とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画「7つの贈り物」

2009-03-16 21:33:00 | 映画
『7つの贈り物』予告編


しばらく前に、映画館で1000円の日があったので、気になっていた「7つの贈り物」という映画を見に行ってきた。下記に解説とあらすじを載せておく。

解説: 『幸せのちから』から再び、主演ウィル・スミスと監督ガブリエレ・ムッチーノが挑んだ感動のヒューマン・ドラマ。過去と折り合いをつけるために究極の贈り物を用意した主人公が、あるものと引き換えに他人の人生を変えようとするプロセスを描く。共演は『イーグル・アイ』のロザリオ・ドーソンと『ノーカントリー』のウディ・ハレルソン。複雑な人間性と命の尊さを温かく繊細(せんさい)に演じたウィル・スミスに心を揺さぶられる。(シネマトゥデイ)

あらすじ: 過去の事件により心に傷を負った謎の男ベン・トーマス(ウィル・スミス)はある計画を立てていた。親友のダン(バリー・ペッパー)にだけ打ち明けられた計画は、見知らぬ7人の他人に彼らの人生が変わるような贈り物をすることだった。そして計画実現のためには、その7人でなければならない特別な理由があった……。(シネマトゥデイ)

予告編を何度か見ていたので、ベン・トーマスの贈り物とは一体なんだろうという興味が大きかった。「あなたなら受け取れますか?」というキャッチコピーに大いに惹かれた。もちろんすごい感動ものだろうというイメージは強く、見終わった後の感動の余韻に浸れるものだと思っていた。

ストーリーは、最初から主人公の行動が謎めいたままで進行して、半分見終わっても謎だらけで何をしたいのか良くわからなかったし、7つの贈り物が何なのかも、なかなかわからなかった。主人公の謎めいた行動と7つの贈り物の中身は映画の終盤近くでやっとわかるというミステリー形式の展開である。最初からいろんな伏線があり、最終的にこういう訳だったんだと納得する。とはいえ、ミステリー映画ではなく、ヒューマンドラマの王道を行っているといってもいい内容だが、あえてミステリー仕立てにしてしまったような映画だ。見ている上では、次にどんな展開になるのかという好奇心で、飽きることはなかった。

見終わってからの感想を挙げれば、感動したことは間違いない。だが、感動の余韻に浸りながら帰るまでには至らなかった。ネタバレになるので、あえて詳しくは書けないが、後半のかなり前で、主人公が贈り物をする理由と、贈り物の中身が想像ついてしまった。多分そうなるのかなと思いつつ、その通りに話が進んだので感動の程度も大きくなかった。はっきりいってハッピーエンドではない。見終わったあとも、主人公の行動は本当にこれで良かったのだろうかという疑問を感じた。また、7つの贈り物のうち6つは判ったのだが残りの1つが判らなかった。誰か全て判った人はいるのだろうか?

けっして悪い映画ではないが、見る人の価値観によって感じ方が相当違うだろうなと思った。ウィル・スミスの終始深刻な表情は、見終わってからも悲しい気持ちにさせられた。