とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018秋田角館祭りツアー:3日目水沢温泉~乳頭温泉郷~田沢湖

2018-09-13 22:38:16 | 観光
水沢温泉は、全国的に知られる人気の秘湯・乳頭温泉郷の近くにあり、素通りしてしまうのは非常にもったいない隠れた名湯である。前日と早朝にも入ってきたが、目の覚めるようなコバルトブルーの湯の色が特徴である。朝食は、前日買っておいた弁当などを食べて済ませた。8:30。全員用意が出来たところで宿を出発する。


3日目も二百名山の森吉山に行く予定であったが、前日よりもさらに雨が酷くなり、さすがにこの日の登山はやめることにした。登山をしないなら、やはり温泉に行くしかない。せっかく秋田まで来たからには乳頭温泉郷に寄ってみたいという事で、その中でも最も奥にあり泉質が濃いという黒湯温泉に行くことにした。


提燈の下をくぐると、レトロな雰囲気の建物が見えてきた。


道を下っていき、突き当たったところの建物が受付だ。


男性陣は混浴風呂、女性陣は男女別々風呂に向かう。


源泉地が宿の横にあり、沸々と温泉が噴出す様子を見ることができる。大地から湧き出るエネルギーを体で直に触れることができるということでまさにパワースポット温泉と言われるゆえんだ。


黒湯温泉を出てから、田沢湖に向かう。田沢湖にも来たことがないので、やはり一通りはおさえておきたい。田沢湖畔の潟尻に立つ白木造りの社殿は、漢槎宮(かんさぐう)だ。別名は浮木神社(うききじんじゃ)とも言い、流れついた浮木(大木が湖面から2メートルぐらい顔を出し、斜めに水底に深く消えている流木)を祭ったものといわれている。




漢槎宮の近くには、有名なたつこ像がある。


たつこ像とは、永遠の若さと美貌を願い湖神となったと伝えられる伝説の美少女たつこ姫のブロンズ像だ。水深423.4メートルと日本一の深さを誇る田沢湖の湖水を背にして清楚に立っている。


たつこ姫の真似をしてポーズを取ってみる。


秋田の名物、きりたんぽを食べたいという話があったが、食べるところが近くで見つからなかったので“きりたんぽの甘味噌焼き”で良しとする。五平餅みたいな味でなかなか美味しかった。


その後、帰りの新幹線の時間まで十分時間があったので、蜂蜜の店や田沢湖駅前の喫茶店などに行く。田沢湖駅でレンタカーを返却する頃、ちょうどいい時間となった。あとは、予定通り秋田新幹線、東海道新幹線を乗り継いで帰宅。家に着くころには、やっと雨も止んでいた。

7月、8月は天気に恵まれていい山旅ができたのだが、今回は3日間とも雨にたたられ、やや消化不良の旅となってしまった。できれば、もう一度天気がいい時に秋田の山に行きたいものだ。ただ、雨にも負けず仲間たちと楽しく過ごせた事はいい思い出になった。


2018秋田角館祭りツアー:2日目秋田駒ケ岳登山

2018-09-12 22:52:48 | 山登り
2日目も雨になるとの予報は変わっていなかったが、秋田駒ケ岳はそれほど険しい山ではないので、雨でも登れるだろうととりあえず行くことにした。角館駅前でレンタカーを借りて、秋田駒ケ岳の入り口となる“アルパこまくさ”に向かう。アルパこまくさからはマイカー規制がかかっているので、シャトルバスに乗り換えて八合目まで行く。バスに乗っている間は雲間が薄くなり雨が上がりそうだったが、バスを降りると再び雨が降りだしてきた。


10:43。全員カッパを着て、標高1305mの八合目を出発する。


八合目から歩きだしてすぐに、硫黄鉱山跡に着く。山肌が削られ荒々しい風景だ。八合目まで車道が整備されているのは、もともとは鉱山のために建設されたものらしい。


11:17。片倉岳展望台に到着する。展望台とはいえ、ガスがかかって全く景色は見えない。




片倉岳から30分ほど歩くと木道になった。広い木道で、傘を差していても安全に歩くことができる。




雨の中でもひときわ目に着いたのは、エゾオヤマノリンドウ。


11:57。阿弥陀池(あみだいけ)という沼に到着する。


阿弥陀池からは20分ほどで秋田駒ケ岳最高峰の男女岳(おなめだけ、女目岳とも書く)1,637mに到着する。景色は全く見えず、とりあえず最高峰に登ったという達成感だけを得るだけの登山になってしまった。


