とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

ドラマ「さくら道」

2009-03-18 19:12:59 | ドラマ
太平洋と日本海を桜の道で結んだ実在の旧国鉄バス車掌、佐藤良二さんの半生をモデルにしたドラマ「さくら道」が、17日午後9時から放送された。名古屋市と金沢市を結ぶ約250キロのバス路線の車掌だった良二さんは、1977年に47歳で病死するまでの約11年間、バス路線の国道沿いに約2000本の桜を植えた。この話は本や映画にもなっており、かなりの人が知っていると思う。4月中旬頃から下旬にかけて、桜で埋め尽くされたこの街道は人々の心が一つになって仲良く暮らせるような天の川に違いない。

また、我々ウルトラマラソン愛好家の間でも「さくら道」といえば、誰もが憧れる有名な街道である。良二さんを顕彰するウルトラマラソン大会「さくら道国際ネイチャーラン(250キロ)」が毎年4月に開催されている。この大会は、ウルトラランナーでもかなりハイレベルの人でなければ参加できないハードな大会だ。私のレベルではとても完走できない。そして、6年前までは「さくら道ウルトラマラソン(270キロ)」という、もう一つの大会が開催されていた。私のレベルではこの270キロの大会に出ることが一つの夢であったが、主催者が10年続けたところで、一つの区切りということで終わってしまい、私の夢は叶わなくなってしまった。しかし、個人的にでも佐藤良二さんの夢が結実したこの「さくら道」を何日かけて走ってみたいと思っている。もちろん走るのは、桜の開花している時期でなければならない。

ドラマは事実を基にしたフィクションで、良二さん役は緒形直人、良二さんの妻・八千代さん(ドラマでは光代)は薬師丸ひろ子。また、実在しない良二さんの孫・美樹を志田未来が演じ、ネイチャーランに参加しながら祖父の半生を回想する内容であった。ドラマに出てきた荘川桜は10年に一度しか見ることのできないくらい美しく咲いていた。日本人なら桜には深い深い思い入れがあるはずだ。このドラマを見て、ますます「さくら道」を走りたい衝動にかられている。今は「萩往還」をメインの大会にしているが、一区切りついたら「さくら道」に行くことになるだろう。

ドラマでは、ネイチャーランの様子が取り入れられていたが、出場したランナーの走り方を見ると、まるで3キロくらいの市民マラソンに出るような格好で250キロの長丁場を走るランナーにはとても見えなかった。これだけが唯一気になった点であった。できれば本物の大会の様子をシーンの中に入れて欲しかった気がする。

「さくら道ウルトラマラソン(270キロ)」は無くなったが、幸いなことに、いつもお世話になっているHさん主催の「走らまいか“さくら道”マラニック」という大会が、今年も4月にある。静岡県内にも荘川桜の実生から植えた浜北の東七郎、森町の荘川二十一郎、島田の駿遠七郎という三つの荘川桜があり、その三つの荘川桜を結ぶマラニックである。今年もそのマラニックに参加して「さくら道」の気分を味わうつもりだ。