とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

災害用伝言板(web171)を利用しよう

2012-09-30 18:08:47 | いろいろ
固定電話や携帯電話で、災害用伝言ダイヤルを利用できることはだいたいの人が知っていることだろうと思う。
災害用伝言ダイヤルは、災害発生の直後に、被災地への安否を気遣う連絡が急増して
通信しにくくなることへの対処として設けられたもので、被災者の家の電話番号をキー(手がかり)にして、
音声で伝言を登録したり確認したりすることができる。
我が家でも、いざ災害が起こった時の連絡手段として、災害伝言ダイヤルを利用するように家族に伝えてあるが、
かなり前だったので、再度確認しておく必要があると感じていた。

今まで171やiモードの伝言ダイヤルによる安否確認の方法しか知らなかったが、
インターネットでも出来るようになっていたのは知らなかった。
現在はインターネット上で「災害用ブロードバンド伝言板」(web171)が提供されており、
パソコンやスマホを頻繁に利用する場合は、こちらの方が使いやすい。
早速、web171に家族全員のメールアドレスを登録した。
あとは、自動的に登録者全員に「災害用伝言板(web171)」に登録されたというメールの案内が届いたはずだ。
これで、いざという時は各自が伝言を登録してくれれば、安心感がぐっと益すはずである。

また、災害用伝言板(web171)では全角100文字以下の文字メッセージのほか、静止画、動画、音声ファイルも登録できる。
尚、携帯各社の災害用伝言板からも、災害用伝言板(web171)での伝言情報の検索が可能であり、
伝言登録があった場合は、携帯各社の災害用伝言板に災害用伝言板(web171)のリンクが表示される。
伝言情報の確認は、リンクにて災害用伝言板(web171)に遷移して電話番号を入力すれば、伝言を確認できるようになっている。

災害用伝言板(web171)の登録はこちらから
https://www.web171.jp/web171app/userAddComplete.do?returnTop

サツマイモを収穫

2012-09-29 21:41:40 | 
9月になってから、急にスイカが成ってきていたが
多少は涼くなり、やはりスイカの季節はもう終りである。

もう秋になってもいい時期である。
そこで、植えてあったサツマイモを掘ることにした。
今年は、あまりたくさん植えてないが、それでも充分ある。


台風が来る前にと思い、一うな掘ってみたら
大きいのやら、小さいのやら、曲がったものなどいろいろ出てきた。
これで、サツマイモをしばらく楽しめそうである。

台風のシーズンになってきた

2012-09-28 21:26:27 | いろいろ
6月に、意外と大きな台風がきて我が家でも被害が出たが、
今週末にも、大きな台風がやってきそうである。
台風の進路予想では、ほぼ日本列島縦断のコースをとるみたいだ。
今回の台風17号は、28日夜現在、中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50メートル、
最大瞬間風速70メートルで、非常に強い勢力を維持しているそうである。
今後の状況によっては、各地に大きな被害をもたらしそうで心配だ。

ところで、台風が発生すると、最近私のブログのアクセスが結構増えてくる。
どうも昨年載せた記事が、検索の上位に出てくるらしく、その影響らしい。
その記事は、「米軍台風進路予想図の時間表示について」
http://blog.goo.ne.jp/maduka/e/55920cabc02b5a82295aca86ffecc234
という記事なのだが、結構参考にされているようだ。
米軍の台風進路予想は、5日先まで表示されているので今後の対応を練る上で役立つ。
ただ、時間表示が日本時間でないので、日本時間に合わせるためのポイントを書いた記事である。
いろんな人が参考にしてくれているようで、ありがたいものだ。

Google Chromeは自動翻訳する

2012-09-27 21:54:59 | インターネット
インターネットのブラウザをIEからGoogle Chromeに乗り換えてから、かなり経つ。最初の頃は、その速さにビックリしたものだが、慣れてくるとそれほど早いとも感じなくなっている。ただ、IEも最新のIE9はかなり早くなっている様だし、それほど遜色がないかもしれない。

はっきりいって、どのブラウザも使い慣れれば、それが一番いいと思えてくるのだろう。今は、Google Chromeしか使ってないので、これが一番と思っている訳でもある。

