ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

大好評!悪魔のバル「Diablo」が12/22まで営業期間延長!

2016-11-30 14:28:00 | レストラン&店
以前ご案内した、東京・銀座に期間限定オープン 悪魔のバル「Diablo」 ですが、大好評につき、当初の予定では、本日11/30(水)で営業終了だったところ、12/22(木)まで営業期間を延長しました。

行きたいのに行けなかった…と思っていた方には嬉しいお知らせですよね♪

ここでぜひ食べたいのは 「悪魔の1kg盛り」 (1980円)



ローストビーフがドーンと1kg!
下にはマッシュポテトもてんこ盛り!

でも、一人や二人では食べ切れないのが残念… 
だったのですが、

少人数でも食べられるよう、「小悪魔の500g盛り」 がグランドメニューに登場するそうです。
これは嬉しい

さらにさらに、12/1(木)~11(日)の期間中に、スタッフに「悪魔の蔵」というキーワードを伝えると、一人一皿限定で好きなタパス(500円)をプレゼント というキャンペーンが実施されます。

チリの「カッシェロ・デル・ディアブロ Casillero del Diablo」がグラス1杯500円ですから、キーワードキャンペーン期間中だと、たったワンコインでワインとタパスが楽しめてしまうかも?

※以前の記事 → コチラ



悪魔のバル「Diablo」

東京都中央区銀座6丁目4-16 花椿ビル  
TEL:03-5537-6556

2016年10月7日(金)~12月22日(木)
営業時間 17:00~23:00(L.O. 22:30)
定休日 なし

(ワイン輸入元:メルシャン株式会社)

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「サイゼリヤ」で帰国歓迎会(笑)

2016-11-29 10:00:00 | レストラン&店
香港に赴任されていた先輩が帰国されたので、“お帰りなさい会”を開催しました。
会場に選んだのは、あの 「サイゼリヤ」(笑)

先輩は大学のずっと上の先輩で、帰国される度にワイン会を開催してくださる方です。
今回、ワイン仲間を相談し、女性だけで、黒一点となる先輩を囲む会を計画した際、ここを選んだら逆に喜んでくださるかも?と思い、当日まで内緒にしてお連れしました。

なんといっても、サイゼリヤはワインが充実していますからね。
でも、今回の訪問では、ワインリストがずいぶんと少なくなっていて、ガッカリ…
それでも、5人で4本のボトルを開けました。

そうそう、サイゼリヤでは、今年8月にイタリア中部で発生した地震の被災地を支援するため、被災地のひとつアマトリーチェ市にちなむパスタ 「アマトリーチャーナ」 の売上金額の一部を寄付しました。


左)アマトリチャーナ・ビアンコ  右)アマトリチャーナ・ロッソ  各399円

一皿399円のアマトリチャーナの売上げから100円を寄付
ということで、10月には1億円を寄付したというニュースが流れましたよね。
我々も、寄付に貢献すべく、アマトリチャーナを注文しました。
トマト味のロッソの方がなじみがありますが、ビアンコの方が本来のアマトリチャーナだそうです。




サイゼリヤに来たら、絶対にはずせないのが、イタリア名産のパルマの生ハムやミラノサラミモッツァレラチーズもマストで注文します。



生ハムと来たら、ワインはランブルスコ。こちらは辛口タイプで、お値段1080円。
ボトルの値段ですよ?



お次は、白ワインの Soave Superiore 2014



フードもどんどん進みます



赤ワインの1本目は、ラッツィオ州の Racemo 2012(Lazio IGT)。
サンジョヴェーゼ主体。



デカンタワインのデカンタを使ってデカンタージュをするという荒業に(笑)


リブステーキ 999円 安い!

以前は7000円超のワイン(バローロ)がありましたが、さすがになくなっていました。
それと同じつくり手の Barbera d'Asti 2014 RINALDIをセレクト。



よく飲み、食べ、お喋りしました。
やっぱり、サイゼリヤは楽しい~

この後は、日本で最高!というギムレットの飲めるお店に、先輩が連れていってくださいました。
みんな素晴らしい飲み仲間です

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フルーツ感たっぷりのスパークリングサングリア!

2016-11-28 13:40:58 | ワイン&酒
先日、サングリアの新商品(11月22日発売)を飲む機会がありました。

その名は 「はじけるギュギュッと搾ったサングリア スパークリング」



はじけるギュギュッと搾ったサングリア スパークリング 白ワイン×ラフランス&白ぶどう
はじけるギュギュッと搾ったサングリア スパークリング 赤ワイン×マンゴー&アップル

(メルシャン株式会社)

サングリアは、ワインにフルーツやフルーツ果汁、甘味料などを加えたワインベースのアルコール飲料で、スペイン周辺でよく飲まれています。
アルコール度数が軽く、フルーツの甘みがあるので、お酒が苦手な人にも飲みやすいですよね。

「はじけるギュギュッと搾ったサングリア スパークリング」は、ワインでおなじみのメルシャンがつくっていまから、期待感があります。




白は洋梨のラフランスと白ぶどう、赤はマンゴーとアップル。
ややにごりがあります。

飲んでみると、白は洋梨!赤はマンゴー!のフルーツが濃い!ネクターみたいです。
甘さもしっかりあり、まったりしておいしい。
やや甘いと感じる場合は、氷を入れると良さそう。

炭酸で割ってもいいんじゃない?と思ったのですが、せっかくのフルーツの濃さが薄まるので、炭酸水などは加えない方がいいそうです。

たしかに、このまったりなフルーツ感は消したくありません。

甘くて、ほっこりするので、食事と一緒に飲むよりも、疲れて帰ってきた夜、のんびり過ごしたい休日の午後や夕方、食後のひとときなどに飲みたいタイプかな。
フルートグラスに入れるとテンション上がります

思いっきり女子なサングリアですが、ほっこり、まったりしたい男性の方もぜひ(笑)

