場所:住金一文字沖
条件:若潮7:41干潮
釣果:タチウオ5匹 ハマチ1匹
先週、タチウオがまったく釣れないとぼやいているそばで、住金一文字沖ではハマチが爆釣だったそうだ。それじゃあ、そっちに行っていた方がよかったじゃないかと、1週間遅れで行ってみた。
釣り方は飲ませサビらしい。元々、こういった待つ釣りは苦手で、さらになかなかベイトが乗らないという悩みがある。どうして乗らないのだろうかとFさんに聞いてみると、枝素8号では太すぎるそうだ。彼は4号とか5号で作っているということだ。
今日は僕も5号で仕掛けを作って挑んでみた。
前回はなんだか夜明けが遅かったので少し遅めに出港すると、今日は雲が少ないのか、すでに東の空が明るくなってしまっていた。
そして、早朝はなんとなく空気が涼しく感じる。日中は堂々とした入道雲が沸き上がっているけれども少しは秋に近づいているのかもしれない。
昨日、由良沖で貨物船が衝突事故を起こしたというニュースが流れていた。そんなことがあったからではないが、暗がりでの航行は危険が伴うので無茶なことはできない。焦りを押さえてゆっくり船を進める。
その事故を起こした貨物船だが、キリンクレーンの岸壁に係留されていた。
ここで現場検証をするらしい。事故は意外と身近にある。余計に気をつけねばと思うのである。
今日もとりあえずは保険のタチウオから始めてみる。先週よりも状況はよいがそれでもアタリは少ない。帰投する途中、海の様子を眺めてみると、まだ濁りは消えていないようだ。青岸の灯台から先はうっすらと濁っている。今日は港内の水と濁りの境目でアタリが出ていたようだ。
住金一文字に向かって移動。
防波堤の手前からベイトを探すためにゆっくり移動してきたが、一度だけ海底付近で魚の塊が映った。前回覗いてみた時よりも期待が持てそうである。
多分、本命の場所は先端のようで、ここには数隻の船が集まっている。
確かに反応はある。さっそく仕掛けを下ろしてみるとアタリがあった。しかし、ベイトにしては引きが強い。15センチほどのマアジだ。これがベイトでは大きすぎるのではないだろうか・・。あらまあと思ってしまう。
しかし、今日はここで粘るつもりだ。燃料代もどんどん上がり、今日の補給ではとうとう2400円を超えてしまった。
もう、天井知らずのごとくのようである。船底もかなり汚れているのか、スクリューにはそれほどフジツボは見えないが速度は15%ほど低下している。6月に比べると燃料代は20%増で、推力が15%減少となると差し引きで燃費代は35%アップということになる。これではおいそれとは加太まで行けないのである。
今日はもうひとつ試してみたいことがある。ベイトが乗らないのは仕掛けが太いからだと教えてもらったので細い仕掛けを作ってみたが、いっそのこと、小アジ用のサビキでエサを釣って、それを鉤にひっかければ本命が喰ってくるのではないかと考えたのだ。
今日は20年来使っていないスキンサビキが入っているポーチを持参してきている。一部は劣化しているが、4、5匹釣れれば十分なのでなんとかなるだろう。
反応が見えてきたので仕掛けを入れてみるとすぐに喰ってきた。飲ませのエサには最適のサイズの小アジだ。5匹確保して元の仕掛けに戻して釣りを再開。
防波堤の先端の前で仕掛けを下ろすと、錘が海底に到着する直前でいきなりアタリがあった。しかし、これは小さなツバスだ。
ここもこのサイズしかいないのかと落胆するのだが、今日はここで粘るしかない。
船は防波堤のスリットの前にもいるので彼らは根魚を狙っているのかと期待して移動してみる。防波堤ギリギリまで接近して仕掛けを下ろすとエサの魚がブルブル震え始めた。これは大きな魚が接近しているシグナルだ。しかし、竿先は引き込まれていかない。しびれを切らせて合わせを入れるが空振りだ。仕掛けを点検してみると2匹付いていた小アジ(1匹はじかに仕掛けに喰いついてきたものだ。)の1匹がハリスごと消えている。何のテンションもなく5号のハリスを切っていく魚というのは何なのだろう。こんなに際ではサゴシがいるわけもなく、知識と経験がないのでまったくわからない。
小アジはまだ1匹残っているのでそのまま釣りを続行するとまた同じようなアタリ。今度は魚だけが消えている。確かにここには何かがいるようだ。
船が混んでいるので再び先端部に移動して小アジを付けなおして仕掛けを下ろすといきなり竿先が引き込まれた。この釣りは仕掛けが落ちていった直後がキモのようだ。特に青物は常に上から落ちてくるエサを待っているような気がする。
引きは強い。道糸はどんどん出てゆく。ドラグを締めたいが糸は5号である。無理をすると切れてしまう。竿の弾力でなんとか持ちこたえるとやっと糸の出が止まってくれた。
それからはヒヤヒヤしながらやり取りをしてなんとか取り込むことができた。60cmにも満たないハマチだが、よく引いてくれた。
しかし、5号ではこの大きさが限界だろう。
午前7時半を過ぎると作業船がやってきた。
海の上が騒がしくなってきたのか、ベイトの反応も完全に消えてしまった。もう一度っスリットの前に戻ってみたがなんだか魚が釣れる気がしなくなって午前8時、もともとこれくらいの時間までかと思っていたこともありそのまま終了。
これは微妙な考え方だが、釣ったエサを引っかけて釣るのならハリスは太くてもいいのじゃないかと思う。しかし、その仕掛けではベイトを食わせながらの釣りはできない。そもそも、釣ったエサをひっかけるのなら胴突き仕掛けではなくてもハリスを長くした泳がせ仕掛けでもいいのではないかとも思うのである。考え方は堂々巡りをする。
合理的な釣りと面白い釣りは別なのはよく理解しているが、この釣りは経験がないので何がよいのかがさっぱりわからない。もう少しいろいろ堂々巡りをしてみたいと思うのである。
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