とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:2日目鶴見岳

2020-03-31 21:54:27 | 山登り
由布岳登山口から車で10分ほどで、別府ロープウェイ乗り場に着く。本来なら、麓の登山口から登山道を歩いて山頂を目指したかったのだが、天気が悪くなりそうな状況で無理して登ることもないだろうと、ロープウェイでらくちん登山することに変更する。


13:00発のロープウェイに乗車する。乗客は、我々3人とアベック2人のみ。ガラガラの状況ながら女性ガイド付きで山頂駅まで運んでくれる。


ロープウェイ駅の下は、桜が咲き始めており、普段なら大勢の観光客でにぎわいそうな場所だ。




別府ロープウェイは、中腹の別府高原駅(標高503m)から山頂の鶴見山上駅(標高1,300m)まで通じており、10分足らずで登ることができる。


中間点で、上から降りてきたロープウェイと交差する。


10分で山上駅に到着し、ここから鶴見岳山頂を目指す。


山上駅前には、ジャンボ温度計があって、この日の気温は10℃だ。


山頂までは、整備された歩道が続いている。


山頂には、たくさんのパラボラアンテナが設置された鉄塔が林立しているのが見える。


13:25。日本三百名山の一つ鶴見岳山頂1375mに到着する。ロープウェイ駅から僅か15分ほどで着いてしまった。


そして、山頂からは午前中登った由布岳がこんなにも間近に見える。


東側山麓には別府温泉が広がっている。よく見ると雲ではなく、たくさんの湯けむりが上がっているのが見える。


南東側に見えるのは、サルで有名な高崎山。


山頂から、周辺を散策しながらロープウェイ山上駅近くまで戻り、赤い鳥居の鶴見山上権現一の宮にお詣りしていく。




鶴見岳と由布岳には、こんな伝説があるという。
昔、若い由布岳と祖母山が美しい鶴見岳に恋をした。由布岳は自分の姿かたちを自慢し、祖母山は力強さを自慢したが、鶴見岳は優しく微笑むだけ。ついに2つの山は鶴見岳をめぐって争いを始めてしまった。お互いに死力を尽くすだけに、2つの山同士のぶつかり合いは甲乙つけがたく勝負がつかない。最後には鶴見岳にどちらかを選んでもらうことになった。
そして、鶴見岳が選んだのはかたちがよくて優しい由布岳だった。祖母山は大いに悲しみ泣き続け、その涙が溜まった所が今の志高湖となった。落ち込んだ祖母山は遠く南まで去って行き、自らを隠すように山肌一面に木々をまとってしまった。


鶴見岳と由布岳の恋物語の看板を読み終えると、ちょうど雨が降り出してきた。いそいで、ロープウェイ駅に戻り、下山する。その後、この日の宿となる湯布院温泉に向かう。

参考.鶴見岳のコースマップ


「2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:2日目湯布院観光」に続く。

2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:2日目由布岳

2020-03-30 18:51:32 | 山登り
2日目は、朝一で朝食を済ませホテルを出発する。午後から雨になるという予報なので、できるだけ早いうちに由布岳に登っておきたかったからだ。

8:20。由布岳の正面登山口の駐車場に到着する。すでに数台の車が止まっている。


登山口には、立派な登山口の標識が立っている。後方には、由布岳が聳えている。由布岳は、東峰と最高峰の西峰の2つのピークを持つ双耳峰で、綺麗な円錐形をしていることから「豊後富士」と呼ばれて親しまれ、古くから山岳信仰の対象とされてきている。日本二百名山に選定されているが、深田久弥が日本百名山に入れなかったことを後悔したとも言われているだけあって形が美しい山だ。


