ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

パリの空港のコーヒーマシン

2017-11-30 05:15:39 | お出かけ&旅行
また旅に出ています。
乗り継ぎのパリのシャルル・ド・ゴール空港ターミナル2FにあるPCや電源が使えるコーナーにコーヒーの自動販売機がありました。



欲しいコーヒーのボタンを押し、お金を入れればいいわけですが、使い方がどうもよくわかりません。

コーヒーマシンの横の席にいたので、誰かが買ったら真似しようと思っていました。
何人かが買えずに立ち去りましたが、やがて一人のマダムがお金を入れ 、ボタンを押しました。
紙コップは自分でセットしなければならないのに、マダムはしなかったため 、コーヒーが流れていきます。
それに気づいた私が慌てて紙コップを取って置くも、もうほとんどコーヒーは流れていて、紙コップに残ったのは、ほんの数滴…

マダムは茫然とするも、お釣りを出そうとしましたが、何を押してもお釣りは出てきませんでした。

はあ〜とため息をつき、私にお礼を言いながら、これダメね、と諦めて立ち去るマダム。


このコーナーの左手にコーヒーマシンがあります

コーヒーはどれも2ユーロで、お金を入れて出てきたところを見ると、一応は出てきますが、お釣りが出てこない、もしくは釣り銭切れの状態だったとか?

とにかくも、このコーヒーマシンにはご注意を。
うまく使えた方がいらっしゃいましたら、お知らせください。



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ボジョレ・ヌーヴォーを今一度考える

2017-11-29 10:00:00 | ワイン&酒
解禁日からまだ2週間も経っていませんが、ボジョレ・ヌーヴォーの話題がすっかりなくなってしまったような…

ボジョレ・ヌーヴォーの日本への輸出が年々減少傾向にあり、ピーク時の半分という数字の事実がありますが、むしろ今の方が健全になってきたように思います。

新しいもの、旬のものが好きで、何にでもすぐ飛びつく日本人にとって、ボジョレ・ヌーヴォーは格好の商品だったと思います。
売れるからと、色々なものが投入され、価格競争も激化しました。

その熱が醒めてきました。



でも、今年の、2017年のボジョレ・ヌーヴォーのワインは、本当によくできていると思います。
ひとくち飲んで、「果実味がしっかりしておいしい!」と感じました。
他のヌーヴォーを飲んでも、どれもおいしい!

ただし、航空便で運ばれてきていますから、その運賃が加算され、割高になってしまい、他のワインよりも高いよね?となってしまうわけです。



解禁日、翌日と、ボジョレ・ヌーヴォーの記事を書きましたが、それを読んで、日本への売り方がけしからん、という負の感想を持たれた方がいらっしゃったようで、書き手としての力不足を実感しました。

品質自体は、バブルの頃と比べて格段に良くなっています。
ただし、激安価格をうたうものの中には、品質に問題あり、というものもあるかもしれません。それを飲み、おいしくない、と思ってしまう人もいるはずです。

ひとつ気になった、あるメディアの記事がありまして、
ボジョレ・ヌーヴォーに使われるガメイというブドウ品種は収穫された年のうちに飲んでしまうのがよく、1年置いたらおいしさが下がる、という内容です。書いているのはワインの専門家ではありません。
こういう書かれ方は、大きな誤解を与えるかもしれません。

ボジョレ委員会では、秋のボジョレ・ヌーヴォーだけでなく、ある程度熟成をさせて楽しむクリュ・ボジョレも推しています。
ガメイ種のブドウは熟成させると、またがらっと変わり、むんむんとした色気のある妖艶な顔を見せてくれたりします。
素晴らしいボジョレの造り手もたくさんいますし、ビオの有名な生産者もいる地域です。

ヌーヴォーの売り方がけしからんからボジョレのワインはダメ、
ガメイは1年経つとおいしくなくなる、といったことを真に受けるなど、ネガティブな思い込みは、お互いに不幸ですよね。

毎年この時期にボジョレ・ヌーヴォーを買い、夫婦ふたりでいつもと違った食事を家で楽しむのが1年で一度の楽しみ、というシルバー世代の方の投稿記事が、昨日の新聞に載っていました。
宣伝に乗せられて…と思う人もいるかもしれませんし、年配夫婦の楽しみをほほえましく思う人もいます。揚げ足を取ったり、ネガティブな発言をする人もいるでしょうけれど、イヤならスルーすればいいことです。

