ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

プロのためのProWein情報

2014-09-30 10:00:33 | ワイン&酒
毎年3月にドイツのデュッセルドルフで開催されるワインの国際見本市 “ProWein” (プロワイン)について、展示会を主催するメッセ・デュッセルドルフのProWein総括担当M.デーゲン氏がドイツから来日し、先週、都内でプレゼンテーションを行いました。



ProWeinはドイツで開催されますが、ドイツワインの見本市ではありません。
82%がドイツ国外から出展し、ドイツは18%のみの、国際的なワインの見本市です。



「世界のワインの多様性、国際性を紹介したい。
だから、すべての出展者を平等に扱い、ドイツの出展者を優遇することはない」
とデーゲン氏。

2014年は世界50カ国から4830の出展者がそれぞれのワインを紹介し、
49048人のビジターが来場しました(うち45%はドイツ国外から)。
※来場者は前年比8%増で、2015年には5万人を超えるのでは?と予想されています。

出展者では、2015年にはボリビアが初参加するそうです。
まだ日本では知られていない産地ですので、興味深いですね。

また、2015年はすべてが新しいホールに引っ越すことが決定しました(Hall9-17)。
会期中は300以上のイベントが開催される予定です。

プロワインは専門家、業界関係者のみが参加できる見本市で、一般消費者は残念ながら入場できません。

しかしながら、“ProWein GOES CITY”という、一般消費者が楽しめるさまざまなワイン関係のイベントが、デュッセルドルフ市内のあちこちのレストランやワインショップで開催されます。
観光やビジネスなどで期間中にデュッセルドルフを訪れる予定のある方は、タイミングがあれば、いかが?

まだ半年近く先ですがが、プロの方は、ぜひ今のうちに日程と内容をチェックしてください。




ProWein
2015年3月15(日)~17日(火)
ドイツ、デュッセルドルフ
www.prowein.com



もう少し近場なら行けそう、という方には、11月に上海で開催される “ProWine CHINA 2014” を紹介します。

上海での開催は今年で2回目となり、昨年よりもスペースが50%拡大され、300の国から600以上の出展者がエントリーしています。

ProWine CHINAは、中国のマーケットだけではなく、アジアの成熟したワイン市場である日本と韓国をはじめ、その他のアジア諸国にも目を向けています。

「日本からもぜひProWine CHINAに来場してほしい」と、デーゲン氏。




ProWine CHINA 2014
2014年11月12(水)~14日(金)
上海 - Shanghai New International Expo Center (SNIEC)
http://www.prowinechina.com/



ProWeinのツイッターやフェイスブックも開設されました!

Twitter   https://twitter.com/ProWein

Facebook   https://www.facebook.com/ProWein.tradefair

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シャンパーニュ三昧の宴@アグネスホテル

2014-09-29 13:22:23 | ワイン&酒
素晴らしい極上フレンチ を楽しんだ「アグネスホテル アンド アパートメンツ東京」で、ホテル主催のシャンパーニュを楽しむイベント“第7回シャルム・ドゥ・シャンパーニュ” があり、お邪魔させていただきました。

“シャルム・ドゥ・シャンパーニュ”のイベントについては、いつもホテルからのご案内メールをいただくので知っていましたが、参加はこれが初体験。


メイン会場のアグネスホールにはシャンパーニュの華麗なディスプレイが

料理が自慢のアグネスホテルの ブッフェ料理+シャンパーニュ という内容です。
今回のシャンパーニュは、輸入元6社による12銘柄が登場しました。


6社の各ブースでシャンパーニュを注いでいただきます

最初はNVのものからで、開始から1時間すると、ミレジメのボトルが開きます。
全部で12アイテムありますから、まずは少しずついただくのがオススメの飲み方です。



ローランペリエ
左)Brut Millesime 04  右) Brut L.P. NV 
(輸入元:サントリーワインインターナショナル株式会社)



アルフレッド・グラシアン
左)Brut Blanc de Blancs Grand Cru 06  右) Brut NV
(輸入元:株式会社中島菫商店)



左)ディアマン Brut NV  右)エドシック&モノポール Gold Top Millesime 07
(輸入元:ヴランケンポメリージャパン株式会社)



左)ドゥーツ  Brut Classic NV 
右)フィリップ・ゴネ  Blanc de Blancs Extra Brut 3210 Limited
(株式会社ヴィノラム)



フィリポナ
左)Royale Reserve Non-Dose  右) Royale Reserve Brut NV



左)ペリエジュエ  Grand Brut NV  ※右端の大ボトル“ベルエポック”はディスプレイ
右)G.H.マム  Millesime 04
(輸入元:ペルノ リカール ジャパン株式会社)



お料理は、アグネスホテルの大河原総料理長が手を振るったものがずらり!
料理の画像は今回は撮りませんでしたが、ここのブッフェは他のホテルのブッフェとはまったく違い、季節を意識したもの、素材にこだわったものが並びます。

イベント会費は、今回は 15,000円(税サ込)/1名。
グラスで飲めば、1杯1500円から3000円以上はしてしまうシャンパーニュ12アイテムが飲めて、素晴らしい内容の料理まで付いてこのお値段ですから、シャンパーニュ三昧したい方には嬉しいのでは?
※シャンパーニュは、用意されている本数が終了するまでです



あれこれ飲み比べして、お気に入りの1本を見つけられたらいいですね。
この日の私のベストシャンパーニュは下記の銘柄でした。



シャルム・ドゥ・シャンパーニュのイベントは、年に何回か開催されています。
次回は行ってみたい!と思った方は、ホテルのHPやFacebookなどをチェックしてください。


アグネスホテル アンド アパートメンツ東京
http://www.agneshotel.com/

Twitter → コチラ

Facebookコチラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

厳選ドイツワインと極上フレンチの競演

2014-09-28 16:46:58 | ワイン&酒
先週、世界最優秀ソムリエ(1998年)となったドイツの マルクス・デル・モネゴ氏がセレクトしたドイツワインと、料理が絶品の「アグネスホテル」の極上フランス料理 をいただく機会がありました。

