ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

I love you so 気持ちが伝わるスパークリングワイン

2013-02-28 11:07:29 | ワイン&酒
I love you so  「大好き」

そんなふうに言われたら嬉しいですよね

先日の試飲会で見つけたスパークリングワインには、このメッセージが込められていました。


ILYS Brut de Loire NV Bouvet Ladubay (フランス、ロワール)

“ILYS” は、I Love You Soのそれぞれの文字の頭の1文字を取ったもの。

ロワール地方の大手メゾン「ブヴェ・ラデュベ社」がつくるスパークリングワインで、シュナン・ブラン95%+シャルドネ5%。アルコール12.5%。
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で、シュル・リー期間は18~24カ月。

ていねいにつくられたスパークリングワインです。ジューシーな果実味と、キリリ感のあるフレッシュな酸が魅力的な辛口。飲み心地はナチュラルで、じゅわ〜っとやさしく沁みます。

フードとのマリアージュ云々は関係なく、素直に美味しいスパークリングワインですので、好きな時に好きなように楽しみましょう



右)ILYS Le Rose Brut NV Bouvet Ladubay

黒ブドウ、カベルネ・フラン100%のロゼスパークリングもあり、こちらはフランの個性がよく表れています。こちらも瓶内二次発酵、18~24か月。味わいは辛口で、アルコール度数は12.5%。
少しクセのあるテイストかもしれませんが、美しいロゼ色ですので、ILYSのメッセージ性はこちらの方が高いかもしれませんね。



大事な人にさりげなくメッセージを伝えたい時、ILYSのワインを贈ってみてはいかがでしょうか?
メッセージに気づかれなかったらガッカリですが(笑)

どうせなら、一緒に飲む方が、気持ちが伝わるかもしれません


(輸入元:株式会社協和興材、 輸入元希望小売価格:各2500円 税抜)





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ドイツ最大のワイン見本市ProWein

2013-02-27 10:59:30 | ワイン&酒
昨日は、個性的なドイツの赤ワイン を紹介しました。

ドイツ は白ワイン、特にリースリングのイメージが強いですが、リースリング以外の白ワインにも素晴らしいものがあります。
先日も、食とのマリアージュで実力を発揮してくれたシルヴァーナ を紹介しました。

また、赤ワインにおいても、昨日のザムトロート(ピノ・ムニエ)のように、各地方ならではのものもあり、非常に興味深い存在です。

まだまだミステリアスで奥が深いドイツワインのことをもっと知りたい!と思った方、3月にドイツのデュッセルドルフでワインの見本市 「ProWein」 (プロワイン)が開催されます。

※ただし、プロ向けの見本市のため、一般消費者はNGです



会期:2013年3月24日(日)~26日(火)

会場:メッセ・デュッセルドルフ (ドイツ、デュッセルドルフ市)

詳細:日本語のサイトがありますので、参照ください
    http://prowein.messe-dus.co.jp/



この見本市の特徴は、ドイツで開催されるため、もちろんドイツ中のワインが集まりますが、世界約50か国から400を超える出展者によるワイン&スピリッツが集まります。

海外出展者の比率は79%ということですから、この見本市に行けば、世界のほぼすべてのワインと出会えそうです。

また、会期中はデュッセルドフル市がワインの町になり、約60か所のレストランやワインショップで特別な試飲会や食事会が開催されるそうですから、これも面白そうですよね。

開場まで1カ月となりましたが、よし!ドイツに行こう!と思い立った方、この機会に出かけてみてはいかがでしょうか?

業界関係者じゃないから行けないわ…と思った方に、嬉しい情報があります。
上記のサイトに 「ドイツBEST 100醸造所(2012年度版)」がありますので、ココをチェックして、ドイツワイン選びの際の参考にしてくださいね


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ピノ・ムニエの赤ワインがドイツに存在

2013-02-26 15:48:13 | ワイン&酒
昨日出かけた試飲会で、ドイツに強い出展者から紹介されたワインがありました。


SAMTROT Spatlese trocken 2009 Amalienhof (Germany, Wurttemberg)

ドイツ南西部のヴュルテンブルク地方のアマリエンホーフ醸造所がつくる、SAMTRORT(ザムトロート)というブドウ品種100%、シュペトレーゼ(遅摘み)、トロッケン(辛口)という赤ワインです。

ヴュルテンブルク(都市としてはシュトゥットガルトがよく知られているでしょうか)は赤ワインの生産量が最も多い産地です。
トロリンガー(最多)、レンベルガー、シュペートブルグンダーといった黒ブドウ品種から、果実味が豊かなスタイルを特徴とした赤ワインがつくられています。

SAMTRORT(ザムトロート)は、実は ピノ・ムニエ (Pinot Meunier)のこと。
フランスでは、シャンパーニュやロワール地方で使われていますよね。

ピノ・ムニエのドイツでの名前は “Mullerrebe”(ミュラーレーベ、“粉屋のブドウ”の意味)。
ミュラーレーベはヴュルテンベルクで最も多く栽培されていますが、この土地独自の突然変異種があり、それが “ザムトロート” (ドイツ語で“赤いベルベット”の意味です)。

つまり、これは ヴュルテンブルク独特のピノ・ムニエの赤ワイン なのです。



飲んでみましょう。色は明るく、やはりピノ系ということがわかります。
味わいはガツンと濃厚なタイプではなく、軽やかでデリケートなタッチの果実味があり、独特の野性味を感じます。野性味といっても、獣的なものではなく、森、土、キノコ…のようなアーシーなニュアンスです。果実味はきちんと熟し、控えめながらふっくらした質感で、青っぽさはありません。

“赤いベルベット”と呼ばれる理由がわかります。




ドイツのピノ・ムニエの赤ワイン、なかなか興味深いのでは?

ワイン好きの中には、ピノ・ムニエ好きの方がけっこう見受けられます。
そんな方にぜひチャレンジしてみてほしいワインです。

(輸入元:株式会社日野屋  希望小売価格:3300円 税抜)


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カロリー&アルコール30%オフ!なNZワイン

2013-02-25 23:45:10 | ワイン&酒
甘いものを食べてカロリーオーバーが気になった時、こんなワインがあると、あまり罪悪感を感じずに飲めるかも?(笑)


Bella Marlborough Sauvignon Blanc 2012  Bella Marlborough Rose 2012  INVIVO
(ニュージーランド、マルボロ)

ニュージーランドのマルボロ地区のワインで、カロリーもアルコール度数も 30%オフ
※アルコールはどちらも 9.5%

どちらも普通によくできている辛口ワインで、これで“オフ”なの?という味わいです。

面白いのは ロゼ。ソーヴィニヨンブランの味わいがはっきりわかります。
目隠しして飲んだら、おそらくほとんどの人がソーヴィニヨン!と言いそうです。
構成は、ソーヴィニヨン・ブラン70%+ピノ・ノワール30%。
ピノ・ノワールのベリー系のチャーミングさが加わりますが、やっぱりソーヴィニヨン!