色々な人の色々な反応を見るにつけ、今年はボジョレ・ヌーヴォーについて色々と考えさせられました。


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ワイン好きにかなり嬉しい「明治屋ワイン亭」@京橋

2017-11-28 15:01:14 | ワイン&酒
先日紹介した、「シャトー・マルキ・ド・テルム」のルドヴィック・ダヴィッドさんとご一緒させていただいたのは、東京・京橋にある「明治屋ワイン亭」開店1周年記念メーカーズディナーの席でした。



この時は、アミューズから始まり、全部で7皿の料理に7種類のワインを合わせました。
7種ものワインがサーブされるなんて、嬉しい限りです


真鯛のプリン サフラン風味 アキテーヌ産フレッシュキャビア添え

これには Champagne Jean Noel Haton Extra Brutと。
シャルドネとピノ・ノワール半々で、熟成感とうま味があり、ルドヴィックさんがこれを大変気に入ったみたいで、スマホでボトル撮影をしていました。



カツオのスモーク・タタキと淡路島産タマネギのタルタル

これには前日の試飲会で印象的だったChateau Carbonnieux Blanc 2014を合わせました。試飲会ではソーヴィニヨンを強く感じましたが、この日は少し落ち着いていました。野菜料理にいいと思います。



ヤマウズラ ルージュとグリのポワレ サラダ仕立て

ローズマリーの風味の一皿で、Chateau Malartic Lagraviere Blanc 2012を合わせました。ここの白は私もお気に入りで、毎年毎年、いつも美味しいと思います。



オマールエビのビスクスープ

海老の味がとても濃厚なスープです。
マルキ・ド・テルムのセカンド Flour de Marquis de Terme 2012を合わせましたが、白ワインのマラルティック・ラグラヴィエールにも合わせてみたところ、かなり素敵なマリアージュ。色々試してみるのも楽しいですね。



マグロほほ肉と堀川牛蒡の赤ワイン煮込み

Chateau Marquis de Terme 2008と。
ゴボウの独特の風味はボルドーの赤ワインによく合うと思います。
赤ワインで煮込まれていたので、マグロもお肉のようで、これは赤ワインと合いますね。



蝦夷鹿ロースとフォアグラのロッシーニ風

Chateau Marquis de Terme 2005 マグナムと。
マグナムなので、まだフレッシュ感も残っていて、こっくりとしたジビエ肉との相性がいいと思います。



フレッシュ秋トリュフとポルチーニ茸のリゾット

Chateau Marquis de Terme 1990と合わせました。
このリゾット、素材がいいですし、さすがに美味しい!
マルキ・ド・テルム1990年が閉じていたので、もっと開いている状態なら、この組み合わせはパーフェクトだったと思います。

ワインは7種もある上、注ぎ足してくれたりと、至れり尽くせり。
この時のディナーの参加費は、これで1万円を切っています。
明治屋さん、太っ腹すぎませんか?



マルキ・ド・テルムのルドヴィック・ダヴィッドさん



さらに、昨日届いた「明治屋ワイン亭」のメルマガでは、シャトー・ラフィット2009年のグラス売り(7000円)とか、上で紹介したシャンパーニュメゾン「ジャン・ノエル・アトン 2005」を ボトル(750ml)10,000円

これはいい!と思ったのが、
12月の土曜日特別営業日(2日、9日、16日、23日)と24日に限り、10,000円以上のボトルワインを半額サービス! 
※おひとり様1本まで

ボトル1万円のワインなら5000円ですよ?!