マルクス・デル・モネゴ氏 は、1998年にウィーンで開催された世界最優秀ソムリエ世界大会でチャンピオンになった人物で、マスター・オブ・ワインの称号も持っています。
※モネゴ氏については以前に書いた記事を参照してください → コチラ



モネゴ氏が厳選したドイツワインのラインナップ

ひとつずつ見て行きましょう。


Castell Silvaner trocken 2013 Fürstlich Castell'sches Domänenamt (Franken)

フランケン地方シルヴァーナ種の白ワインで、残糖1.17g/Lと辛口ながら、果実の厚みがあります。酸の骨格もはっきりとし、ストラクチュアがしっかりしています。アルコール度数13%。
果実味があるので、温度を低くしてアペリティフにしてもいいですが、しっかりした味わいなので、食中酒向きでもあります。
49''44'は、緯度を表しています。



Stettener Grauburgunder "S" Trocken 2013 Karl Haidle (Württemberg)

ヴュルテンベルグ地方グラウプルグンダー(=ピノ・グリ)の白ワインです。ブルグンダー系のワインは、栽培面積がドイツ全体でグングンと伸びています。
これは華やかさがありますが、骨格がしっかりし、ボディに厚みがあります。かなり冷えた温度でサービスされましたが、あまり冷やしすぎない方が、このワインのふくよかさを堪能できると思いました。



Westhofener Kirchspiel GG Risling troken 2012 K.F. Groebe (Rheinhessen)

ラインヘッセン地方のグレーベがつくるグローセス・ゲヴェックス(VDP Grosse Lage)の辛口リースリング。アルコール13%。
リースリングらしいミネラル感がクッキリと現れ、コクもあり、バランス感に優れたボディの持ち主。しっかりした味わいの料理に合わせたくなります。



Wehlener Sonnenuhr Riesling Spätlese 2001 Weingut S.A. Prüm (Mosel)

モーゼル地方の、メロウな甘さのあるリースリングのシュペトレーゼ。残糖は58.5g/L、アルコール度数は8.5%。
まったり甘美ですが、モーゼルならではの美しい酸があります。これはただ飲んでいるだけでシアワセになれますね。



Schnaiter Burghalde Spätburgunder Trocken GG 2011 Karl Haidle (Württemberg)

2番目のワインと同じヴュルテンベルグのカール・ハイドルがシュペートブルグンダー(=ピノ・ノワール)からつくった、グローセス・ゲヴェックス(VDP Grosse Lage)の赤ワイン。
まだまだ若い状態で、樽の風味が少し強めに感じました。もう少し熟成が進んでこなれてくると、また別の顔を見せてくれるでしょう。若い状態なら霜降り和牛に。



Casteller Kugelspiel Rieslaner Spätlese 2012 Fürstlich Castell'sches Domänenamt (Franken)

1番目のワインと同じつくり手のリースラーナー(リースリングとジルバーナの交配品種)からつくられた白ワインで、アルコール度数は10.5%。リースラーナーはフランケン地方で見られる品種です。爽やかな甘酸っぱさのあるチャーミングなワインなので、アペリティフにもピッタリ。デザートにいただくなら、フルーツの入ったマチェドニア(フルーツポンチに似たもの)が私のオススメ。



料理は、アグネスホテル東京 大河原 正裕 総料理長による極上フレンチ


丹波産京茄子のムース 紫ずきん(豆) 鴨のコンソメ


秋の味覚
(秋刀魚とトロンペット茸のフィロ包み、鮎のリエットetc...)

鮎のリエットにはジルバーナ辛口が、秋刀魚のフィロ包みにはグラウブルグンダーがよくマッチ。


長崎産鱧のムニエル 淡路島産古代米と牛蒡のリゾット 大根おろしの軽いバターソース

この日の私のいちばんのお気に入りの一皿。ハモのムニエルと古代米の組み合わせが絶妙!
バターソースを使ったこの料理には、ボディに厚みのあるグラウブルグンダーとラインヘッセンの辛口リースリングがとてもよく合いました。


長崎産沖かさごのフリット トマトとポロ葱、マッシュルームのブイヨン サフラン風味
青森産黒にんにくのアクセント

白身のカサゴにはグラウブルグンダーが、繊細で複雑なソースにはモーゼルのリースリング・シュペトレーゼが素敵なマリアージュを見せてくれました。



黒毛和牛ロース肉の低温ロースト 黒毛和牛頬肉の赤ワイン煮込み 付け合せ

肉料理には赤ワインのシュペートブルグンダーを合わせましたが、ワインがまだ若々しい状態なので、とろけるような脂のサシの入ったロース肉の方がよく合いました。頬肉では、ワインの方が強く感じました。


和三盆のアイスクリーム 黒五のババロワ きな粉とバナナのソース

上に載っている丸い形の和三盆のアイスが絶品!すーっと解ける緻密で繊細な甘さが素晴らしく、モーゼルのリースリング・シュペトレーゼとの相性が最高でした。まったりリッチなデザートですから、チャーミング系のリースラーナーではワインが負け気味でしょうか。



ひとつのワインにひとつの料理、という組み合わせ方にこだわらず、合いそうかも?と思ったものをあれこれシャッフルして試してみると、気づかなかった素晴らしいマリアージュが見付かるかもしれません。
あまりガチガチにならず、好きなように、気ままに、でいいのでは?

ドイツワインとフランス料理の饗宴、いえ、競演を堪能させていただきました。
関係者の皆さま、ありがとうございました。

アグネスホテル アンド アパートメンツ東京
http://www.agneshotel.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西友直輸入ビールリポート

2014-09-27 17:14:40 | ワイン&酒
先日買ってきた 西友直輸入ビール の在庫も、残すところあと1本となりました。

最初に飲んだイタリアビール はすでにリポートしましたが、他のビールを簡単に紹介します。



スピットファイヤー 英国) 330ml 198円
ファイアー(火)という名前とは裏腹に、クセなく、バランスよく、おいしく飲めました。



ジェントルマンジェームス (英国) 330ml 198円
ほどよい厚みのあるボディで、苦みは意外とマイルド。



セゾンシリー(ベルギー) 250ml 198円
ほんのり甘みのあるタイプで、フルーティで飲みやすかったです。


さて、残りの1本はいつ飲みましょうか

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新着!コス白のセカンドワイン

2014-09-26 10:00:09 | ワイン&酒
仏ボルドー地方メドック地区サン=テステフ“シャトー・コスデストゥルネル” といえば、メドック格付け2級というだけでなく、ちょっと独特なシャトーとして知られています。

