とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019竜ヶ岳:後半

2019-11-26 18:54:27 | 山登り
下山は、石榑峠経由の表道に向かう。このコースで下る人は少なくほとんどは別のコース経由で下山していったようだ。


石榑峠の看板が見えたのでここが石榑峠かと思ったが、矢印が付いており、まだ先だった。しかし、反対側には凄い景色が控えていた。


表道コースでは一番の見どころである重ね岩だ。幾つもの岩が折り重なったような花崗岩の岩山である。


岩を見ると登ってみたくなるもので、さっそく重ね岩の上を目指して登ってみる。


ついに重ね岩の頂に到着。


重ね岩の反対側からさらに下っていくと、所々に白い砂礫の場所が見えてきた。遠くから見ると雪のように見える。このコースは、白い砂礫、奇岩、矯形樹が組合わさって箱庭のような景色が続き変化にとんでいて面白い。




車道が見えてきた。斜面の木々は紅葉しており、紅葉最盛期にはドライブも楽しそうだ。


白い砂礫の間を通り抜けると、車道に出る。この辺りが石榑峠のようだ。近くには駐車場もあり、数台の車が止まっていた。石榑峠は、竜ヶ岳への最短ルートとなる登山口だ。


我々はしばらく車道を歩き、小峠から再び登山道に入る。


樹林帯を抜けると、沢に出た。


その後は、清流が流れる沢を何度も渡渉しながら下っていく。


二階滝が見えてきた。


垂直の鉄梯子を降りる。


梯子の先には、落差30mほどの見事な滝が青い滝つぼに流れ落ちていた。宇賀渓最大の長尾滝だ。本当にこのコースは見どころ一杯で楽しい。


長尾滝からまだまだ駐車場には遠い。丸木橋やロープ場、鎖場がいくつも続き、渡渉も何度もある。途中、登山装備のない観光客の人たちともすれ違ったが、沢を渡れずに立ち往生している人もいて、登山装備のない人にはきついコースだ。


五階滝。五段にも分かれているので1枚の写真には収まらない。




金山尾根の分岐の場所で行きの時の道に合流し、駐車場に向かう。15:20。宇賀渓の駐車場に到着する。休憩を覗くと7時間ちょっとの山行でかなり歩いたのだが、いろいろ見どころがありすぎて長さを感じなかった。今回のコース以外にもたくさんのコースがあり、また別のコースから登るのも面白そうな山だった。


参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図とコースタイム

2019竜ヶ岳:前半

2019-11-25 19:49:39 | 山登り
鈴鹿セブンマウンテンの一つ、竜ヶ岳に登ってきた。セブンマウンテンの中では、今回で5座目となる。竜ヶ岳は、三重県いなべ市と滋賀県現東近江市にまたがり、藤原岳と釈迦ヶ岳の間に位置し、山容は女性的な半円型をしている。山名は、雨を呼ぶ竜神にちなんだとされているそうだ。

登山口は、鈴鹿一の渓谷美を誇る宇賀渓だ。係員の誘導に従って有料駐車場(500円)に車を止め、山友と共に紅葉の木々を見ながら歩き出す。この辺りでは、親しみのある山らしく大勢の登山者で賑わっていた。


舗装道路が終わるといよいよ本格的な登山道だ。まずは、ロープが架けられた木橋を渡り、沢を超える。


落ち葉が降り積もった魚止橋を渡る。


竜ヶ岳の登山道から、少し外れた場所にある魚止の滝に立ち寄る。落差は7mほどだが、魚が登ることが出来ないほどの急な滝ということで名前が付けられた。水がきれいで、エメラルドブルーに輝いている。宇賀渓には、ここ以外にも多くの滝を見ることが出来るのだ。


