イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖釣行

2013年07月28日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:中潮3:56干潮
釣果:カマス1匹 マルアジ2匹

今日も全然釣れる自信はないのだが、ここで引き下がるわけにはいかない。新しい獲物を求めて海に出るのだ。
今日のターゲットはカマスだ。
しかも制約がある。午前5時半から叔父さんの畑に行って芋ほりのお手伝いをするのだ。
夜明け前に船を出しても実質の釣り時間は40分間ほどだが、僕に運があれば10匹くらいのカマスは手にできるはずだ。


とにかくすばやくポイントに到着しておかないと釣りをしている時間がないので午前4時に港を出た。
今日の船は第三翠勝丸だ。出港準備も帰投後も簡単に終われるので釣りの時間を稼げるのだ。
今日は少し曇り気味で7月の終わりにもなると夜明けがだんだんと遅くなり、午前4時半になっても周りが明るくなってこない。

港内をでてすぐの一文字のテトラ際を流して見るがアタリはない。
やっと明るくなり、航海灯を消したころにアタリがあってカマスが1匹。よ~し、このままアタリが続けば10匹は固いぞと思いきやこれだけ。



午前5時少し前に大きなアタリ。引きが強くて魚が上がってこない。絶対にカマスではないが何かわからない。エソなのかと思ったら。丸々と太ったマルアジだ。
こんな場所でもマルアジが釣れるんだと感心していてももう時間がない。時刻5:05には釣りをやめて帰投の準備をしなければ約束の時間には間に合わない。
すぐあとに小さなマルアジが引っかかってきて今日は終了。

船底にカキが付いてきたので滑走状態にならないもどかしさを我慢しながら帰港し、急いで畑に出向いて芋ほりのお手伝い。



26日に続いて2回目。今年は魚が釣れないのでいつも野菜をいただくお返しに労働でご奉仕だ。といっても足手まといなのかもしれないが・・・。
学生時代には太った体を少しでも小さくするためによく手伝いにきたものだ。その頃はおじさんたちも元気があって、作付けも多く、おまけにイモを掘るのも運ぶのも人力にたよっていたが、二十数年後には機械化が進み、イモの掘り起こしはトラクター、運搬は4駆のトラックで畑に直接乗り入れ、洗うのも専用の洗浄機だ。楽になったものだ。



僕の船を係留している港の後ろは金時芋というサツマイモの産地だ。これがけっこう甘くて美味しい。ちょっと値段は張るようだがどこかで見つけた人にはぜひとも味見をしてほしいものだ。



海であろうと山であろうと畑であろうとそこから生まれてくる恵みをとるのはなんとも楽しい。これは労働ではなく趣味の延長なので責任がないのだという部分で楽しいと思っているだけなのかもしれないが、畑で野菜を作って海で魚を獲って生活ができればこれほどうれしいことはないのだろうなとしみじみ思う午前中のひと時であった。
水軒という場所はそういう意味でも僕にとってパラダイスなのだ。



コメント
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