アルコール度数はどちらも6%。
250mlびん入り。
オープン価格

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私とシャンパンとつまみ@東京カレンダー

2016-11-27 10:00:00 | ワイン&酒
現在発売中の 「東京カレンダー」1月号 の “私とシャンパンとつまみ” というテーマのページで、オススメのシャンパーニュを紹介させていただきました。



どのシャンパーニュを選ぶか悩みましたが、最近飲んだ中で、これが一番気に入ったんです。
興味ある方は、お手に取ってみてください。



送られてきた見本誌を見ると、最新レストラン情報と泡情報 が盛りだくさん!
最近、こうしたお店に疎いので、これを読んで勉強します(笑)

この号、1冊800円。
なかなか使えます


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カナダ入国に電子渡航認証(eTA)が必要になりました

2016-11-26 21:57:58 | お出かけ&旅行
カナダ大使館より、カナダ入国に関するニュースリリースが届きました。
海外旅行や出張で行かれる方もいらっしゃると思うので、紹介します。

カナダ入国に際し、“電子渡航認証(eTA)”が 2016年11月10日より義務化されました。

日本を含む、カナダ入国にビザが不要な国の国籍を持つ人が、空路でカナダへ入国する際には、出発前にeTAを取得しなければなりません。

北米を経由して中米や南米に渡航する際、アメリカを乗り継ぎ地とする際には必ず電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」が必要でしたので、そうしたものが不要なカナダ経由が便利でしたが、これからはカナダ経由もひと手間かかるようになりました。



申請には、「カナダ入国ビザが免除されている国籍の有効なパスポート」、
「取得料金:7カナダドルを支払うためのクレジットカード」、「有効なE メールアドレス
が必要です。
一度取得すれば、5年間有効です。

申請はオンラインで簡単にできますので、必ず渡航前に申請/取得しておきましょう!

■電子渡航認証 とは? (日本語版ページ)
http://www.cic.gc.ca/english/visit/eta-facts-ja.asp?utm_source=mission-eng&utm_medium=website

■電子渡航認証 (eTA)申請 (日本語版ページ)
http://www.cic.gc.ca/english/visit/eta-start-ja.asp




おいしいカナダワインを飲むためには、もう少しガマンですよ~


【参考サイト】(ニュースリリース)

カナダ政府、電子渡航認証(eTA)の特別期間を11月9日まで延長 (2016年9月20日)
http://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/media/eTA-2016-09-20.aspx?lang=ja

(抜粋)カナダは2016年3月、カナダ入国にビザが不要な国の国籍を持つ人が短期間の滞在のため空路でカナダに入国する際に、eTAの取得を義務づける制度を導入しました。eTAは、カナダ・米国国境管理行動計画に基づき、それぞれの国に空路で入国する渡航者を事前審査する共通の方法を構築するための重要な施策です。





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世界の機内食案内[22] トルコ航空 東京~イスタンブール

2016-11-26 10:00:00 | 機内食
&GP「世界の機内食案内[22] Turkish Airlines 東京~イスタンブール」 がアップされました。

トルコ航空は以前乗った時に気に入ったので、リピートです。

でも、今回はちょっと残念なことが多かったんです…

世界の機内食案内[22] トルコ航空 東京~イスタンブール





記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/69756/

&GP
https://www.goodspress.jp/



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フランスワイン@Vinexpo Tokyo

2016-11-25 11:09:29 | ワイン&酒
ヴィネクスポ東京のシメは フランスワインを紹介します。

そもそも、「Vinexpo」はフランスのボルドーを本拠地とする世界最大級の国際展示会です。
今回の「Vinexpo Tokyo 2016」でも、フランスブースはかなりのスペースを占めていました。

フランスワインは、それこそピンからキリまであります。
1本数十万円、いえ、百万円を超える超高級ワインもありますが、普通のフランス人が日常的に楽しんでいるのは、もっとグッとカジュアルなクラスです。

たとえば、「BEST VALUE VIN DE FRANCE SELECTION 2016」のコーナーでは、バリューな価格で購入できる、フランスワインのピラミッドの土台のワインVIN DE FRANCEが紹介されていました。
その数118本。その中で、担当者イチオシ!というワインを飲んでみました。


PLÔ GRAND BÂTARD Vin de France Rouge 2013 / Vin de France Blanc 2014

プロ・グラン・バタールは南仏ラングドックの生産者のブランドで、赤はカベルネ・ソーヴィニヨンと白ブドウのシュナン・ブランのブレンド、白はシャルドネとシュナン・ブランのブレンド。



どちらもバランス良くつくられていますが、私のイチオシは赤。
カベルネにシュナン・ブランですよ?
口当たりがやわらかくなっていて、飲みやすくて、フードフレンドリーな赤ワインです。
自由で楽しいヴァン・ド・フランス。しかも、お値段手頃。
未輸入ワインですが、こういうワインこそ、日本に入ってほしいなぁと思います。
犬のエチケットもユーモラスで、素敵です



フランスといえば、ロゼ
売れてます。飲まれてます。


Rozet by Buzet 2015 CHÂTEAU DE GUEYZE(France, Sud-Oest)

お花のラベルがかわいいロゼがありました。
40% merlot、35% Cabernet Sauvignon、25% Cabernet Francのセニエタイプのロゼ。
フレッシュだけれど、しっとりしなやかで、とてもチャーミング。



産地は南西地方のBuzet(ビュゼ)で、ボルドーとトゥールーズの間に位置しています。
ビュゼは赤ワインが多い産地ですが、白、ロゼもつくられます。


フランスのロゼで忘れてはならないのが、AOC Tavel (タヴェル)です。


左)Tavel 2015  右)Tavel 100 Cuvee Centenaire 2015  Château de Manissy

タヴェルはフランス南部コート・デュ・ローヌのAOCのひとつで、ロゼワインだけです。
シャトー・ド・マニシーのタヴェル 2015は、グルナッシュ50%、クレレット10%、サンソー10%、ブルブラン10%、シラー10%、ムルヴェードル10%というブレンド。辛口ながら、ほどよい厚みのある味わいで、アルコール度数13.5%。