ロゼは明るくキレイなカラーなので、気分ウキウキ
白ワインのソーヴィニヨンの方も爽やかなスタイルなので、どちらもランチタイムからゆるゆる楽しみたくなります。日が長くなってきましたので、ディナー前、夕暮れ時のアペリティフタイムにもオススメです。

特にこれからの季節は、ピンク色のロゼワインはひな祭りや桜のお花見にもピッタリ

カロリーオフでアルコールも軽めなワインは、女性には本当に嬉しい限り
簡単に開けられるスクリューキャップというのも便利でいいね!


(輸入元:株式会社サザンクロス) ※価格はおそらく2000円ほど


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バウムクーヘンを超越したバウムクーヘン

2013-02-24 14:35:44 | 甘いもん
昨日の ドイツ菓子工房「ムッティス・クーヘン」 の“バウムトルテ” 同様、
丸いケーキ型のバウムクーヘン を紹介します。

3年前にも取り上げているバウムですが、先日、再会のチャンスがありました。


バウムクーヘン  ツッカベッカライ カヤヌマ (東京都港区)

ここはオーストリアのウィーン菓子が中心の店。
だからか、このバウムクーヘンも相変わらず“ザッハトルテ”のような姿で、バウムクーヘンにはとても見えません。

チョコのコーティングが本当にキレイで、重さもずっしり。

この1台で 7560円
おそらく、日本で一番高価なバウムクーヘンでしょう



断面は細かい層になっていて、真ん中にはマジパンがサンドされています。
チョココーティングの下にもマジパンの薄い層があり、バウムを包み込んでいます。

外側のチョココーティングの層が厚い!しかも硬い!あれ?こんなに厚みがあったかしら?
以前食べた時も冬でしたが、これほどチョココーティングが硬くなかったと思います。
今回は切り分ける際にかなりの力が必要で、かつ、チョコが割れないように注意しながら切る必要がありました。

このバウムを真冬に食べる際には、まずは外側のチョコが割れない程度の室温になじませてから切り分けないといけませんね。

口に入れた時も、チョコが硬すぎる状態だと、バウム本体との一体感が弱くなります。
表面にスッとナイフが入るくらいになるまで、あせらずに待つことが大事です。



そして、ようやく、口の中へ!

味わいはやっぱりスパイシー!複雑なスパイスの風味があり、アマレットの風味も特徴的。キメ細かい生地と、しっとりしたマジパンがお互いを包み込むように絡み合い、やがてスーッとキレイに解けていきます。
また、甘さは見た目ほど強くなく、どちらかというと控えめでしょうか。

以前、初めて食べた時も思いましたが、ホント、バウムらしからぬバウムクーヘンです。

しっとり生地&マジパンのなめらかな食感、独特のスパイス感、たっぷりのチョココーティングがリッチで、気品があり、これはもう“ひとつの芸術作品”といえるかも?

価格を見ると二の足を踏みますが、特別なお祝いごとの席にふさわしい品格を備えたお菓子ですので、覚えておくとお役立ちです。

※以前の記事は → コチラ

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ツッカベッカライ カヤヌマ
東京都港区赤坂1−4−5
http://www.z-kayanuma.com/

※送料がかかりますが、配送も可
※ホールのほか、カットでも販売されています(630円)


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注目のドイツ菓子店が作るバウムクーヘンのトルテ

2013-02-23 17:47:03 | 甘いもん
2月最後の週末となりました。短い2月はなにかと忙しくて、疲れます。
そんな疲れを癒すには、やっぱり 甘いもの ですよね

甘いものが苦手…と言っていた友人も、忙しさのあまり無性に甘いものが食べたくなり、ココで紹介したコンビニスイーツを買ってしまった!と言っていました(笑)

さて、今日紹介するのは、こちらです。


バウムトルテ バレンタイン特別バージョン  Muttis Kuchen (東京都世田谷区)

ドイツ菓子工房「ムッティス・クーヘン」 のバウムクーヘン菓子です。
アイシングがけとチョコがけ(ホワイト)の2種類ありますが、バレンタインの時期ということで、ホワイトチョコでないチョコレートをかけた特別バージョンを作っていただきました。

一見、チョコレートケーキにしか見えませんが、切ってみると…


バウムクーヘンの層がしっかりあります

これはどうやって作っているんでしょう?
型に薄くクレープ状に生地を流し、上火をきかせて表面を焼いたら、また生地を少し流し込んで焼き…の繰り返し、という方法ならキレイに層ができそうでしょうか?
焼きあがったら型から抜いて上下さかさまにし、冷めてからチョココーティングで仕上げる、これで決まり?


層の数は10 ということは、10回繰り返しながら焼いたと思われます

この姿は、やっぱりバウムクーヘン。
洋酒(ブランデー?)がしっかりきいています。生地はむっちり弾力があり、ほどよくみっちりと詰まっています。やっぱり、バウムの生地はこうでないといけません。

チョコの内側にアプリコットジャムが塗られ、ジャムの酸味がやや強めに出ています。この酸味が引き締まっていい、という声もあれば、ちょっと酸っぱい、という声もあり、これはもう好みの問題。私は、酸味よりもジャムの塗り方が気になりました。チョココーティングをする前の表面に塗るジャムのことですが、これをもう少し軽めに塗る方が、生地の味をよく味わえるよう思いました。もちろん、これも個人の好みですけれど。


切り分けた姿は “チョコのかかったケーキ”

バウムクーヘンの本場ドイツでも、丸太型ではない、このような平たい形のバウムクーヘン “Baumkuchentorte”(バウムクーヘントルテ)がちゃんと存在しています。

【参考】ドイツ北部、バウムクーヘンの発祥の地のひとつとされているザルツヴェーデルにあるバウムクーヘン専門店“Salzwedeler Baumkuchenfabrik”のホームページには、魅力的なバウムクーヘントルテが紹介されています → コチラ