しかし、そんなあやふやな理由だけで使い続けている訳でもない。これはいいなと思うのが、ウェブページの自動翻訳機能である。日本語のページだけを見ているだけならいいが、最近のリンクは海外のサイトに繋がっていることが多い。日本語で表示されているからクリックすると英文のページになってしまう事も多い。しかし、Google Chromeでは、一瞬でウェブページを日本語に翻訳してくれる。英文のページからソフトをインストールする時等、意味が分からないとやたらにクリックできない。そんな時、日本語で表示されると安心である。Google Chromeが翻訳した文は、おかしな訳になっていることもあるが、よく読めば意味は通じる。翻訳したくない場合には、「原文のページを表示」をクリックすれば原文が表示される。この機能が気に入って、今もGoogle Chromeを使い続けている。



「スピーチ・ジャマー」体験できる簡易ソフトが無料公開

2012-09-26 21:52:54 | サイエンス
ユーモアあふれる科学研究などに贈られるイグ・ノーベル賞の音響賞に、
日本人科学者の発明した「スピーチ・ジャマー」が受賞したことを、先日ブログに書いた。
スピーチ・ジャマーとは、産総研の栗原一貴研究員(34)と科学技術振興機構の
塚田浩二さきがけ研究員(35)が開発した話し相手の過度のおしゃべりを阻む装置である。
おもしろい発明だと感心していたのだが、先ごろ栗原一貴研究員が所属する産業技術総合研究所のHPで
「スピーチ・ジャマー」を体験できる簡易ソフトが無料公開されたそうだ。

「体験版」ソフトは、下記のサイトからダウンロードできる。

SpeechJammerLite
https://sites.google.com/site/qurihara/home/speechjammer/lt

さっそく体験してみたくてHPからソフトをダウンロードしてみた。
ただ、使うにはマイク付きの無線ヘッドホンが必要らしい。
手元にあったのは、イヤホンと有線のマイクだったので残念ながらうまく動作しなかった。
正常に動作する場合は、発声すると自分の声が0.2秒遅れて耳に届き、脳が混乱して話しにくくなるらしい。
誰か、試しにやって感想を教えて欲しいものだ。



中国の対応は大人気ない

2012-09-25 22:08:41 | 政治
尖閣諸島を日本が国有化して以来、中国の対応は度を越している。
特に中国国内での反日デモのエスカレートぶりは、目にあまる光景だ。
混乱に乗じて、日本車を破壊したり、日本資本の店舗への襲撃や略奪等
とても成熟した国家としての体を成しているとは思えない。
いくら、主張が食い違うからといって暴力でしか主張できないなんて意識が低すぎる。
それにひきかえ日本国内では反中デモといった大きな動きはなく、日本人の冷静さが際立っている。

そして、最近では日中国交正常化40周年記念行事も中国側から一方的に中止された。
他にも、勝手に中止された行事が数多くあるという。
また、貿易品の受け入れ検査も、日本製品はわざと時間をかけるようになってきているらしい。
まさに、文化、経済、政治というあらゆる分野での嫌がらせがエスカレートしている状況である。

このままいけば、中国は日本との開戦も持さないというくらいの態度なのだろうか。
今日は、台湾からの抗議の船団が大挙尖閣諸島周辺に押し寄せてきたらしいが
まさに一触即発の事態にならなければいいなと祈るばかりだ。

中国は、日本近海だけでなく東南アジア諸国周辺でも同じような問題を起こしており、
どこまで領土を広げたいのかとその貪欲さにあきれてしまう。
外交問題で主張が異なっても、対話を通じた平和的なもので解決すべきである。
日本は、中国の挑発に乗って力と力で対抗するようなことには決してすべきではない。
ただ、尖閣諸島が本当に日本の領土だと主張できるような証拠をもっと日本国民にも提示するのが
日本政府の仕事であると思うのだが、その辺りが見えてこないのは、今の日本の外交力がないことを露呈しているのだろう。
尖閣諸島や竹島、北方領土など離島の領土問題をずっと棚上げにしてきた過去の政権のツケが今頃回ってきたともいえる。

映画『バイオハザードV リトリビューション』

2012-09-24 22:40:50 | 映画
映画『バイオハザードV リトリビューション』予告編


解説 (goo映画より)
日本発の大人気ゲーム「バイオハザード」、実写映画化第5弾。もちろん主演・監督は第1作目からこのシリーズに関わっているミラ・ジョヴォヴィッチ×ポール・W・S・アンダーソン監督という夫婦コンビ。世界各地の街角で『バイオハザード』の世界を再現している。本作の目玉は、過去4作に出演しているキャラクターやクリーチャーたち“バイオハザード・オールスターズ”が、様々な形で再び姿を見せていること。1作目の特殊部隊員・レインを演じたミシェル・ロドリゲスや、カルロスを演じたオデッド・フェールの登場は、ファンにはうれしいところだろう。4作目で第一感染者を演じた中島美嘉も登場し、ミラ・ジョヴォヴィッチとのアクション対決を見せている。