登山道を上がって行くと、だだっ広い原っぱが広がっている。大きな木も、草もなく枯草の原が広がっているだけだ。枯草の根元を見ると焦げたような跡があり、どうやらしばらく前に野焼きが行われていたらしい。山や森林などを野焼き・山焼き(火入れ)する理由は、原野に生息するダニなど人畜に有害な虫を駆除できることと、木が生い茂って草原地帯が荒れるのを防止するためだという。温かくなれば草が茂り、緑の平原がひろがり、それはそれで見事な景色になる事だろう。


しばらくは枯草の平原を進む。


10分ほど進むと、木が生えているところも出てきた。


9:02。西登山道との合流地点である合野越に到着する。ちょっと広くてベンチもあるので小休止するにはいい場所だ。


合野越から先は本格的な登山道となり、野焼きはここまでは行われていないようだ。


展望がいいところからは湯布院の街並みが良く見える。はるか先には、九重連山の山並みもうっすら見える。


10:06。マタエと呼ばれる西峰と東峰の分岐点に到着する。


まずは、スリル満点の鎖場がある西峰に向かう。


小手調べとなる最初の鎖場。




Kさん、Uさんも何とか最初の鎖場を登ってくる。


上から下を覗くと、正面登山口が小さく見える。曲がりくねったやまなみハイウェイを走る車もよく見える。


数か所鎖を登って続く「障子戸」と呼ばれる岩場のトラバースが見えてきた。Kさんはこれを見て撤退を表明。Uさんも最初の鎖場を終えたところで撤退。私一人でさらに進む。このコースでは一番の核心部だ。




いくつかの鎖場をクリヤーすると、平坦な道が続きあっけなく西峰に10:27到着する。標高1583.5mで由布岳の最高峰だ。


西峰から見える反対の峰が東峰だ。こちらも急勾配の登山道だが、鎖場などの危険な場所はなく初心者でも登れる道だ。


東峰の先に見える鉄塔が立つ山は、鶴見岳である。この後登る予定だ。


西峰で証拠写真を撮ると、急いで下山して東峰に向かう。Kさん、Uさんは西峰をあきらめてとっとと東峰に向かっていたようだ。東峰を登っている途中で二人とすれ違う。11:05。東峰山頂1580mに到着。


東峰から見た西峰の様子。マタエからは険しい岩場が続いているが、その先は緩やかな道になっているのがよくわかる。


マタエに戻り二人と合流すると、一気に正面登山口に向かって下山する。下山する二人のピッチが速く、追いかけるのがきつかった。マタエからの標高差600mを1時間ほどで下りてしまった。


登山口には12:30には到着する。まだ、雨は降っておらず、翌日が1日雨の予報だったこともあり、このあと鶴見岳も登ってしまおうという事になり、鶴見岳の登山口に向かう。

参考1.由布岳のコースマップ


参考2.由布岳の高低図


「2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:2日目鶴見岳」に続く。

2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:1日目英彦山

2020-03-29 22:05:45 | 山登り
春になり、暖かくなったころ九州の山に行きたいと思っていたが、先日4日間の日程で九州を縦断してきた。コロナウィルスの蔓延で旅行をどうしようか悩んでいたが。基本的に屋外で人が少ない山がメインなので、飛行機や空港での感染に十分注意すれば大丈夫ではないかと予定通り行ってくることにした。

ただ、当初予定していた始発の飛行機が、減便の影響で欠航となり、1時間ほど遅い便に振り替えられてしまった為、1日目のスケジュールが短くなってしまった。福岡空港からレンタカーを借りて、英彦山の登山口に着くと14時を過ぎてしまっていた。英彦山(ひこさん)は、日本二百名山の一つで、羽黒山(山形県)・熊野大峰山(奈良県)とともに「日本三大修験山」に数えられている。山伏の坊舎跡など往時をしのぶ史跡が残り、山伏の修行場であったということで、険しいコースがたくさんあり、スリルがあるコースを一通り歩きたかったのだが、日没まで時間がないという事で、一番安全で最短距離で行ける表参道コースにKさんとUさんの3人で向かった。