滝から引き返し、元の登山道に戻る。竜ヶ岳への登山道はたくさんあるのだが、今回は金山尾根から登る。尾根入口から厳しい傾斜が続く。


岩がゴロゴロしている場所では手足を使い登っていく。


展望がいい場所からは、植林と植林の間にある自然林が見事な紅葉に染まっていた。


前方には、うっすら山頂に雲がかかった竜ヶ岳が見える。


遠くには麓の街並みや伊勢湾が見える。すぐ先の尾根は、別の登山道となる遠足尾根だ。


いつの間にか、竜ヶ岳山頂の雲が取れ、竜ヶ岳の全容がはっきり見えてきた。山頂一帯は、ササやススキが敷きつめられた広い草原になっており、楽しそうな山だ。


ササ原の中を進む。


遠足尾根との分岐。


振り返ると、ますます展望が広がってきている。


山頂までの最後の上り。もう少しだ。


山頂は既に大勢の登山者で賑わっている。


期待通り、山頂からの展望は素晴らしい。


11:23。竜ヶ岳山頂1099mに到着する。


山頂にある方位盤。


竜ヶ岳の南側には、セブンマウンテンの入道ヶ岳、釈迦ヶ岳、鎌ヶ岳、御在所岳、雨乞岳などが連なっている。北側には藤原岳がある。


風が来ない場所まで少し下りて景色を楽しみながら、1時間ほど昼食休憩をし、表道経由で下山を開始する。

「2019竜ヶ岳:後半」へ続く。

2019南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:3日目龍宮窟観光

2019-11-21 19:21:08 | 観光
3日目はゆっくりと朝食を食べてから帰ることにした。朝食を済ませ宿のご主人と一緒に記念写真を撮ってから出発する。


帰りは、いつもどこかの観光地に寄っていく。今回はマラソンコース上にあり、地名は知っていたのだが、まだ一度も寄ったことがなく気になっていた龍宮窟に寄ることにした。龍宮窟前まで行くと、駐車場には結構車が止まっており、車の誘導員の案内で駐車する。入場料は取らないが、駐車料金500円をとられた。

まずは、ハートが見えるという場所まで上がって行く。


天窓から、下を覗くと確かに大きなハートが見えていた。ハートの中には観光客の姿も見える。どこか別の場所から、そこまで行けるようだ。こんな場所があるなんて、今まで全く気付かなかったのが不覚だった。


さらに少し進むと海岸が見える場所があり、そこからは、サンドスキー場が見える。傾斜角度30度、長さ70m、幅100mの自然現象で出来た天然のサンドスキー場だという。スキー場とはいっても、実際はプラスチックのそりで滑るようだ。この日は誰も滑ってはいなかったが、近くの民宿でそりをレンタルすれば滑ることが出来るそうだ。


ぐるっと回って駐車場に出ると、別の入り口から龍宮窟に向かう。


龍宮窟は、おおきな海食洞の天井が一部崩れて、直径40~50メートルほどの天窓が開いたもので、伊豆各地にあるものの中でも最大級らしい。正面の一番上に見える手すりある場所が、最初に我々がハートを見つけた場所だ。


洞窟の壁には、海底火山から噴出した黄褐色の火山れきが美しく層をなし、天窓の底を満たす青い海水とのコントラストが神秘的な場所である。こんな素晴らしい場所があったとは思いもよらなかった。


その後は、毎回寄っているアロエセンターと干物屋に寄ってお土産を買いこんで帰路に着いた。

2019南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:2日目マラソン後半

2019-11-20 22:16:34 | マラソン
次のエイドで見たグロテスクな物が乗っかった容器。エイドの人は、カメノテだと言う。あの亀の手?(足?)がエイドに出ているのかと最初は思ってしまった。こんなにもたくさんあるという事は、何匹もの亀を殺したのだろうか。それを思うと、これを食べるなんてとてもできないなあとも思った。しかし、よく聞いてみると本物の亀の手ではなく「カメノテ」と呼ばれるエビやカニに近い甲殻類の仲間だという。見た目からは想像できない美味しさだと珍重され、近年非常に高価で取引されているらしい。特にカメノテで取った出汁は美味しく、その出汁で作った味噌汁もエイドに出されていた。


