イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「世の中で一番おいしいのはつまみ食いである 」読了

2017年05月23日 | 2017読書
平松洋子 「世の中で一番おいしいのはつまみ食いである 」読了

平松洋子のエッセイは独特だ。味わいとか、コツとか、そんなものはほとんどない。
この本は“手”を使った調理法を元に各章が綴られている。ちぎる、割る、裂く、折る、開く、しごく、ほぐす、むしる・・・・。それぞれの手間がどれほどの美味しさを引き出すかに加えて過去の記憶、その行為が持つ感触のようなものが引き出されてゆく。

多分、これは、女性ならではの文章に違いないと思う。およそ男というものはまず道具に凝る。だから手だけでおこなう調理をまったく良しとしない。その筆頭ははやり刃物だろう。
この本の大半のテーマは包丁の変わりに手がおこなうような方法だ。手作業というのは味がよくしみるとか、歯ざわりが違うというのは当然よくわかるのだが、やっぱりスパッと切れてなんぼというのが男の料理の一端である。だから男にはなかなか書けないテーマだ。
そのテーマを女性らしからぬ鋭い文体で書かれているところにこの人のよさがあるのに違いない。

僕なんかもへたくそながらもせっせと包丁を研ぎながら料理にいそしんでいる。最近はちょっとだけ研ぎ方のコツのようなものをつかめたのか、万能包丁も出刃包丁も柳場も手前味噌だがなかなの切れ味になってきた。
しかし、切れすぎるのも難点があって、魚を捌くときによけいなところまで切れてしまう。3枚に下ろすと中骨を探り当てる前に下の身のほうに切っ先が行ってしまったり、皮を引くと途中で切れてしまうか皮のほうに身がいっぱいになってしまう。
腕前に切れ味がついてゆけないのだ。これが情けない・・・。

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紀ノ川河口釣行

2017年05月23日 | 2017釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 4:04満潮
釣果:ボウズ

全然良い釣果の知らせがないのだが、休日に天気がいいとやはり釣りに出てしまう。
今日はまた紀ノ川河口へスズキ狙いだ。狙いに行っているのか、ただの定点観測なのかよくわからなくなってきた。



風の具合といい、波の感じといい、水面を境にして形而上では釣れる気満々。魚がいないのではないだろうが、形而下の現実ではまったくアタリがない。
三日月と金星もきれいではあったのだが・・・。



今日もボウズで終了。



家に帰って原付を乗り替えるため、今のバイクの廃車と新規登録のため市役所へ赴いてきた。



購入から13年余り、僕の“足”として活躍してくれた。スピードはまだま出るのだが乗り方が荒いのであちこちボロボロになってしまった。




そんな中、ネットオークションで前々から欲しいと思っていたジャイロキャノピーが出品されていて、うまく手に入れることができた。
ミニカー登録をしてヘルメット無しで乗れるように改造をしてみた。後輪が2個ある3輪車なのだが、このホイール幅を少しだけ広げると原付からミニカーに登録を変更できる。
しかし、この作業が難航した。ホイール外すナットが異様に固い。いつもこのブログにコメントを寄せてくれるちからさんの指南の元、頑張って見たけれどびくともしない。あんまり無茶をしてねじ山を舐めてしまっては元も子もないのでギブアップ。近所のバイク屋さんに駆け込んだらアッという間というか、ゼロコンマ何秒という速さでナットが緩んでしまった。空気圧で作動するあのレンチの威力はものすごい。空気が読めないと評判の僕はやっぱり空気圧の足元にも及ばかったのだ。



名残は惜しいが赤いスクーターは下取りをしてくれるバイク屋さんに持って行った。道中、到着まであと少しというところで距離計が7777.7キロメートルを示した。これはバイクからのどんなメッセージだったのだろうか?
まだまだ乗ってくれというサインなのか、それともラッキーナンバーを示して僕にエールを送ってくれていたのだろか?
近所のバイク屋さんに聞くとスクラップにするしかないと言われたが、このショップではある程度修理をして転売を考えてくれるらしい。また、新しいオーナーさんにかわいがってもらえればいいのだが・・・。

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