あらすじ (goo映画より)
アンブレラ社の空挺部隊との戦闘で海に落ち、意識を失ったアリス。彼女が目を覚ますと、そこはアンブレラ社の要塞のような巨大施設のなかだった。現在では敵となったジルに拷問のような尋問を受けていると、エイダ・ウォンというスパイが現れた。彼女はアリスの宿敵・ウェスカーの部下だが、彼女を救いに訪れたと言う。アリスはエイダと彼女の仲間たちと共に、東京やモスクワを模した巨大施設の中を通り抜け、施設からの脱出を図る。


このところ話題の映画をいろいろ見てきたが、やっぱりこのバイオハザードシリーズが一番面白い。今回の「バイオハザードV リトリビューション」で5作目となり、普通だと飽きられてしまいそうだが、ますますパワーアップして痛快でスピーディなホラーアクション映画であった。

先ず最初のシーンからして、意表をつく始まりである。いきなり水中に沈んでいるミラ・ジョヴォヴィッチ演じる主人公のアリスがいると思ったら、急に水から船の上まで浮かび上がって、爆発、炎上シーンとなり、ヘリへと兵士が引き上げられていく。何だか変だなと思っていたら逆回しだというのに気が付いた。その後、通常の再生シーンに戻り、アリスが二丁ショットガンで撃ち落としたヘリの爆発で吹っ飛んで、水中に落ちて最初のシーンに再び戻っていく。なかなか面白い演出である。その後、アリスが映画1~4の出来事を語り、これまでのおさらいができる。過去の作品を見ていなくても、ある程度のストーリーの把握が出来るから判りやすい。私も、全作見てきているが、最初からでは何年もたっているので忘れているエピソードもありおさらいできてよかった。

その後も、飽きることのないノンストップアクションの連続である。登場人物は、過去のシリーズで出ていたキャラクターが入れ替わり立ち替わり登場する。第2作に登場したが、今回はアンブレラ社に洗脳されアリスとは敵対するジル・バレンタイン、原作ゲームのキャラクターである東洋系の美女エイダ・ウォン、前作に続いて登場の中島美嘉、敵対キャラでは頭巾を被った巨漢の処刑マジニが2体も登場。そして、巨大な生物リッカーも登場し、全編激しいアクションで飽きることがない。

とにかく、アリスのミラ・ジョヴォヴィッチはカッコよすぎる。どんな危険にあっても、冷静に敵をなぎ倒していくさまは惚れ惚れするくらいだ。また、アリスを救出して一緒に敵と戦うエイダ・ウォンも可愛いけど強すぎる。戦闘シーンの場所は目まぐるしく変わり、住宅街、実験施設、東京、ニューヨーク、モスクワ、地下倉庫、雪原と一瞬でいろんな場所を移動していく。あくまでも、アンブレラ社が作った地下巨大施設の中の仮想都市という設定なので移動も早いのである。

また、仮想都市東京では、中島美嘉が第一感染者となってアリスに襲い掛かる。アリスとのアクションシーンもあって、中島美嘉もゾンビになりきって頑張ってるなと思った。しかも、彼女の『明日世界が終わるなら』が、エンドクレジット2曲目に使用されているのも嬉しい。長いエンドクレジットだったが、中島美嘉の歌を聞いてから席を立ちたい。

時間も96分と長すぎず、テンポがよくてすっきり見終わることができた。それにしても、まだ完結ではないようだ。人類最後の砦がアンデッドの大群に囲まれたシーンで終わるので、まだまだ続きそうだ。果たして人類の運命はどうなるのか気になってしまう終わり方だった。因みに「リトリビューション」とは天罰という意味だ。

2012チャレンジマラニックin遠山郷

2012-09-23 21:54:38 | マラソン
今年も遠山郷のチャレンジマラニックに参加してきた。
このマラニックは、毎回コースが変わるのでどんなコースか読めないところが
面白く、今回は55キロと40キロの二種目が開催された。
私は、もちろん今回も55キロの長いコースにした。