他にも色々オトクなプランがあり、ホームページでも紹介されていますので、ワイン好きの方はぜひホームページをチェックしてください。

東京メトロの「京橋」駅直結で、改札を出てスグという絶好のロケーションです。
グラスワインは月替わりで10種ほどあるようですので、ここを知っていると、かなりお役立ちだと思います。



「明治屋ワイン亭」は、食品商社の「明治屋」が初めて経営するワインバーで、ちょうど1年前の2016年11月15日にオープンしました。
オープンに際し、以前に紹介記事を書きましたので、店の画像や基本情報などは記事の方をご覧ください。

※コチラ → http://blog.goo.ne.jp/may_w/e/9c9e782d76d3d7f525f8f1002e0c16fe


明治屋ワイン亭
東京都中央区京橋2丁目2番1号 京橋エドグランB1F
http://my-winetei.net/

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世界の機内食案内[26]Aeroflot Russian Airlines モスクワ〜上海

2017-11-27 10:36:26 | 機内食
久しぶりの機内食紹介です

&GP「世界の機内食案内[26]Aeroflot Russian Airlines モスクワ〜上海」 がアップされました。

記事リンク → 世界の機内食案内[26]Aeroflot Russian Airlines モスクワ〜上海

なぜ、上海か?






上海に行かざるを得なかったのは遅延のせいですが、この便はワイン好きには悲しい結果に・・・




記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/121162/

&GP
https://www.goodspress.jp/





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ペニンシュラホテルのマドレーヌ3種を食べ比べ

2017-11-26 15:39:57 | 甘いもん
うふふ、またまた 美味スイーツ がやってきました


マドレーヌ  ペニンシュラホテル東京

左から、プレーン、チョコ、メープル
メープルがふっくら大きく見えたので計量すると、プレーンとチョコは各30g、メープルは40gと、やはり少し大きめ。

プレーンはレモンの風味が付いていて、甘さしっかりめ。
チョコは甘さはほどよく、しっとり系。
メープルは、メープルシロップの風味がちゃんとあります。

私の好みは、甘いものが食べたい!という時は、ベーシックなプレーン。
コーヒーに合わせるなら、チョコ。

やっぱり、お菓子はシンプルでベーシックな方が好きみたいです。




ごちそうさまでした~

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ミルクをギュッと濃縮した南米スイーツ

2017-11-25 10:51:40 | 甘いもん
今年の冬は寒くなるのが早いですよね?
私なんて、もう襟にファーをつけたロングコートを着ています。
例年だと、12月に入ってからでも少し躊躇するところですが、今年はもう着ることにしました。
周りを見ても、真冬と同じダウンやコートを着ている人が多いように思います。

季節が逆の南半球は暖かいんでしょうね~
と思いを馳せていたら、南米アルゼンチンのお菓子をいただきました。


VAUQUITA  TABLETA DE DULCE DE LECHE (Argentina)

Lecheが牛乳、Dulceが甘いもの、TABLETAはタブレット。
サイズとしては、ミントタブレットのフリスクほど。
トランス脂肪酸ゼロ、カロリー93kcal。




コンデンスミルクをギュッと固めたような甘さのミルクバーで、超スイート♪
甘さもミルク分も濃厚で、甘いもの好きの私には、ウエルカムなスイーツです。

以前、アルゼンチンに行った時に、甘さの濃厚なチョコ菓子“アルファフォール”を色々と買ってきましたので、懐かしくいただきました。

アルゼンチンの空港で買ったものだそうです。
Mさん、毎度ごちそうさまです~



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マルゴーのテロワールを表現 メドック第4級「マルキ・ド・テルム」

2017-11-24 16:31:30 | ワイン&酒
今週は「ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー Union des Grands Crus de Bordeaux」トレード・テイスティングが日本で開催されたため(福岡、大阪、東京)、セミナーやインタビューをはじめ、連日のようにボルドーの生産者の方々と過ごすことになり、濃密なボルドーウィークとなりました。

試飲会リポートは先日の記事をご覧ください → コチラ



今回、いくつかのシャトーの方々に深くお話を聞く機会がありました。
そのひとつがこちら。


Ludovic David - CH.MARQUIS DE TERME

メドック4級、マルゴー村の「シャトー・マルキ・ド・テルム」のゼネラルマネージャー兼ワインメーカーであるルドヴィック・ダヴィッドさんとご一緒させていただきました。

ルドヴィックさんは1969年生まれ。
2009年からマルキ・ド・テルムのさまざまな面での管理、改革を行なってきました。




トレード・テイスティングで飲んだ「CH.MARQUIS DE TERME 2014」は、フルーツがしっかりとあり、エレガントで心地よい、おいしいワインに仕上がっていました。

その他に、試飲会とは別の日になりますが、セカンドワインの「フルール・ド・マルキ・ド・テルム 2012」、バックヴィンテージの「シャトー・マルキ・ド・テルム2008/2005(MG)/1990」をルドヴィックさんと一緒に飲むことができました。