山頂は風当たりも強く、寒くなってきたので早々に下山する。


とりあえず、阿弥陀池まで戻る。


阿弥陀池前にある避難小屋で簡単に食事休憩だ。


13:56。元来た道を戻り八合目に着く。八合目では、帰りのシャトルバスが待っていたのですぐ乗ってアルパこまくさまで戻った。ただ、一部の元気なメンバーは、アルパこまくさまで走って下りていった。バスの方が早かったものの、それほど待つこともなく無事帰ってきたので良かった。しかし、雨に濡れてだいぶ体が冷えてしまった人もいたようだ。

この日の宿は、露天風呂水沢温泉だ。水沢温泉郷にある宿の一つで、源泉掛け流しの大浴場と露天風呂が完備(硫酸塩・塩化物泉)されている。食事付きプランもあるが、電磁調理器と食器を備えた自炊場があり、我々は食料持ち込みの自炊で泊まることにした。温泉に入ってから、持ち込んだ弁当や酒ビールなどで安上がりに宴会ができた。


参考1.秋田駒ケ岳のコースマップ


参考2.秋田駒ケ岳の高低図


「2018秋田角館祭りツアー:3日目水沢温泉~乳頭温泉郷~田沢湖」に続く。

2018秋田角館祭りツアー:1日目角館祭り見物

2018-09-11 23:22:31 | 観光
秋田在住のSさんのお招きで、角館の祭りを見に行くことになった。角館のお祭りは、秋田県仙北市の角館地域の鎮守である神明社と成就院薬師堂の祭で、毎年9月7日~9月9日に行われる。「角館祭りのやま行事」として重要無形民俗文化財に指定されている。また、2016年11月には「角館祭りのやま行事」などの「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されたそうだ。見どころは、町内を曳きまわす際、曳山同士が道で鉢合わせをすると、互いに通行の優先権をめぐって交渉が行われ、決裂すると曳山どうしをぶっつけることになる「やまぶっつけ」だ。その結果、上に乗りあがったやまの方の通行が優先されるという。

今回は、初日に角館のお祭りを見物して、翌日は秋田駒ケ岳登山、翌々日は森吉山登山に行くという計画でメンバーを募った。集まったのは、全部で11名。日程は、8日(土)~10日(月)の2泊3日の予定だ。各地からメンバーが集まり、東京からは秋田新幹線で角館まで向かう。数日前からこのツアーの期間中の天気は、ずっと雨の予報だった。角館駅に12時ちょっと前に着くとやはり予報通り雨だった。


角館駅前には、巨大な山に人形が飾られた置山が展示されている。町内には、同じような置山が何ヶ所かに展示されているようだ。


ちょうどお迎えに来てくれた民宿の方とSさんの奥さんが荷物を運んでくれたので、我々は雨の中、武家屋敷通りを手ぶらで歩いていく。角館は秋田県仙北市にある城下町で、江戸時代当時からの建物として武家屋敷6軒が当時のまま残されており、武家屋敷の通りにはシダレザクラやモミの大木が木立し、みちのくの小京都とも呼ばれる東北屈指の桜の名所でもある。




歩いていく途中で、ちょうどある町内の曳山が止っていたので踊りを見物していく。囃子方が奏でるテンポの良い飾山ばやしと、秋田おばこによる優雅な手踊りにしばし見とれる。




手踊りを見てから、すぐ近くにあるSさんのお宅にお邪魔して、昼食とする。


昼食を食べているうちに、雨が上がってきた。お腹が一杯になったところで、再び角館町内を観光しようとSさんの家を後にする。


角館に来たら、やはり武家屋敷に入ってみたい。何軒かある武家屋敷の中でもかなり敷地が広い青柳家に入る。


敷地内には井戸屋形、米蔵、文書蔵、正玄関、脇玄関などがあり、角館の武家屋敷の建築様式がそのまま残っている。さらに秘蔵品を公開する武器蔵や武器道具館なども見ていく。


