ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

Vinexpo Nippon開催

2014-11-02 11:24:01 | ワイン&酒
昨日は、日本で久しぶりに開催される(2002以来)プロ対象のワイン&スピリッツの国際展示会 VINEXPO NIPPON の初日に出かけてきました。

世界各地から500のブランドが紹介されています。

雨降る中、The Prince Park Tower Tokyoという、少々アクセスに不便な会場ということもあり、人出は少なめ。3連休の土日に設定したこともあるかもしれませんね。
そんなこともあり、ゆったりと試飲できたのは嬉しかったのですが。
短い時間でしたが、立ち寄ったブースをいくつか紹介します。


Bodegas Pedro Escudero (Spain)ブースB-25

以前も紹介しましたが、スペインのヴェルデホの白ワインは、使いやすいスグレモノ だと思います。

左のfuente milanoは100%ヴェルデホ。4つの製造工程のキュヴェをブレンドというユニークなワインですが、ナチュラルなタッチで、ほんのりとしたフルーツの甘さがあり、アルコール12.5%と軽快。
中央のFuente Elvira も100%ヴェルデホ。樹齢40-50年の古木のブドウを使っています。こちらはボジョレ・ヌーボーで知られるマセラシオン・カルボニックの方法で、プレスせずに得た果汁を発酵しています。なめらかなタッチで、うまみが乗り、こちらも自然なフルーツ感があります。



ここはBIOです。
フエンテ・ミラノは1600円、フエンテ・エルビラは2200円ほど。


若いDiego Escuderoさんが説明してくれました
(輸入元:ラヴニール)


イタリアのワインを紹介していたブースで、洗練された北イタリアのワインを見つけました。


Borgo dei Posseri (Italy) B-13 (LIVIO BRUNI)

トレンティーノ州の山の中にあるワイナリーで、標高60-800mの場所に畑を持っています。そのため、酸がよく乗ったフレッシュなブドウが得られます。また、昼夜の温度差でアロマに富むブドウが得られます。
エチケットが洗練されているのは、さすがイタリア。アルファベットは、畑の区画の名前の頭文字なのですが、スパークリングワイン(シャルドネ)の「T」だけは、Tananai-クレイジーなほどバブリー、という意味だとか(笑)
F:ソーヴィニヨンのキレイな酸と長い余韻、R:メルロのやわらかくフィネスのある味わいがいいと思いました。このワイナリーは、イタリアのガイド誌「ガンベロロッソ」にも掲載されています。



イタリアのエミリア・ロマーニャのサンジョヴェーゼも素晴らしかった!


場所はCD 10-4(Emilia-Romagna Enoteca Regionale)



知人が通訳をしていたフランスブース F-20


ラベルに惹かれたボルドーのサン=テミリオン グラン・クリュ ANNA(Clos Dubreuil)は、ラベルのイメージ通りのやわらかいまろやかなワインでした。


チリ のワインメーカー ステファノ・ガンドリーニ さんのブースへ A-25(Chile)


素晴らしいソーヴィニヨン・ブラン


ピノ・ノワールの中には、私が昨年チリのショップで購入してきたワインもありました
クールな気候のエリアでつくられるチリのソーヴィニヨン、ピノ・ノワールは、今、最大に注目したいワインだと思います。


このヴィオニエも素晴らしかった


ブレンドワイン、単体ワイン、どれもよくできています


ハイレベルなワインが勢揃い  チリはさすがにいいワインを出してきますね



Vinexpo Nippon 2014
http://nippon.vinexpo.com/ja/

2014年11月1~2日
※業界関係者限定

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