「ムッティス・クーヘン」のバウムトルテは要予約となっています(1ホール 3900円)。
バウムクーヘンとしてはちょっといいお値段ですので、特別な時に皆で切り分けて、といういただき方が良さそうでしょうか。

※そうそう、超いいお値段のバウムクーヘンといえば…(また 明日 にでも)

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ドイツ菓子工房 ムッティス・クーヘン

東京都世田谷区太子堂5-29-17
http://www.muttiskuchen.com/index.html

このお店、最近かなり注目されていますね。
今月の東急線の情報誌の表紙が、この店の“花型パウンドケーキ”。
ドイツで10年修行し、ドイツの菓子マイスターの資格を取得した女性がオーナーの店です。




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コスパ最高!「コノ・スル」のヴァラエタルワイン

2013-02-22 10:22:22 | ワイン&酒
“シングル・ヴィンヤード・レンジ” の日本での発売を決定 した チリの 「コノ・スル」 には、まだまだ新商品があります

ベーシックレンジである “ヴァラエタル・シリーズ”に、
ピノ・グリ(白)、ピノ・ノワール・ロゼ(ロゼ)、マルベック(赤) の3アイテムが加わります



Cono Sur Pinot Noir Rose 2012   Cono Sur Pinot Grigio 2011

コノ・スルにはロゼのスパークリングはありますが、スティルのロゼはこれが初かも?
果実味がチャーミングな辛口タイプで、シーンも料理のマリアージュも難しく考えず、気軽に楽しめます。ピノ・ノワール100%、アルコール13%。意外としっかりしています。

白ワイン好きにとって、この ピノ・グリ は、待ってました!というワインでしょう。
ピュアなフルーツ感がしっかり感じられ、デリケートな酸が上品で、ほどよい飲みごたえのボディの辛口白。食前酒にも食中酒にもよく、そのまま飲んでもよく、幅広いジャンルの料理にも合い。使い勝手がいいワインです。ピノ・グリ100%、アルコール13.5%。

(写真なし -Malbec 2011:マルベック86%+カベルネ・ソーヴィニヨン8%+カルメネール6%)

いずれも 867円(税抜)とは、コストパフォーマンス良すぎでしょ!



コノ・スルの“ヴァラエタル”は、すでにさまざまなブドウ品種のワインが発売されています。
今回の試飲会で改めて飲んだ中で私のイチオシを挙げるなら、ピノ・ノワール


Cono Sur Pinot Noir 2011

ピノ・ノワール100%。果実味がジューシーで、非常にピュア!これをブラインドで出されたら、まさかボトル1本867円のワインとは思わないでしょう アルコール13.5%と、ボディもほどよくしっかりしています。パフォーマンス最高!

※ピノ・ノワールと上の2本のラベルデザインが違う件は最後に紹介します

白ワインでは、ゲヴュルツトラミネール2012 が、相変わらずいい出来。
アジアンやエスニック、スパイシーな料理にピタリとマッチしそうです。



その他のオススメは、オーガニックワイン

以前も紹介 しましたが、コノ・スルでは、環境に配慮したワインづくりに力を入れています


白)Cono Sur Organic Cardonnay 2012 / Cono Sur Organic Sauvignon Blanc
赤)Cono Sur Cabernet Sauvignon Carmenere 2011 / Cono Sur Organic Pinot Noir 2012

白はどちらもバランスよく、飲みやすく、食事に合わせやすく、やさしく、エレガント。

赤は、カベルネ・ソーヴィニヨン65%+カルメネール30%+シラー3%+マルベック2%のブレンドと、ピノ・ノワール100%の2種。
前者は口当たりはソフトながら、飲みごたえがしっかりしています。この赤はハーフサイズ(375ml)が2013年2月12日に新発売されました。
後者は果実味が凝縮し、ほどよい濃度で、アルコールは14%。

これらの上質なオーガニックワインは、1150円(税抜) 
※ハーフサイズは680円(税抜)

素晴らしいコストパフォーマンス

コノ・スルは1993年に創立し、今年で20周年を迎えるまだ若いワイナリーですが、今やチリを代表するスターワイナリーのひとつであることは間違いありません。
高品質かつハイパフォーマンスワインを生み出す技量はもちろん、有機栽培やサステーナブルな農法、CO2削減などに積極的に取り組む企業姿勢にも脱帽です。



最後に、コノ・スルの最新情報をお知らせします。



ヴァラエタルとレゼルヴァのラベルが 2013年4月中旬頃より順次新しくなります


VARIETAL


RESERVA

洗練されてスタイリッシュな雰囲気になったような?
新しいラベルのワイン、楽しみですね。

(輸入元:株式会社スマイル)


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「コノ・スル」のシングル・ヴィンヤード・レンジが日本上陸

2013-02-21 15:23:39 | ワイン&酒
現在、世界のワイン生産量7位チリ は、輸出量では5位を誇り、日本への輸出では3位(1位フランス、2位イタリア、3位チリ、4位USA、5位スペイン、2011年の統計)にランクインしています。

チリワインは1990年代後半のワインブームで火が付き、21世紀に入るとその勢いは落ち着いてきましたが、高品質なのにフレンドリーな価格であるため、相変わらず根強い人気が続いています。

特に、2008年のリーマンショック前後からの日本への輸出量の推移を見ると、117万ケース(2007年)から266万ケース(2011年)、127.37%増という顕著な伸びを見せ、2位のイタリアの306万ケース(2011年)に迫ってきました。
(1ケースは9リットル換算)

この絶好調なチリで第2位の輸出量を誇る 「コノ・スル」 (Vina Cono Sur)が、
新しい “シングル・ヴィンヤード・レンジ” を日本で発売します。

コノ・スルのシングル・ヴィンヤード・レンジは、畑の持つ、標高、土壌、気候条件などの特性を最大限に活かしたワインをつくることで、理想的なテロワールを表現しよう というアイディアから生まれました。

つまり、

“シングル・ヴィンヤード・レンジ” = “産地の個性をしっかり表現する高品質ワイン” 

輸入元による試飲会で、この新レンジを早速味わってきました。


Block No.5   Single Vineyard (Quebrada Alta) Chardonnay 2012 (Casablanca Valley)
Block No.10  Single Vineyard (Roma Roja) Sauvignon Blanc 2012 (Casablanca Valley)
Block No.23  Single Vineyard (Mulos del Alto) Riesling 2012 (Bio Bio Valley)