同じ南仏で有名なプロヴァンスロゼは淡いピンク色ですが、タヴェルのロゼは濃い夕焼け色~赤の色調が特徴
シャトー・ド・マニシーのタヴェルはオーガニック認証を取得しています。



左のタヴェルには白ブドウもブレンドしていますが、Cuvee Centenaireは、グルナッシュ60%、サンソー20%、シラー20%と、黒ブドウのみを使用。アルコール度数は同じ13.5%ですが、こちらの方がボリュームがあります。それでいて、穏やか。こちらもビオの認証取得。

どちらも滋味系。そのまま飲んでもおいしいですが、タヴェルは食事に合わせると、より真価を発揮するワインです。
現代の日本市場では、影が薄くなってしまいましたが、こういう伝統的なフランスワインを忘れてはいけません。



タヴェルと重なる産地でつくられる赤ワインが、シャトーヌフ・デュ・パプ
白ワインもごくわずかあります。
シャトーヌフ・デュ・パプに関しては、生産者の方々とフードペアリングの食事を楽しむ機会がありましたので、また改めて紹介したいと思います。
ひとまず、ご一緒させていただいた2人の素敵なシャトーヌフ・デュ・パプの生産者を紹介します。



イザベルさん Domaine du Grand Tinel / Domaine deu Saint Paul



ナタリーさん Domaine des 3 Cellier



そうそう、9月のボルドー取材の際に、「11月に東京に行く!」と言っていたパスカルにも会えました!



Pascal Boissonneau -Vignobles BOISSONNEAU(Bordeaux)

ボルドー関連のブースを探しても見つからないので、どこに出展しているのか探し回ったところ、有機栽培のブドウのワインの団体 「TRADIVIN」 のブースにいました!



このブースでは、他のフランスの産地の有機栽培生産者も集結。



日本にもエージェントがあり、窓口のフロリアン・ボワスレ氏はフランス人ですが、日本語でコミュニケーションが取れます。フランスのオーガニックワインを探しているインポーターの方はには嬉しい情報ではないでしょうか。

[参考]
【ボルドー取材記】 本場ボルドーワインの魅力的な生産者たちコチラ

TRADIVIN
http://www.lacaveparisienne.net/




今回の「Vinexpo Tokyo2016」の来場者数は、前回開催の2014年度の33%増だったそうです。
人の集まっているブースもあれば、ちょっと淋しいブースもあり、出展者は一喜一憂だったかもしれませんが。

セミナーも充実していたようですし(私は時間の関係で受講しませんでしたが)、来場者には、世界のワインに触れられるいい機会だったのではないでしょうか。
ただし、入場料がやや高めで(海外の展示会との比較)、通常は単独で行なわれる大試飲会(ユニオン・グラン・クリュ・ド・ボルドー、イタリアのガンベロロッソ)が組み込まれていたため、来場者はスケジュールのやりくりが難しかったようにも思います。
次回に期待をしましょう。

------------------------------------------------------
[Vinexpo Reports]

■ニューヨークワイン → コチラ

■伝統産地のワイン → コチラ

■イタリアワイン → コチラ



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イタリアワイン@Vinexpo Tokyo

2016-11-24 14:35:07 | ワイン&酒
黒海でワンクッション置き、さて、イタリアワイン@Vinexpo Tokyo

まずは、エミリア・ロマーニャ州(Emilia-Romagna)のワインを扱うブースに立ち寄ってみました。
こちらは残念ながら未輸入です。



楽しいエチケットのエミリア・ロマーニャのPANDOLFAのサンジョヴェーゼ
年ごとにエチケットが変わるそうです。



なぜか、Vine Rouge とフランス語表記が(笑)

サンジョヴェーゼ
というと、どうしてもトスカーナが注目されますし、トスカーナの生産者たちも、サンジョヴェーゼはトスカーナ!と主張します。
でも、実は、エミリア・ロマーニャ州も、トスカーナと並ぶイタリアのサンジョヴェーゼの大産地
地元では、“Sangiovese di Romagna - サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ”と呼ばれる、気軽に楽しめる赤ワインがよく飲まれていますが、その一方、収量制限を行なったり、フレンチオーク樽を使うなど、クオリティ重視の高品質ワインもあります。

地元のワインフェスティバルでは、エミリア・ロマーニャの最高サンジョヴェーゼワインを決めるコンクールも開催されているようで、エミリア・ロマーニャのサンジョヴェーゼワインの知名度とクオリティ向上に努めています。



エミリア・ロマーニャの州都はボローニャ
パルミジャーノ・レッジャーノチーズ、パルマの生ハム、ボローニャソーセージ、ボロネーズソース(いわるゆミートソース)など、グルメフードの産地。
ワインも、こうしたおいしいものに合わせて楽しまないとね!




生ハムにピッタリといわれるのは、Lambrusco - ランブルスコ

ランブルスコは微発泡性ワインですが、白だけでなく赤やロゼもあり、甘口から辛口まで幅広いタイプがあります。アルコールは軽め。
冷やして食前酒として飲まれることが多く、パルマの生ハムがあれば最高!



ランブルスコをはじめ、ユニークな微発泡ワインがズラリ。
ランブルスコはDOC(原産地呼称)ですが、“ランブルスコ”と名乗らない微発泡ワインもありました。



こちらは、バルベーラのフリッツァンテ(微発泡)。辛口です。
バルベーラは黒ブドウですので、このワインの色は赤。
泡のないバルベーラは普通ですが、泡があるって、なんだか不思議(笑)



左手前は、ピニョレット(白ブドウ品種)の微発泡“La Mancina Pignoletto Frizzante”
軽~く飲めます。

エミリア・ロマーニャには、肩ひじ張らず、フードと軽く合わせて楽しめるワインが色々と揃っています。

【参考記事】
ランブルスコが来る!?コチラ





今回、いつも単独で開催される「ガンベロ・ロッソ試飲会」がヴィネクスポ会期中に組み込まれていました。便利といえば便利なんですが、じっくり回る時間が取れず、消化不良な感じが否めませんでした。
しかも、ヴィネクスポは入場料が必要ですから、いつも無料で参加している方には厳しかったかもしれません。




