とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

栂池高原ヘリスキー その2

2009-03-23 19:05:29 | スキー
前方に見える斜面を歩く人たちがアリの行列のように見える。スキー板をリュックに背負い、ストックで雪を突きながら斜面に向かって歩き出した。


見た目はなだらかに見える斜面も、実際登りだすとかなりの傾斜である。しかもスキー靴では歩きにくい。それでも、喘ぎながらも頑張って1時間15分ほどで、だだっ広い白馬乗鞍岳の山頂に到着した。


この時期に北アルプスの山頂に来たのは初めてだ。まさに冬山。限られた登山家だけの世界に一歩足を踏み入れた感じである。山頂だけに風はかなりきつい。それでも白馬岳をはじめとする名山が一望だ。ひとしきり、展望を楽しみ、いよいよスキーでの下山が始まった。


さすがに、3月で暖かい日なので、雪質はあまり良くない。緩斜面はちょっとだけで、直ぐに登ってきた斜面を下ることになる。上から見ると、恐ろしいほどの傾斜だ。妻は足がすくんでなかなか下りて来れない。それでも、徐々に下ってゆき、上り始めた天狗原まで下りる事ができた。天狗原の祠の前で、まだ登ったり滑っているスキーヤーを眺めながら、昼食とした。雪崩の恐れもある斜面だけに、よく滑って下りて来れたものだと、あらためてホッとした。


天狗原からは、比較的緩やかな斜面で中級者レベルで大丈夫なので、あとはビビることなく滑っていくことができた。それでも、通常のゲレンデとは違うので、コースを示す旗を頼りに滑っていった。立ち木も多く、ぶつからないよう気をつけて滑るので楽観は禁物である。

30分ほどで、スキー場のゲレンデに着いた。あとは、一般スキーヤーと一緒にゲレンデを滑ってゴンドラ乗り場に到着した。スキーで下りるだけで2時間はかかった計算だ。結局、着いたのは午後3時40分となり、1日がかりのヘリスキーツアーであった。憧れのヘリスキー、苦しくてキツイ部分はあるが、冬山の醍醐味となかなか得ることのできない貴重な体験ができて本当に良かった。まさに天気が味方してくれたおかげで、この日は多くのスキーヤー・ボーダーが、一日を満喫したことであろう。