ラベルに 畑の区画番号の数字 が記され、どこの畑かが明確になっています。

シングル・ヴィンヤードは、ミドルレンジの“レセルバ”(各1267円、税抜)と上級レンジの“20バレル・リミテッド”(各2507円、同)のちょうど間に挟まれた価格帯(各1850円、同)となっています。

肝心の味わいは、というと、シングル・ヴィンヤードのソーヴィニヨンはやわらかでふくらみのある果実味のコクが楽しめ、シャルドネはフルーツの味わいがエレガントです。
20バレル・リミテッドのそれぞれの味わいは凝縮感が強く、骨格がしっかりとしてガツンとパワフルなボディのワインですが、シングル・ヴィンヤードは 優美でフェミニンなスタイル といえます。

リースリング は20バレル・リミテッドは存在せず、レゼルバとこれの2種のみ。
レゼルバもコスパがいいと思っていましたが、シングル・ヴィンヤードはミネラル感がしっかり出ていて、キリリとした透明感のある果実味と酸のバランスの妙が楽しめます。リースリング好きには嬉しい新アイテムが登場しました




Block No.21  Single Vineyard (Viento Mar) Pinot Noir 2011 (San Antonio Valley)
Block No.25  Single Vineyard (La Palma) Syrah 2011 (San Antonio Valley)


Block No.14 Single Vineyard (Suelo Blanco) Merlot 2011 (Colchagua Valley)
Block No.18 Single Vineyard (El Recurso) Cabernet Sauvignon 2011 (Maipo Valley)


Block No.28 Single Vineyard (La Rinconada) Carmenere 2011 (Cachapoal Valley)
※カルメネールはワインリストになかったので参考品かもしれません

赤ワインの方も、レゼルバよりも複雑味があり、20バレル・リミテッドに比べてまろみがあり、エレガントな飲み心地です。



うーん、このシングル・ヴィンヤード・レンジ、私は非常に好み!

ブドウ品種から来るキレイな果実味を出しながら、探りたくなるような繊細さ&ミステリアスさ があり、バランスよくエレガントで、ワインを飲みなれた上級者も満足できる上質なファインワイン だと思います。




シングル・ヴィンヤード・レンジは、若手のマティアス・リオス(Matias Rios)が醸造担当です。
彼のセンス、気に入りました

日本での発売は年内を予定しているということですが、これは待ち遠しいですね!

(輸入元:株式会社スマイル  希望小売価格:各1850円 税抜)


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シモーヌ!麗しきロゼ!

2013-02-20 11:37:57 | ワイン&酒
ああ、なぜ、この ロゼワイン の存在を忘れていたのでしょう!


Chateau Simone Palette Rose 2011 (仏、プロヴァンス)

昨日の試飲会で、すっかり忘却の彼方にあったロゼワインと再びめぐり合いました。

ピュアで豊かな果実味があり、やわらかでコクがあり、非常にまったりしながらも、酸の支えがあり、見事なまでの丸いバランス!滋味です。

試飲で提供されていた 温度 が、それほど冷やしすぎない状態だったのも、このワインの良さを引き出していたと思います。
はじめは少し冷やし気味にして1杯だけ注ぎ、その後はクーラーから出し、1本をゆるゆると時間をかけて楽しむのが最上でしょう。
ボディがふっくらしているので、料理とのマリアージュの幅も広がる辛口ロゼです。

グルナッシュ45%、ムールヴェドル30%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%、他20%。



このシモーヌのパレット・ロゼに出会ったのは、15年以上前のこと。
当時のロゼワインといえば、ロワールの甘いロゼ・ダンジュや、ポルトガルのマテウス・ロゼ(これもやや甘)などがありましたが、ロゼの選択肢は非常に少ない状況でした。

それでも、辛口ロゼとして、南仏ローヌのTavel Roseやプロヴァンスのロゼがあり、その中で素晴らしい個性的な魅力を発揮していたのが、エクス・アン・プロヴァンスの東に位置する AOC Paletteシモーヌのロゼ でした。

早く飲むのがいいとされているプロヴァンスのロゼにおいて、熟成させてからの方が本領を発揮 するワインです。

今回、パレットの代名詞ともいえるシモーヌのロゼに再会できたことは、大きな収穫でした。

※価格は当時も4000円前後。もう少しお手頃価格だと嬉しいですが…

(輸入元:ラックコーポレーション、希望小売価格:6200円)


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NZのブレンドワインに注目!

2013-02-19 22:54:11 | ワイン&酒
昨日のニュージーランドワイン試飲会 で、改めて気づいたこと。

それは、 ブレンドワインの面白さ

NZのトップ2 ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールの素晴らしさは、すでに充分わかりました。
ただ、それだけでは選択肢が広がりにくい、ということから、今回のセミナーのテーマで、シャルドネとシラーが取り上げられたのだと思います。

シラーについては、クールでエキサイティングなチョイス です
でも、シャルドネは、世界の他の産地との差別化がしにくいと感じました。

むしろ、他品種&多品種の ブレンドワイン が NZでは面白いかもしれません。



昨日は未輸入のワイナリーが3社来ていましたが、そのうちのひとつに、こんなブレンドワインがありました。


Elephant Hill

左)Elephant Hill Le Phant Blanc Hawke's Bay 2011

ホークス・ベイに新設された(2003年植樹、2006年初収穫)「エレファント・ヒル」がつくる、ヴィオニエ75%+ゲヴュルツトラミネール&ピノ・グリ25%というブレンドの白ワインです。

アロマティック品種を使っているので、華やかさがあり、まろやかでジューシーで、やわらかい果実味を楽しめます。酸もしっかりあり、余韻も長い!アルコール度数は13.5%。
ここのオーナーが来ていたので、料理とのマリアージュを尋ねたところ、スパイシーな味付けをしたシーフードと相性がよく、ワイナリーに併設しているレストランでもそれを出しているとのこと。この組み合わせはイケそうです。



Elephant Hill Hieronymus Hawke's Bay 2011

Hieronymusは赤のブレンドワインで、メルロ55%+マルベック45%
ソフトで丸みを帯び、かつエレガント。うまみもあり、ほどよい飲みごたえです。
何より、メルロとマルベックという組み合わせが楽しいじゃありませんか?