そんな中、私の大好きな女性が通訳を務めていたブースがあり、そこの生産者がイケメンさんだったので、思わずふらり~(笑)



シチリアの生産者 「Firriato」でした



すでに輸入されているワインもあれば、未輸入のものもあります。
(輸入元:オーバーシーズ)

シチリアはこのところ特に活躍が目立つ産地で、生産者もよく日本にプロモーションにやってきているように思います。



こちらは、私が信頼するインポーターMONACAが取扱うカンパーニャとマルケの白



トレビッキエーリの赤いボトルネックがかかっているのは、
最新の2017年ガンベロ・ロッソで“White of the year”を獲得した、マルケ州の
MISCO Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico 2015 Tenuta di Tavignano」

やや遅摘みのヴェルディッキオ 100%。醸造はステンレスタンクのみ。
(輸入元希望小売価格:3,564円)

その隣は、カンパーニャ州のSan Salvatore 1988社の白。
“Trentenare” Paestum Fiano 2015”が (IGT) 3グラスのトレビッキエーリ獲得。
トレンテナーレはフィアーノ100%。
真ん中の“Calpazio” Paestum Greco 2015 (IGT)はグレコ100%で、2グラス獲得。
いずれも、3,500~3,800円程度。

※輸入元:株式会社MONACA

ガンベロ・ロッソのトレビッキエーリ(3グラス、最高評価)を獲得するワインは、概してお高い傾向がありますが、このあたりの価格帯だと手が出しやすいでしょうか。

ワインに詳しい人がいるワイン会の持ち寄りワインなんかにもうってつけです。



イタリアは地方色が豊かなのが最大の特徴だと思います。
先入観を捨て、その土地それぞれのおいしいものを自由に探してみてください。

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黒海周辺ワイン!「Black Sea Region Wines & Spirits Contest 2016」

2016-11-23 10:00:00 | ワイン&酒
昨日の記事の中で、“今後は黒海周辺のワイン産地に注目!” と書きました。

なぜ、黒海周辺 なのか?

ワイン発祥の地は黒海からカスピ海周辺といわれています。
今の国で言うと、トルコ、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン、ウクライナ、ロシア、モルドバ、ルーマニア、ブルガリアあたり。
黒海周辺は“ワインのゆりかご”と呼ばれています。

黒海周辺では、ローカルなブドウ品種を育て、各家庭で昔ながらのワインづくりをしていたり、現代の最新テクノロジーを駆使して醸造したワインとは異なるワインに出合えることが多々あります。

カベルネやシャルドネといった国際品種に魅力を感じなくなってしまった人には、いにしえに立ち返った素朴なワインが魅力的に感じるものです。

各地それぞれのローカルブドウでつくられるワインを求める人が、本当に増えてきました。これも今のトレンドです。
よって、ワインのルーツとなる黒海周辺地域のワインに注目する人が増えています。




黒海 は、実際に見ました。
大陸に囲まれた内海ですが、海のように大きい!
海のように波もあり、水をすくって舐めてみると、ほんのり塩気がありました。
トルコのイスタンブールのボスポラス海峡で外海(マルマラ海)とつながっているため、海水が入ってくるのですが、海面近くは塩分が薄く、海底は塩分濃度が濃くなっているようです。

黒海周辺地域は、英語では“Black Sea Region”と言いますが、黒海周辺地域のワインコンクールが現地で開催されていることを、友人からの情報で知りました。

友人はハンガリー人のワインライターですが、ちょうど「Vinexpo Tokyo 2016」と同じ日程(2016年11月15-16日)でジョージアにて開催された 「Black Sea Region Wines & Spirits Contest 2016」 に審査員として参加しました。

調べてみると、モルドバの首都キシナウで25年間にわたって開催されていた「CHISINAU WINE & SPIRITS CONTEST」が名前を新たにし、今年初めて、ジョージアのBatumi(バトゥミ)で、「Black Sea Region Wines & Spirits Contest」として、the Union of Oenologists of Georgiaの主催で開催されました。開催国は持ち回りになるそうです。

名称変更前の直近は、2016年2月に開催され、モルドバ、アルメニア、アゼルバイジャン、ジョージア、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、ルーマニア、チェコ、スロヴァキア、スロヴェニア、ドイツから、70社、300アイテムのワインがエントリーされました。
直近の7年間はOIV(国際ブドウ・ワイン機構、本部はパリ)の後援を受け、今回もOIVの支援の下、開催されています。
つまり、国際的にも権威ある機関のお墨付きコンテスト、というわけ。

にもかかわらず、このコンテストの存在は、日本ではほとんど知られていなかったのでは?

しかし、今回からコンテストの名称を「Black Sea Region Wines & Spirits Contest」に変更したことで、黒海周辺地域らしさ全面的に押し出していこう!という、彼ら主催者側の意識の向上と意気込みを感じます。

今回のエントリー国は、ジョージア、モルドバ、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、ウクライナ、ロシア、アルメニア、アゼルバイジャンなど。
ワインはブラインドで審査され、エントリーされたワインの1/3がなんらかのメダルを獲得しています。

コンテストの結果、早く発表されないでしょうか





黒海周辺地域では庭先にブドウ棚がある家も多く、自家消費用のワインをつくっています。
ごく普通の小さい街や村の中をぐるっと回ってみると、家の軒先にブドウ棚があります。
そういう家庭ワインも、いつか飲んでみたいものです。

ワインの世界は、よりローカル&ナチュラル&伝統的な方向への揺り戻しが進んでいるように思います。


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伝統産地のワイン@Vinexpo Tokyo

2016-11-22 10:00:00 | ワイン&酒
Vinexpo Tokyo 2016(ヴィネクスポ東京)リポート、まだまだ続きます。
本日は、伝統ワイン産地で目立っていたブースを紹介します。



まずはギリシャ



5月に取材に行った時にずっと同行してくれた現地スタッフのヴィッキーがいたこと、取材の途中で合流したグレゴリーがカウンターに入って説明していたので、個人的にはポイントが高いですが、そうでなくても、ギリシャブースはとても目立っていました。



紹介されていたワインはギリシャ取材中に飲んだものも多かったですが、サントリーニ島で最も新しいワイナリー(vassaltis vineyards、2015年設立)など、新たな出合いもありました。




でも、ギリシャは、まだまだ輸入元が決まっていないものが多いのが残念!