マルゴー村にあり、メドック格付け4級と、品質には定評があるものの、いまひとつ控えめな印象のマルキ・ド・テルムですので、こうして垂直で飲む機会は貴重でした。

セカンドラベルの「フルール・ド・マルキ・ド・テルム」は、食事に合うように、飲みやすく造っているそうで、「セラーに取っておかず、気楽に飲んでほしい」と、ルドヴィックさん。

2012年のフルールは、カベルネ・ソーヴィニヨンに、メルロ、少量のプティ・ヴェルドをブレンドしています。
ルドヴィックさん曰く、「パリのブラッスリーで食べるシンプルなステーキと」。

マルキ・ド・テルムでは、セカンドワインは若木からつくるわけではなく、区画で決めているわけでもない、と言います。
ただし、ファーストにならない区画もあり、ファーストのつもりで仕込んだけれどセカンド落ちすることもあるそうです。
反対に、若木でも、非常にいい区画のものであれば、ファーストに入れることもあるとか。



ファーストは2008、2005、1990の垂直ですが…
(ボトル画像がなくてすみません)

2008年はストラクチャーがしっかりとし、メドックらしいスタイルの赤ワインで、今飲んでおいしく、価格を見てコスパいい!と思いました。かなりお買い得です。
「あと5年くらいセラーに置いておくと、食事に合わせて、より飲みやすくなる」と、ルドヴィックさん。

2005年は非常に良い年!しかもマグナム!
まだフレッシュ感もありますが、官能的なニュアンスも出始めています。
こういう偉大なヴィンテージは、大きなマグナムサイズでセラーキープしておくと、後々が楽しみです。

1990年もまた偉大な年です。
この時の1990年は閉じているように感じました。
ワインは、閉じこもる時期、開く時期を繰り返しながら熟成していく複雑なものです。



いずれのヴィンテージも、ルドヴィックさんが就任する前のものです。
試飲会で飲んだ若い2014年とは比べにくいのですが、ルドヴィックさんのワインは明るさ、透明感が加わり、バックヴィンテージはクラシカルな趣があるように感じました。

ルドヴィックさんに就任当時のことを尋ねると、

「以前は、マルキ・ド・テルムの素晴らしいテロワールを生かし切れていないと感じていた。だから、眠っている美女を目覚めさせ、これこそがマルゴーのグラン・クリュと思われるような素晴らしいワインを造ることが自分の使命だと思った」。

新しい戦略として、セラーも畑もモダンなスタイルに変えていったそうですが、「テロワールの部分は不変」と、ルドヴィックさん。

2009年1月に就任し、現在8年め。
彼が行なってきた成果が、徐々に出てきているのではないでしょうか。

※輸入元:明治屋



なお、マルキ・ド・テルムも参加した、今回の「Union des Grands Crus de Bordeaux」試飲会では、福岡(11月20日)約200名、大阪(11月20日)約450名、東京(11月21日)約1000名の来場者がありました。
かなりの盛況ぶりです。

ただ、ひとつ残念なことがありました。
ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーの会長を2000年から2008年まで務めたパトリック・マロトー氏(サン・ジュリアン メドック4級 CH.BRANAIRE DUCRUブラネール・デュクリュのオーナー)が11月19日に逝去されました。それを受け、11月21日の東京試飲会の終了後に出展92シャトーの代表者が集まり、追悼式が行われました。

マロトー氏は、同団体の海外での活動を活発化させるのに貢献した人物でした。
享年67歳。まだお若いのに、残念です。
ご冥福をお祈りいたします。

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地元ワイン会は日本ワイン多し!

2017-11-23 10:02:57 | ワイン&酒
フランスから帰国直後、地元のワイン仲間との持ち寄りワイン会がありました。

私が持参したのは、フランスで生産者から直接入手したアルザスのクレマンです。


Cremant d'Aisace Rose ENGEL (France, Alsace)

ビオの生産者ですが、ここのワインはとても気に入っているので、今回も試飲して気に入ったロゼスパークリングを買ってきました。



持ち帰ったばかりなので、あまり落ち着いていなかったかもしれません。




フードも持ち寄りなので、これまたフランスで入手したチーズを持参。
サヴォアまで足を運んで買ったウオッシュチーズ「ヴァシュラン」です。



いい感じにとろ~り





集まったのは7人ですが、ワインはこんなにも…(笑)
しかも、うち 7アイテムは日本ワインでした。



甲州が3アイテムありました



とても気になっていた足利のワイン(左上)



地元のパン屋が急増!