前日の午後3時半くらいに遠山郷に着いた。
受付を済ませると先に来ていた仲間達と前夜祭会場に向かった。
前夜祭会場は、引越しのサカイのCMでも有名な木澤小学校の講堂である。
開会の辞のあと、マラニックの心得が示された。
1.ランナー同士、地元民との交流を楽しむべし
2.遠山の自然を満喫すべし
3.出されたものは必ず食べるべし


この三つを心得て走ることを肝に銘じてよく聞いた。

前夜祭には、全参加ランナーの2/3ほどが参加して賑やかに始まった。




ランナー代表のスピーチなどの後、万歳三唱で前夜祭は終了した。




バスでスタート会場に戻ったが、飲み足らない人が多く、駐車場の片すみで二次会が始まった。






翌日のスタートは6時半だが、二次会も賑やかで午後10時近くまで続いた。みんな元気である。

さて、マラニック当日は朝からずっと雨模様だ。飯田市市長の挨拶のあと、集合写真を撮ってスタートする。


以後、雨の中ひたすら走り続けた。標高1000m地点と標高1070m地点の大きなピークを超えるのがきつかった。
雨も止まず、結構気温も下がって肌寒かったくらいだ。
1070mのピークを下った来た頃、雲に隠れた山が少し姿を現し始めていた。


相合傘で、楽しくそうに歩いてくる人もいる。


しばらく下っていくと、毎回凄いご馳走を出してくれる熊谷邸のエイドに到着する。
毎回食べきれなくくらいのご馳走につい長居をしてしまう場所だ。




どんどん下っていく途中の熊野神社で、お祓いを受ける。
安全に完走できるようにと禰宜さんがお祓いをしてくれる恒例のポイントである。
お祓いを受けた後は、お神酒を頂く。




龍淵寺の山門前の階段を上がる。95段の急な石段を上がる。


龍淵寺本堂前で焼香する。


本堂裏手にある観音大杉。


霊験新たかな、観音名水。


龍淵寺からしばらく進むと、40キロコースと55キロコースとの分岐に出る。
そこからは1キロほどで40キロのゴールとなるが、55キロコースはまだまだ15キロ以上も走らなければならない。
40キロコースに行きたくなる誘惑に駆られるが、意を決して55キロコースに進む。
八重河内のエイドを過ぎ、橋を渡って観音様の前を通過する。


お彼岸でもあり、彼岸花が咲き出しているのが目についた。


その後も二つほどエイドを通過する。後は4.6キロほど走るとゴールの「かぐらの湯」である。
しかし、最後の4.6キロは長かった。下りばかりではなく、いくつも緩やかなアップダウンが続いた。
後半は歩いている時間が長かったが、最後はがんばって走ろうと休憩もなく頑張って走り続けた。
なんとか15時59分くらいにゴールし、16時前に着くことが出来た。


温泉に入ったあと、後夜祭が行なわれる。
泊まる人は、お酒も飲んで楽しんでいたが、私は翌日仕事があり、1時間程度で帰ることにした。




その後は、暗い山道で車を運転し、無事に自宅に帰ることができた。
先週100キロを走った後だから、ちゃんと走れるか心配だったが、無事完走できてホッとした。
しかし、今回も足にマメができて、歩くのが辛い状態だ。

「スピーチジャマー」がイグ・ノーベル賞

2012-09-22 12:01:19 | アプリ


人々を笑わせ、考えさせる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」が今年も発表されたそうだが、
日本人の研究者が発明した「スピーチジャマー(おしゃべり妨害器)」が、今年の「音響学賞」に選ばれたそうだ。
「スピーチジャマー」とは、しゃべっている人を黙らせる装置である。
会議で延々としゃべり続ける人や、映画館で私語をやめない人などに向けて使うことを想定したという。

装置は、特定の方向からの音だけを拾う指向性マイクと、音を遅らせる電気回路、
特定の方向だけに音を出す指向性スピーカーを組み合わせて作られている。
おしゃべりしている人に向けると、その人の声を拾い、0・2~0・3秒遅れて本人に送り返す。
微妙に遅れて届く自分の声に脳が混乱し、しゃべり続けられなくなる。
自分の声が遅れて聞こえると脳が混乱する「聴覚遅延フィードバック」という仕組みを知り、
応用を考えついたそうだ。