32.5キロのエイドでは、毎度おなじみの「いのししエイド」が開設されていた。温かい猪汁やところてん等が出されていた。


36.1キロのエイドは、オーガニックスープが目玉だ。かぼちゃスープや玄米がゆが温かくて美味しい。挽きたてのコーヒーも美味しかった。


他にも梅干しや漬物もあり、玄米がゆと一緒に食べる。


38.3キロのエイドでは、つきたてミカン餅とげんこつ飴。そして、新鮮なもぎたてミカン。




43.8キロのエイドを過ぎると、5キロ以上もある長い上り坂が始まる。いい加減嫌になったころ、49.2キロの長者ヶ原エイドにたどり着いた。上り坂が長かったので、ベンチに腰かけてお汁粉などを食べて少し休憩する。


ここのエイドは、いろんな種類の果物ジュースがある。甘夏、シソ、ヤマモモ等、他の大会では出そうもないジュースばかりだ。


金柑砂糖煮とか、なかなか食べる機会のないドラゴンフルーツもある。


長者ヶ原エイドから1.5キロほど下ると、またしてもエイドがあり、カボチャスープやみそ田楽を頂く。


次のエイドは、波勝崎までだ。波勝崎には、ニホンザルの餌付けで知られる観光施設「波勝崎苑」があるが、つい最近、経営難のため休園になったばかりだ。そのせいなのかわからないが、行く途中のコース上にもサルが出没していた。


13:40。56.5キロの波勝崎に到着する。ここで食べるとろろ汁は特に美味しい。


閑散とした駐車場には、多くのサルがうろついていた。


波勝崎から坂を駆け上がり峠に出ると、伊浜方面の景色が見えた。


上りもきつかったが、下りも膝に応えてキツクなってきた。


坂を下り切り、海岸までたどり着いた。


伊浜まで向かうこの海岸の景色も素晴らしい。


70キロのエイドを過ぎると、やっと平坦な道が続く。それまでは、上り坂が続くほとんど歩いていたが、やっと走れる環境になった。あまり頑張りすぎないでいたせいか、ゆっくりだが走る続けることが出来た。17時過ぎ、やっとライトに照らされた青野川公園が見えてきた。


17:06。無事ゴールする。最後まで、ヘッドランプを出さずにゴールで来たという事は、去年よりだいぶ早かったようだ。


その後、少し前にゴールしたMさんと一緒に宿に帰る。まだ帰っていない人が結構いるかと思いきや、みんな早くてほとんど宿に戻っていた。全員戻ったところで、夕食となった。エイドでいろいろ食べたはずだが、民宿の料理もいっぱい頂き、お腹もいっぱいになったところでお開きとした。


参考1.78キロのコースマップ


参考2.78キロの高低図


「2019南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:3日目龍宮窟観光」に続く。

2019南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:2日目マラソン前半

2019-11-19 18:54:17 | マラソン
朝3時起床で、民宿前から3時45分発のバスでスタート会場に向かう。今回のメンバーの内、8人が78キロ、2人が66キロの参加で100キロにエントリーした人はいない。66キロのメンバーはスタートが遅いので、まだ寝ている。南伊豆の100キロは、かなりキツイコースなのでエイドを楽しんでいたら、完走は厳しいので78キロがお勧めだ。