レタ島の家族経営のブティックワイナリー「ルース・タミオラキス」のワイン白赤ともおいしくて気に入りましたが、これも未輸入。クレタにもぜひ行ってみたいものです。




期間中、2日間に渡って行なわれた、コンスタンティノス・ラザラキスMW(彼にもギリシャ取材中にお世話になりました)によるギリシャワインマスタークラスセミナーも好評だったようで、総合的にギリシャワインは非常にいい印象を日本市場に与えたように思います。


コンスタンティノス・ラザラキスMW (Greece)

※ギリシャワイン取材記事 → コチラ

※ギリシャに関する記事のインデックスページ → コチラ





もう一つ、古くからの伝統産地 モルドバも、目を引くブース展開をしていました。

モルドバは黒海の北西に位置する国です。
黒海周辺はワイン発祥の地といわれるエリアで、このところ特に注目度が高まっています。
なかなか一度に試飲できる機会がない地域のワインなので、モルドバの複数の生産者のワインを比較試飲できたのは良かったと思います。



このあたりで飲みたいのは、もちろん、ローカル品種。
特に品質が高いと感じたのは、FREEDOM BLEND 2014 Chateau PURCARI(右)。
ララ・ネアグラ55%、サペラヴィ45%、バスタルト5%というブレンドで、バスタルドはポルトガルのポートワインやマデイラに使われている品種ですが、ララ・ネアグラは地元、サペラヴィも黒海周辺のブドウです。
なめらかで、コク、ボディがあり、バランスよくておいしい!樽熟成12カ月。
未輸入ですが、価格は高そうな感じ?

黒海沿岸地域のワインは、今後ますます注目が高まってくること必至!





おっと、ドイツも忘れてはいけません。
出展内容は、今年の7月に開催された試飲会 のテーマ“Generation Riesling”で紹介していたワインのリプライズ。



モダンで親しみやすく 、今の時代に合ったテイスト
日本市場では、ドイツワインは先入観が大きいですが、こうした新しい側面でのアピールはいいと思います。昔ながらのドイツワインを懐かしみたい人には、少し残念だったかもしれませんけれど。





ドイツのお隣 オーストリア のブースは、コンパクトながら、相変わらずいいセンス。


ドイツとは違ったスタイルのリースリング



オーストリアワインのプロフェッショナルであるオーストリアワイン大使がサービスしてくれるので、どんな質問にもバッチリ対応してくれます。
オーストリアワインは、プロの世界では、着実に日本市場に定着してきました。



次回は、フランス、イタリアを紹介します。

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ニューヨークワインのカベルネ・フランに注目@Vinexpo Tokyo

2016-11-21 10:00:00 | ワイン&酒
先週、11/15-16の日程で、東京でワイン展示会「Vinexpo Tokyo 2016」が開催されていたのは、すでに簡単にリポートした通り。

前回のリポートは会場からの速報でしたので、改めていくつか取り上げます。

速報の中でも触れましたが、アメリカのニューヨーク州(NY)ワインが初出展していました。
NY州のワインについては、ここでも何度か紹介してきましたが、改めて飲んでみると、この品種がこの州のキーになってきそうです。

それは Cabernet Franc -カベルネ・フラン



NY州はアメリカ第3位のワイン産地で(1位カリフォルニア州、2位ワシントン州)、17世紀前半からワインづくりが行なわれています(18世紀末のカリフォルニア州よりもずっと古いんです)。

NY州のブドウ品種を大きく3つのグループに分けると、国際品種のヴィティス・ヴィニフェラ系(1950年代から栽培)、フィロキセラや寒さへの耐性があるアメリカ原産品種、ヴィニフェラとアメリカ原産品種を掛け合わせたフレンチ・ハイブリッドになります。

黒ブドウでは、メルロが注目されることが多いのですが、カベルネ・フランも評価が高い品種です。
今回、色々と飲んでみて、私はカベルネ・フランの出来がすごくいいと感じました。

NY州は場所により気候がさまざまですが、全体的には冷涼気候になります。
たとえば、西のフィンガーレイクス付近は、冬は非常に冷え込みますが、南部のロング・アイランド地域はカリフォルニア州のナパより冷涼で、フランスのボルドーよりやや温暖になります。

カベルネ・フランは、カベルネ・ソーヴィニヨンより冷涼な気候でも完熟するため、NY州の気候と非常に相性がいいんです。

NY州のカベルネ・フランを飲むと、果実味がよく熟し、それでいて酸と気品を失わず、実に美しい。

今後、NY州は、カベルネ・フランのワイン産地としてさらに名声を高めていくと思います。




HJW Field Cuvée 2012 Hermann J. Wiemer Vineyard (AVA Seneca Lake)

なんですか?これ?という面白いブレンドワインも発見!
レンベルガー、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランのブレンドの赤。



フィールド・キュヴェとあるので、畑でのフィールドブレンドかと思ったのですが、そうではなく、それぞれのワインをブレンドしています。
このワイン、とてもバランスよく、おいしく飲めました。
自由で楽しい~



NY州ワインのブース -Vinexpo Tokyo 2016


そうそう、NYのセレブマダムたち御用達のロゼワインで有名なウォルファー・エステートから、かわいいボトルの商品が出ていました。


No.139 Rosé Cider  Wölffer Estate

ロゼワインかと思ったら、NY州産のリンゴのみでつくったシードルでした。



リンゴ果汁にワイン酵母を加えて低温でじっくり発酵させ、その後シュル・リー(オリと接触させること)で1カ月。
リンゴの風味がピュア。色もかわいく、ラベルもキュートで、ほんのりとした甘さがありますが(残糖2.2g)、アルコール度数は6%あります。つまり、ビール程度。口当たりがいいからと飲みすぎると、酔います(笑)
(輸入元:GOTO WINE、輸入元希望小売価格:900円)




