とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画「ヤッターマン」見てしまった。

2009-03-31 23:23:13 | 映画


実は、しばらく前に話題の「ヤッターマン」を見てきた。いい大人が一人で行くには気恥ずかしい映画なのだが、深キョンのドロンジョ様を見たくて、つい行ってきてしまった。内容は、アニメの実写版ということで子供向けのおバカなストーリーと言っていい。しかし、大真面目におバカなストーリーを演じている役者さんたちの演技はまさにはまり役だったと言っていい。

いちおうキャストとストーリーを紹介しておく。

「キャスト」
監督 三池崇史
ヤッターマン1号(高田ガン)  櫻井翔
ヤッターマン2号(上成愛)  福田沙紀
ドロンジョ  深田恭子
ボヤッキー  生瀬勝久
トンズラー  ケンドー・コバヤシ
海江田博士  阿部サダヲ
海江田翔子  岡本杏理

「ストーリー」
高田玩具店の1人息子のガンちゃんは、父親の開発途中のヤッターワンを完成させ、ガールフレンドの愛ちゃんと共にヤッターマン1号、2号としてドロンボー一味と戦っていた。ある日、考古学者の海江田博士の一人娘、翔子からドクロストーンを探しに行ったまま行方不明になっている博士を探し出して欲しいと頼まれる。ヤッターマンに変身したガンちゃんと愛ちゃんはヤッターワンを出動させ、一路、博士のいるオジプトへ向かう!


まさに遊びでつくられたような映画である。しかも、お金をかけてアニメを忠実になぞり遊びに徹しているところがいい。地名等は渋谷ならぬ渋山、エジプトならぬオジプト、南アルプスならぬ南ハルプスと駄じゃれ連発である。そしてヤッターマンとドロンボー一味(ドロンジョ、ボヤッキー、トンズラー)の繰り出す珍妙なメカの数々は、CGならではの派手な動きであった。三池崇史監督は相当このアニメに入れ込んでいた感じがする。こういう映画を作る監督は、原作に相当な愛着がないとできないものだ。原作を読んでいたり、このアニメで育った年代の方には、満足いく出来だったと思える。それに引き換え、あの有名な「DRAGONBALL EVOLUTION」は原作の鳥山明もアニメとは別物の映画だといってるくらいで、ファンをがっかりさせる内容らしい。

さて、お目当ての深キョンのドロンジョ様は、やはり可愛くセクシーだった。深キョンは「下妻物語」ではコスプレ少女、ドラマ「富豪刑事」では大金持ちの刑事を演じたが、型破りな役がよく似合う女優さんだ。今回のドロンジョ様はまさに、はまり役で主役のヤッターマンの二人以上に目立っていた。そして、仲間のボヤッキーの生瀬勝久とトンズラーのケンドーコバヤシも役になりきって演じていた。まさにドロンボー一味が主役といってもいいくらいだ。

ただこの映画、表向きは子供向けの感じがするが、実際見てみると結構大人向きの映画である。ドロンジョ様の入浴シーン、メカ同士の卑猥な戦闘シーン、極めつけは海江田博士の娘の翔子がサソリに太腿を刺された時、とっさにヤッターマン1号が太腿の傷口から毒を口で吸い出すシーンには「おおーっ!」と声が出そうになってしまった。子供にはちょっと目の毒ではないか。また、翔子役の岡本杏理はアイドル系ながら、3枚目バリバリの演技をさせられていた。顔面鼻血まみれになったり、よれよれの格好でヤッターワンにしがみついていたり、崖の上から四つん這いで下りさせられたりと、三池監督という人は美少女いじめが好きらしい。そして、最後に翔子がヤッターマンにお礼を言うシーン。「1号さんありがとう」は問題ないのだが「2号さんありがとう」と言ったら、ヤッターマン2号に「さん」はつけないでと怒られた。この場合、女であるヤッターマン2号としては「2号さん」と呼ばれたくない気持ちはよくわかる。映画を見ていた小学生たちには、この意味わかっただろうか。私なんか、この台詞には思わず笑ってしまった。

そして、エンドクレジットが出てもう帰ろうかと思ったら、次週の予告なんて場面が始まった。既に2作目も撮影に入っていたのかと思ったが、これもこの映画の1シーンだった。つまり、テレビアニメのスタイルをそのまま映画に持ってきていたわけだ。どこまでも人を食った映画であるが、面白おかしく楽しめた。このまま1作で終わってしまうには、惜しいキャラクターたち、是非2作目も期待したい。