スタート会場で、朝食のおにぎりやバナナを貰って腹ごしらえをしてから、スタート前の記念写真を撮る。


5時。100キロと78キロのランナーが同時スタートする。


6.7キロのエイドに着くころ、やっと回りが薄明るくなってきた。マイコップにスポーツドリンクなどを注いでもらう。


海岸沿いに出ると、伊豆諸島の島影と共に水平線が赤くなってきた。


波打ち際を走る気持ち良いコースだ。


6:27。水平線からの日の出が美しい。快晴で風がなく、走るには絶好のコンデションの日になった。


タライ岬の岩稜の波打ち際を進む。今大会では、一番ワイルドな場所だ。


浜には大きな岩がゴロゴロしていて歩きにくい。


後を振り返ると、まだ続々とランナーが続いている。


小さな島々に日が当たり、赤く染まっている。


6:47。弓ヶ浜までやってきた。前日もここまで散歩に来ている。


海面をよく見ると、白い水蒸気が沸き上がっている。太陽の光に海水が温められて幻想的な景色となった。


15.4キロの漁協エイド。ここのエイドは最高だ。干し物や魚の竜田揚げなど塩気があっていくらでも摘まみたくなる。ビールがあればなおさらいい。




再び海岸沿いを走る。いい景色が続く。


7:30。19.2キロのアロエセンターに到着する。ここもいつも楽しみにしているエイドだ。


全てアロエ絡みの食べ物が出ている。これはアロエようかん。


アロエ入りヨーグルト。冷たくて口当たりがいいので、いつもお代わりしてしまう。


8:09。石廊崎灯台までやってきた。


石廊崎の先端まで行く。海がキラキラ光って眩しい。


ぐるっと回って引き返す。


22.9キロの石廊崎オーシャンパークエイドでは、カレースープやひじきコロッケが出ていた。




去年は工事中だった場所が、広い駐車場になっていた。


風力発電の風車を見ながら走る。


8:39。あいあい岬の愛の鐘を鳴らしていく。


奥石廊崎は、南伊豆最後の秘境で、男性的な海岸美を一望できる観光名所である。


入り江の海の色は、エメラルドグリーンに輝いている。


奥石廊崎の絶景を見ながら走っていく。


「2019南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:2日目マラソン後半」に続く。

2019南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:1日目

2019-11-18 21:31:23 | 観光
第1回から参加している南伊豆みちくさウルトラマラソン、今年も参加することになり既に6回目だ。今回もラン友に呼び掛けたところ全部で10名のランナーが集まった。各自の都合で、4台の車に分かれて各地から現地集合となった。私は、5人のメンバーで南伊豆に向かった。

もう何回も南伊豆に行っているので、大体の観光地は寄っていたが、まだ行ったことのない場所に行こうと下田海中水族館に向かった。


水族館の窓口に行って入館料を見ると、結構高く、時間も午後3時近くになっていたので、ショーも終わってしまい、十分楽しめそうもないので、そのまま引き返す。見たのは、入り口の水槽で泳いでいたウミガメだけだった。


結局、マラソンの受付を先に済ませ、宿に向かう。いつもより宿に早めに着いたので、近くの弓ヶ浜まで散歩に行くことにした。弓ヶ浜は、弓のように美しい円弧を描いたような浜だ。


翌日のマラソン当日も、この弓ヶ浜前を通過する予定だ。


弓ヶ浜から、さらに先まで行き、タライ岬の入り口まで歩いていく。この辺りもマラソンのコースだ。


タライ岬の浜からは美しい夕焼けが見えた。翌日の天気も良さそうだ。


「2019南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:2日目マラソン前半」に続く。

2019岡山マラソンツアー:2日目マラソン本番

2019-11-12 22:13:36 | マラソン
日曜日は、マラソン本番だ。ヘリコプターが旋回しており、澄み切った青空が広がっている。絶好のマラソン日和といえるが、11月としては気温がやや高い。


午前8時45分。号砲とともに1万6320人が晩秋の岡山路へとスタートを切った。


スタートラインで手を振っているのは、大会アンバサダーの山口衛里さんとゲストランナーの中村友梨香さんだ。


ジップアリーナ岡山をスタートして、新幹線を見ながら、JRの高架下を進んでいく。


コースの先を見ると、どこまでもどこまでもランナーで埋め尽くされている。これほどの凄い数の人波は壮観である。


路面電車が行きかう岡山市内の中心部を進んでいく。


岡山駅を正面に見ながら、左に曲がっていく。観光客も駅前で応援していてくれる。


10キロ付近の笹ヶ瀬川の橋は登り坂だが、まだ元気で走っていける。


倉敷川に架かる橋では、折り返してきたランナーとすれ違う。


折り返し地点はどこだろうと思いながら進むが、なかなか折り返し地点は見えてこない。


18キロくらいで折り返す。


大きな太鼓の音に励まされる。


30キロ過ぎにある岡南大橋。この大会では、一番標高が高い地点だ。後半に差し掛かり、わずかな標高差だが、みんな走る気力がなくなり歩いているランナーがほとんどだ。


橋を渡り切ると、ぐるっと回って旭川の堤防道路へ向かう。


橋の下にあるのは、今大会の一番の目玉であるラーメン広場だ。隠岐の島ラーメンや小豆島ラーメン等、数種類のラーメンと餃子のエイドがある。みんなラーメンを食べて一休み。汗を一杯かいていたので、しょっぱいラーメンの汁が美味しかった。