貴重な小布施系も登場しました



1995年ヴィンテージのキュヴェ・ミティークなんてものもありました(笑)





フード類は相変わらず豊富です。
この後も、どんどん出てきました。



会場を提供くださったWさんがアレンジされた、ブドウの搾りかすをカマンベールの周りに貼り付けて熟成させたというこのチーズが、ワインの香りが移っていて、とても美味




今回は興味深い日本ワインが多く、楽しくも、大変勉強になりました。

Wさん、皆さん、ありがとうございました!

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Union des Grands Crus de Bordeaux 2014 アジアツアー@東京

2017-11-22 15:05:30 | ワイン&酒
仏ボルドーの各生産地域を代表するシャトーが加盟する団体「ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー Union des Grands Crus de Bordeaux(UGCB)」が、2014年ヴィンテージ を紹介するツアーをアジア地域でスタートさせました。

ツアーは11月20日(福岡、大阪)、11月21日(東京)から始まり、この後は、他のアジア諸国へと飛びます。

ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーの加盟メンバーは135シャトーです。
彼らの使命は、年間5万人を超えるワインのプロに最新ヴィンテージを披露すること
今ツアーでは、2014年ヴィンテージが最新ヴィンテージとなります。



ボルドー2014年ヴィンテージ

インディアン・サマーがもたらした偉大なヴィンテージ



「8月27日以降、60日間続いた好天が、週を重ねるごとに葡萄の生育に好条件となり、葡萄に成熟をもたらし、異なる葡萄品種は完熟して摘まれた。豊かな果実味と涼しかった夏のおかげで蓄えられた素晴らしい酸との組み合わせが、2014年を偉大なヴィンテージを保証してくれた」UGCB オリヴィエ・ベルナール会長

11月21日、ヒルトン東京で開催された試飲会では、歯も唇も舌も真っ黒になるまで試飲しました。

どのアペラシオンもよく出来ていて、ガシッとした骨太なものは少ないものの、果実味豊かでジューシーで、フレンドリーなものが多く、早いうちから楽しめるスタイルだと感じました。

それでも、ブドウの熟度が足りず、少し青臭さが出ているものもチラホラありましたが…(ペサック=レオニャン、マルゴーあたり)。

2時間ほど集中し、さすがに全部は試飲できませんでしたが、これはいい、と思ったワインの画像を紹介しますので、参考にしてみてください。





ここは白も赤も良かったです。



樽のイメージが強いこのシャトーも、白赤ともバランス良好。



カルボーニュ白はソーヴィニヨンの個性が前面に出ていたので尋ねると、いつもの年よりもソーヴィニヨン・ブラン多めで80%、セミヨン20%だそうです。
赤もかなりスッキリ。


次は、北から見ていきましょう。



サン・テステフ Cos Laboryのアランさんに尋ねると、
「2014年は暑くて乾燥した夏だったが、メルロの畑は粘土混じりの土壌のため保水性があり、同じような土壌のところは良いメルロが収穫できた。コス・ラボリーの2014年のブレンド比率は、カベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロ40%、カベルネ・フラン」
フェラン・セギュールもフルーツ豊かで、バランスよく、良い出来です。




ポイヤックは、先日2005年を紹介したばかりのダルマイヤック
さすがに2014年は若いですが、フルーツがしっかりあり、みずみずしく、今からでも楽しめそうです。
ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは、ディレクターが変わって2年目のヴィンテージ。いい方向に向かっているのを感じました。

画像は撮りませんでしたが、グラン・ピュイ・デュカス、グラン・ピュイ・ラコスト、ランシュ・バージュも良い出来だと思います。



サン・ジュリアンでは、レオヴィル・ポワフェレ、ベイシュヴェル、ブラネール・デュクルは、ジューシーで繊細なエレガント系。
グリュオ・ラローズは果実味がしっかりしています。



