今年の2月の話になりますが、以前から何度も飲んでいるワインを改めて試飲会で飲んだ際に、以前に飲んだときよりもおいしくなってる!と思ったものがありました。
それが、レバノンの「シャトー・クーリ」と、「ドメーヌ・デ・トゥレール」。
左より)
Domaine de Tourelles Cinsault Vieilles Vignes 2017
Chateau Khoury Saint Therese 2016
Domaine de Tourelles Rose 2019
いずれもレバノンのベカー高原のブドウで生産されたワインで、有機認証取得済み。
左端の「Domaine de Tourelles Cinsault Vieilles Vignes 2017」は、高樹齢のサンソーからつくられている赤ワインです。
サンソーというと、南フランスで、補助品種的に使われているイメージがあると思いますが、タンニンがしっかりと存在感を示し、いい熟成感が現れて練れたニュアンスがあり、とてもバランスが取れています。2017年なので、それほど古いわけではありませんが、いい感じの飲み頃になっています。参考上代3,430円(税別)
中央の「Chateau Khoury Saint Therese 2016」は、数えきれないくらい飲んでいます。
カラドックというブドウ(グルナッシュとマルベックの交配品種)80%とピノ・ノワール20%のユニークなブレンドの赤ワインです。
野生酵母で発酵させ、自然な流れでマロラクティック発酵をしています。
いまのこの状態、かなりいいです!ボディがやわらかく、素晴らしい状態に練れてきました。
前に飲んだ時も、前回よりも練れてまろやかという印象で、おいしい~
前とは異なるヴィンテージでしたが、同じ印象を感じたので、このワイン自体が、いい熟成に進んでくれる高品質ワインなのだと思います。
参考上代は2,635円(税別)。
間違いなく超お買い得ワインです。
右端の「Domaine de Tourelles Rose 2019」もこれまでに何本飲んだことか…
シラー、サンソー、テンプラニーリョを使った、直接圧搾タイプのロゼ。コンクリートタンクで発酵させています。
ヴィンテージは2019年と若いですが、うまみ、コクがしっかりと出ている満足度の高いロゼで、これまた以前よりも良い方向に進み、さらにおいしくなったように感じました。
参考上代2,450円(税別)
試飲会で同じワインを何度も飲むことはよくありますが、前の印象よりも格段に良くなっている!と驚かされるワインは、そうそう多くはありません。
今回のレバノンの2つのワイナリーの3ワインは、何度も飲んできたからこそ、自信をもって「どんどんおいしくなってきている!」と言えます。
樹齢が進んだのもあると思いますが、ワイン造りが進化しているのでしょう。
2000円台から3000円台前半というこの価格帯は、多くのワインがひしめいています。
その中で、名前だけのなんとなく~なワインを選ぶのか、ちゃんと実のあるおいしいワインを選ぶのかは、選び手次第かと思います。
今回取り上げた3本は、ワインバーなどで飲めば、グラス2杯でボトル1本分の価格はとられるでしょう。
どこで飲んでもいいですが、緊急事態宣言も出てしまった今、ちょうどいいタイミングでゴールデンウィークを迎えますので、自宅でゆったり楽しんでもいいかもしれません。
おそらく、この3つのワインは、グラス1杯で終わる感じじゃなく、もう1杯…と飲みたくなるはずですから
※輸入元:ヴァンドリーヴ (レバノン出身スヘイルさん夫妻の輸入元です)
https://vinsdolive.com/
[参考]
オーガニックのレバノンワイン「シャトー・クーリー」@Fine
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/707b744c26933779ce42b8f1423e96f5
レバノンワインの可能性 - The Wine Traveler Japan road show
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/8879ab8d36c350bb1b1da7bdd7def838
レバノンのワインが日本でも楽しめます【前編】
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/c5a4bfe9ccc74e6f243b259aa24744c5
レバノンのワインが日本でも楽しめます【後編】
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/de8406b15f09297a08c0b84b9ffbc6a6