イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2022年04月18日 | 2022釣り
場所:加太沖
条件:中潮 6:57満潮
潮流:5:14転流 7:51 上り1.2ノット最強 10:41転流
釣果:ハマチ5匹

今日はうちの奥さんが車を使うというので山には行けない。次の休みも病院に行かねばならないので今週は山菜採りに行けないことになる。コシアブラの芽がどんどん大きくなってしまうじゃないかと焦りながら今日は海に行くことにした。

加太では目立った釣果は出ていないようだが、とりあえず行ってみないことにはわかるまい。

今日も夜が明けきらない前に出港しようと思っていたら太陽の動きの方がはるかに速い。「明易」という言葉は去年初めて知った言葉だが、まさしく夜明けは僕の感覚を超えて早くなっている。
午前5時過ぎに船を出したのだが、その頃には航海灯もいらないんじゃないかと思うほど明るくなってしまっていた。



今日の戦略だが、潮流表では中潮の割りに潮は動かない。春先は午後からの潮はよく動くのだが、朝の潮は緩い。これくらいの潮の流れだと潮が加速している最中でもサビキは使わずに全編高仕掛けで大丈夫だろうと決めた。
しかし、山菜採りや撮り溜めしたビデオを観てばかりいたせいで仕掛けの製作が間に合っていない。予備はひとつだけだし、前回使った仕掛けも船の上で応急処置をして使っていたものを修復していなかったということに船を出してから気がついてしまった。結局は、その修復をしていなかったことが釣果に繋がったのだからこれはこれで結果オーライだったのではあるが・・。

加太に到着したときは潮が動き始めた時刻だ。上り潮なので今日はテッパンポイント付近がねらい目だろうと思っているとほかの船もそう考えているのか、平日にも関わらずかなりの船がテッパンポイントから第2テッパンポイントにかけて集まっている。
僕もその端の方に船を停め釣りをスタート。



周りの船を見ていると、時々タモを入れている。今日は釣れているようだ。僕も期待を込めて仕掛けを操るがまったくアタリがない。魚はいるはずなのに何が違うのか考えを巡らせる。
ひと流しめが終わり元の場所に戻った時点で、ビニールの疑似餌のうちのいくつかを毛糸に交換してみた。そろそろ毛糸も終わりかと思っていたのでビニールでスタートしたのだが、アタリがないのなら交換してみるしかない。残りの手立てはこれしか持ち合わせていないのだから・・。

そして答えはすぐに出た。仕掛けを下した1回目、オモリが海底に届く前にアタリがあった。よく引くのでこれは間違いなくハマチだ。そしてしっかり毛糸に食いついていた。



マッチザベイトとはよく言うけれども、魚もそんなに頭がいいわけではないはずで、目の前にユラユラ揺れているものがあれば思わず喰ってくるものだろうといつもは思っているのだが今日は認識を改めた。こんなに効果が変わるものとは・・。

そしてまたアタリ。今度はかなり大きい。なかなか魚が上がってこない。今日使っている補修をしていない仕掛けだが、元は幹糸が4号、枝素が3.5号の仕掛けだ。前回の釣行で2本切られていたのだが、道具箱に入っていた枝素のスペアが5号のものしかなったのでそれに取り替えたままになっていた。仕掛けの体裁としてはアンバランスなので本来ならば全部3.5号に戻しておかねばならなかったのである。
魚が掛かっているのはどちらかというのは当然ながらわからない。3.5号の枝素だとそうとう慎重にやり取りをしなければ切られてしまいそうなほどよく引く。魚もある程度弱らせておかないと仕掛けを手繰るときに走られるとこれまたまずい。
ゆっくり引き上げてくると、魚は一匹ではなく、2匹ついていた。だからよく引いたのだ。そして魚を取り込んでから仕掛けを見てみると、3.5号の枝素が切られていた。魚は3匹掛かっていて、5号の枝素に食いついた魚2匹だけを取り込むことができたというわけだ。
全部3.5号の枝素だったら下手をすると全部切られてしまっていた可能性もあったのかもしれないと思うと5号の枝素を残しておいてよかったということになる。だから結果オーライだったのである。

その後も同じ場所を流してみるのだが、時折仕掛けにアタってくる反応はある。まだこの海域に魚はいるのだと思って期待を込めていたけれども、そんな中、帝国軍が迫ってきた。
怒鳴ることもせず至近距離に船を寄せてきたのだ。その距離は4、5メートルというところだろうか。しばらく様子を見ていたが潮の流れに乗ってどんどんその距離は狭まってくる。



これは危ないと仕掛けを回収して引き上げる準備をし、このまま黙って逃げるのは癪にさわるのでいつものとおり、カメラを取り出しシャッターを切ってやった。そのとき、船頭がはじめて大きな怒鳴り声を上げていた。「なに写真撮ってんのじゃ~。」って向こうが喧嘩を売ってきたのだから「何を言ってんのじゃ~。」という気持ちと、こんな恰好のブログネタはあるまいと思っているのだから写真を撮らないわけがない。