そして、こちらは冷たい白桃ジュースだ。


ラーメン広場からは、7キロほど旭川沿いを走る。


こんな色っぽい応援もあって、元気が出た。


38キロあたりに来ると、左手に岡山城が見える。


後楽園も左手に見える。


再び岡山市内の中心部に入る。新幹線の高架下を潜れば、ゴールはもう少しだ。


残り1キロを切ると、シティライトスタジアムのゲートが見えてきた。


ゲートを潜りスタジアムの中に入ると、大観衆の声援がどっと響いてくる。オリンピックのマラソンランナーたちも、こんな感じでスタジアムに入った時の声援が大きければ大きいほど感極まり、見に見えない力に押されて頑張れるものだろうと思ってしまう。市民マラソンレベルの大会でも、このコース設定は素晴らしいと思った。


ゴールまであと300m地点で山口衛里さんとハイタッチ。




重友梨佐さんともハイタッチ。その後ろでは、坂本直子さんともハイタッチ。たくさんのゲストランナーが、市民ランナーを暖かく迎えてくれていたのは、嬉しかった。


14:22に無事ゴール。ネットタイムで5時間33分ほどだった。


初めて参加した岡山マラソンは、天気に恵まれたこともあり楽しく走れた大会だった。7千人以上が参加する大会では、ランナーの満足度が全国で最も高いとされているのが岡山マラソンだというが、その噂は間違いないものだというのがよく分かった。にぎやかな声援と豊富なおもてなしは、10月末に行った金沢マラソンと比べても全く劣らない。特に良かったのが、会場が新幹線駅に近いことと、スタートとゴールが同じで荷物の引き取りも同じ場所で迷わないというのがいい。また、大観衆が待っているスタジアムにゴールというのが、心憎い設定だった。会場からは、歩いて岡山駅に向かい、そのまま新幹線に乗って気軽に帰ることができたことも好印象のポイントだった。

参考1.岡山マラソンのコースマップ


参考2.岡山マラソンの高低図

2019岡山マラソンツアー:1日目後楽園&岡山城

2019-11-11 21:13:31 | 観光
先週末は、岡山マラソンに行ってきた。全国のマラソン大会を制覇したいという野望を掲げ、このところ初めての大会にいろいろ行っており、今回は岡山までやってきた。今は新幹線で行けば3時間もかからずに行けるので、結構近い。

まずは、山陽新幹線岡山駅を降りる。岡山駅前は、桃太郎伝説の県だけあって、犬、猿、キジを従えた桃太郎の像が駅前に建っている。


お昼前には岡山についてしまったので、少し観光をしておこうと後楽園に向かう。駅からは1.7キロほどなので歩いていく。


入園して中に入ると、ちょうど観光ボランティアの人がいて、園内を無料で案内してくれるというので、説明を聞きながら見学していくことにした。岡山・後楽園は、江戸時代初期の岡山藩2代藩主・池田綱政が、1687年から作らせた元禄文化を代表する大名庭園であり、国の特別名勝に指定されている。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは三ツ星に認定されているそうだ。岡山城の背後にあることから「御後園」または「後園」と呼ばれていて、広さは東京ドームの約3倍もあり、水戸の偕楽園、金沢城の兼六園とともに日本三名園とされる大名庭園だ。


鶴鳴館。江戸時代から伝わっていた建物は戦災で焼失し、その後昭和24年、山口県岩国市の吉川邸を移築したもので、武家屋敷のたたずまい伝える建物。この日はお茶会が行われていたようで、着物を着た女性が多く見られた。