それは後述しますが、このコスデストゥルネルの白ワインのセカンドになる “Goulee Blanc”グレ・ブラン が日本で発売されることになり、来日したコスのアジア地区コマーシャルディレクター、チャールズ・トーマス氏によるプレス向けレクチャーに参加してきました。


左)Goulee Blanc 2012   右)Chateau Cos d'Estournel 1996

メドック地区のサン=テステフに1762年に創業したコスデストゥルネルは、1853年にボルドーのワインを初めてインド、中国に輸出したシャトーとしても知られています。こうしたアジアとの関係を示すように、シャトーの建物のデザインがインドや中国を思わせるものになっており、エチケットにもその姿が描かれています。



コスデストゥルネルからポイヤックのラフィットまで徒歩10分。丘陵の周辺に畑があり、粘土、石灰岩、小石、さまざまな土壌から成り、74のパーセルに分かれています。セラーは重力のみのグラヴィティシステムによるナチュラルフローで、ポンプは使いません。
「すべてナチュラルなプロセス」と、チャールズ・トーマス氏



グレは海から10km、コスデストゥルネルから25km離れ、海と川の間のテロワール

白ワインにとって適格な土壌を探し当て、5年かけて土壌を整えたといいます。
ソーヴィニヨン・ブランにとってベストエリアで、海からの風が強く、ボルドーより2度低いクールな気候になります。
畑の面積は5.5ha、75%がソーヴィニヨン・ブラン、25%がセミヨンとなっています。

グレ・ブランはコスデストゥルネル白のセカンドとしてリリースされ、2005年が初ヴィンテージ

グレ(赤)もあり、こちらは2003年ヴィンテージが初リリース。
2年遅れた理由は、いい白ワインをつくるのは難しく、2003年、2004年をつくったものの、クオリティの点から2005年まで待ったからだそうです。

“グレ・ブラン2012”を飲んでみると、フレッシュでグリーンなアロマに、華やかでフローラルなアロマも感じます。アタックは新鮮でデリケートで、若草のニュアンスがあり、キュッとした酸とバランスを取ります。ハッとするスパイシーさと、ほんの少しの塩気が余韻に残りました。
塩気を感じるのは、海からの風で運ばれてきた塩 がブドウに影響を与えているから。

グレ・ブランの上級ワインに当たるコスデストゥルネルの白ワイン“コスデストゥルネル・ブラン”も、実はグレのエステートでつくっています。こちらも初リリースは2005年ヴィンテージ。
赤のコスデストゥルネルがAOCサン=テステフであるのに対し、白のコスデストゥルネルはAOCメドックというのが面白いですね。

白ワインはどちらもは同じ場所で同じようにつくり、最終的にコスにするかグレにするか決めるそうです。だいたい65~70%がコス・ブランになるようですが、近年はコス・ブランの割合が高いのだとか。つまり、ワインのクオリティが上がっているということですね。

2012年のグレ・ブランの生産量は7000本。セカンドの方が稀少です(笑)
グレ・ブランはフレンチオークの樽(新樽比率30%)で熟成させています。


チャールズ・トーマス氏 / コスデストゥルネル アジア地区コマーシャルディレクター

「白は新しい試みだったが、今は自信をもってつくっている。コスの赤ワインはスパイスや強い果実味があるが、このイメージは白にない。北でつくっているから、白ワインにはフレッシュさがある。でも、白も赤も同じ志でつくっている」とトーマス氏。

ちなみに、今回試飲した1996年のコスデストゥルネル赤は、なめらかでビロードのよう。レザーを思わせる香ばしいニュアンスや、ビターチョコの風味があり、複雑で気高い味わいです。今もおいしく飲めますが、トーマス氏によると、まだ10年熟すとのこと。待つことも楽しみのひとつ。

※新着リリースの「グレ・ブラン」は、ピーロート社の独占販売となります
 (輸入元:ピーロート・ジャパン株式会社)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スペインワイン新時代のヴェルデホがまもなく上陸

2014-09-25 14:11:09 | ワイン&酒
9月16・17日に都内で開催された「スペイングルメフェア2014」で見つけた白ワインを紹介します。


Finca Las Caraballas VERDEJO 2013 (Spain, Vino de la Tierra de Castilla y Leon)

スペインのカスティーリャ・イ・レオン州のメディーナ・デル・カンポ (Medina del Campo)にある フィンカ・ラス・カラバラス がつくる、ヴェルデホ100%の白ワインです。


ボトルの形が個性的で面白い!

メディーナ・デル・カンポは DOルエダ(Rueda)の中心 に位置しています。
ルエダ といえばスペインにおけるヴェルデホの主要栽培地。このワインはヴェルデホ100%ですが、原産地呼称では Vino de la Tierra(ビノ・デ・ラ・ティエラ)。フランスでいえばヴァン・ド・ペイに当たる地方ワインとなります。

※DOルエダのヴェルデホについては以前の記事を参照してください → コチラ



環境に配慮したサステーナブルなオーガニック栽培で育てられたブドウでつくられているワインで、EUの有機認証なども取得しています。

口にすると、なめらかでリッチ、緻密で上品で、中盤からのボリューム感があり、華やかでまろやか。
フレッシュで爽やかな若飲みワイン、というのがルエダのヴェルデホの特徴といわれますが、これはまったく違います。
長期熟成を前提につくられているそうで、なるほどね。

醸造に樽を使っているでしょう?と尋ねると、ステンレスタンクのみとのこと。
それでこの充実感は素晴らしい!

