラン ボジョレー・ヌーヴォー2011

天然酵母で醸造。右端の「キュヴェ スペシャル」は木箱入りで4,500円(参考小売価格)
500円ワイン9本分のお値段でも、買う人は買うんです。
ワイン持ち寄りパーティーなら、これを持参した人は主役になることでしょう(笑)



ここ数年はロゼタイプをよく見るようになってきました

フレッシュでフルーティで爽やかな新酒なら、実はロゼワインこそオススメかもしれません。
ロゼは色もキレイですし、料理のマリアージュも幅広く、かなり使えるのでは?

お隣のマコネ地区の白ワインのヌーヴォーも出てきていますので、白・ロゼ・赤と取り揃えるのもオススメの楽しみ方です。



ワインの価格が安くなるのは嬉しいですが、元々は今年の新酒を楽しくいただくお祭なわけですから、激安ばかりに血眼にならず、もっと軽~く楽しみたいですね。

さて、これから私もボジョレー・ヌーヴォーを飲みに繰り出しますか(笑)


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お勧めピエモンテワイン「ネグロ」

2011-11-16 15:35:51 | ワイン&酒
3月の東日本大震災の直前に来日したイタリアの生産者の紹介をしたいと思います。
今頃になってしまいましたが、ご容赦を。



イタリアはピエモンテ州のロエロから
"Azienda Agricola NEGRO ANGELO & FIGLI"の輸出マネージャーである
エマニュエラ・ネグロさんが来日し、ネグロのワインを紹介してくれました。

エマニュエルさんのお父様が現在の当主ジョヴァンニ・ネグロ氏。
ネグロ家は1670年まで遡れる古い家系で、現在は両親と4兄妹(娘はエマニュエラさんだけ)の6人で家族経営を行い、ロエロとバルバレスコに合計60haの畑を所有しています。

ロエロの主要ブドウは、Arneis アルネイス(白ブドウ)とNebbiolo ネッビオロ(黒ブドウ)。

ネグロはこの2つにこだわってワイン造りをしています。

特に、アルネイスを使ったワインのラインナップが非常に豊富で、スティルワインはもちろん、スパークリングワインから甘口のパッシートまで、アルネイスで6アイテムもつくっています。



エマニュエラさんによると、
「ロエロでは、とりあえずアルネイスの白ワインをよく飲むわ。アペリティフにはもちろん、魚介料理にも。ピエモンテでは前菜の料理が多いので、白ワインは大活躍するの。生肉にオリーブオイルをかけたサラダ、ツナマヨをかけた子牛肉、酢漬けの肉、野菜のフォンデュなど、アルネイスは何でも合うのよ。ちなみに、ピエモンテ人は酸っぱいもの好きなのよ」

アルネイスはピエモンテの土着品種で、よく熟すと酸が保てず、つまらないワインになることが多かったので、昔はネッビオロからつくられる赤ワインをソフトにするために加えていました。
よって、アルネイスはあまり重要視されず、1970年代までは衰退の一途を辿っていたのですが、バローロの有名な造り手であるブルーノ・ジャコーザとヴィエッティが注目したことで、単品種として復活を遂げました。
ジャコーザはバローロの畑にまず1列だけアルネイスを植えたとか。

ネグロではジャコーザの影響を受け、アルネイスの瓶詰めを1973年に始めたとのこと。

以来、ネグロではアルネイスのワインにこだわっています。
「アルネイスはブドウを食べてもおいしいの(笑)」と、エマニュエラさん

アルネイスからつくられた白ワインは、イキイキとしてピュアでクリアなものが多いので、イタリアンはもちろん、日本の普段の食卓にもよく合い、幅広く活躍してくれます。
これからの季節、鍋料理にもいいですね。


陰干ししたアルネイスを18カ月樽で熟成させた甘口のパッシート チョコレートムースによくマッチ





もうひとつのこだわり、ネッビオロからは、2つのバルバレスコを含む5アイテムの赤ワインと1つのスプマンテをつくっています。



クラシックライン(ベーシックタイプ)の“Angelin”(Langhe Nebbiolo)は、食事によく合うとエマニュアエラさんは言います。その際にはボルドーグラスを使う方がコンセントレートされるのでお勧めとか。

赤は他にもバルベーラドルチェットなどがあります。



「昔、バルベーラは酸っぱくて飲めないと言われていたの。でも、今ではしっかり熟したブドウからいいワインができているのよ。タンニンが少ないので、オステリアで食事とともに楽しまれているわ」

「ドルチェットはタンニン分が多いけれど、果実味が豊かなので早くから楽しめると思うのだけど?」

ネグロの赤ワインも、飲み飽きず、食事と一緒に楽しめるスタイルだと思いました。
それぞれのブドウの個性によって、合わせる料理、シチュエーションの幅が広がりますね。



この時に一緒にいただいた料理がコチラでした。
千代田区二番町にあるイタリア料理の 「DiVino cucina italiana」



北イタリアで修業したシェフの料理は、ピエモンテのネグロのワインによく合いました。

「NEGRO」の名前、覚えておくとイタリアンの店ではお役立ちです




トレードマークの絵もかわいらしくて印象的


長岳志オーナーシェフとエマニュエラ・ネグロさん


 DiVino cucina italiana
   東京都千代田区二番町7-3 二番町ビル1F
   http://divino-cucina.com/


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