当初の園内は綱政が田園風景を好んでいたため、田んぼや畑が多く配置されていたが、1771年(明和8年)に藩が財政難に見舞われ、藩主・池田治政が経費節減のために芝生を植えさせ、次第に現在のような広大な芝生の景観に変化していったそうだ。


池田綱政が、家臣津田永忠に命じて後楽園の築庭に着手し、後楽園の要の建物として第一番に建てられたのがこの延養亭だ。完成後は藩主の静養や賓客の接待、藩校の儒学者の講義場として使われたという。奥には能舞台もある。


花華の池に立っている巨石の「大立石」。いったいどうやって運んできたのかと思わせる巨石であるが、実は巨大な花崗岩を100個ほどに割り、再び組み上げたものだという。


茂松庵。秋は紅葉、鳥のさえずり、老松に囲まれ、落ちついた佇まいは茶会には好適な場所といえる。


廉池軒。園内に点在する亭舎の中で、池田綱政がもっとも好んで利用していたといわれている。廉池軒からの眺望は水の景色に優れている。


唯心山(ゆいしんざん)と呼ばれる築山から眺めた後楽園の眺望。たった6mの高さの唯心山によって、平面的な庭園が見違えるほど立体的な景観へと変化している。




池には、たくさんの鯉が放たれ、優雅に泳いでいる。餌を投げ入れると、驚くほどの鯉が集まってきて水飛沫を上げている。


一通り後楽園を見学してから、旭川に架かる月見橋を渡って隣にある岡山城に向かう。


慶長2年(1597)、豊臣家五大老の一人・宇喜多秀家が築城した岡山城天守閣。三層六階の堂々たる天守閣は織田信長の安土城天主閣を模して築かれたと伝えられ、全国的にも珍しい不等辺五角形の天守台で、関ヶ原合戦以前の古式を伝えているといわれている。黒漆が塗られた壁が、太陽光に照らされると、あたかもカラスの濡れ羽に似ていることから烏城(うじょう)とも呼ばれている。


大手門をくぐり城内の敷地に入る。


立派な城だが、太平洋戦争中、空襲にあって消失してしまい、現在の天守閣は、昭和41年に外観復元されたものだ。


天守閣の一番上から後楽園と岡山の街並みを眺める。


天守閣からは、黄金に輝くシャチホコが間近で見られる。名古屋城が金のシャチホコで有名だが、こんな間近で見られるのは岡山城の天守閣だけだそうだ。


岡山城を出ると、いよいよ翌日の岡山マラソンの受付に行くことにした。再び岡山駅方向に向かって歩いていくと、面白いキャラクターの路面電車が通りかかった。歩いている途中には、何度も路面電車が通り抜けていったが、これは珍しい電車だ。後で調べてみたら、世界中で大人気の鉄道アニメ「チャギントン」のチャガー「ウィルソン」と「ブルースター」を実車化した路面電車だという事がわかった。とはいえ、「チャギントン」というアニメを見た事もないので、いまひとつピンとこないが、子供達はきっと知っているのだろう。


受付会場は、岡山駅から1.5キロほど北にあるジップアリーナ岡山である。この日は、後楽園から岡山城、ジップアリーナ岡山までと結構歩いた。受付を済ませ、Tシャツも受け取る。ことしのTシャツは青色だ。


マラソンEXPO会場であるシティライトスタジアム周辺は、いくつものテントが立ち並び賑やかだ。


FINISHをイメージしたブースで記念撮影。タイムは、夢のまた夢だ。


EXPO会場をぐるぐる回っているうちに、日が暮れ始めたので宿に帰ることにした。翌日は、マラソン本番だ。

「2019岡山マラソンツアー:2日目マラソン本番」に続く。

2019秋・塩の道トレイル:2日目仁科神明宮~穂高

2019-11-06 18:11:15 | マラソン
2日目は、1日目に仁科神明宮に行かなかったメンバーは電車に乗って早めに行くという事で先に出発する。残りのメンバーは、車で穂高まで移動という事で、少し遅めにペンション・ホームズインさんを出発する。また。Kさんのキーは、白馬のクロネコヤマトの営業所に早朝到着し、直接受け取ることが出来たので、万事めでたしめでたしだった。