このつくり手は、単一自社畑からプレミアムクラスのソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、ピノ・ノワールも生産しており、それらの品質も良かったですが、白赤それぞれのブレンドワインが面白かったので、ピックアップしました。

エチケットのデザインが、エレファント=象の皮膚を模しているのもユニーク。
ワイナリーのロビーにも、象のモニュメントを置いているようですよ




SOHO WINE CO

「ソーホー・ワイン」も未輸入生産者。
こちらも、かなりユニークで、マルボロ、ワイヘケ島(オークランド)、セントラル・オタゴの3か所に自社畑を持ち、それぞれの個性を引き出すため、3人の醸造家がワインづくりを行なっています。


SOHO REVOLVER Bordeaux Blend 2010

メルロ72%+マルベック20%+カベルネ・フラン7% の赤ワインで、産地はワイヘケ島。
今はアルゼンチンの主要品種としての方が著名なマルベックですが、かつてはボルドーでも使われていた歴史があります。このワインにはカベルネ・ソーヴィニヨンは入っていませんが、ボルドーの赤ワインに使われるブドウ品種をブレンドしているので、“ボルドー・ブレンド”。

カベルネ・ソーヴィニヨン+メルロのブレンドワインは、NZでも歴史がありますが(ホークス・ベイ、オークランド)、それ以外の品種をブレンドし、それぞれの品種の個性や土地の個性が出たワインも興味深いので、ぜひ増えていってほしいカテゴリだと思います。



左)SOHO JAGGER Pinot Gris Marlborough 2012  右)STELLA SB Marlborough 2012

白ワイン好きの私のオススメは、 ピノ・グリ“ジャガー”。
果実味の口当たりがよく、爽やかな酸味が食欲をそそる、フードライクな白ワインです。
右の“ステラ”はパンチのあるソーヴィニヨンで、ワインとしての出来はいいと思いますが、幅広いシーンで楽しめるのは“ジャガー”だと思います。日本の食卓との相性 も断然こっち。
こういうピノ・グリのワインを、もっと日本に入れてほしい!




TARRAS Wines

ここも未輸入のワイナリーです。ブレンドワインはありませんでしたが、素晴らしいピノ・ノワールがあったので、紹介します。

右端がベーシックなピノ・ノワール Tarras Vineyard Pinot Noir Central Otagao 2009 で、左2つが上級レンジのシングル・ヴィンヤードになります。

産地は南島のセントラル・オタゴ。NZのピノ・ノワールの産地で私が個人的に最も好きなのがセントラル・オタゴなんですが、そうした理由でピックアップしたわけではありません。
キレイにエクストラクトされた果実味がみずみずしく、じわ~っと口の中に広がり、余韻まで長く引っ張ります。

シングルヴィンヤードは、The Steppes Pinot Noir Central Otago 2009The Canyon Pinot Noir Bengigo Central Otago 2009 で、ベーシックワインに複雑味やフィネスが加わります。

Steppes はやさしくフェミニンで、Canyon は骨格がよりがっしりとして男性的に感じましたが、どちらも醸造方法は同じで、ワインの個性は畑の土壌の違いから来ている、と、ワイナリーの担当者の談。私の個人的な好みはフェミニンなSteppes。こちらは早くから楽しめると思います。



KURUKURU 
Pinot Noir Central Otago 2008  Sauvignon Blanc Marlborough 2011

こちらのワインもタラスワインのラインナップ。KURUKURU(クルクル)という名前がカワイイ!と伝えたら、裏に隠してあったピノ・ノワールを出してくれました(笑)
このワイン、名前はカワイイけれど、英国のデカンター誌の2010年度のアワードを獲得(ピノ・ノワール2008)している本格派。
飲むシーンが楽しくなるワイン ですよね?



“飲むのが楽しくなるワイン”なら、こちらもオススメです。


RIVERBY ESTATE (Marlborough)

ワイナリーの名前“RIVERBY”はマルボロを流れるオパワ川に由来し、エチケットにはオパワ川でよく捕れたニジマスの絵が描かれています。
小規模で生産量も少ないという、この リヴァビー・エステイト のエチケットに、私は惹かれてしまいました。

いくつか紹介されていた中で、イイナと思ったのは、左端の貴腐ワイン Marlborough Noble Sauvingnon Blanc/Semillon 2011(375ml,3150円)と、右から2つ目のドライリースリング Marlborough Riesling 2009 (2310円)。

貴腐ブドウからの極甘口ワインの残糖は254g/リットル。酸をしっかり残した上品かつ複雑味のある甘さが素敵で、余韻がとても長い!アルコール度数は9%。
ドライリースリングは、リースリングらしさがしっかり味わえます。辛口ですが、果実味がキレイで、もう1杯、またもう1杯、と飲みたくなります。アルコール度数12.5%。
(輸入元:アプレヴ・トレーディング)



味わいはもちろん重要ですが、そのワインを目の前にして、楽しんで飲めるか? というのも、私にとっては大事なポイント。
エチケットやセンスに惹かれたり、ということも、あっていいのではないでしょうか?

NZワインを選ぶなら、ソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールだけでなく、幅広い選択肢の中で探してみると面白いもの、楽しいものに出会える と思います。

これが主流、という考えは置いといて、皆さんの好きなように、感じたままに飲んでください


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ニュージーランドのシラーはクールなチョイス!

2013-02-18 22:41:01 | ワイン&酒
本日、ニュージーランド・ワイングローワーズ によるセミナーと試飲会が都内で開催されたので出かけてきました。

セミナーのテーマは、「ニュージーランドの秘宝 シャルドネ&シラー」

ニュージーランド(NZ)で栽培されているブドウのトップはソーヴィニヨン・ブラン、2位がピノ・ノワールで、この2つがNZを代表する品種と言われ、日本にも多く輸入されているのは、ワイン好きの方ならよくご存じのことでしょう。

今回は、第3位にランクインする“シャルドネ”と、ピノ・ノワールに次ぐ赤の“シラー”がテーマ。

第3位のシャルドネは、それでも栽培面積が3120ha、ブドウ生産量26000トンで、全体生産量の8%でしかなく、輸出ワインの中では、たった3%のみ。
この数字を見るだけで、トップ2がどれだけ強いかわかりますよね。

シラーを見てみると、栽培面積は354ha、ブドウ生産量は2000トンで、全体生産量の1%。輸出ワインの中の割合に至っては0.2%



今日は、シラー をピックアップしてみましょう。



シラーのNZの中での生産地は、ホークス・ベイオークランドの2地区に集中しています。

上記の図で最も多いオレンジの部分がホークス・ベイ(HAWKE'S BAY、282ha)、次に多いのがオークランド(AUCKLAND/NORTHISLAND、42ha)で、どちらも北島になります。