レオヴィル・バルトン、タルボー、グロリアなどはタンニンがしっかり感じられ、骨格カッチリ系。




マルゴーは、よく出来ているものもあれば、むむ?と感じたものもありました。
バランスいいと思ったのは、キルヴァン、デスミライユ等々。
マレスコ・サンテグデュペリ、マルキ・ド・テルム、ラスコンブ、ラベゴルス、プリウレ・リシーヌ、ブラーヌ・カントナックも良く、カントナック・ブラウンはしっかりした骨格を感じました。




サン=テミリオンは良い出来のものが多く、メルロ主体だからでしょうか。



あれこれ飲みましたが、どれも安定のおいしさでした。
顔ぶれを見れば、さもありなん、でしょうけれど、サン=テミリオン、いいです


ポムロルは試飲が後半になってしまったので、あまりじっくり飲めませんでしたが、タンニンのしっかりしたBeaurgard、Clinetなどがある一方、熟し方が足りない?というものも散見されました。

サン=テミリオンもポムロルもボルドー右岸ですが、昨日の試飲段階では、2014年はサン=テミリオンの年に思いました。




4つのメインの村以外 のオー・メドックなども出来が良いものが多く、早い段階からおいしく飲めるので、コスパの点から見ると、価格が手頃なアペラシオンのものを選ぶのもオススメです。
ド・ラマルク、コフラン、ララギューン、クラークなど。



2014年は、どれもまだまだ蕾の状態です。
これからどのように花開いていくのか、楽しみです。

白の甘口は時間がなくて試飲できなかったのが残念…




この試飲会は、いつも来場者が多く、やはりボルドーは押さえねば、と思っているプロが多いということの表れだと思いました。

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ワイン持ち込み可能な東銀座「ピッツエリア イルビアンコ」でワイン会

2017-11-21 10:00:00 | レストラン&店
先日は大学の先輩とその職場の方々と一緒に、ワインの持ち込みができるカジュアルイタリアンに行ってきました。

店は、東銀座にある 「ピッツエリア イルビアンコ」
おそらく10年くらい前に何回か行っていますが、本当に久しぶりの再訪です。

ワイン持ち込みの条件は、一人3500円以上の注文で、この場合に一人ワイン1本を1000円で持ち込みできます。



今回は3500円のおまかせコース料理にしました。
料理はこんな感じです。


前菜盛り合わせ(3人前、以下のお皿も同様です)


パスタ  ―これが今回の一番のお気に入り


魚料理


肉料理


デザート


ワインは、店からもいくつか取りました。
画像を撮り忘れましたが、最初はプロセッコをボトルで注文し、乾杯~



お次は海老ラベルの白ワイン、ウマニ・ロンキの赤と続きます。


ファレルノ・デル・マッシコ 2010 ヴィッラ・マティルデ

私が持参したカンパーニャの赤ワインで、 アリアニコ80%、ピエディロッソ20%。これを肉に合わせました。
2010年ヴィンテージなので、ほどよく熟成し、とてもまろやか。


あいづのはちみつ酒 美禄の森 (福島県喜多方市)

参加者のおひとりが持参されたもので、会津のトチの花の蜜を飯豊山系の伏流水で希釈し酵母を接種させ、約1カ月ゆっくりと発酵させたはちみつ酒です。



さわやかな甘さで、デザートに合わせました。


この日は、7人で5本。
健全な量です(笑)

一人1本ワインを持ち込むなら、
3500円コース+1000円の持ち込み料=一人 4500円でOK



なお、店では、30周年を記念した“ワイン飲み放題プラン”というのをやってまして、「食前酒1杯+ハウスワインorソフトドリンク2時間飲み放題 1000円」と、2018年3月15日まで、「クーポン持参で半額500円!」になっています。

500円って、スゴイ!
これにはもちろん惹かれましたが、今回はワイン持ち込みで(笑)

30周年記念の2時間飲み放題半額プランについては、「ぐるなび」にクーポンが付いていますので、それを利用してください。
ただし、この半額クーポンは、金曜日および12月中は使えませんので、ご注意を!


ピッツェリア イルビアンコ
東京都中央区銀座2-13-6 東二ビル1F

クーポン
https://r.gnavi.co.jp/a318901/coupon/

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ボルドーの一流シャトーはさすがです!

