イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「梅原猛、日本仏教をゆく」読了

2016年02月02日 | 2016読書
梅原猛 「梅原猛、日本仏教をゆく」読了

梅原猛が四十二人の仏教者について解説をしている。
聖徳太子からはじまり仏教文化を花開かせた僧、現代に仏教を広めたひと。四十二人。知っている人、名前だけ知っている人、全然知らない人。総ページ数は300ページを超えるがひとりひとりの解説が短すぎるのがもったいない。もっと知りたい。でもこれだけでは少ない。おまけに日本史をほとんど勉強してこなかったので時代の流れをつかめない。承久の乱、建武の新政・・。とりあえずタブレットを片手に読み進んだが赤点ギリギリで高校を卒業した頭ではなかなかわからない。
あのころ、こんな本が片手にあればもっと日本史に興味を持てたのではないかと思うと惜しい気がする。まあ、この歳になったからこんな本が面白いと感じているということも事実であるのだが・・・。
それだけ日本の歴史の流れは仏教の各宗派の隆盛と衰退に沿っていたということだ。文化や習慣も同じことで、仏教から生まれた芸術や習慣が貴賎を問わず生活文化の背骨のように横たわっている。


天台宗はもとは密教ではなかったとか、近鉄奈良駅の広場に立っている銅像は行基だったとか、初めて知ったこともあったし、和歌山県にゆかりのある人物も多く取り上げられていた。
空海しかり、役小角はお母さんのお墓が六十谷にあったり、明恵上人も和歌山の生まれだ。浄土真宗の総本山も仮とはいえ一時期和歌山にあったのだ。

もっともっと知りたいと思わせる1冊であった。
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