解体新書の人体解剖図を描いた小野田直武の資料もたくさん展示されている。


兜が置いてあり、武者の雰囲気を味わうこともできる。


籠も触ることができる。


明治になってからのカメラや蓄音機などを展示したハイカラ館。


お馴染みの顔ハメは、サムライ、秋田おばこ、秋田犬だ。


一通り見終わって青柳家を出る。


享保の時代より地主として角館に住み、小作米の一部を原料として味噌を醸造し、合せて醤油も造るようになった安藤醸造。入り口前には、醸造で利用している水が流れていて飲むことができる。


安藤醸造の明治時代中期に建てられたレンガ造蔵座敷。外町は木造の店舗が密集しており明治期まで度々大火に見舞われたため冠婚葬祭用として重要な役割を果たしていた座敷を火災から守ろうと外装をレンガ造りにしたそうだ。


西宮礼和筆のふすま絵を施した内部は無料で公開されている。


いろいろ見て歩きをしているうちに夕方5時となり、早めに夕食ということで近くの居酒屋に入る。


居酒屋を出ると、ちょうど午後7時となった。店の前では、観光用のやまぶっつけが始まった。まずは、やまの上で若い衆が威勢よく掛け声をあげている。




秋田おばこの手踊りが始まった。




そして、お目当てのやまぶっつけだ。勢いよく2台の曳山が3度激しくぶつかる。ぶつかった時の摩擦熱で焦げたように匂いがしてきていた。




この日は、観光客向けの“観光やまぶっつけ”と呼ばれるもので、本番のやまぶっつけよりはおとなしいぶつかり合いだという。本番は、山どうしがせりあがるくらいに激しくぶつかりあうらしく、けが人や死者も出たことがあるという。

観光やまぶっつけが終わったところで、安藤醸造の前に来てみると置山がライトアップされ見事だった。赤穂浪士の討ち入りをテーマにしているようだ。


この祭りの大元である神明社にも立ち寄ってみる。入り口の置山は、さすがに立派だ。


神明社の石段の途中で記念写真。


本殿にお詣りしていく。


雨が再び降り始めてきたので、そろそろ引き上げることにした。近くのコンビニに全員集合したところで、この日の宿となる民宿の方に迎えに来てもらう。さて、翌日は秋田駒ケ岳登山の予定だが、天気予報は相変わらず雨模様だ。天気を気にしながら眠りに着いた。

「2018秋田角館祭りツアー:2日目秋田駒ケ岳登山」に続く。

2018八海山登山:2日目入道岳~八ッ峰経由~下山

2018-09-06 00:03:20 | 山登り
入道岳から元来た道を戻り、大日岳の登り口に着いた。登り口の注意書きには、「キケン注意!これから先は鎖場の連続、非常に危険です。初心者・飲酒者・体力消耗者や雷雨強風時には迂回路をご利用ください。転落すれば助かりません。健脚でも十分注意して渡ってください。六日町・大和町」とある。これを読んだだけでもビビりそうだ。


登り口から大日岳を見上げるとほぼ垂直に近いくらいに岩壁がせりあがっている。しかも鎖が一本垂れ下がっているだけだ。幸い、岩がゴツゴツしているので足場をしっかり固めれば、鎖を持ってスイスイと登って行くことができる。