2017-11-20 10:16:41 | ワイン&酒
先日、久しぶりに一流ボルドーの素晴らしいワインを飲む機会があり、改めて、
一流のボルドーワインはやっぱりおいしい!と実感させられました。


Chateau d'Armailhac 2005 (Pauillac)

ダルマイヤックはポイヤックにあるメドック格付け5級シャトーで、ムートン・ロートシルトの系列になります。
比較的手ごろな価格で買うことができるシャトーですが、それでも、なかなか飲む機会はありません。

若いヴィンテージは試飲会などで口にする機会がありますが、12年熟成したワインは、やはり別物です。
まだ熟成の途中にありますが、いい状態で年齢を重ね、ボルドーらしい馥郁とした香りと味わいがあり、ボルドーのいいワインって、さすがにいいね、と思わせてくれました。



Chateau Rauzan Segla 2000 MG (Margaux)

もうひとつは、マルゴー村のローザン・セグラの2000年。しかもマグナムです。
こちらはメドック格付け2級。

2000年という年もあり、さすがに素晴らしい!期待を裏切りません。
マグナムですから、レギュラーサイズボトルよりも、熟成が緩やかのはず。
それを少しお裾分けいただき、さらにボルドーへの敬愛が深まりました。



今週はボルドーのプレミアムなワインと縁のある1週間になる予定なのですが、ダルマイヤックとローザン・セグラは、そのいいプレリュードとなりました。

期待が高まります!


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おそらくきっと「~なワタシ」

2017-11-19 16:20:59 | 雑記
昨日は友人から台湾土産のお茶をいただいたので、虎屋のミニ羊羹とさつま揚げに加え、ニコニコの1週間でした(笑)





さて、おいしい話題からがらりと変わりますが、先日出かけたワイン試飲会で、むむ?と感じたことがありましたので、こっそり投稿します

昼間に開催されるワインの試飲会はプロを対象にしたビジネスの場ですが、どう見てもビジネスじゃないでしょ?という服装の女性が、とある会場にいらっしゃいました。
肩を出し、胸元もあらわにした長いドレス姿で、手に持ったワイングラスを高く掲げながら、なにやら奇妙なポーズをしていらっしゃいます。
その方のもう片方の手にはスマホがあり、自撮りの最中でした。

おそらく、“ワインの試飲会場でレアな○○を楽しむワタシ”というタイトルの投稿がされたかもしれません。

試飲会場でチェックしたワインの画像を撮ったり、生産者と一緒に記念撮影をすることは普通に見られますし、当然アリですが、ビジネスの場にどうよ?という衣装で現れ、自撮りばかりしている人がいるのは、SNSの画像投稿が流行っているからでしょうかね?

その方は、どう見ても一般の方。
この時に出展していたなじみのインポーターの方たちも、困惑されていました。
こういう方、ときどきいらっしゃるそうです。

自分では気づかないうちに、いつの間にか何かやらかしてしまうことが自分でもあるかもしれませんので、今回見た彼女を反面教師にさせていただこうと思います、はい。



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美味なるふたつのいただきもの

2017-11-18 15:38:05 | 甘いもん
非常に忙しかった一週間を終え、ようやく週末。
緊張感もゆるみますが、週明けに原稿を2本出さねばならないので、まだまだホッとできません。

それでも、今週は色々な美味をいただきまして、疲れもちょっと吹き飛びます。

ひとつめは和菓子


小型羊羹詰め合わせ 虎屋

羊羹は日持ちがするし、なんたって虎屋ブランドなので、法事などでもよく使います。
が、お遣い物にするだけで、自分の口には入らない代物です。
それが私のところにやってきました



さつま揚げ詰め合わせ

古くからの知り合いのちょっとした相談事に乗ったところ、鹿児島のさつま揚げをいただきました。
スーパーのさつま揚げは買いますが、こうしたプレミアムさつま揚げは、なかなか買いませんので、これも嬉しく&おいしくいただきました。



単純なので、おいしい食べ物をいただくと、小躍りしたくなります(笑)

ありがとうございました!