大体、怒鳴られるときというのは、周りが全部帝国軍でそんな中にフラフラ入っていったときで、そんなときはさすがに怒鳴られても納得するのであるが、今日は帝国軍も同盟軍も入り乱れているような状況だった。そんな中、どうして僕だけ(ではなかったのかもしれないが・・)がロックオンされるのか。もともと、怒られやすい性格であったり、目をつけられやすい性格であったりであるというのはうすうす感じてはいたのだが、こんな大海原でまで引っ張ってこなくてもいいだろうと情けなくなる。こんなことは会社の中だけでいいのである・・。
和船で、しかもひとりしか乗っていないと文句をつけやすいのか、それとも、一応、意識して船団から少し離れてひとりポツンと船を流していたので目をつけられたのか、それは定かではない。しかし、乗船している傭兵の方々も迷惑な話だ。楽しく釣りをしたいと思っているのに、こんなに広い海なのにどうして別の船を目の前にして釣りをしなきゃならないんだと思うだろうし、怒鳴り声を上げている船長を見ていてもいい気がするまい。
船名はしっかり記憶していたので帰ってからホームページを見てみたら、かわいそうなことに、僕の釣果とあまり変わらないくらいしか魚を釣っていない。人に嫌がらせをする前にちゃんと客に魚を釣らせてやれよと他人事ながら思うのである。12000円払ってこれだけじゃあ元も取っていなんじゃあないだろうか。
住所が書いてあったら写真を印刷して送ってあげようかと思ったが、たびたびそんな苦情をもらうのか、残念ながら掲載されてはいなかった。磯釣りの渡船屋ならホームページには必ず住所が載っているのだが、彼らはよほど後めたいことがあるに違いない。ちなみに、おだんごクラブの会長さんたちが利用している正しい加太の遊漁船のホームページにはきちんと住所が記載されていた。加太の遊漁船にもいろいろあるようだ。

生石山の一件もそうだが、確かに、第三種漁業権というものでこの海域は守られているというのはあるのだから権利のないやつは出て行けという論調もあるのだとは思うけれども、じゃあ、その権利を設定するときにどんな手続き(大きく言えば国民の総意・・。そんなもの得られることはないだろうが・・。)がなされたかが問題だと思う。海というのは本来公的な場所であるはずだ。そこに勝手に漁礁を沈めて、「これからこの場所は俺たちのものだ。」と主張するのはウクライナへ攻め込んだロシアと同じじゃないかと思うのである。
自然というものは一体誰のものであるかということを考えなすべきだと思う。もちろんそのためには利用するこちら側も節度と理解というものを持たないといけないのであるが・・・。

そんなことがあったのでこの後はもっとほかの船から離れて釣りを続けた。再び一荷でハマチが釣れたがそれが最後で早くも午前9時に終了とした。

早く切り上げたのにはいくつか理由があり、ひとつは母親に昼食を作ってやらねばならないということ。もうひとつはトウガラシの苗を買いに行かねばならないということだ。

奥さんは実家に行っているので、母親はひとりでも簡単な料理ができるとはいえ、まあ、放ってはおけないと思っている。午前9時に釣りを終えて魚を締め、叔父さんの家で野菜をもらって帰って帰宅したのがちょうど午前11時。お昼までには時間があるので道具を置いてそのまま園芸屋さんへ。
韓国トウガラシを売っているのは僕が知る限り1件だけ。例年、ゴールデンウイークまでに買っておかないと売り切れになってしまう。もう4月も中盤を過ぎてしまっているので急がねばあわや売り切れということになってしまうのだ。
この時期は誰もが野菜の苗を買うらしくこのお店もカゴを抱えたひとでいっぱいだった。お目当ての韓国トウガラシに加えてバジルの苗も買っておいた。



苗も少しづつ値上がりしているのか、韓国トウガラシは98円、バジルにいたっては198円だ。別の店だが、バジルは100円で買っていたのでこれは予想外の値段であった。レジの前で今更いりませんとも言えずそのまま買って帰ったけれども、いつも買うお店で買えばよかったと後悔した。それとも、あのお店でも値上がりしているのだろうか・・。

お昼を食べて魚をさばいて叔父さんの家に舞い戻りトウガラシの苗を預ける。ハバネロは叔父さんの隣の家のおじさんが去年の実から種を取っていてくれていて苗を作ってくれた。さすがプロの農家だ。ひょっとして韓国トウガラシも種を保存しておけば苗ができるのだろうか?今年はいちど試してみようと思う。もちろん、試してもらうのは叔母さんなのだが・・。

港の近くのホームセンターに寄ってみるとシソとミントの苗が売っていたのでそれも購入し、必要な苗のすべてをそろえることができた。今年のミントはちょっとお高かったがキューバで栽培されているミントだそうだ。これで本場のモヒートを作れる。POPに負けてしまったというところだろうか・・。



山菜採りに行けないうちにどんどん季節は進んでいってしまっているような気がする・・。
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