14:19。スロープカー駅近くの表参道入口に車を止め、石段の道を歩き出す。


スロープカーの終点駅まで来る。


終点駅からすぐにあるのが、英彦山神社の奉幣殿(ほうへいでん)だ。ここで、年間祭祀や祈願が行われる。


奉幣殿までは、整備された石段の道だったが、その先は、険しい道になってくる。


石段になっている場所もあるが、結構歩きにくい。


山伏たちの修行の場となった行者堂。修験の始祖「役行者像」が安置されている。


稚児落とし。説明版には、「昔、佐賀藩主の鍋島清久が幼少のころ、英彦山上宮参拝の帰りに、この断崖から転落したが、奇跡的に助かった。彦山権現の霊験によるものとして、清久深く感激して国に帰った後、藩内の庄徳善院に社殿を建立し、彦山権現を崇拝した。その故事からこの断崖を稚児落しと言い伝えた」と書かれている。


稚児落としと言われる断崖を覗いてみる。確かに大人だったらとても助からないような断崖だ。


15:48。英彦山神宮上宮のある中岳に到着する。上宮には、伊耶那美命(いざなみのみこと)が祀られている。


中岳から一旦下って南岳に登り返す。15:57。英彦山の最高峰南岳1199mに到着する。南岳には、伊耶那岐命(いざなぎのみこと)が祀られている。


南岳で少し休憩した後、中岳に登り返す。上宮の社が一際目立つ。


中岳から、主祭神正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)が祀られている北岳に行くとなると、遅くなってしまうので、そのまま元来た道を下っていく。


奉幣殿まで戻ってきた。


奉幣殿から10分ほどで駐車場に戻ると、17時を過ぎていた。幸い天気が素晴らしく良かったので、3時間弱の楽しい登山になった。その後、日田天領水で有名な大分県の日田市まで移動してホテルに泊まる。

参考1.英彦山のコースマップ


参考2.英彦山の高低図


「2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:2日目由布岳」に続く。

2020阿寺七滝マラニック&宇連山登山:2日目宇連山登山

2020-03-17 21:37:38 | 山登り
2日目は朝から快晴だ。宿の精算を済ませ、湯谷温泉を出発する。


湯谷温泉から4キロほど先の愛知県民の森に向かう。愛知県民の森から宇連山(うれやま)の登山口に入っていく。好天に恵まれたせいか、駐車場には多くの車が止まっており、朝早くから登山者がたくさん入山していたようだ。


宇連山にはたくさんの登山道があるが、一般的な南尾根ルートから入山する。このルートは、かつて国体の山岳コースとして使われ、1000mに満たない標高ながら変化にとんだ自然があり、まるでアルプスのような稜線歩きができることから人気があるという。


スリルのある岩尾根を進んで行く。


険しい山ではよく言われる“馬の背”と呼ばれそうな、岩尾根がずっと続いている。


尾根をどんどん進んで行くと、前方に顔見知りのメンバーがいるパーティに追いついた。


顔見知りのSさんの呼びかけで集まった6人のメンバーだ。みんなランニング仲間で、あっちこっちでよく会ったことがあり、我々のメンバーもほとんど顔見知りばかりだ。


岩尾根の途中で、全員11名が集まったところで記念撮影。


しばらくは11人の大所帯で、先に進む。


Sさんのパーティは、宇連山からさらに棚山高原を経て鳳来山まで縦走して湯谷温泉に下りるという。かなりハードの行程だ。我々は、宇連山をぐるっと周回して下山する予定なので、ここで別れる。