白馬から穂高までは、約1時間はかかる。穂高駅近くの登山者用臨時駐車場に車を止め、すぐ前の穂高神社に寄っていく。


神楽殿の中では、七五三のお祝で着飾った子供隊が記念撮影をしていた。


とっくに七五三は終わったはずだが、七五三の鳥居前でポーズの女性陣。


駐車場内には、昔の戦などの情景が、人形で再現されていた。


安曇野には多くの道祖神がある。約400体以上の道祖神があるとされ、単体の市町村では日本一と言われている。 道祖神は、村境で悪霊や悪い病が村へ入るのを防ぎ、旅人の安全を守り、五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄などの守り神だ。


そして、穂高駅から大糸線で安曇沓掛駅まで乗って、1日目の続きを始める。


仁科神明宮入り口前で先発組と合流し、先に進む。竈神社(かまどじんじゃ)前を曲がり、しばらく道なりに進む。


池田地区の観音堂。観音様を拝んでいく。


この辺りからは、田園風景と有明山が良く見える。


田園の中を走っていく。


九州にある宇佐八幡宮より分霊をしてできたと言われる宇佐八幡宮。


内鎌公民館敷地の地蔵堂には延命地蔵が安置されている。




安曇追分駅あたりでお昼近くになり、駅前にあった食堂で昼食休憩だ。やっとお待ちかねの生ビールを飲むことができて一息ついた。


ますます有明山が間近に見えてきた。有明富士といわれるだけあって、この辺りではシンボル的な山である。そして、その奥の雪を被った山は、表銀座縦走路の大天井岳だ。


有明駅を通り過ぎると、大きな養魚場が見えてきた。何を養殖しているか聞いてみると、ニジマスや信州サーモンを育てているそうだ。




穂高川の上に架かる朱色のひときわ目立つ穂高橋。大糸線と国道147号が並行して通っていて、橋を渡るため国道を歩く。


穂高橋を渡っていると、Yさんの頭の上にトンボが止まった。


閑静な住宅街となり、穂高駅が近くなってきた。


碌山美術館の建物だけ見学してから、大糸線沿いを走り、穂高神社に向かう。


穂高神社で全員と合流し、近くの臨時駐車場でゴールとなった。距離にして約17キロ、4時間のマラニックだった。その後、「ほりでーゆー四季の郷」の温泉に入ってから、穂高駅前で解散とした。

今回で全長120キロの塩の道の90キロほどが終わった。残り30キロは、神城から栂池高原までと小谷村山中から糸魚川始点までだ。もう1回で終われるだろうか。

参考1.塩の道トレイル:仁科神明宮~穂高のコースマップ


参考2.2日目の高低図とコースタイム

2019秋・塩の道トレイル:1日目木崎湖~仁科神明宮

2019-11-05 21:50:28 | マラソン
中綱湖を出て中綱水神社方向に向かう。


しばらくすると大糸線の線路を渡り、国道に出る。1キロほど、車の往来が激しい道を進む。車が通る道は嫌いなので、早く通り過ぎたくて結構真面目に走る。再び大糸線を渡り、西側の道に出ると紅葉で彩られた山側に出る。


山の上の方を見上げると、パラグライダーが優雅に大空を漂っていた。


仁科三湖の最後の木崎湖が見えてきた。木陰の道は、湧き水で枯葉が濡れて滑りやすい。


木崎湖畔の道も後半だ。


しばらくすると、野球場らしき場所で大勢の人が集まり、何かイベントが行われているようだ。何をやっているのだろうかと、コースを少し外れ、イベント会場に立ち寄ってみる。会場では、農協祭が行われ、地元の野菜や果物、日用品などが売られていた。会場の奥まで行くと、おにぎりやスープ、お菓子、お餅、スープ、ジュースなどを振舞うコーナーがあり、お腹もすいてきたので、いろいろ頂いていく。




南宿馬地区までやってくると、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬三山等の後立山連峰がくっきり見える。まさに絶景スポットだ。