NY州は、これからますます注目されるワイン産地です。

【参考記事】
ワイン産地としてのニューヨーク → コチラ

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こたつ出しました(笑)

2016-11-20 17:14:53 | 雑記
先週は海外からの帰国直後に、生産者とのディナー、Vinexpo Tokyo、原稿の最終確認などがあり、ハードな1週間でした。
ですから、今日起きたら昼の12時を回っていたとしても、お許しください(笑)




午後からは、母に頼まれ、庭の柿の木に残っている を全部採りました。
いつも渋柿なので、放置しているのですが、実があると、カラスが突っつきに来るんです。

低い枝にあるのを母が食べたところ、今年はなぜか甘い!ということなので、鳥に突っつかれていないキレイな実をいくつか収穫できました。
たしかに甘いです



その後は、“こたつ”を出す作業を(笑)
ずっと天気が悪く、寒い日が続いていたので、本当はもっと早く出したかったのですが、私の手が空かなかったこともあり、今日になってしまいました。

下に敷いているカーペットを冬用に取り換え、こたつを組み立て、こたつ布団をかけて天板を載せたらようやく完了。
文字で書くとあっけないですが、これが意外と手間と時間がかかるんです。



ようやく一仕事終え、紅茶でほっとひといき中。
色々動いていたせいで、今日はとても暖かく感じます(笑)

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ボジョレ・ヌーヴォーを楽しむための小ネタ(笑)

2016-11-19 10:00:00 | ワイン&酒
「ボジョレ・ヌーヴォー2016」 の資料を、ボジョレワイン委員会(Inter Beaujolais)から送っていただきました。

ボジョレワイン委員会の発表によると、

2016 年のヌーヴォーは “エレガントで、魅惑的なワイン”

力強いというよりもエレガントタイプ。
酸と果実味、ストラクチュアなどのバランスが取れ、爽やかさと味わい深さのバランスも良好。

だそうですが、実際に飲んでみて、なるほど、たしかに!って思いました。



さて、週末を迎え、いよいよボジョレ・ヌーヴォーを飲まれる方もいらっしゃると思いますが、そんな時にお役立ちの楽しい小ネタをいくつか紹介しましょう(笑)

まず、ボジョレ委員会が展開する、2016年のボジョレ・ヌーヴォー解禁キャンペーンポスターがこちら。



2000 軒のボジョレ・ヌーヴォー、ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーの生産者に敬意を表し、中央のボトルの表面には2000軒の生産者たちのサインが書かれています。
シンプルなデザインはボジョレワインの世界を表現し、赤と青の色は、ボジョレ・ヌーヴォーを作り出す男性たち、女性たちを象徴しています。さて、赤が男性?それとも、女性?



ボジョレ・ヌーヴォーは ボジョレ地域で生産される全体量の約1/3

ボジョレ・ヌーヴォーは世界111カ国に輸出(2015年度) ※以下の数字はすべて2015年

フランス国内では101,000hl のボジョレ・ヌーヴォーが出荷

フランス最大のマーケットはパリで、8,400hl(110 万本)が流通

輸出国の第1位-日本! 50,300 hl(670万本)-フランス全土の1/2!

※2位以下の上位国は下記の通り

アメリカ:12,400 hl ((170万本)、
イギリス:7,600 hl (100 万本)
カナダ:2,800 hl (37.33 万本)
ドイツ:2,700 hl (36 万本)
中国:2,300 hl (30.67 万本)
ベルギー:1,800 hl (24 万本)
スイス:1,300 hl (17.33 万本)
オランダ:1,300 hl (17.33 万本)
イタリア: 1,300 hl (17.33 万本

2位のアメリカの約4倍というのもスゴイです!



樽から注がれるヌーヴォーも楽しいもの

1951年11月13 日が「ボジョレ・ヌーヴォー現象」の正式な誕生の日
1951年9 月8 日、官報掲載の「1951 年のワイン販売」の省令により、1951年のAOCワインは1951年12月15日以降にしか販売できないこととなったが、“ボジョレのワインは新酒であり早く販売したい”という生産者がボジョレ生産者協会の名で申請を提出。
これが許可され、1951年11月13日、関税間接税総局により「12月15日の解禁を待たずに、今現在から販売できるAOC ワイン」が特定され、その中にボジョレが入った。

ボジョレ・ヌーヴォーの解禁は毎年11月15日午前0時 (1967年)
1951年以降、解禁日は決められなかったが、1967年11月15日の政令により解禁日を固定。
※1977年のみ収穫の遅れで変更の例外あり

ボジョレ・ヌーヴォーの解禁は11月の第三木曜日の午前0時 (1985年)
1985年、増大してきたボジョレ・ヌーヴォーの出荷をスムーズに進めるため、
11月第三木曜日がボジョレ・ヌーヴォー(およびその他の新酒)の解禁日として制定。

国外市場への進出は1960年代、日本への輸出が始まったのは1985年

日本に登場した時は、ちょうど今の解禁日が決まった年だったんですね。
その後のバブルで、一気にブレイクした感じでしょうか。




こうなったら、やっぱり、ボジョレ・ヌーヴォーを探しに出かけてみる?(笑)

では、よい週末を~


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ボジョレ・ヌーヴォー2016を飲み比べました

2016-11-18 15:27:50 | ワイン&酒
ボジョレ・ヌーヴォー解禁日の私の毎年の恒例は、ヌーヴォーの試飲巡り(笑)

必ず行くのが、東京の銀座エリアです。
銀座の中心地には2つの大きなデパートが隣り合い、ヌーヴォーの解禁日には色々と試飲ができるからです。

今年のボジョレ・ヌーヴォーに関しては、断然、「松屋銀座」がオススメです。

銀座松屋の地下1Fのワイン売り場の前にあるカウンターには、販売中のボジョレ・ヌーヴォーがわかりやすく並べられていていました。
ヌーヴォー選択のセンスもよく、今年は15、16種類ほどらしいです。

