イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

船底塗装

2021年10月19日 | Weblog
今日は連休初日、大きいほうの船の船底塗装をするために取った連休だ。朝一に満潮を迎える大潮の日を見ながら連休を取る計画を立てる。仕事は二の次なのである。
せっかく立てた計画も天候次第で台無しになることもある。今回も当日がなにやら雨模様の雰囲気が出てきた。しかし、母親の病院への送り迎えをしたりしなければならないものだから天気の回復を祈りながら当日を待った。
天からはまだ見放されていなかったのか、雨の降りだしが午後からという予報に変わってきた。午前中に作業を終えることができればなんとかなりそうだ。

今回もちからさんに面倒をおかけしての上架作業だ。
バイクを和歌浦漁港のスロープに置いて水軒の港へ徒歩で移動。



午前6時半に港へ集合。幸い風は穏やかで台車への誘導は一発でうまくいった。
今年は水温が高かったのか、かなりたくさんのフジツボが付着している。

 

空模様をにらみながら作業を進めるが、プラドールZを塗り始めた頃から雨が降り出した。うわ~、これはヤバいと荷物をスロープのウインチ小屋に避難させて様子を見る。幸いにして雨はすぐに上がり再び作業を進める。
今回は二つの作業を加えてみようと考えていた。ひとつは喫水部分の余分な塗料をマルチツールを使ってこそぎ落とすこと、もうひとつは前回の上架のときに失敗した、舵のマウントの錆取りだ。
しかし、このさぎょうはことごと失敗。マルチツールは塗料がかなり堅固でまったく歯が立たず、無理に剥がそうとするとゲルコートにまで傷をつけてしまう。4400円の投資が無駄になってしまった。



錆のほうはこれはマウントすべてが錆に置き換わっているのではないかと思うほど固い。タガネを打ち付けてもびくともしない。



まあ、これらを断念したおかげでお昼過ぎにすべての作業を終えることができたのではあるが・・。



家にたどり着いた直後に本降りの雨になり、これはこれで断念したことが奏功したという結果になった。

今回は実験的な試みもしてみた。ネットの書き込みで、油性マジックはフジツボを寄せ付けないというのを見つけてスクリューの留め具の一部に塗ってみた。
まあ、こんなものは都市伝説のようなものなのだろうけれども万が一これが本当なら高価なペラ専用の塗料を買わずに済むので一見の価値はある。




翌日の早朝、船を進水させたのだが、北風が強い。(このブログは翌日に書いている。)



こんな状況で果たして台車から離岸できるのかという不安があったが、ちからさんは大丈夫だと言ってくれる。それに心強いことに偶然居合わせた菊新丸さんも手伝ってくれるという。エキスパートのお二人がいれば百人力だ。安心して臨むことができる。
僕は母港へ戻ることよりも進水させることが不安だったのだが、お二人はこの風だから戻ることを心配しなさいと言ってくれる。そこまで心配しなくても大丈夫だと思ってはいたけれども、その心配は本当だった。
雑賀崎の手前までは航跡の写真を撮る余裕もあったのだけれども、双子島を迂回しようととったコースの途中でどんどん波が高くなってきた。



大島の影を見るところまでくると前進するのが困難なほどになってきた。もともと、番所の鼻の前の海峡は狭いのでこの風では通過するのは困難だと思ってとったコースだが、これではたまらない。仕方がないので番所の鼻に向けて針路を変更。双子島と大島が盾になって少しは北風を防いでくれるが、こんな鈍色の空は恐怖でしかない。



一気に海峡を通り抜けその勢いで一文字の切れ目を通り抜けて一息つくことができた。

 

今回も素人と玄人の見るところの大きな違いを思い知らされるという結果になってしまった。

その後、お昼前から病院へ。



待って待って午後6時に帰宅。
なんとか乗り切れた二日間であった・・。





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