マンホールのふたは、北アルプスの町らしくライチョウが描かれている。


大町市内に入ると、「塩の道ちょうじや」に寄っていくことにする。大町は宿場町として栄えた。そこで塩問屋であった旧平林家は、当時の姿を今に伝える貴重な建物として「塩の道ちょうじや」となって見学できるようになっている。


ちょうじやには、貴重な建物と資料が保存され、塩の道の歴史と文化を守っている。ガイドの方の説明にみんな熱心に聞き入る。


牛方が塩を牛の背に乗せ、塩を運んでいる様子が人形で再現されている。


ボッカ輸送規約というのがあって、生魚1日売りの場合、糸魚川を午後4時に出て、大町に着くのは翌日の午後4時だったという。糸魚川から大町までは約80キロあるが、山あり谷ありの険しい塩の道を重い荷物を背負って、1日で運んでしまったというのだから驚きだ。もちろん一人ではなく、交代で運んだのだろうが、昔の人の体力は驚異的だ。


江戸から明治にかけて建てられた蔵(文庫蔵・漬物蔵・塩蔵)を見学していく。「塩蔵」には、保管した塩からにじみ出る「にがり」を溜める「にがりだめ」の仕組みが当時のまま残っている。




蔵の隣には、大町の夏祭り「若一王子神社」例祭で行われる子ども流鏑馬の衣装や資料が展示されている。




再び後立山連峰の山並みと道祖神を見ながら進む。


有明富士と呼ばれる有明山も間近に見える。田園風景と重なり、見飽きない風景だ。


大町市民俗資料館でも、塩の道の説明などを聞くが、蝶のコレクションも凄かった。安曇野は全国的にも珍しい蝶々が多いのだという。


13:50。仁科神明宮の入り口に到着する。1日目の塩の道はここまでの予定だ。


この仁科神明宮は、平安時代の終わりごろ、伊勢神宮領仁科御厨(伊勢神宮の庄園)を守るために、この地方の支配者である仁科氏により祭られたという。以来、1000年以上にわたり20年に1度の遷宮(式年造営)が行われてきたという。現在の建物は江戸時代のはじめのものだが、わが国古来の「神明宮」の様式を正確に伝えていることから、本殿、釣屋、中門は国宝に指定されているのだ。1日目の最後は、この国宝の仁科神明宮を見ていかねばいけない。


今年は、20年に1度の遷宮の年に当たり、11月下旬に遷宮祭が行われるそうだ。その為の準備なのか、参道は鉄パイプで仕切られていて、工事中のような雰囲気だ。


横から見た、本殿、釣屋、中門。神明造りでは日本最古ということで、塩の道の途中にこんな立派な神社があって、しかも国宝であるという事におどろきだ。


仁科神明宮を一通り見学してから塩の道を離れ、安曇沓掛駅方面に向かう。高瀬川に架かる宮本橋からは絶好のビューポイントがある。


高瀬川とその先に見える後立山連峰のパノラマは素晴らしい。鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳が一望である。


14:30。安曇沓掛駅に到着する。この駅から大糸線に乗って神城駅で降りて車を回収して、宿に戻る予定だ。


15:45。神城駅に到着する。


この後、予定では温泉に寄ってからペンションに戻る予定であったが、Kさんが車のキーをランの途中で無くしたという事実が発覚し、無くしたと思われる現場にもう1台の車で向かう。日が暮れる前に見つけねばと数人で探し回ったが、結局見つからずタイムアップ。その後、JAFを呼ぶなどして何とか車を開けることが出来たが、車を動かすことはできない。車が1台使えないとなると、今後の計画に支障ができるところだったが、自宅に連絡を取って、スペアキーを宅急便の特急で送ってもらう話となり、この日はひとまず宿に戻って翌日の到着を待つことにした。

参考1.塩の道トレイル:木崎湖~仁科神明宮のコースマップ


参考2.1日目の高低図とコースタイム


「2019秋・塩の道トレイル:2日目仁科神明宮~穂高」に続く。