試飲アイテムが多いのもマル。
また、試飲サービスを担当しているスタッフは感じのいい若い女性が多く、ワインの知識もしっかりとしていて、自分のお気に入りも交えながら紹介してくれました。

もう一軒の百貨店でも、今年の作柄などの基本的な質問を投げかけてみましたが、こちらもさすがにキッチリと返ってきました。こちらは売り場がかなり縮小し、試飲アイテムが少ないのが残念。

銀座松屋で飲み比べた中で私のイチオシは、以前に紹介した「ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌ」のヌーヴォーです。うまみがあり、滋味で、ほっこりおいしい。
(輸入元:ミレジム、税抜2900円)



記事の中で紹介した Domaine de la Madone(2016年のヌーヴォーの画像ではありません)
※ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌの記事 → コチラ


面白いところでは、ボルドーで「クロ・レオ」というワインを造る日本人の篠原麗雄(しのはら れお)さんが、ボジョレの生産者ボール・アンドレ・ブロセットとコラボして初めてつくった限定生産のボジョレ・ヌーヴォーがありました。
飲んでみると、非常に濃い!ボルドー的とも言えます。これ、ホントにガメイですか?お値段は4000円超とお高め。輸入元は徳岡。

また、ブルゴーニュのドメーヌ・アラン・ユドロ・ノエラの当主が初めてつくる「シャルル・ヴァン・カネット ボジョレー・ヌーヴォー プリムール」(ビオ認証、ノンフィルター)も試飲もできました。こちらも輸入元は徳岡。

なお、銀座エリアでは、銀座東急プラザの地下にあるフードバル&ワインショップ「TOKUOKA WINE&GOURMET GALLERY GINZA」(徳岡運営)で、解禁日の11月17日~20日(日)までの期間限定で16種の新酒飲み比べができるイベントを開催するようですから、こちらに行ってみるのもいいかもしれません。





その後は、キリングループの新酒利き酒会にて、アルベール・ビショー、ルイ・ジャドといったお馴染みの生産者の2016年新酒を飲み比べてきました。



アルベール・ビショーのボジョレー・ヌーヴォーは、昨日も紹介した“トロフィー・リヨン・ボジョレ・ヌーヴォー”の2016年コンクールで銀賞受賞。
キレイな赤いフルーツの風味があり、スーッと飲めるタイプでした。
この上のクラスのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーの方は、同コンクールで金賞を受賞しています。



うまみ好きの方には、ノンフィルタータイプがオススメ。
アルベール・ビショーのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2016は、うまみ、コクがあり、おいしい!



おなじみ、ルイ・ジャドのボジョレ・ヴィラージュ・プリムール2016も、ノンフィルタータイプがいつも通りにおいしい!お値段は少し高くなりますけれどね。



ヌーヴォーではありませんが、ボジョレのブドウ品種ガメイの熟成の可能性を確認するために、20年経過した1996年のMoulin-a-Vinが比較試飲として特別に登場しました。



まだまだ全然元気!骨格がしっかりとしながら、ピノ・ノワールのようにも思える官能的な熟成を遂げていました。




そうそう、昨日、名前だけ紹介した「アルベール・ビショー ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー ドメーヌ・デュ・ボワ・シェーヌ 2016」を試飲できました。
トロフィー・リヨン・ボジョレ・ヌーヴォー2015で金賞を受賞した、ボジョレ南部ブルイイ村のドメーヌ仕込みで、今年初めて日本に登場しました。
しっとり、なめらかなテクスチャーで、こっくりとやさしい、明るい味わいです。アルコールも12.5%。食とともに楽しむのに良さそうです。



もうひとつ、「アルベール・ビショー ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー シャトー・ド・ヴァレンヌ 2016」も気に入りました。こちらもリヨンのコンクールで金賞を受賞しています。味わいは、よりうまみを強く感じました。こちらは、しっかりとした味わいを求める方にオススメです。



あれこれ飲み比べてみましたが、今年のボジョレ・ヌーヴォーは、ガッツリ!というよりも、果実味ふっくらで、ふわふわっと軽く上の方に浮いているようなものが多いように感じました。可愛らしいフルーツ感があり、飲みやすいけれど、薄くない。もちろん、ピンからキリまであるでしょうけれど、そんな印象を受けました。



近年は色のラインナップも充実



ルイ・ジャドのマコン・ヴィラージュ・プリムール2016(白)をキリリと冷やし、レモン味のマカロンと合わせてみたところ、バッチリでした。
白やロゼなら、ティータイムのスイーツと楽しむのもいいですね。



イタリアの新酒“ノヴェッロ”も果実味が豊かでおいしかったです



シャトー・メルシャン 日本の新酒 甲州2016(メルシャン ビジターセンター限定)

日本の新酒も飲みました。
メルシャンの新酒甲州は、甲州~!とすぐわかるほどの甲州の風味があります。
甲州好きにはたまらない1本だと思いますが、山梨まで行かないと買えません。


シャトー・メルシャン 日本の新酒 マスカット・ベーリーA 赤 2016
(メルシャン ビジターセンター限定)

マスカット・ベーリーAには独特のキャンディ的な風味が感じられることが多いですが、この新酒には、そうしたニュアンスがまったくありません。果物の風味たっぷりで、もわもわした果肉感が少しあり、なめらかでおいしい新酒です。いいなぁ~、これ





キリンホールディングスの横山清CEO(写真)によると、
ワイン市場は6年連続で伸びており、特にここ3年の伸びは過去最高の数字となっているとか。

昨日の記事にも書いたように、ボジョレ・ヌーヴォーの輸入量はピーク時と比べて半減していますが、
「日本のワイン市場は成熟し、適度に飲まれるようになってきた。ボジョレ・ヌーヴォーは、初物好きで、季節の行事を大事にする日本の文化にマッチした、季節を味わえる商品。これからもその意味合いを高めていく方向で販売していきたい。
日本のワイン市場は、これまではヌーヴォーから年末までがワイン商戦時期だったが、今はハロウィンからスタートしている。が、今後は、1月、2月、3月…と、1年を通じてずっと飲まれるようになってほしい」と、横山CEO。
仰る通りです。



今日は金曜日。
帰りがけに好きなワインを買い、家でゆっくりくつろぎながら過ごすのもいいですね

【参考】
ボジョレ・ヌーヴォー2016 本日解禁! コチラ

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ボジョレ・ヌーヴォー2016 本日解禁!