上から下を見ると、凄い傾斜であることが良く分かる。


少し広くなったところで一息つくと、その先に更に高い岩峰が聳えていた。先行しているメンバーの後ろ姿が小さく見える。


鎖をしっかり持ってさらに上を目指す。


後方に見えるのは、最高峰の入道岳だが、八ッ峰とは全く違う山だという事が良く分かる。


8:58。第8峰の大日岳に登頂する。


剣ヶ峰からは、鎖とハシゴを使って垂直に降りる。


先行するメンバーは、岩壁に張り付くようにして休んでいる。


第6峰の摩利支岳でも記念撮影。


その先にも鋭い岩峰が続いているのが見える。


釈迦岳をいつ通過したのかわからないうちに第4峰の白川岳に着いていた。


七曜岳へのピークを登るメンバーを白川岳から眺める。


七曜岳への登攀は、順番待ちだ。落石の危険があるので一人ずつ登りきるまで待つしかない。


七曜岳から南魚沼市の街並みが一望できる。好天となり風も強くなくて絶好の登山日和になっていた。


馬の背のような痩せ尾根を進む。


今度は、水平に岩壁をトラバースしていく。


谷側はすっぱり切れ落ちているので、鎖を離したら間違いなく転落死だ。


第2峰の不動岳に到着する。不動岳あって、中央には不動明王が祀られている。


最後の地蔵岳に登る手前には、面白い奇岩が見られた。平ヶ岳のたまご石みたいだ。


9:54。第1峰の地蔵岳に無事到着する。これで八ッ峰全てを制覇だ。


お地蔵さまが建つ地蔵岳ピークの先には、千本檜小屋が見える。我々が八ッ峰を目指して登りはじめた頃は、まったく登山者がいなかったが、天気が良くなって少しずつ登山者が増えてきていたようだ。


地蔵岳を下りて小屋に向かう途中にも、面白い岩を見つける。まるで恐竜が頭をもたげているかのように見える。


10:30。千本檜小屋の小屋番さんと一緒に記念写真を撮って、下山を開始する。いつの間にか小屋前は多くの登山者で溢れていた。登山者が多いと、八ッ峰縦走は順番待ちで渋滞になるという。今回は、小屋泊りにして朝一で出発したのが良かったようだ。


薬師岳からの長い鎖場の下り。湿っているから滑りやすく、上りの時よりさらに慎重に降りた。


12:00。無事、八海山ロープウェイ山頂駅に到着する。


山麓駅に着いたところで、八海山を見上げる。あのギザギザの岩峰を良く登ってきたものだと我ながら改めて感心した。


山麓駅では、ロープウェイのスタッフから呼び止められた。ブログに載せたいからとお揃いの八海山Tシャツを着た我々の写真を撮ってくれた。


その後、八海山Tシャツを着たまま、八海醸造の経営する魚沼の里に寄って、お酒の八海山や梅酒、甘酒等を買っていく。試飲バーの女性スタッフが我々の事を覚えていてくれていて、八海山Tシャツを着ているのを見て喜んでくれていた。

下山後の温泉は、「島新田・金城の里」という超穴場的な日帰り温泉に寄る。入浴料が、何と320円とめちゃ安だった。地元住民専用に掘られた温泉らしく、ほとんど宣伝しておらず場所も分かりにくかったが、地元民でなくても問題なく入る事が出来る。

今回の山行は、危険な山という評判が高い八海山だっただけに、天気が一番心配だったが、いい具合に天気が回復してくれたおかげで大きな難関をクリアしたという達成感が大きい。同行したメンバーも大いに満足できた山行になったようだ。

参考1.千本檜小屋~八海山~八海山ロープウェイ山頂駅までのコースマップ


参考2.千本檜小屋~八海山~八海山ロープウェイ山頂駅までの高低図

2018八海山登山:2日目千本檜小屋~入道岳

2018-09-05 06:45:34 | 山登り
6:50。千本檜小屋を出発し、上級コースと言われる八ッ峰コースに向かう。岩場を歩くコースの為、全員ヘルメットを着用して出発する。


しばらくは、岩峰の下を歩く。上を見上げると鋭い岩峰がニョキニョキと上に伸びているのが見える。


地蔵岳と不動岳の間の切れ込みだろうか?地蔵岳をしばらく巻いてから地蔵岳に上がる道があるはずなのだが、なかなか見つからない。YAMAPで現在地を確認すると、分岐点をいつの間にか通り過ぎてしまっていたようだ。


結局、迂回コースをずっと歩いていたようだ。今更戻りたくもないので、そのまま迂回コースで最高峰の入道岳まで進むことにした。ただ、迂回コースとはいえ侮ることはできない。足の幅すれすれの狭い登山道の谷側は鋭く切れ落ち、滑落したら命の保証はない。


この辺りは、以前Nさんが八海山に登ってきた時、登頂を断念した場所だという。その時は、登山道が崩れ落ちていてとても進めなかったという。


迂回コースとはいえ、ハシゴや鎖場もある。


8:05。迂回コース経由で八海山の最高峰である入道岳1778mに到着する。入道岳は9番目の峰という事で八ッ峰とは別扱いだが、八海山と称される峰々の一つである事は間違いない。しかも八海山の公式標高は、入道岳の標高なのだから外せない。