宇連山まで残り1キロ。西尾根の分岐で記念撮影。Sさんのパーティから離脱したKさんも一緒だ。


12:17。宇連山山頂929mに到着する。


山頂でゆっくり昼食を済ませ、展望を楽しんでから下山開始だ。


西尾根分岐から「亀石の滝」方面に下っていく。展望が開けた場所から、滝が流れ落ちているのが見えてきた。多分、亀石の滝だろう。

亀石の滝に到着する。愛知県民の森の中にある滝では一番落差の大きい滝で、その高さは32mだという。ただ、前日見た阿寺七滝と比べると水量が少なく迫力がなかった。


滝を過ぎると、広い林道となり歩きやすくなる。ただ、この林道歩きがなかなか長くて飽きてしまう。


林道歩きも終わろうとする頃、不動滝が出てくる。落差8mほどの小さな滝だが、滝壺が大きく綺麗なコバルトブルーの水面を見せてくれた。


15:25。駐車場に戻ってきた。


ここで1泊2日の阿寺七滝マラニック&宇連山登山ツアーは終了となり各自解散する。

参考1.宇連山のコースマップ


参考2.宇連山の高低図

2020阿寺七滝マラニック&宇連山登山:1日目阿寺七滝マラニック

2020-03-16 22:42:35 | マラソン
先週末は、鳥取マラソン参加の予定だったが、コロナウィルスの関係で大会が中止となり、がっかりしていたところ、近場で外遊びなら楽しめるだろうという事で、愛知県の湯谷温泉に向かった。

1日目は、朝から雨模様だったが、雨にも負けず5人のメンバーが集まった。この日に泊まる湯谷温泉の駐車場に車を止め、湯谷温泉駅前からマラニックをスタートする。


湯谷温泉街の古い町並みを抜け走り出す。


途中から東海自然歩道に入り、桐谷の吊り橋を渡る。


吊橋の先には、荒沢不動明王の鳥居があり、宇連川へ落ちる落差15m程の不動滝と、宇連川の渡し場跡に辿り着く。鳥居の先は通行止めとなっており、近くまで行くことはできない。


つづら折りの石段を上り国道151号線沿いに出て、三河大野宿の街並みの中に入っていく。三河大野宿は、江戸時代に鳳来寺から秋葉山に向かう宿場町として栄えたそうだ。通りにあった時計店は、火縄銃製作という看板も出ていて、歴史の重みを感じさせられる。


旧料亭菊水。大正時代に作られた元料亭で、登録有形文化財(建造物)に指定されている。上下階とも座敷二室ずつを配し、床や棚を飾る瀟洒な構えとなる。またガラス窓を多用して明るい開放的な空間とするほか、二階外壁には鏝絵により奴と雀、竹林を巧みに描き、料亭らしい遊興的雰囲気を醸しだしているというが、雨の中、濡れたままで中に入るのは申し訳ないので、外から外観を見ただけで先に進む。


大野宿を抜け、山の中に入ってきた。雨の中でも、花桃などが咲き出していて春を感じる。


鉛山峠に到着する。ここからは、武田信玄が鉛を取ったことから名付けられた鉛山にも登ることが出来る。


鉛山峠から阿寺七滝方面に向かう途中、林道のところどころにはおびただしい数のアズマヒキガエルを発見する。ちょうど繁殖期なのか、雄と雌が重なり合っている様子があまりにもグロテスクで目を背けたくなった。


足元をしっかり見ていないと、うっかり踏みつぶしてしまいそうだ。


アズマヒキガエルがいなくなって、ホッとしたころ、木々の間から滝が見えた。何滝なんだろう?


そして、一番奥まで行くと今回の最終目的地「阿寺七滝」に到着した。滝が7段の階段状になっていることから七滝と名づけられた美しい滝だ。日本の滝100選に選ばれているほか、国の名勝および天然記念物にも指定されている。陰陽師の安倍晴明が若年期に滝で修行したという伝説も残っているそうだ。