たしかに会議とか、電車の中などで喋り続けている人を黙らせたいと思う時はある。
そんな時、この 「スピーチジャマー」で黙らせることが出来たら、すっきりするだろう。
ただ、映像を見ると銃のように見えるので、それを構えただけで相手に警戒心を与えそうだし、
使ったことで喧嘩を引き起こしそうな気もする。
面白い装置だが、使用に当っては充分な注意が必要と思われる。
まあ、イグノーベル賞受賞という事だから、あくまでもジョークグッズだと思えば面白い。

「梵心」森清範さん

2012-09-21 20:05:46 | 社会人大学
第8回目の社会人大学は、京都清水寺の貫主である森清範(せいはん)さんだった。昨年の卒業式の記念品が森清範さん直筆の色紙だったことを思い出す。

森さんのプロフィールを紹介する。
京都・清水で生まれ、祖父が僧侶だったので清水寺へ貰われてくる。16歳のとき得度、入寺。花園大学卒業。真福寺住職などを経て、1988年清水寺貫主。北法相宗管長に就任。「梵心」とは生きるエネルギーをいただき、それをありがたいと思う心。

清水寺は、778年の開創で、1200余年の歴史がある。京都ではそれだけの歴史を持つお寺は少なく、太秦の広隆寺に次ぐ古さになるという。昔から多くの人々に愛され、今で言う文化センターのような性格をもち、民衆の中に深く生きてきたお寺でもあるという。

また、平安中期の作家である清少納言にたいへん気に入れられていたらしく、「春は曙ようよう白くなりゆくやまぎは…」という有名な言葉から始まる随筆文には、清水寺の事が数多く書かれているそうだ。中でも、清少納言が気に入った僧侶の名前が「清範」という名前だったらしい。森さんが得意げに話していたのが面白かった。

清水寺といえば、頭に浮かぶのがあの「清水の舞台」である。崖に建つ舞台には欅(けやき)が使われている。欅の柱は139本あり、400年から500年かけて育った木が使われているという。本堂の柱で長いものだと11メートル、太さは人間が両腕を回してもとても届かない巨大な欅である。欅はとても硬く、現代の釘を打ち付けようとしても、木が硬いので釘が曲がってしまうそうだ。さらに清水寺の山には、何百年先を見越して、欅と檜(ひのき)の苗木を何万本も植林しているそうだ。今の政治家は1年、2年先のことしか考えていないが、清水寺では百年単位で先のことを考えているというわけである。まさに世界に冠たる遺産ならではといえる。

また、2007年には「新・世界七不思議」の候補地として、最終ノミネートの中に清水寺が入っていたそうだ。残念ながら、七つの中には入らなかったが、あの木造の舞台に世界の注目が集まっていたことは間違いない。最終的に選ばれたのは下記の場所だ。

1.チチェン・イッツァのピラミッド(メキシコ)
2.イエス・キリスト像(ブラジル)
3.万里の長城(中国)
4.マチュ・ピチュ(ペルー)
5.ペトラ(ヨルダン)
6.コロッセオ(イタリア)
7.タージ・マハル(インド)

この新・世界七不思議と称されている場所だが、英語の「wonder」には「驚異的なもの」という意味があり、もともとの世界七不思議の原語のギリシア語も「不思議」という意味ではないため「不思議な」物件とは考えないほうがいいそうだ。また、この最終候補の決定は、インターネットによる投票だったので、国家レベルで自国の候補地への投票を過剰に煽った組織票によるものが大きく人口が多い国が有利だったという指摘があるらしい。

まあ、そんな訳で清水寺の舞台がやたらに印象に残ってはいるのだが、ところで清水寺のご本尊は何ですかと聞かれても何だったかよく知らなかったのに気付いた。本尊は千手観音様だというが、33年に1度開扉の秘仏であるため、ほとんど見る機会はない。どうりで、思い出すことが出来なかったわけだ。

清水の舞台といえば、年末に発表される“今年の漢字”(日本漢字能力検定協会主催)が有名である。テレビを見ていると漢字が大きな筆で揮毫されるが、その時揮毫している人が森清範さんである。本人は、テレビで顔も映して欲しいと思っていたらしいが、テレビ局ではなるべく顔が映らないように揮毫して下さいといわれているそうで、大変残念がっていたのが笑えた。今年も、森清範さんがどんな漢字を書いてくれるか楽しみである。

ほかにもいろいろ面白い話があったが、魂はなくならないという日本人の宗教感、仏心とは慈悲の心、人を思いやる心(絆)といった話が印象に残った