リッチな味わいながら、雑味のない透明感のあるキレイな果実味は、オーガニックで栽培されたブドウからも来ているでしょうか。
収量も制限し、手をかけて育てられたのでしょう。
ブドウの良し悪しがワインの品質を左右しているのがよくわかります。



専門誌でも高く評価され、非常に優良だった2011年ヴィンテージは、“Decanter World Wine Awards 2012”のゴールドメダルを獲得しています。

すでに世界が認めたこのワインが日本に上陸予定で、おそらく10月からの販売になるそうです。
価格は2000円台半ば程度とされています。
輸入元はアモレア株式会社。

ヴェルデホの新たな可能性を示してくれるワインです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲州スパークリングを磁器のカップで

2014-09-24 11:48:46 | ワイン&酒
先週末は、3日間かけて 甲州種のスパークリングワインを楽しみました。


甲州 酵母の泡 Brut NV マンズワイン (Japan, Yamanashi)



山梨県産の甲州種を100%使用し、耐圧タンクの中でじっくり二次発酵させる“キューヴ・クローズ(シャルマ)”方式でつくったスパークリングワインです。720ml、アルコール度数11%。



「甲州 酵母の泡」は、やや辛口(sec)の商品がずいぶん前から販売されていましたが、その後、おそらくここ1、2年だと思いますが、すっきりとした辛口に仕上げたこちらのBrutが発売になりました。
ときどき店頭でみかけるものの、なかなかチャンスがなかったので、この機会に入手。
1500円前後だったと思います。



まず、中程度の大きさのワイングラス(下記写真左端)で飲んでみると、なんだかそっけなく感じました。泡立ちのキメもやや粗めで、ざっくりした感じ。このワインの実力って、こんなもの?



1日空けた翌々日、王道のフルートグラス(写真中央)に注いでみました。
日にちが経ったからなのか、グラスの相性がこちらの方が良かったのか、ワイングラスに注いだ時よりはうまみが少し乗っています。とはいえ、甲州種らしさは控えめに感じました。

じゃあ、これはどう?と、次の日は磁器のカップ(写真右端)に注いでみました。
これはイケる!炊き立てご飯のような甲州種の独特の風味がふわっと広がり、滋味なうまみも乗っていました。

最初から磁器のカップで飲めばおいしかったのか?日にちが経ったから良かったのか?
おそらく、このカップの素材、形状、口当たりの部分の薄さなどが、甲州種のうまみをより引き出してくれたように思います。




山梨では、かつては湯のみ茶碗などでワインを飲むのが当たり前でしたから、今回のワインを磁器のカップでおいしく飲めたのは、意外なことではないのかもしれません。

このワインを飲む機会があれば、ぜひ磁器の器にもチャレンジしてみてはいかが?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランチャコルタが伊勢丹新宿店をジャック!?

2014-09-23 11:18:57 | ワイン&酒
2014年9月24日(水)~10月14日(火)イセタン・イタリア・ウイーク が開催されます。
それに合わせて伊勢丹新宿店の全ウインドーがイタリアの発泡ワイン “フランチャコルタ” のディスプレイで飾られます

伊勢丹の秋のイタリアイベント は、すっかり恒例となりましたね。
ファッションをはじめ、おいしいフードやワインなど、最新のイタリアが伊勢丹にやってきます。

2014年にフィーチャーされるワインは、北部 ロンバルディア州フランチャコルタ

シャンパーニュと同じ伝統的な瓶内二次発酵でつくられるスパークリングワインで、原産地呼称ではイタリア最高レベルのDOCGに認定されている極上品です。



このフランチャコルタが伊勢丹新宿店の全ウインドーをジャックするほか、ワイン売り場やイタリア展の催事場でフィーチャーされます。

9月24日(水)~10月14日(火)
【イタリアウイーク 地下食品】  
伊勢丹新宿店本館地下一階 グランドカーヴ

【ウインドー&店内ディスプレイ】 
伊勢丹新宿店本館ウインドー / 本館1階 メインVP、ストリートステージなど


9月30日(火)~10月5日(日)  ※最終日19時終了
【イタリア展 イタリアンフード&リビングフェスタ】
伊勢丹新宿店本館6階催事場

※催事場に初のブースが登場し、約30種類のフランチャコルタが試飲販売されます

イタリアウイーク&イタリア展 専用サイト: http://www.miguide.jp/italia2014/




イタリアには数々のスパークリングワインがありますが、フランチャコルタは別格 です

フランチャコルタは瓶内二次発酵のみでつくられるスパークリングワインの中で初めてDOCGの認定を受け(1995年)、そのクオリティの高さは、イタリアのセレブはもちろん、口の肥えた人や感度の高い人々に愛されています。

【参考】以前紹介したフランチャコルタの生産者記事 → コチラ



そのまま飲んでもおいしく、食中酒としても活躍するフランチャコルタはイタリア展の専用ブースであれこれ試飲ができますので、この機会にお気に入りの1本をぜひ見つけてください。

フランチャコルタ協会 http://japan.franciacorta.net/ (日本語)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ドイツパンの店タンネ」がリニューアル

2014-09-22 10:12:03 | レストラン&店
2014年9月3日にリニューアルオープンした 「ドイツパンの店 タンネ を訪問してきました。

1993年、南ドイツのパンの専門店として日本橋浜町にオープンした「タンネ」は、ドイツパン好きが支持する店として知られています。
かつてドイツ大使館のドイツ人職員に都内のオススメドイツパンのお店を尋ねた時にも、タンネの名前が挙がりました。つまり、ドイツ人お墨付きのパン屋さんなんですね。
私が訪問した時もドイツ人のお客さんが来ていました。

1997年には人形町店もオープンし、カフェも併設されました。
私がよく足を運んでいたのは人形町店の方でしたが、今回のリニューアルで統合され、浜町店だけとなりました。

人形町店がなくなったのは残念ですが、リニューアルにより浜町店のカフェスペースが20席に拡張されましたのは嬉しいことで、雰囲気が明るく、シンプルになったような気がします。

ここにはドイツパンばかりでなく、ドイツの菓子パンやクーヘン類(ケーキ)もありますので、豆にこだわったコーヒー とともにいただくことができます。



ランチタイム に利用するのも手で、ランチタイムのみ ソーセージプレート(3種からチョイスできます)にサラダかヨーグルトが付き、パンが食べ放題 になります(550円、税別)
ドリンクは別料金で、1杯オーダーするのがベターです。



私が伺ったときもちょうどランチタイムの時間だったので、ソーセージプレートをいただきました。


私のチョイスは ブラートヴルストサラダ



ハーブ入りソーセージが4本に、ピクルス、マスタードが添えられています。
ソーセージはボリュームたっぷりでした。

パンは小型のもの5種類ほどが店内中央のケースに置かれ、セルフで自由にいただけます。
私が選んだのは、キャラウェイシード付きのゼンメル。普通に買うと85円(税別)。
パン皿、バター、パン用ナイフはお店の方が持ってきてくださいます。



2個めは茶色い小さな丸いパン(名前はわかりません)
穀類の粒つぶが香ばしい!