HAWKE'S BAY
より内陸の土地で栽培されるため、1日の気温の温度差が大きく、乾燥した気候。
色調は濃く、黒っぽく、味わいはスパイシーで、ブラックペッパーやプラムの風味が表れる。

AUCKLAND/NORTHISLAND
生産量の大半が、サブリージョンのワイヘケ島とマタカナ。島は海の影響が大きく、雨量が多い。気温の日較差はホークス・ベイよりも小さく、気候も冷涼になる。
冷涼な気候を受け、色はやや濃さに欠け、キイチゴなどのベリーやコショウの風味が表れ、ホークス・ベイよりも軽やかな味わいのワインになる傾向が見られる。



セミナーではこれら2生産地からそれぞれ2種類ずつのワインを比較試飲しました。

HAWKE'S BAY
 ・Mills Reef Elspeth Trust Vineyards Syrah Hawke's Bay 2011
 (輸入元:株式会社服部、価格:5040円)
 ・Bilancia Syrah Hawke's Bay 2010
 (輸入元:株式会社デプト・プランニング、価格:4500円)

AUCKLAND/NORTHISLAND
 ・Man O' War Dreadnought Syrah Waiheke Island 2010 (未輸入)
 ・The Hay Paddocks Syrah Waiheke Island 2008 (未輸入、おそらく5400円)

ホークス・ベイのワインの方がスパイシー感が強く、華やかさがあります
“Mills~”の方は色がやや薄めで、味わいは優美でエレガント、“Bilancia~”の方は果実味が濃厚ですが、甘さはなく、酸もしっかりとしています。

ワイヘケ島のワインはスパイシーさが穏やか ですが、“Man~”はタンニン量が豊富でビターなニュアンスが強く感じました。“The Hay~”は、年数が経っていることもあり、熟成のアロマ、風味、味わいがよく表れ、旨味たっぷりのフルボディ。果実味の中にビター感が少々あり、余韻がとても長く、これはウマイ!時間のなせる業ですね。



セミナーで供された上の4つのシラー以外のワインを試飲会場で探しましたが、なかなか見つかりません。生産量が少ない上に、輸出もわずかですから、仕方ないでしょうか。

が、見つけました!


左)Gimblett Gravel Hawkes Bay Syrah 2011 右)Hawkes Bay Syrah 2011   Trinity Hill
(輸入元:ヴィレッジ・セラーズ株式会社、希望小売価格:3850円、2650円)

右の “ホークス・ベイ・シラー” がスタンダードワインになります。酸のしっかりとした果実味がジューシーで、口当たりがよく、フードフレンドリーなワインです。これはシンプルな肉料理に合わせたい!アルコール12.5%。

左の “ギムレット・グラヴェル・ホークス・ベイ・シラー” は、このワイナリーのトップキュヴェである“Homage Syrah”の格落ち という、ラッキーなワインです。
果実味の凝縮度が強く、タンニンの骨格がしっかりし、厚みのある酸とのバランスが見事なワインに仕上がっています。まだ若いのでタフですが、落ち着いた安定感があり、将来が非常に期待できそうですね。

“オマージュ・シラー”は特別な年のみにつくられる超ハイエンドワインです(2007年ヴィンテージは12500円)。オマージュの格落ちのハイレベルワインがこの価格で飲めるのですから、ホント、これはラッキー

「トリニティ・ヒル」は、 “量よりも品質” をポリシーに、厳しい収量制限の下、ワインづくりを行なっているつくり手です。

NZでのシラーのワインづくりのポイントは 収量を落とす ことにある、と、セミナーで説明がありました。
「トリニティ・ヒル」も、まさにそれを実践している生産者、ということですね。



今回、シラーをテーマにしながら、試飲会場でシラーのワインの姿がほとんどなかったのが残念でしたが、NZのシラーのクオリティの高さがよくわかりました。
NZシラーは、エレガントで、しなやかさがあり、食事と一緒に楽しみやすいワインだと思います。
豪州のシラーズよりも、フランスの北ローヌのシラーに近い性格を感じました。

NZシラーのチョイスは、洗練されていてクール では?

輸入されているアイテム数は少ないかもしれませんが、出会いのチャンスがあれば、ぜひ試してみてください。


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文豪に愛された日本料理店でオトナ女子会【後編】

2013-02-17 11:03:00 | レストラン&店
さて、いよいよ 【前編】 で紹介したワインと、日本料理 を合わせてみましょう。



料理店は、神田・末広町の 「花ぶさ」 さん。
あの池波正太郎さんが愛した店として知られています。

今回は、ワインと相性のいい料理を料理長の嶋田宗和さんに作っていただきました。



ただし、ワインの銘柄までは詳細に伝えていませんでしたし、私も当日まではわからなかったので、ひとまず、コレと考えられる順番でワインを合わせていきました。


前菜 くわいせんべい ふぐ皮ポンズ さばみそ

乾杯はシャンパーニュで。ということから、前菜に合わせたのはシャンパーニュ。パリパリのくわいせんべいとふぐ皮のポンズ和えは相性がよかったですが、鯖は少々生臭くなりました。鯖に合ったのは、ドイツのフランケンのシルバーナ。臭みを感じず、おいしくいただけました。



お造り 鯛 めじ鮪

醤油の小皿に入ってるのはポンズです。左の小皿には大根おろしを、右の小皿にはワサビを溶き、鯛とマグロをそれぞれに付けていただきます。刺身はドイツのシルバーナ、特に、大根おろし。オーストリアのリースリングも大根おろし+ポンズの組み合わせとよく合いました。ワサビ+ポンズ+マグロとリースリングは、やや分離気味?