メンバー全員でも、八海山Tシャツを着て山頂集合写真を撮る。


入道岳を制覇して、いよいよこれから八海山の核心部となる八ッ峰コースに向かう。八つの岩峰をどうやって登るのだろうか?ドキドキしながらも、楽しく登れるといいなというワクワク感にも満ち溢れていた。


「2018八海山登山:2日目入道岳~八ッ峰経由~下山」に続く。

2018八海山登山:1日目八海山ロープウェイ山頂駅~千本檜小屋

2018-09-04 18:37:31 | 山登り
12:20。ロープウェイ山頂駅の先にある八海山登山口からいよいよ登山開始だ。しとしと雨が降っているが、大した雨ではない。


少し上がったところには、八海山大神の石像が建っている。八海山大神は國狭槌尊(くにさつちのみこと)の仏教的呼称だという。となりには、木花咲耶姫(このはなのさくやひめ)の名前も見える。


登山開始の景気付けに鐘を鳴らす。


視界が広がったところから景色を見ると、周りは雲海で囲まれていた。高いところは雲が薄くなってきており、雨が止みそうな感じではある。


妙高山、火打山らしき山影も見えてきた。


5合目あたりまでは、緩やかなハイキングコースの感じだったが、6合目の女人堂手前辺りから険しい道になってきた。


13:30。女人堂に到着する。山岳信仰により女人禁制だったころ、女性はここまでしか登れなかった場所だ。現在は、避難小屋になっておりトイレもある。休憩には、ちょうどいい場所だ。雨は大分上がってきていたので、ここでカッパを脱ぐことにした。


昔の女性達は、ここから奥宮を参拝したという。先の方に見えるピークは薬師岳だ。


7合目を過ぎると、長い鎖場が延々と続いている。雨で岩が濡れていて滑りそうなので慎重に進んでいく。


14:35。長い鎖場が終わると8合目の薬師岳に到着する。


薬師岳からは9合目の千本檜小屋が見えている。そして、その奥に聳える岩峰は、八海山の八ッ峰の一つ地蔵岳だ。


千本檜小屋はけっこう近くに見えるのだが、やはり簡単に行ける場所ではなかった。一旦山を下ってから登り返す。14:40。鎖場を登りきると千本檜小屋に着いた。


雨は止んできたものの、登山道は濡れており岩も滑りやすい。この日は、そのまま山小屋でのんびりすることにした。小屋で買ったビールと麓で買ってきた八海山を飲みながら宴会だ。小屋番の話では、この日に泊まる登山者は我々6人しかいないとの事だった。結構キャンセルがあったらしい。おかげで、2階の部屋は貸し切り状態となり贅沢な気分になった。


1階は、八海山大神が祀られた祭壇があり、行者たちが登ってきた際の行が行われるようだ。


夕食は、山盛りのカレーライスだ。じっくり煮込んだカレールーが美味しかった。




夕食が終わったところで、小屋の周りを散策。


小屋の真正面に見えるのは、日本百名山の越後駒ヶ岳だ。数年前、越後駒ヶ岳の山頂から八海山を眺めて、今度は八海山に登ろうと心に決めたのがやっと叶ったなあと感慨が深くなった。


小屋の横に立てかけてあった八海山八ッ峰コースマップだ。何といっても、八海山と言ったらこの八ッ峰コースを完全踏破しなければ意味がない。地図を見ただけでもドキドキワクワクしてしまう。


八海山登山記念に全員で八海山Tシャツを購入する。どんなTシャツかっていうとこんな感じだ。みんなモデルになって前と後をそれぞれ撮影する。




18:15。小屋の外を見ると、真っ赤な夕日が沈んでいくのが見えた。


雲を真っ赤に染めて富山湾に夕日が沈んでいく。


赤い夕焼け空の下には、妙高山、火打山もシルエットとして浮かび上がっている。こんな美しい夕焼けを見られるとは思ってもいなかった。明日の天気は、間違いなく晴れそうだ。