パンは横半分にカットし、バターを塗っていただきます。
小型パンは、この食べ方がドイツでは一般的です。

パンにサラダやソーセージを挟んで食べるのもオススメで、私もソーセージとピクルスを挟んでいただきましたが、ドイツのクリスマスマーケットで食べたソーセージ を思い出しました。



テイクアウトもできる サンドイッチ もあり、挟むパンは好きなものを選べます。
サンドイッチは、中身によって200~260円。


サラミとチーズのサンドイッチパンはひまわりの種付き をチョイス

ひまわりの種のパンは、生地がむっちりして超美味
次回はパン単品でもほしい!(80円)


サンドイッチの断面図



せっかくなので、帰る際に大型パン2種を購入してきました。


いちじくブロート(ライ麦入り)450円


シュバルツブロート(ライ麦90%) 1/2で500円 (1本1000円) ※1/2での購入もOK

いちじくブロートは、ソフトタイプの干しいちじくが入り、いちじくの甘さとライ麦パンの歯ごたえがいい感じで、そのまま食べてもおいしく、また、ワインにも合いそうです。
シュバルツブロートは90%ライ麦が入っているのに、思ったよりも軽やかで食べやすかったです。でも、食感がみっちり、むっちりで、いちじくブロートもそうですが、このシュバルツブロートもずっしり重い!



気になるパンはまだまだたくさんありましたので、次回は、カフェでクーヘンをコーヒーとともにいただき、また違うドイツパンを買って帰りたいと思います。

そうそう、店内のドリンクの価格表のところに、ドリンクをオーダーするとパンが食べ放題?と書かれていたような記憶があるのです。
これが事実かどうか、次回にちゃんと確認してきたいと思います
-------------------------------------------------------------
【追記 2014.9.23】
ドリンクをオーダーすると、“パン1個”がサービスで付いてきます。
ランチタイム以外、パンは食べ放題ではありませんので、ご注意を。
--------------------------------------------------------------

なお、買ったパンは茶色い紙袋には入れてくれますが、手提げ袋はありません。
よって、エコバッグなどを持参することをお勧めします。

【参考】 第1回ドイツパンクラブ 「タンネ」




ドイツパンの店タンネ
東京都中央区日本橋浜町2-1-5
月~金 8:00~19:00
土曜日 8:45~18:00
カフェタイム 8:00~19:00(L.O.18:30)
ランチタイム 11:00~15:00(L.O.14:30
定休日 日祝
http://sites.google.com/site/doitsupantanne/

※「タンネ」はドイツ語で「樅(モミ)」のこと

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご近所中華&星乃珈琲@誕生日会

2014-09-21 10:00:00 | レストラン&店
小中学校時代からの友人3人で、それぞれの誕生月に開催している誕生日会があり、今回は家から徒歩5分強の中華料理の店。



生ビール片手にあれこれいただいたうち、今回のヒットは豚肉とキクラゲの卵炒め(左上)。
タケノコの細切りも入り、卵でふっくら仕上げてあり、これはビールが進む!



サービスで杏仁豆腐も出してもらいましたが、締めにコーヒーが飲みたくなって、
近くの 「星乃珈琲」 へ。




わたしは「炭火焙煎珈琲」(450円)をチョイス


友人が「スフレパンケーキ」が食べたい!と注文(500円)

季節の栗のスフレパンケーキもありましたが(たしか880円くらい?)、いいお値段なのと、すでに中華で満腹だったため、基本のスフレパンケーキとなりました。3種のシロップの中からメープルを。
ひとくちお裾分けをいただきましたが、独特の弾力感はクセになるかもしれませんね。
友人はすでにクセになっているようでした。私はひとくち食べられただけで満足(満腹)です(笑)

さて、中華で栄養補給したので、9月の後半を頑張りますか

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セレクトセンス抜群の新ワインショップ@恵比寿

2014-09-20 15:09:45 | レストラン&店
恵比寿に新しくオープンしたワインショップ 「JAJA」(ジャジャ)のお披露目会に行ってきました。

恵比寿駅東口から徒歩で7、8分といったところでしょうか。
駅からの道はほぼまっすぐ1本なので、思ったよりもわかりやすかったです。

店のドアを開けると、こじんまりとしたショップながらも、約350アイテムを揃えているようで、しかも、ラインナップが面白い!



ワインの輸入元が経営しているワインショップなので、自社の輸入ワインが多いものの、それだけにとどまらず、飲んで納得したものを取り揃えているということでした。

フランス、イタリア、オーストリア、ドイツ、グルジア、豪州、ニュージーランド、南アフリカ、日本etc...
ビオの生産者も充実しています。

このケースの向かい側には、シャンパーニュ(現在は7アイテム)や、ハイクラスワインのケースが置かれています。

ハイクラスといっても、現在、もっとも高いワインで15000円ほど。
1200円からあり、2000円台がもっとも多いようですが、多様な価格帯のものを用意し、ラインナップに幅をもたせている そうです。
こだわりのショップですが、手頃に買える価格帯が多く揃っているのが嬉しいですね。



注目の産地 グルジア まで置いてあるとは素晴らしい


日本のワインは山梨の「ルバイヤート」と「シャトージュン」


驚いたことに、日本酒 もありました!



オーストリアのグリューナーフェルトリナー(白)各種、ツヴァイゲルト(赤)各種


稀少なシャトーヌフ・デュ・パープの白も発見!


クレマン・ダルザス2010(左)、セミヨン+カベルネ・フランのロワールの泡(右)

セレクトのセンスがよく、ワイン上級者も満足のラインナップだと思います。
ただし、売れ切れ終了のものもあるようですので、気になったワインは、その場で入手するのがオススメです。



とりあえず、あれこれ飲んで試してみたい、という方に朗報です!