2016-11-17 13:05:09 | ワイン&酒
今年も新酒ワインの季節がやってきました。
新酒ワインは色々な国で販売され、先日も紹介しましたが、最も有名なのは、やはりフランスのボジョレ・ヌーヴォーです。

ボジョレ・ヌーヴォーの解禁日は11月の第3木曜日なので、今年は11月17日(木)の午前0時です。
解禁から半日が過ぎましたので、すでに飲んだ方もいらっしゃるでしょうか?


ボジョレ委員会によるカウントダウンイベント(2014年の時の画像)

日付変更線の関係で、日本が一番早く解禁を迎えることから、バブルの頃から1990年代後半にかけては、ボジョレの解禁イベントがよく行なわれたものです。
そんなことから、日本はボジョレ・ヌーヴォー最大の得意先となり、ボジョレ・ヌーヴォーの約50%が日本に輸出されています。

世界的な傾向を見ると、ここ10年ほど前からボジョレ・ヌーヴォーの輸入が減少しています。
フランスが猛暑で死者が出て、「100年に一度の出来の年」となった2003年ヴィンテージが早々に売り切れたため、日本の翌年の2004年の輸入量はピーク(約104万ケース)に達しました。
しかし、これ以来、徐々に下がり始め、途中で少し盛り返しましたが、2015年の実績は56万ケースと、ピーク時の約半分に減少しています。

もちろん、ワインの品質は、ボジョレ・ヌーヴォーが日本でブレイクし始めた頃と比べると確実に上がっています。

当時は、ボジョレ・ヌーヴォー以外のワインの選択肢が今ほど多くなく、1年に2、3本のワインを買うとしたら、ボジョレ・ヌーヴォーが当然のようにTOP3にランクインしていました。
今は、実にたくさんのワインの選択肢があります。
また、ノヴェッロ(イタリア)やホイリゲ(オーストリア)、日本の新酒など、ボジョレー以外の新酒も頑張っていますので、他に目が行くのは当然の流れでしょう。

それでも、ボジョレ・ヌーヴォーの解禁は、この時期ならではのワクワクするイベントに違いありません。
いつもと同じかもしれないけれどね~、と思いつつも、各社から多彩なヌーヴォーが出ていますから、気になる1本を選んでみるのも楽しいのではないでしょうか?



2016年の春先は天候が安定せず、雹や病虫害に見舞われた場所もありましたが、夏以降は天候が回復し、理想的な条件の中、成熟、収穫を迎えました。
収穫時期は、やや遅れたところもあったようです。

2016年のボジョレ・ヌーヴォーは、赤い果実の風味のもの、小さな黒い果実に加えてスパイシーさがあるもの、花を思わせるニュアンスのものなどがあり、フレッシュな果実をかじったような味わい、ふくよかな果実の味わい、ボリューム感のある味わいなど、多彩な味わいが楽しめそうです。



メゾン・ジョゼフ・ドルーアン ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2016

小さな黒い果実とほのかにスパイシーなニュアンスが香りに感じられ、味わいはフレッシュな果実をかじったかのような、はっきりとした感覚が特徴だとか。
(輸入元:三国ワイン)



アルベール・ビショー ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー (画像は2015年のもの)

アルベール・ビショー社からは、“トロフィー・リヨン・ボジョレ・ヌーヴォー2015”(フランスのリヨンで行なわれるボジョレ・ヌーヴォー唯一の公式コンクール。専門家がブラインドテオスティングし、「大金賞」「金賞」「銀賞」を決定)で金賞を受賞したドメーヌ(ボジョレ南部ブルイイ村)が仕込んだ「アルベール・ビショー ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー ドメーヌ・デュ・ボワ・シェーヌ 2016」を新アイテムとして発売します(画像なし)。
たっぷりの果実味があり、ボリューム感のある深みのある味わいだそうです。
(輸入元:メルシャン)



そういえば、ボジョレ・ヌーヴォーの最安値を競う風潮がひところありました。
近年は安値競争は落ち着き、仕入れ値が上がったことで、少し価格が戻ってきました。

それでも、たとえば、スーパーの西友では、ウォルマートのグローバル調達網を活用することで市場最安値を目指し、750mlサイズをペットボトルで 870円(税抜)で発売します。
この870円ヌーヴォーも、前述の“トロフィー・リヨン・ボジョレー・ヌーヴォー 2015”で金賞を受賞したワイナリーで造られたものです。


合同会社西友の ボジョレ・ヌーヴォー2016 各種(価格はすべて税抜)

西友はまた、樹齢60年以上の古樹から収穫されたブドウのみで造る「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・ヴィエイユ・ヴィーニュ」(1,580円、税抜)など、付加価値の高いヌーヴォーも含めた全5アイテムをラインナップしています。
買いやすい375mlサイズ 598円(税抜)があるのもいいですね。
ネット注文(SEIYUドットコム)もできます。



さきほど近所の別のスーパーでも見てきましたが、安いものは890円(税抜)でした。
他のスーパーの広告チラシを見ても、900円台が最安値ゾーンのようです。

安いクラスを飲み比べてもよし、プレミアムな1本を慎重に選ぶもよし。
この際、ヌーヴォーではない、しっかりとした味わいのクリュ・ボジョレを選ぶもよし。

皆さんのお好きなように楽しんでください(笑)

今日は私も夕方から、ヌーヴォー巡りをしてきます


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