滝の前で記念撮影。


滝の上部の途中までは歩道が付いているので、上部の様子を見に行く。


上から下へ流れていく様子。


阿寺七滝の玄関口まで行く。人気は全くなく、車1台も止まっておらず。閑散としていた。こんな雨の日に、観光に来るもの好きもまずいないだろう。


この先は、舗装道路を一気に下って走り、三河大野宿まで戻ってくる。大野交差点から100m先には、1階が喫茶店とギャラリー、2階はギャラリーと多目的ホールを備えた、美術珈琲「鳳来館」という喫茶店があるので立ち寄って行くことにした。


この建物は、1924年(大正13年)に、東三河全域で営業していた大野銀行本店だったものだ。2006年に閉館され、取り壊される運命だったが、現オーナーが、約四百十五平方メートルの敷地ごと購入し、喫茶とギャラリーを備えた大正ロマンあふれる場所になっていた。ウェイトレスも、まさに女給と呼ばれた当時の衣装のまま給仕してくれるのが楽しい。


サイフォン珈琲とケーキセットを注文する。


折角なので、2階のギャラリーを見学していく。常設展示室には、大正ロマンを代表する画家・竹久夢二 (1884―1934) の木版画や掛け軸などが展示されており、入場無料というのが素晴らしい。




鳳来館の入り口前で記念撮影。やはり、大正時代の銀行だったというのがよくわかる造りで、一見すると喫茶店とはとても思えず、中に入るのを躊躇したくなる。


鳳来館を出てしばらく行くと、恐ろしく急な石段があったので気になって登ってみることにした。ここは、「大野の聖地 天神山」といい、南北朝時代に領主の鈴木喜三郎が城山に山城を築いた時に、北の守護神として祭ったのが始まりという。石段は191段あり、上には社殿や石塔籠などがある。


湯谷温泉近くまで戻ってくると、おにぎり状の山が見えた。赤い幟がいくつも上がっているので、ちょっと登ってみる。この山は愛宕山(標高220m)と呼ばれ、火伏せ・防火に霊験のある愛宕神社が祀られている。


山頂に鎮座している愛宕神社にお参りする。


降りていく途中で、国道で事故があったようだ。


湯谷温泉に戻ってくると、宇連川の渓谷美が素晴らしい。温泉街の中を流れる宇連川は、川底が板状の岩盤のために板敷川と呼ばれ、断崖や奇岩が美しい渓谷を造り上げている。その渓谷沿いに旅館が立ち並んでいる。




15時過ぎには宿に着き、約20キロのマラニックを無事終了する。風呂に入った頃には雨も上がり青空も出てきた。翌日は、宇連山登山の予定だ。

参考1.マラニックのコースマップ


参考2.マラニックの高低図


「2020阿寺七滝マラニック&宇連山登山:2日目宇連山登山」に続く。

2020妙高高原スキーツアー:妙高池の平温泉スキー場

2020-03-12 21:54:46 | スキー
2日目は、池の平温泉スキー場で滑ろうとゲレンデ間近のホテルに泊まり、朝一から滑りに行く態勢だけは整っていたが、前日の天気があまりにも良すぎた反動で、早朝からどんより雲が立ち込め、今にも振り出しそうな空だった。

午前8時過ぎにホテルを出ると、案の定、ポツリポツリと雨が降り出していた。雨に降られることは想定していたので、ポンチョも用意して、スキー場に向かった。ゲレンデに着くと、スキーヤーの姿はほとんど見えない。平日という事もあるが、やはり雪ではなく雨だということでスキーヤーの出足は鈍いようだった。


雨にぬれてもいいようポンチョを着て、リフトに乗り込む。リフトの前後には、乗っている人はほとんどいない。ゲレンデにもスキーヤーの姿は見えず、我々が一番乗りくらいだったかもしれない。ただ、最上部まで行くリフトは、上部の風が強いという事で運行停止になっていた。結局、カヤバゲレンデのペアリフト(1750m)を使って、カヤバゲレンデを何回か滑る。4回目のリフトに乗ると、風が出てきてリフトの横揺れが気になった。乗り場に戻ってくると、急にペアリフトも風が強くなったとの事で運行停止になってしまう。動いているのが600mの短いリフトのみになってしまった。面白みもなく、雨も止まないので、この時点でスキーをやめて帰ることを決断する。