一般向けの試飲販売会が、10月2日(木)・3日(金)18:00~21:00に開催 されます。
入場料がかかりますが(2000円)、5000円以上の買い物でキャッシュバックされますよ。
Facebookにイベントが立てられていますので、詳細はそちらをご覧ください。

JAJA 試飲販売会
  10月2日(木) https://www.facebook.com/events/1472153989719022/
  10月3日(金) https://www.facebook.com/events/291749104364297/



そうそう、嬉しいことに、ショップの隣にオープンするレストランに、JAJAで購入したワインが1本1000円(予定)で持ち込めるそうです。
レストランは10月20日にオープンするそうですから、それも楽しみですね!
※持ち込み金額は変わる可能性があります


手前がレストラン、奥がワインショップ



ワインショップ JAJA ジャジャ
東京都渋谷区恵比寿2-6-30 コレクティプレジデンス恵比寿1F
TEL.03-6277-4836
営業時間 平日 11~21:00  土日祝:10~20:00
定休日 不定休 
Facebook https://www.facebook.com/winejaja

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バスクのワイン「チャコリ」の魅力

2014-09-19 16:53:02 | ワイン&酒
昨日は ロイヤルホストで開催中のバスク料理フェア でオンリストされている スペインのバスク地方のワイン“ チャコリ”を紹介しましたが、ちょうど9月16~17日に都内で開催されたスペインのグルメ食材とワインの商談会でもチャコリが色々出ていましたので、改めて紹介します。

チャコリの3つの原産地呼称(DOチャコリ・デ・ゲタリア、DO チャコリ・デ・ビスカヤ、DO チャコリ・デ・アラバ )から5つのワイナリーが集まって結成されたプロモーション協会 「カウンタウレックス・アトランティック・ワインズ・フロム・バスク・カントリー」が輸入元を求めて出展していました。



これだけたくさんのチャコリを一度に試飲する機会は初めて!

軽い発泡があり、どれもそれぞれ少しずつ味わいが違いますが、共通しているのは、しっかりとした酸の存在

ビスケー湾から吹く風のおかげで気温が低めに推移し、ブドウはゆっくり成熟します。
ブドウの糖度は高くなりすぎず、発酵している間も気温が低い状態であるため(“寒仕込み”と言っていました)、ゆっくり発酵が進み、雑味のないワインになるといいます。
チャコリはアルコール度数が低めながら、デリケートなうまみが乗ったワインになる理由がわかりますね。



ワインの性質上、わたしはチャコリはスクリューキャップ栓でもいいと思ったのですが、この団体はコルク栓にこだわっているとのことでした。

中には バリック樽で熟成されたタイプ もありました(42 BY ENEKO ATXA)



爽やかさが魅力のチャコリには、樽は使わないのかと思っていましたが、新しいチャレンジだとか。
他のブースでも樽を使ったチャコリがありました。


Bodegas Itsasnendi

軽やかな辛口の通常タイプ(右2本)のほか、エッチケットに★マークがあるボトル(左端)が樽熟成タイプ。
樽熟タイプは厚みが出て、コクがあっておいしいですが、個人の好みによるでしょうか。



レイトハーベストの甘口タイプ(上の画像) や、黒ブドウの“黒チャコリ”(下の画像)も発見。


Eklipse Bodegas Itsasnendi

黒チャコリがあることは知っていましたが、初めて見ました。
ピノ・ノワール60%に、チャコリ用のブドウ品種オンダリビ・ベルツァ(黒ブドウ)40%をブレンドしていますが、これは赤ワインとして素直においしい!
黒チャコリの生産量は、おそらく多くないでしょうけれど、探すと面白そうです。


赤ワインだけに、アルコール度数も白のチャコリと比べて高め

チャコリのバリエーションが多彩と知れたのは収穫ですが、個人的にはベーシックなものがチャコリらしくて、やっぱり好きです。



ベーシックなチャコリには、ビスケー湾の海の幸がピッタリ。
バスクでよく食べられる料理に、ホウレンソウのグリーンソースをかけた舌平目のソテーがあると聞きましたが、これは試してみたいかも。

白身や貝の刺身、シンプルなシーフード料理など、日本の食卓に並ぶ魚介料理なら、よく合うものが多いと思いますので、チャコリはもっと活躍していいワインですね。



そうそう、チャコリを高い位置からグラスに注ぐ“エスカンシアール”(escanciar)というパフォーマンスがあるのですが、カウンタウレックスの方に聞くと、観光レストランなどでは見られるけれど、通常は、ほかのワインと同様にそのまま注ぐそうですよ。
でも、お願いすれば、やってくれるかもしれませんね

※チャコリについては以前の記事も参照してください → コチラ


KANTAUREX ATLANTIC WINES FROM THE BASQUE COUNTRY
http://www.camaradealava.com/kantaurex/

Bodegas ITSASNENDI
http://www.bodegasitsasmendi.com/
※イチャスメンディの一部のチャコリは 株式会社フィラデスが輸入しています

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャコリをグラス1杯380円でwithバスク料理@ロイホ

2014-09-18 09:49:12 | ワイン&酒
ファミレスの 『ロイヤルホスト』で、スペイン・バスク料理フェア が9月17日から始まりました。
※開催期間は2014年12月上旬頃まで


写真中央は ロイヤルホスト 代表取締役社長の矢崎精二氏

バスク はスペイン北部のフランス国境に位置する自治州です。
両国の国境にあるピレネー山脈の北側がフランス、南側がスペインのバスク地方。

バスク語を話し、歴史や文化も独自のものがあるバスク地方は、ビスケー湾からの海の幸、ピレネー山脈からの山の幸に恵まれた、スペイン屈指の美食エリアです。
中心都市のサン・セバスチャンは、人口18万人ながら、中心ミシュランの星付きレストランが7軒もあるとか。そういえば、私の友人の美食家夫婦も、サンセバスチャンのレストランで美食三昧を楽しんだと言っていましたっけ。

バスクにはソシエダ・ガストロノミカ(美食倶楽部)と呼ばれる会員制組織が100以上もあります。
自慢の料理を披露し、共に作り合い 、食べ、語り合う料理倶楽部で、100年以上の歴史があるとか。
会員は男性限定。しかし、近年は女性にも開放している倶楽部もあるそうですが、基本的には男性の社交場といえるでしょう。