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ボージョレ・ヌーヴォーと日本

2017-11-17 11:41:20 | ワイン&酒
昨日は、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁速報をお届けしましたが、今日はもう少しボージョレ・ヌーヴォーの話をしたいと思います。



ボージョレ・ヌーヴォーのオープニングセレモニー(東京・表参道)で乾杯をするボージョレ委員会のジャン・マルク・ラフォン会長(右端)、ゲストの尾上松也さん、ボジョレ騎士団の皆さん。

日本は世界No.1のボージョレ・ヌーヴォーの輸出先ですが、2004年をピークに下降傾向にあり、2016年の輸出量はピーク時の約半量の650万本となっています。
それでも、依然として日本はNo.1のボージョレ・ヌーヴォー輸入国です。

輸出量は下降傾向ですが、金額の方は6%増(2016年実績)となっているようで、かつては低価格を競った時代もありましたが、現在は、少量でも上質なものを、という選び方になっているのかもしれません。

「ひとくちにボージョレ・ヌーヴォーといっても、生産者や地域によってさまざまなスタイル、味わいのものがあり、非常に多様性がある」と、ラフォン会長。



並べられたワインを見ただけでも、多種多彩なのがわかります。



解禁日の昨日は、輸入元各社が都内で解禁イベントや会見を開催。
私は、メルシャン、キリングループの発表会に出席してきました。


メルシャン株式会社 代野照幸社長

「ボージョレ・ヌーヴォーは、ピーク時より半減しているが、日本のワイン市場は成熟してきている。だが、まだ伸びしろがある。ボージョレ・ヌーヴォーが起爆剤のひとつになっていることは間違いない」と代野社長。

メルシャンが輸入するアルベール・ビショー社のヌーヴォーのひとつは、解禁前の週にリヨンで開催された専門家による審査会で大金賞を受賞したとか。



ペットボトルあり、ノンフィルターあり、ビオありと、ボージョレ・ヌーヴォーのワインは実に多彩です。

ペットボトルと普通のヌーヴォーの中身は同じですか?と尋ねたところほぼ同じだが、ペットボトルの方には、ボージョレ地区南部のブドウが加わっているそうです。
飲み比べてみましたが、ペットボトルの方が、よりフルーティーかも?





2017年のボージョレ・ヌーヴォーをあれこれ飲み比べたい方は、ボージョレ委員会が今年初の試みとして展開するイベント会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?

ボージョレ委員会は、夜中の解禁イベントを今年初めて行なわず、今年は特に若い世代にボージョレ・ヌーヴォーを飲んでもらいたいと、解禁日を含めて3日間の日程で、表参道で「ボジョレ祭り BEAUJOLAIS MATSURI」を開催します。

表参道交差点からすぐのイベントスペース「Commune 2nd」なので、ふらりと自由に立ち寄れます。



屋根付きテントなので、雨でもOK


グラスワインは300円から



ワインは色々な種類が出ています。
その時に何が出てくるか、行ってのお楽しみ

色々なヌーヴォーを飲み比べたい人は、
Commune 2ndへぜひ行ってみてください。

2017年11月16日(木)~11月18日(土)11時~21時

Commune 2nd 
東京都港区南青山3-13 
http://commune2nd.com/

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ボージョレ・ヌーヴォー2017解禁!

2017-11-16 12:52:08 | ワイン&酒
今年も新酒ワインの季節となり、いよいよ本日、ボージョレ・ヌーヴォー2017が解禁となりました。

11月第3木曜日が、法律で決められた解禁日で、今年2017年は11月16日となります。

新酒解禁を祝い、今年もボージョレ委員会による解禁イベントが都内で開催されました。
イベントゲストは、歌舞伎役者の尾上松也さん。



ボージョレ委員会のジャン・マルク・ラフォン会長も来日し、華やかなオープニングとなりました。



ボージョレ・ヌーヴォーで最も気になるのは、もちろん、今年のワインの出来です。

会長の話では、「今年は春先の天候が悪く、フランス全体で乾燥した年となったものの、日照には恵まれ、ブドウが凝縮し、色濃く、香りも果実味も豊かなワインができた

飲んでみると、たしかに!



気になったものをあれこれ試すもよし、生産者を絞り、毎年同じ生産者のワインを買うもよし。
1本余分に買っておき、次の年のヌーヴォーと比べながら飲むもよし。
仲間とあれこれ持ち寄って楽しむもよし。

色々な楽しみ方ができますが、まずは味をみてから買うのが間違いありません。



店頭で試飲販売をする店も多いので、ぜひお気に入りを見つけてください。


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