お椀 ひげだら みぞれ汁

大根おろしの入ったみぞれの椀には、ドイツのシルバーナがドンピシャ
野菜のやさしい甘さが辛口のシルバーナによく合い、実はこれが今回のベストマリアージュかもしれません。



焼物 にしん醤油焼き

醤油を塗ったニシンと、右に添えられた白子の焼物には赤ワインでしょう?と、唯一の赤ワインであるメルキュレイを合わせてみました。悪くないですが、もっとピッタリ合ったのが、オレゴンのシャルドネ“サイテーション”。ふっくらやさしい滋味なワインに、強すぎない醤油味のふっくらした身の魚がよく合い、意外な発見でした。



蒸し物  かぶらむし                揚物 芝海老のしんじょう

かぶらむしは、野菜が得意なシルバーナがオススメ。
芝海老のしんじょうは、シルバーナ、リースリング、シャルドネが合いましたが、軽いピノ・ノワールの赤ワイン、メルキュレイも悪くありません。



酢物 鰤の叩き                   食事 かきごはん

ブリのたたき…、このあたりになってくると、無理にワインを合わせなくていいと思いますが。
牡蠣の炊き込みご飯は味がしっかりしているので、ピノ・ノワールと合わせてみるのも面白いと思います。



甘味 白玉ぜんざい





今回のワインの中での嬉しい発見は、ドイツの辛口シルバーナ (右端から2本目)

とにかく、守備範囲が広い!合わせるのに難しそうな料理にも、自然にピタリと寄り添います。自分自身が強く主張せず、料理をよりおいしくしてくれるワインですので、これはぜひ覚えておくことをオススメします。

※全ワインの紹介は 【前編】 をご覧ください




御料理  花ぶさ
 東京都千代田区外神田6丁目15−5  (東京メトロ 銀座線「末広町」下車すぐ)
 http://kanda-hanabusa.com/




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文豪に愛された日本料理店でオトナ女子会【前編】

2013-02-16 16:20:01 | ワイン&酒
先日、 文豪 池波正太郎 が愛したという日本料理店 にワインを持ち寄り、和食とワイン を楽しみました。



6人でワイン6本、うち泡白が1、白が4、赤が1本でした。
1本ずつ紹介していきましょう。


Champagne Baron Albert Brut Cuvee Particuliere (フランス、シャンパーニュ)

ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区シャトー・ティエリーのNM。ピノ・ムニエ80~90%、シャルドネ20~10%。ほどよい厚みと、シャンパーニュならではのミネラルの旨味があり、フードフレンドリーなタイプ。



Volkacher Ratsherr Silvaner Kabinett trocken 2011 Weingut Helmut Christ
(ドイツ、フランケン)

フランケン地方ならではの独特の形のボトル(ボックスボイテル)に入った、若々しいシルバーナ。華やかさ、軽やかさがあり、酸もしっかりと存在感があり、ほのかなミネラル感もある辛口。



Riesling Federspiel Loibner Burgstall 2011 Pichler (オーストリア、ヴァッハウ)

骨格がしっかりしたピヒラーのリースリング。ミネラル感が強く、鉱質的なニュアンスがあり、それでもやはり、リースリング!という特徴をしっかり感じられます。非常にキレイなスタイル。



Berry's Own Selection Australian Chardonnay Barossa 2008 (豪州、バロッサ)

英国の老舗ワイン商 Berry Bro. & Rudd の自社セレクションの豪州シャルドネ。樽の風味や甘さが強いタイプかと思ったのですが、構成要素のバランスがよく、軽快でエレガントな味わいでした。



CITATION Oregon Chardonnay-W3 2008 Firesteed  (アメリカ、オレゴン)

シャルドネの2本目は、オレゴンの“サイテーション-W3”。Willamette ValleyとWala Walaの2つの産地のブドウを使っているので、Wが3つ=W3としているとか(笑)まろやかで、厚み、旨味があり、じわ~っとやさしく染み込んでくる滋味系です。

※CITATION については 以前の記事 をぜひご覧ください



Mercurey 2009 Domaine Levert (フランス、ブルゴーニュ)

紅一点 今回の中で唯一の赤ワインは、ブルゴーニュの南コート・シャロネーズ地区のメルキュレイ産のピノ・ノワール。まだまだフレッシュでチャーミング。軽やかで繊細な味わいです。



さて、これらのワインを迎え撃つお料理はこちら。



料理の詳細、およびワインのマリアージュについては 【後編】でお届けします




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ベジタリアン用ミートソースの素材はコレ

2013-02-15 11:19:57 | おいしい食べもん
先週出かけた、欧州のオーガニックフードの記者会見で、面白いレシピを聞きました。

それは、ベジタリアン向けのミートソースの素材のこと。

海外ではベジタリアンの人が多いため、ベジタリアン向けに工夫されたさまざまなメニューがあります。

特に、今、ヨーロッパで人気なのが、通常は肉を使う ミートソース(ラグーソース) に 
“ひまわりの種” を使うこと。


お肉たっぷりのミートソースはベジタリアンにはNG!

日本でも、おつまみとして“ひまわりの種”が売られているのを見かけますが、サラダのトッピングに散らしたり、という簡単な使い方なら、すでにやってきた人も多いのでは?

種子類は栄養学的な面からも高い評価を受けているものが多く、食用ひまわりの種についても、ビタミンやミネラルが豊富で、良質の不飽和脂肪酸を含む食品として知られています。

調べてみて意外だったのは、ひまわりの種にもタンパク質が含まれていること!
であれば、ミートソースの肉代わりに使うのも理にかなっていますよね。
ただし、カロリーが高いので、食べ過ぎには要注意ですが。



ひまわりの種をザクッと刻んでソースに使うのは、ベジタリアンでない人にも活用できるアイディアだと思います。しかも、このソース、味も美味しいようです

全部を置き換えるのではなく、まずはいつものミートソースに少量混ぜてみるといいでしょう。
プチプチとした独特の食感が楽しめそうですし、料理のレパートリーも広がりますね

※オーガニックフードの記者会見の話はまた後日


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自然派ワインの現状&注目産地

2013-02-14 18:39:29 | ワイン&酒
今週、都内で 自然派ワインの試飲会 がありました。
オーガニックやビオロジック、ビオディナミをはじめ、ケミカルなものを極力使用せずにつくられたワインが集められた試飲会です。

この試飲会は数年前から開催されていますが、「今回はこれまでで最も多い来場者になった」と主催者より聞きました。
来場者が過去最高ということは、どんどん注目されてきている、ということです。
また、来場者の中には20代の若い人の姿も目立ちます。
若い世代にとって、自然派ワインは、ワインを飲み始めた頃からすでに存在していたジャンルであるため、特に意識せずにスーッと、それこそ自然に受け入れられているのでしょうか。



さて、自然派ワインの現在ですが、

自然派ワインの三大産地は相変わらず、ボジョレー、ロワール、ラングドック です。
どの産地でも新しい生産者が増えてきており、特にボジョレーは若手生産者の活躍が目覚ましいようです。

ボジョレー といえば、我々日本人には“ボジョレー・ヌーヴォー”のイメージが強く、新酒の味わいや、大手生産者の名前が強く印象に残る産地ですよね?
でも、そればっかりじゃありません。


Beaujolais Cuvee GIGI 2010 Georges Descombes
(輸入元:テラヴェール、希望小売価格:2300円)

故マルセル・ラピエールとも親交が深かったジョルジュ・デコンブのエントリーレベルのワインです。発酵は二酸化炭素を加えないセミ・マセラシオン・カルボニックで、天然酵母で自然発酵させています。
果実味がキレイで、すーっと自然に入り、ほどよい飲みごたえ、うまみがあり、素直においしい~と思えるワインです。エチケットもワインの名前(ジジ:奥様の愛称だそう)もキュートで楽しい!