スペイン料理は日本でも人気ですが、バスクの料理、食文化は、まだなじみが少ないでしょうか。
ロイヤルホストでは過去にも海外料理フェアを何度も開催していますが、国全体のフェアでなく、地方にフォーカスするのは初の試みです。それゆえ、バスク料理フェアを開催するにあたり、同社の開発チームが現地を訪問し、美食倶楽部のひとつで会員の皆さんたちと一緒に料理を作り、それが今回のフェアの「美食倶楽部セット」として実現しました。



「美食倶楽部セット」では、前菜(ガスパチョ&ポテトサラダのピンチョ)、バスク風おじや(2種からひとつチョイス)、バゲットが付き、3種のメイン料理の中からひとつを選ぶことができます。


美食倶楽部セット 「メルルーサのグリル~オリオ風~」 1980円(税込2138円)

白身魚のメルルーサ(左手前)は身がぷりぷり!ガーリックと唐辛子、白ワインビネガーを加えたオリーブオイルのソースもおいしい。

※メイン料理とおじやは単品でも注文できます


メイン 「アンガスビーフのグリル~美食倶楽部風~」
 セット2680円(税込2894円) ※単品1880円(税込2030円)

アンガスビーフはかみごたえのある香ばしい赤身肉で、粗塩が効いています。
シンプルで美味。一皿のボリュームがあるので、2、3人でシェアするのもオススメ。


メイン 「ラム肉のバスク風煮込み」
 セット2280円(税込2462円) ※単品1580円(税込1706円)

ラムのバスク風煮込みは、バスク地方でよく食べられる料理のひとつ。
野菜も多く入るあたたかい煮込みは、これからの季節に嬉しいですね。



あさりと帆立のバスク風おじや        きのこと生ハムのバスク風おじや
※どちらも単品で480円(税込518円)

ちょっと小さめサイズのおじやです。
私のイチオシは、あさりと帆立の組み合わせ。うまみたっぷりです。




「美食倶楽部セット」のほか、バスクに400軒あるバル で楽しまれているピンチョ(複数形がピンチョス)や小皿料理(タパス)のメニュー も用意されていますので、セットに追加したり、アラカルトであれこれつまむのも楽しいと思います。


「4種のピンチョス」 780円(税込842円)

ピンチョス盛り合わせセットは4種のピンチョがバランスよく組み合わされています。
スペイン北部ナヴァーラ産のギンディージャ(青唐辛子の酢漬け)とオリーブ、アンチョビをピックに刺したピンチョは、白ワインのお供にピッタリ。生ハムは、スペイン南部のアンダルシア地方ハブーコ村のハモン・イベリコ・デ・ベジョータ。鱈のコロッケは、ミニサイズながらボリュームたっぷり。
ひとりでちょっとつまむにはちょうどいいセットですが、個人的にはお値段がもう少しライトだと嬉しいかな。


「ハブーコ村のハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」の単品の盛り合わせが超オススメ
880円(税込950円)

ドングリを食べて育ったハモンイベリコ豚の生ハムは肉質がしっかりし、うまみが濃厚。
これは赤ワインに合わせたくなります。
残念ながら、今回のフェアではスペインの赤ワインがオンリストされていません。
他の国の赤ワイン(イタリア)と合わせてみましたが、なかなか素敵なマリアージュでした。

でも、スペインのワイン、それもバスクのワインがありました!


チャコリ   アメストイ社 (バスク、ゲタリア)

チャコリは軽い発泡のあるバスクの白ワイン で、フレッシュな酸が心地よく、シーフードにピッタリ。アルコールも軽めなのもいいですね(このチャコリは11%)。
日本でも熱烈なファンがいます。高価なワインではありませんが、栽培面積が多くないので、よって、生産量が少ないのが難点。

※チャコリについては以前詳しく書いた記事を参考にしてください → コチラ

そんなチャコリが、今回のフェアでは グラス1杯380円 で飲めます!(税込410円)
チャコリがファミレスで飲めるのは画期的
750mlボトル1本でも2280円(税込2462円)ですから、これは嬉しいですね。
※2013年産 (輸入元:株式会社イムコ)

チャコリとのオススメマリアージュは、メルルーサのグリル、あさりと帆立のおじや。
4種のピンチョ盛り合わせもいいですし、ずわい蟹のピキージョ、烏賊のファルシ、鱈とアンチョビのロメスコサラダとも合わせたい!

ワガママを言えば、4種のピンチョス(780円)+チャコリ グラス1杯(380円)=1000円セット(本来は1160円)などを作っていただけると、ついついふら~っと立ち寄りたくなります(笑)



そうそう、シメのデザートを忘れてはいけません


「ガトーバスク」 530円(税込572円)

バスク地方伝統菓子で、アーモンド入りのクッキー生地で作るケーキです。
大きいサイズですが、しっとりした口当たりで、いつの間にかスーッとお腹に収まってしまいます。
贅沢をいえば、もう少しサイズダウンして、プライスもダウンすると注文しやすいかしら?




バスク料理フェアのメニュー内容は、ひとりでも、数人のグループでも楽しめるので、気分やシチュエーションに応じて利用できそうです。


美食の街から スペイン・バスク料理フェア
販売期間:2014年9月17日~12月上旬(予定)
販売店舗:全国のロイヤルホスト 229店舗
販売日時:11~24時
※一部取扱いのない天日、販売期間・価格が異なる店舗あり

バスク料理フェアの詳細は ロイヤルホストのHPをご覧ください
http://www.royalhost.jp/2014vascofair/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

缶入りワインの実力&ニーズはいかに?

2014-09-17 10:00:00 | ワイン&酒
9月4日に都内で開催されたオーストラリアワイン試飲会で、缶入りワインをテイスティング。
この缶ワイン、あちこちでよく見ますが、なかなか飲む機会がなかったので、これはいいチャンス!