帰る頃には、スキーヤーもそこそこ増えてきたが、ガラガラと言っても差し支えない人出だ。駐車場に止まっている車もまばらの状態だ。


3月の上旬で、妙高高原の雪がこんなにも少ないというのも、かつてないことだろう。地球温暖化が進んでいるということをスキー場に来たことで改めて実感する。来シーズンは、滑ることのできる期間がさらに短くなってしまうのではと、暗い気分にもなった。

2020妙高高原スキーツアー:妙高杉ノ原スキー場

2020-03-11 21:32:11 | スキー
2月のスキーは、スノーシューで丸々1日歩き、2日目は白馬47でスキーという予定だったが、2日目のスキーが大混雑で、まともに滑ることが出来なかった。帰ってきたら、スキーの物足らなかった感が強くなり、3回目のスキーツアーをやりたくなっていた。空いている日に確実に晴れそうな日を探して、やっと先日、3回目のスキーツアーに出かけてきた。

いつも白馬方面に行っていたのだが、今回は白馬から浮気して、妙高高原のスキー場に行くことにした。妙高山麓には、妙高杉ノ原、妙高池の平、赤倉温泉等、雪質が良く広大なスキー場がいくつもあり、かつてはよく通ったスキーエリアだ。最近スキーに嵌りだしたGさんと二人で、1日目は妙高杉ノ原スキー場に向かう。

妙高杉ノ原スキー場は、妙高山麓に広がる一際広大なスキー場でもある。ゲレンデは大きく杉ノ原ゾーンと三田原ゾーンに分かれ、上部と下部で連結している。標高差は日本のスキー場では実質最高となる1124mあり、最長滑走距離も8500mという日本屈指のロング滑走ができるのが最大の特徴である。杉ノ原ゾーンは3000mを超えるゴンドラを使ったロング滑走が楽しめるという事で、まずはゴンドラで最上部まで行く。


ゴンドラ山頂駅から滑り出す。


天気は、雲一つない青空で最高のスキー日和だ。


ゲレンデを下っていくと、正面には野尻湖が見え、その先には志賀高原の山々が見え、ロケーションも抜群だ。


そして、後ろには妙高山が聳えている。


志賀高原をズームアップしてみると、去年の夏に登った笠ヶ岳や横手山が良く見える。


三田原ゾーンでは、最上部から白馬連峰、雪倉岳が見える。手前には、高妻山や黒姫山が聳え、ここからの景色も素晴らしい。コース中盤辺りには、幅300mにもおよぶ一枚バーンがあり、気持ちよく滑走することができる。


一番感激したのは、世界遺産の富士山が、ここのゲレンデから見えた事だ。こんな素晴らしい条件の日はめったにないことだ。


また、白樺の木と雪景色と青空のコントラストが素晴らしく、今シーズン最高のスキーを楽しむことが出来た。


妙高杉ノ原スキー場を目一杯滑ると、リフト1日券の元は完全にとることが出来た。しかし、さすがに体も疲れてきたので15時過ぎで終了し、池の平スキー場の宿に向かう。

移動の途中で見つけた「いもり池」。景色がよさそうな場所なので寄り道していく。


昔はイモリが沢山いたことからこの名がついたといわれるいもり池。妙高高原池の平温泉の中央に位置する周囲500mほどの池で、妙高山の展望スポットだ。


晴れた日には、水面に逆さになった妙高山が眺められるというが、この時期は、池が凍っていて逆さ妙高は見えない。しかし、この景色もなかなか捨てがたい。


2日目は、妙高池の平スキー場を滑ることにして、スキー場内にあるホテル・アルペンブリックリゾートに泊まる。

「2020妙高高原スキーツアー:妙高池の平温泉スキー場」に続く。