このつくり手の本拠地はモルゴンにあります。畑の標高が高いため昼夜の温度差が大きいこと、砂利や砂が混じるやせた花崗岩土壌であるため雑草が生えにくく、除草剤が不要なことが、よいぶどうの収穫に繋がっているようです。

クリュ・ボジョレーのモルゴン、ブルイイも試飲しましたが、モルゴンはパワフル!ブルイイはグッドバランス!(各2800円)
樹齢の高いモルゴンVV(50~100年)、ブルイイVV(平均50年)もあり、複雑味や安定感が加わります(各3800円)

私がつい最近、別の仕事で飲んだクリュ・ボジョレーも、とんでもなく美味でした。
こうしたワインを飲んでもらうと、ボジョレーの認識が大きく変わるはずなんですけどね。



さて、次は個人的に大好きな ロワール から紹介します。


Fee des Bulles NV Sablonnettes 
(輸入元:イーストライン La Vigne、小売価格:2700円 税抜)

シュナン・ブラン100%の白の微発泡ワインで、“フェー・デ・ビュル”は“泡の妖精”の意味。
シュナンの個性をしっかり感じ、豊かな果実味のやさしい味わい&軽やかな泡にほっと癒されます。これはもう、何も考えずにゆるゆる飲みたいです。

サブロネット は、レイヨン地区ラブレイ村で3代目になるつくり手。
1996年にビオ栽培の認定を受け、2001年からビオディナミに移行しています。



左)Julien Courtois Originel 2009  右)Julien Courtois 100% 2009 
(輸入元:イーストライン La Vigne、小売価格:各3380円 税抜)

左がムニュー・ピノの白、右がガメイ100%の赤で、どちらもVin de Table。
旨味系のワインです。エチケットも目を惹きます。

ロワールの自然派生産者である父のクロード・クルトワの元でワインづくりを学び、1998年から自身のワインをリリースしたジュリアン・クルトワ(ワイン担当)と、モーリシャス出身のアーティストであるマダム(エチケット)の合作です。



左)La Boheme 2010  右)La Folle Blanche 2009 Domaine de la Senechaliere
(輸入元:エスポア、希望小売価格:2360円、2400円)

私の大好きな セネシャリエール(ミュスカデ)から、白を2本紹介します。
どちらもVin de Table。現当主は4代目のマルク・ペノ氏。彼は2004年の途中からすべてのワインをVdTでリリースしています。

“ラ・ボエーム”はムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ種)100%。
ソフトな口当たりで、やさし~い味わいの癒し系。

“ラ・フォル・ブランシュ”はフォル・ブランシュ(グロ・ブラン種)100%。
ミネラルと酸のキレがキリリとしています。生ガキと一緒に楽しみたいですね~



お次は ラングドックを含む 南の地域 から。


左)Cuvee Savagine 2011 Paul Reder 右)Les Sens de Fruit 2011 Cateau Jonc-Blanc

左)(輸入元:エスポア、小売価格:2340円)
右)(輸入元:イーストライン La Vigne、小売価格:2000円 税抜)

“ソヴァジーヌ”は、白ワインしかつくらないラングドックポール・ルデ が、グルナッシュ・ブラン75%+ロール25%でつくったAOC Coteaux du Languedoc。
赤ワインがメインの産地ラングドックにおいて、白ワインのみ!という心意気が嬉しいですよね。果実味、ミネラル、酸、旨味のバランスがよく、食事に寄り添うタイプです。

“レ・サンス・デ・フリュイ”は、南西地方 のVin de France。ソーヴィニヨン・ブラン50%+ソーヴィニヨン・グリ50%でつくられ、果実のほんのりした甘さが心地よい白ワインです。カジュアルな食事に気軽に合わせられそう。
シャトー・ジョンブラン は2000年からスタートした新しいつくり手です。



左)Juste Ciel   右)Trinquette  La Petite Baigneuse
(輸入元:エスポア、小売価格:3400円、2800円)

水着姿の女性がワイングラスを持っている姿のエチケットが目を惹きます。

ラ・プティット・べニューズ は、アルザス出身のオーナーが、ルション地方モーリィ村に立ち上げたドメーヌ。

“ジュスト・シエル”(=まさに空だけ!)は、グルナッシュ・グリを使用した、Vin de Tableの 白ワインで、“トランケット”(Trinquer:乾杯する、の造語)は、グルナッシュ60%+カリニャン40%のAOC Maury Sec、辛口赤ワインです。

モーリィは赤の天然甘口ワインの産地。土壌はシスト。
この地の白ワインや赤の辛口ワインは少なく、非常に興味深いもの。
白のシエルはミネラル系、赤のトランケットは明るいカラーで、味わいも軽やかでデリケート。オーナーがアルザス出身というのが、これらを飲んで納得しました。



試飲会場で、輸入元の方に話を聞いたところ、
「さまざまな技術の向上で、安心して飲めるワインが増えてきている」とのこと。

自然派ワインというと、独特の還元臭や微妙な風味などがあり、また、傷みやすい状態のものがあったり、広く受け入れられるワインかどうか?という疑問点が過去にはありました。
が、今は情報や経験の積み重ねにより、健全で安心して飲めるワインがつくれるようになってきたというのですから、飲む側はもちろん、ワインを販売するショップや飲食店にとっても、客からの苦情が減るわけですから、ありがたいことですよね。

自然派だからいい、自然派じゃないからよくない、と単純に決めつけるのではなく、まずはワインの味をみましょう。自然派とうたっていても、飲むに堪えないワインもあるかもしれませんし、ね?

あ~、それにしても、自然派ワイン、本当に増えてきました!
少ししか紹介できないのが残念です。


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