参考1.八海山ロープウェイ山頂駅~千本檜小屋までのコースマップ


参考2.八海山ロープウェイ山頂駅~千本檜小屋までの高低図


「2018八海山登山:2日目千本檜小屋~入道岳」に続く。

2018八海山登山:1日目魚沼の里~八海山ロープウェイ山頂駅

2018-09-03 22:50:47 | 山登り
昨年9月上旬に計画していた八海山登山だったが、天候が悪く強風が予想されたので急遽中止にしていた。今回は、1年ぶりのリベンジという事でどうしても登りたかった。一週間くらい前からの天気予報は、コロコロ変わりヤキモキしていたのだが、二日前の天気予報を見て予定通り行く事を決断した。天気は曇りか雨のマークしかなく、晴れマークがないので心配だったが、雨が降らない時間を狙って山頂アタックすれば何とかなるだろうという希望的観測で中止にする気はなくなっていた。

8月31日、雨が今にも降りだしそうな天気の中、東名高速、圏央道、関越道を経て塩沢石打サービスエリアまで車を走らす。深夜12時前にサービスエリアに到着する。この時は、まだ雨は降っていなかったが、2時過ぎから雨が降りだしていた。1日は、午前中は雨が残りそうな天気予報だったので、塩沢石打サービスエリアで朝食を食べてからのんびりと八海山ロープウェイ乗り場に向かう。

9時。八海山ロープウェイ乗り場で、前日から現地入りしていた東京組3人と合流する。我々静岡組3人と合わせて今回は6人のパーティだ。ロープウェイに乗ってすぐに山に登ると山小屋に着くのは早すぎてしまうので、どこかで時間をつぶそうとメンバーたちと相談し、近くにある「魚沼の里」というお酒のテーマパークみたいな場所に行くことにした。新潟県南魚沼市長森という地域には、新潟の地酒を代表する「八海山」の酒蔵である八海醸造株式会社がある。「魚沼の里」は、その八海醸造が運営する「酒」と「食」と「スイーツ」をたっぷりと味わうことのできる施設である。

10時の開館時間を待って、美術館のような外観の「八海山雪室」に入る。雪国の文化が根づく魚沼では、昭和30年(1955年)頃まで背丈よりも高く降り積もった雪を利用した「天然の冷蔵庫・雪室」に食べ物を保存していた。ここに保存された食べ物は、低温多湿の中で熟成し、より深い味わいになる。「八海山雪室」には、貯蔵庫はもちろんカフェや売店も併設されていて、雪国の文化に触れることができるのだ。


まず最初に向かったのは、大人の雰囲気が濃厚な試飲カウンターだ。


八海山を試飲できるのは、もちろんだが、お酒を飲めないドライバーには甘酒も試飲できる。私は、麹だけで作った甘酒のトマトジュース割りを頂く。


こちらは、焼酎貯蔵庫。オーク樽焼酎やメモリアル焼酎が貯蔵されている。


記念撮影用にちょっとしたスタジオもできている。


併設された売店を一通り覗いていく。これから山に行くので、帰りにもう一度寄って欲しいものはあとで購入することにした。


魚沼の里の高台にある猿倉山ビール醸造所。クラフトビール「ライディーンビール」の醸造所だ。


施設内にはビアバー、ベーカリー、リカーショップを併設され、ガラス越しに醸造タンクを見る事が出来る。


猿倉山ビールバー。出来立てのビールと、ビールに合うおつまみやジェラートを楽しめる。


魚沼の里を出てから、八海神社に寄って行く。メンバーの一人Tさんが、御朱印集めをしているとの事で、どうしても八海神社に寄りたかったそうだ。うっそうとした杉並木に囲まれた八海神社の中に入って行く。


八海神社は、クニサヅチノミコト・ニニギノミコト・コノハナサクヤヒメノミコトを中心に9柱の御祭神が祀られているそうだ。


11:40。八海山ロープウェイ山麓駅からロープウェイに乗ることにした。


お客は、我々6人しかいない。まだ、雨が降っておりこんな時に来る人はほとんどいないようだ。


10分ほどで山頂駅に到着する。もちろん、山頂駅にも我々しかいない。まだ、雨が降っており、カッパを着こんで登山の準備をする。


登山口の入り口にある八海山トレッキングガイド。この日は、9合目にある千本檜小屋までのチャレンジコースの予定だ。


「2018八海山登山:1日目八海山ロープウェイ山頂駅~千本檜小屋」に続く。