バロークス・プレミアム・シリーズ  Barokes (Australia) 各250ml

左より)  ●スティルワイン  ★スパークリングワイン
●カベルネ・シラーズ・メルロー Bin 121
★バブリー・カベルネ・シラーズ・メルロー Bin 171
★バブリー・ロゼ Bin 382 (カベルネ・ソーヴィニヨン+メルロ)
★バブリー・シャルドネ ・セミヨン Bin 242
●シャルドネ ・セミヨン Bin 242
★プレミアム・バブリー・シャルドネ

「バロークス」 の缶ワインシリーズはスティルワインだけだと思っていましたが、バブリー(スパークリングワイン)もあったんですね。
飲んでみると、スティルよりもバブリーの方が個性的で、わたし好みでした。

特に、右端のイエロー缶の「プレミアム・バブリー・シャルドネ」は、他の5種よりもワンランク上のレンジだからでしょうか、しっかりした骨格と豊かなコクがあり、充分な酸とのバランスもよく、飲みごたえがあっておいしい!私のイチオシはコレ

他5種はブレンドワインですが、このイエロー缶のみシャルドネ100%。
価格も、他5種は450円ですが、イエロー缶は500円(参考小売価格、税別)。
※6アイテムのアルコール度数はすべて13%

赤のスパークリング「バブリー・カベルネ・シラーズ・メルロー Bin 171」 は、少々甘さのあるタイプ。これは豪州ならではですね。
他はほどよい軽快感のある辛口で、気軽に楽しめるタイプです。



缶入りジュースも缶ビールもありますので、缶入りワインもそれほど驚く商品ではないかもしれませんが、実は意外と品質管理が難しいようです。
バロークスでは、缶に詰めた時のフレッシュなままの状態で長期保存できる特殊なパッケージ技術“Vinsafe”を開発し、各国で特許を取得。それにより、おいしさがピークの状態の缶入りワインを飲めるというわけなんですね。

250mlサイズの缶入りなので、保管のスペースを取りません。
小さくて軽いので、持ち運びもラクチンです。
飲んだ後のゴミ処理も簡単です。
なにより、飲み過ぎ防止にもなります(笑)

そうそう、この缶ワイン誕生のエピソードが面白いのですが、ワインを飲みながらジャグジーに入っていた時に、あやうくワイングラスをジャグジーの中に落としそうになったことから、ジャグジーに入りながらでも安心して飲めるワイン、―缶入りワインの開発を思いついたそうですよ。飲兵衛の執念ですね(笑)

(輸入元:バロークス ジャパン株式会社)



他の缶ワインを探してみると、また違った理由のものを見つけました。

例えば、アメリカのオレゴン州の “Union Wine Company では、新しい消費者層の獲得と、パッケージのコストカットという2つの目的から、2種の缶入りワイン 「UNDERWOOD PINOT IN A CAN」 を2013年にリリースしています。
赤はピノ・ノワール、白はピノ・グリのワインが入り、各375mlで、その姿はまるで缶ビール!
ワインになじみのない人、なんとなく敬遠していた人も、これなら、缶ビールのように気軽に手に取るにかもしれません。
コストカットは40%だそうで、輸送費面を考えても、メーカーにとってはウエルカム。

容量はレギュラーボトル(750ml)のちょうど半分なので、白と赤の2缶でボトル1本分。
ふたりで飲む時、このサイズは嬉しいですね。
缶の中身は、レギュラーボトルと同じワインを詰めています。

価格は、4缶パックで24ドルだから、1缶6ドル。
ボトル入りワインと同じ中身とわかっていても、缶入りワインの価格として納得できるか? がポイントかもしれません。
※現在、こちらはアメリカでのみ販売されています

スクリューキャップ栓のワインに関しては、日本の消費者にもずいぶん定着してきたと思いますが、缶入りワインへの認識、理解は、もう少し時間がかかるでしょうか。
とはいえ、シーンに応じた使い分けには、缶ワインはお役立ちかも?

私なら、映画館のお供に、新幹線での移動中に、いかにも炭酸飲料を飲んでいるかのように、さりげなく楽しんでみたいかしら?


下記にFacebookページを紹介します

バロークス 缶ワイン https://www.facebook.com/barokesjapan

Union Wine Company  https://www.facebook.com/unionwinecompany

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祖父の遺したブドウ

2014-09-16 11:50:28 | おいしい食べもん
この3連休は母方の親戚の法事が福島の会津であったため、母たち3姉妹は、末妹(私にとっては叔母)の家で水入らずの時間を過ごし、いろいろとお土産を持って帰ってきました。

その中にあったのが、3房の ブドウ
うち1房は、法事でどなたかが持ってきたものをお裾分けでもらってきたものですが、残り2房は、母が実家に立ち寄った際に、実家を継いでいる弟(私にとっては叔父)が、庭の奥からもいでくれたもの。

かつて祖父が育てていたブドウを植え替えたもの だとか。



品種はまったくわかりません。
やや大粒で、外観はマスカットに似ていますが、食べるとまったく違います。
皮は薄く、思いのほかスッとむけ、果肉がとてもやわらかい。
甘さはそこそこありますが、酸味がゆるく、もったりボヤけた味わいで、フルーツ王国 福島としては、これは商品としては出せないでしょうね。

祖父が亡くなって、数えてみると、今年でちょうど30年。
従姉の結婚式が会津で行なわれ、その翌月に祖父が急死しました。
結婚式には私と両親も出席したので、それが祖父との最後となりました。

神主をしていて、おだやかで口数の少なかった祖父には7人の孫がいましたが、私だけが東京で、ほか6人は地元会津にいたので、私がいちばん縁が薄い孫でした。
それでも、2、3年に一度くらいに夏休みに遊びに行った際にはかわいがってもらいましたし、また、毎年、秋になると柿やお米を送ってくれたりしたので、子供の頃はそれが楽しみでした。柿は木箱に入れられ、くぎが打ちつけてあったので、開ける時にはドキドキしたものです。

ブドウは、当時は宅配便が発達していなかったこともあり、送れなかったのでしょう。
だから、祖父が亡くなって30年目にして、はじめて祖父のブドウを食べました。

たしかに素朴で田舎くさく、現代にウケる味ではありません。
それでも、やさしかった祖父が遺したものだと思うと、愛しく思えます。
私が今、ワインに関わる仕事をしていることも、不思議な巡り合わせですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする