とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015乾徳山:前半

2015-11-30 07:15:16 | 山登り
日本ニ百名山の一つであり、関東周辺では、カヤトの原、深い原生林、スリルある岩場、山頂からの大展望と、変化があって楽しく人気のある乾徳山に登ってきた。土曜日の夜、家を出て、道の駅「まきおか」で仮眠をする。このところの急な冷え込みで、車中泊も厳しそうな気温になっていた。明け方は、氷点下にもなっていたかもしれない。幸い私は、寝袋2枚に包まって眠っていたので寒くなかったが、1枚しか持ってこなかった仲間は、寒かったようだ。

午前6時に起床し、乾徳山登山口のある徳和の乾徳公園駐車場まで移動する。駐車場は、数十台は停められそうな広さだが、既に満車に近かった。僅かなスペースを見つけ、2台の車を停めるとほぼ満車になった。ギリギリで間に合ったようだ。7:45。6人のメンバーで、厚着をして登山開始だ。


ヤマメ・アユ養魚場の脇を上がっていく。


途中には、5~6台なら停めることのできる駐車場があったが、下山は道満尾根を使うことにしていたので、そこまで車で行かなくてよかった。ピストンで行く場合なら、乾徳公園駐車場より上まで車で行くことも可能だ。ただし、悪路となるので四駆のほうがいい。乾徳神社を過ぎてさらに上がっていく。


8:18。乾徳山登山口と書かれた大きな看板の横から登山道に入っていく。


小さな岩がゴロゴロした登山道を進んでいく。


雑木林の隙間から、白いところが見えてきた。どうやら、昨近の寒波でこのあたりの山々にも降雪があったようだ。乾徳山にも雪が積もっているかもしれないと気になった。


気温は低いが、空を見上げると吸い込まれていきそうなくらいの青空だ。


風がなく日差しがあるので、いつの間にか、みんな防寒具を脱ぎ身軽な服装になっていた。


9:40。最後の水場である錦晶水に到着する。冷たくておいしい水がトクトクと流れ落ちている。錦晶水に行く前にも、銀晶水という水場があったが、こちらは、ほとんど枯れかけていて地面が湿っている程度だった。


9:58。国師ヶ原に到着する。後方には、これから登る乾徳山のピークがはっきり見える。山頂周辺は岩場になっているのがよくわかる。


地面を見ると、立派な霜柱が出来ていた。今朝は、相当冷え込んでいたのだろう。


国師ヶ原の分岐を左に行くと、高原ヒュッテがある。きれいなトイレを完備し、薪ストーブもある広い避難小屋だ。トイレを使わせてもらい、分岐まで戻る。


空を見上げると、飛行機が飛んでいた。本当にいい登山日和だ。


分岐から、扇平方面に向かう。大きな岩の上には、役小角像があった。乾徳山にも役小角伝説が残っているのだろうか。


岩屑を敷いたような道をさらに上がっていく。




10:30。ふと後方を振り返ってみると、富士山がくっきりと見えていた。まさに感動ものだ。


もう少し上がって、見通しのいい場所で富士山を眺めてみる。手前には、甲府盆地の街並みが見え、煙がたなびき風のないのがよくわかる。


西側には、北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山、塩見岳、聖岳、鳳凰三山など南アルプスの山並みが一望だ。


10:42。扇平に到着する。


後方の山々も、すっかり雪化粧だ。


手洗石。手を洗いたいけど、水が凍ってしまっている。


いよいよ乾徳山核心部の岩場に入ってくる。




岩場の上から、再び富士山を展望する。先程よりさらに大きく見えるような気がする。


11:10。髭剃岩に到着する。人一人分の隙間があり、どこまで入っているか試しに中に入ってみる。


二枚刃の鋭利な髭剃りをイメージしたネーミングだろうか。ワイワイ言いながら、中に入ってみた。


髭剃岩の先端まで行って、先を覗くと断崖絶壁だ。南アルプスを展望して、引き返す。


髭剃岩の後ろから富士山を展望する。


2015乾徳山:後半に続く

メールアカウントが増えすぎてしまった

2015-11-28 19:25:28 | 呟き
メールアカウントとは、メールサーバにアクセスするための使用権のことだが、パソコンを使うようになって初めて取得したメールアカウントをずっとメインに使ってきたが、長年いろんなサービスに接するようになり、メールアカウントもやたらに増えてきてしまった。

今持っているメールアカウントを、ひと通り挙げてみるとこれだけあった。
1.プロバイダーから取得したメインのアカウント
2.ドコモメール:返事が早く欲しい時とかパソコンメールをあまり見ない人に送る
3.Gメール:メインのアカウントにきたメールを全てGメールに転送。間違って消したメールも再確認できる。
4.ホットメール:ワンドライブに保存したフォトアルバムを公開する際、自動的に使われるアカウントとして使用。
5.ヤフーメール:非常時用に使う。 
6.iCloudメール:とりあえず持っているが、多分使わないだろう。

その他、連絡手段としては、FBのメッセンジャーとかLINE、SMSもある。
これだけ増えてしまうと、管理するのも大変だし、使いこなせないだろう。
やはり、メインアカウントとドコモメールくらいで使い分けるしかない。

車の冬支度も完了

2015-11-27 19:58:59 | 
昨日あたりから急に寒くなってきた。
家の中では,こたつを用意し、半纏も出してきた。
車も点検に出したついでに、スタッドレスタイヤに履き替えてもらった。




去年買い換えたばかりなので、まだまだ溝は十分ある。


これで、冬山もスキーも大丈夫。早くスキーに行きたいなあ。


スマホが壊れた

2015-11-26 21:31:40 | グッズ
昨日の朝、充電していたはずのiPhon5sが電源ボタンを押しても、ホームボタンを押してもウンともスンとも言わなくなった。


充電コードの接続が悪かったのかと思い、接続し直してしばらく充電をしてみるものの、全く反応がない。
充電コードを、別のものに変えても、全く反応がないので、仕方なく最寄りのドコモショップに出かけた。
ドコモショップで見てもらったところ、やはり壊れてしまっていたようだ。
iPhonはドコモでは修理できないので、別のところに持ち込むしかないという。
保証がどうなっているか調べてもらったら、使い出して2年1ヶ月も経っていて、保証も切れていた。
修理をすると、2~3万円はかかると言われ、スマホなしで何日も過ごすのも困るので、結局新しい機種に買い換えることにした。

最近のスマホの値段というのは、あってないようなもので、いろんな割引やら特典がつけられ、
分割にすると、今までの月々の料金が数百円程度のアップで済むらしい。
結局修理するよりは、新品に変えたほうが安く済むというわけである。

新しい機種は、iPhon6sとなった。
iPhon5sより、少し画面が大きくなり、反応も早くなった。


今までの機種のデータはicloudに自動的にバックアップされていたので、新しくなっても、wi-fiでデータの復元ができる。
一番良かったのは、指紋認証が瞬時で終わることである。
iPhon5sでは、少しタイムラグがあったが、iPhon6sでは、ホームボタンを押した瞬間に認証が終わっているのだ。
まずは、問題なく使えるようになってホッとした。

2015ぐるっと豊島一周エンジョイマラニック:2日目後半

2015-11-25 00:16:17 | マラソン
10:23。唐櫃地区の中心部に入ると№23のアート「あなたの最初の色」があったが、ここも有料なのでそのまま通過する。


すぐ隣が、№22の「島キッチン」だ。ここは、半屋外に席がある開放的なレストランで、島のお母さんたちと丸ノ内ホテルのシェフが協働し、地元産の魚や野菜を使った料理が味わえるそうだ。テラスでは音楽やダンスなどのイベントが開催されるという。キッチンの開店時間前だったので、ここも通り過ぎる。




豊島では、皇帝ダリアがやけに目に付いた。あちらこちらの家の軒先にこの大きなピンクの花が咲いている。




島キッチンから少し先には、№24「ストームハウス」があった。嵐がやって来て、過ぎ去るまでの約10分間を光や水、音を通して体験する家だという。アートというより、遊園地のアトラクションのようだ。外で充分轟音が聞こえたので、ここもそのまま通過する。


再び坂を登っていくと、鰯浜展望所に出る。


この展望所からも、女木島、男木島、大島などの島々と屋島などの高松市街地を見渡すことができる。


そして、このあたりには大規模なオリーブ園が広がっている。オリーブというと小豆島のイメージがあったのだが、実際はこの豊島のオリーブ園が日本では最大規模であるという。豊島で採ったオリーブを小豆島まで運んで加工販売しているというわけだ。


オリーブ以外には、みかんも数多く栽培されている。




壇山の裏側を見ながら坂を下っていく。表側と違い荒々しい岩山の景観だ。


甲生地区に入ってくると、「首なし地蔵」の案内があったので、寄ってみる。中を見てみると、首なしどころか首が無数に置かれている。何でだろうと、その由来を調べてみるとこんな由来があったそうだ。


室町時代、この島を統治していた豊島左馬之介は、攻め入ってきた細川勢に破れ、山中に身を隠した。ところが、傍らから雉が飛び立ったことから見つかり、斬首されてしまった。その不憫を悼み、島民は首のない地蔵を祀って、左馬之介の霊を弔った。時が経って、首のない地蔵では可哀想だと、首を作って載せたところ、その首を安置した人の病気が治り、願い事がかなった。その話が広まって、首のない地蔵に首を作って安置し、願い事が叶うと奉納する習俗が生まれたということだ。

11:23。N田さんのお宅に立ち寄る。今回、N田さんのご好意で、昼食エイドが準備されていたのだ。グリーンガーデンで囲まれた清楚な白い家だ。


男性陣は、テラスに集まりビールや漬物、サラダ等をいただく。カレーライスも大盛りで、食欲旺盛なランナーにとってはありがたい量だ。




女性陣は、リビングでゆったりくつろいでいた。


食後のデザートは、初物のイチゴだ。もうイチゴが食べられるなんて、幸せである。


昼食エイドを出て、再び山の中に入っていくと、竹林の中に異様な物体が見えた。これも豊島アートの一つで「Big Bambú」と呼ばれる作品らしい。数千本の竹をナイロンロープで繋ぎ、組み立てられた巨大な構造物だという。まるで帆船が木の上に浮かんでいるかのようだ。


12:55。再び家浦に戻る。前日寄りたかった「豊島横尾館」が見えてきた。巨大な塔がどこからでも見える。


入口から中を覗くと、赤いガラスの先に庭園が見える。


「豊島横尾館」の入場料は510円。ここは見たかったので、お金を払っても惜しくない。赤いガラスの先には、赤、青、黄等の原色を使った庭園だった。さすが横尾忠則らしい奇抜な色使いだ。赤いガラスは、庭の本当の色を隠すための仕掛けだったようだ。


館内にも赤色のガラスが配置され、カラフルな作品の多い横尾作品を一回モノクロのように見せ、絵画の「立体感」を強調する仕掛けだという。また、母屋は透明な床になっており、庭から続く川が流れている。これは、「三途の川」のように、生と死の境界線を演出しているのだという。 そして、一番気になっていた塔の内部に入ってみる。塔の内側には、びっしりと滝の写真13000枚が並び、上下には鏡が張られている。まるで、 底なしの滝の中に入るような風景に、思わず中に入るのがためらわれる。今回の豊島アート見物では、最も幻想的で不思議な感覚に陥った空間だった。おまけに、ここはトイレも一つの作品である。「豊島横尾館」に入ったら、トイレにも必ず寄っておきたい。

13:20。家浦港に到着する。ここが、この日のマラニックゴール地点だ。走行距離は、約18キロになっていた。今回、お世話になったN田さん御夫妻から預けた荷物を受け取る。


14時発の宇野港行きのフェリーがやってきた。


桟橋で、フェリーの到着を待つ。


家浦港では、そのまま帰路につく人もいれば、連泊して小豆島や直島に向かう人もいる。私も、このあたりの島々のことをもっと調べておいたら、もう一日旅を続けても良かったかもしれない。直島や犬島等にも一度は行ってみたくなった。

今回は、おとなしく宇野港まで戻り、宇野駅まで向かう。


宇野駅前には、「愛の女神像」があり、お尻にタッチすると願いが叶うそうだ。これもアートの一つか?2010年から瀬戸内国際芸術祭が、3年毎に開催されているそうで、来年は3回目の開催年に当たるらしい。芸術祭は、瀬戸内の島々を中心とした各地に展示される美術作品などで構成されるということで、いたるところにアート作品が見られるようだ。




宇野から岡山に向かい、新幹線で帰路に着いた。初めての瀬戸内海島巡りのマラニックだったが、単なる観光スポット巡りだけでなく、豊島問題の象徴である産業廃棄物不法投棄現場の見学や、アート作品見学を交えたユニークなコース設定は良かった。?と思えるアートもあったが、他では見られない物を見ることができたという点では、記憶に残るといえる。面白いマラニックで大いに楽しめたということは言うまでもない。

参考:2日目のコースマップ。

2015ぐるっと豊島一周エンジョイマラニック:2日目前半

2015-11-24 18:39:15 | マラソン
2日目の朝食は、宿の庭で朝食だ。暖かい日で良かった。テーブルには、パン、サラダ、卵、バナナ、コーヒー、ヨーグルト等の洋食が並び古民家宿とは思えない。




2日目の午前中もマラニックである。朝食を済ませ、ランニングウェアに着替えると家浦港まで移動する。この日もいい天気で、マラニック日和だ。記念写真を撮って、8:30にスタートする。


1キロ程走ると、壇山の上り坂に入る。壇山は、豊島では最も高い場所である。壇山までの急坂を標高にして約300m以上駆け上がらなくてはならない。最初は、なんとか走っていけたが、後半は息が切れて、歩いたり走ったりして頑張った。


9:07。やっと壇山山頂(標高340m)が見えてきた。先頭の2人は、既に展望台の上で景色を眺めている。この展望台は、「ここからの眺望を楽しんでもらいたい」と島内外の人たちの協力で建てられた手づくりの展望台だという。


東側方向には、小豆島が見える。左側に見える集落は、豊島の唐櫃地区だ。


北東側には、前日寄った豊島美術館と唐櫃の棚田が見える。


西側方向には、向島、直島が見える。


展望台で、記念写真を撮って山を下りる。


壇山から少し下って、南側にある壇山岡崎公園に向かう。広場に向かうと手前に豊玉姫宮、豊玉姫神社があった。豊玉姫神(トヨタマヒメ)は、『古事記』に登場する女神で、勾玉の一大産地であった出雲の姫だという。安産の神でも知られている。




檀山岡崎公園には、豊島の偉人である岡崎金次郎翁の像が建っている。岡崎金次郎は明治13年に豊島唐櫃に生まれ、関東大震災後の復興並びに鉄道建設工事に活躍し、晩年豊島の開発に着眼し私財を投じて広大なる地域に桜を植樹された人だという。


公園の先端にある東屋から瀬戸内海を眺めてみる。


豊島の南側方向となり、男木島、女木島が見え、その先にあるのは四国だ。夜になると香川県高松市内の夜景が美しいという。


望遠で拡大すると、右側の平らな台形の山が屋島である。左側の尖った山は五剣山だ。いずれも、春のお遍路で回った第84番札所屋島寺と第85番札所八栗寺がある場所である。もう半年以上も前だったと思うと懐かしい。


檀山岡崎公園から、ぐんぐん下っていく。


唐櫃の集落が見えてきた。中央には、黄色いイチョウの木が見える。


立派な仁王像の門の間を抜けると、黄色いイチョウが敷き詰められた十輪寺の境内だ。あまりの見事さに息を呑んでしまう。




この十輪寺の本堂である護摩堂は、土庄町の文化財に指定され1867年に建立されたという。


護摩堂の柱はお相撲さんがしっかり支えている。礎石が、このような形になっているというは珍しいだろう。


護摩堂入口の天井には龍の彫り物があった。


豊島は、豊島石の産地であり、苔が付きやすい特性のために、灯籠などの石材にも重用され、かつては多くの石工で栄えたという。その為、寺へは競って石像が寄進されたらしい。見猿、言わ猿、聞か猿の石像も面白い。


みんな揃ったところで、黄色い絨毯の上で記念撮影する。




十輪寺からしばらく走っていくと、錆びて骨組みだけになったようなものが見えてきた。よく見ると、これも豊島にあるアートの一つだった。「空の粒子」というタイトルで、貯水タンクを囲うようにして錆びた彫刻が組み立てられている。空に粒子が舞うかのようなイメージで作られたそうだ。う~む。なかなか現代アートを理解するのは難しいものだ。


「空の粒子」のすぐ横に、唐櫃の清水がある。ここも例外なく、その昔弘法大師がのどの渇きを潤すために地面を掘ったところ、水が湧き出したという伝説の湧水である。石材を積み上げ、山の斜面を利用してひな壇のような水場になっているのが、素晴らしい。石材で栄えた島らしい。交代で清水を飲んで喉を潤す。




「2015ぐるっと豊島一周エンジョイマラニック:2日目後半」に続く。

2015ぐるっと豊島一周エンジョイマラニック:1日目

2015-11-23 21:18:40 | マラソン
久しぶりにヒロボーさんのマラニックに参加してきた。今回は、瀬戸内海にある豊島をぐるっと一周するマラニックである。豊島は、小豆島の西3.7キロの海上にあり、岡山県(岡山市)と香川県(高松市)の中間に位置している。島の周囲は約20キロ、人口は1,000人余りの小さな島だ。2日間かけて、島をマラニックでぐるっと一周する計画である

今回の参加者は、宿のキャパシティから15人までということで、先着順で決まったランナーが岡山駅に集合し、その後全員で、宇野港まで移動した。宇野港からはフェリーに乗って豊島に向かう。宇野港では、直島に向かう便に外国人が多かったのには驚いた。何でも、アーティストにとっては、直島は世界的に有名らしい。我々が乗船したのは、豊島から小豆島に向かう便である。


40分ほどの航海で、豊島の家浦港に到着する。




家浦港からは歩いて古宿「たかまつ屋」に向かう。たかまつ屋は、豊島では一番大きい宿だ。昭和2年に開業した宿を改装して2012年に再オープンした古民家宿だという。荷物を宿に預け、ここから1日目のマラニックが始まる。


12:30。宿から島の西側に向かって走る。


家浦八幡神社前を通過する。


Y字路を左に入り、オリーブ園の中に入ってきた。


アモーレテシマリゾート入口前を通過する。このあたりで、どうも道が違うことに気付く。後ろを振り返っても、遅れて走っていたメンバーがいつまで経っても来ない。地図を確認すると、オリーブ園手前のY字路から間違っていたらしい。


とりあえず、近道を探そうと浜に出て見る。


結局、アモーレテシマリゾートの砂浜を走り、間違えたY字路まで戻ることになってしまった。当初の予定より3.5キロほど余分に走ってしまったようだ。


最初の目的地は、豊島にある産業廃棄物不法投棄現場だ。関係者以外立ち入り禁止の場所だが、事前に見学予約をしてあったので、そのまま中に入っていく。


産業廃棄物中間処理施設の建物が見えてきた。


息を切らして建物の3階まで上がると、既に到着していたメンバーが、産業廃棄物処分場の紹介ビデオを見ていた。




豊島といえば、産業廃棄物不法投棄で問題になった島といえば多くの人が思い出すだろう。豊島問題と呼ばれ、1978年から13年間にわたり、悪質な事業者と香川県がその業者を擁護したことによって有害産業廃棄物が不法に投棄され、野焼きされた事件を指す。当時は、産廃満載のダンプカーが我がもの顔に豊島を走り、現場では野焼きが連日行われ、児童らにぜんそくなどの健康被害が相次いだという。1990年に兵庫県警の摘発により操業を停止したが、あとには65万トンを越える有害産業廃棄物が放置されていたのだ。その後、産業廃棄物を取り除く事業が始まり、現在も除去作業は続いている。すべての除去が終わるのは、まだ1年半以上先になるという。行政が、業者に癒着し怠慢が生んだ悲劇的な事件だったといえる。除去が全て終わっても、地下水汚染が残っており、汚染がなくなるまでには、まだまだ先になる見通しだという。


これが、不法投棄された産業廃棄物の実物だ。事件を忘れないよう、一部が施設内に保存されている。


ひと通り話を聞いてから、産業廃棄物処分場を後にする。


これは、取り出された産業廃棄物を運搬する船だ。瀬戸内海の景観を損ねないよう、明るいイメージにデザインされ、一見すると廃棄物運搬船には見えないようになっている。この船で、隣の直島まで運び、溶融処理をしているそうだ。


14:00。再び家浦まで戻る。大きな煙突のような塔は、豊島横尾館だ。ここは、兵庫県生まれの美術家でありグラフィックデザイナーの横尾忠則のアートが展示されているという。興味があったが、時間がないのでそのまま通過する。


こんどは、島の東側に向かって走っていく。坂をずうっと上がっていくと、白いドームのような建物が見えてきた。次の目的地、豊島美術館である。


道路を下っていくと、海が真正面に見えてきた。まるで海に向かって飛び込んでいくかのように見える。


左側には、美しい唐櫃(からと)の棚田が広がっていた。




棚田の右側にあるのが豊島美術館だ。唐櫃の小高い丘に建設された水滴のような形をした建物で、アーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による巨大なアート作品である。高さ40×60m、最高高さ4.5mの空間に柱が1本もないコンクリート・シェル構造で、天井にある2箇所の開口部から、周囲の風、音、光を内部に直接取り込み、自然と建物が呼応する有機的な空間だという。入場制限が有り、係員の説明を聞いてから靴を脱いで中に入る。


美術館の中では、写真撮影、話し声は厳禁だという。白い巨大な空間で、床の小さな穴から染み出てくる水の流れを、ひたすら眺めるだけの場所である。この中で、周囲の風、音、光等を静かに一人一人感じて欲しいというコンセプトのようだ。水滴をうっかり踏みそうになると、係員から注意を受けてしまった。

10分ほどで退館する。入場料が1540円という事で、期待して臨んだ美術館だったが、どうも自分の感性には合わなかったようだ。しかし、遠くから棚田と美術館が並んだ風景全体が、大きなアートと考えると悪くはないと思った。


豊島美術館を出て、さらに豊島の東端まで向かう。最終目的地は、「心臓音のアーカイブ」と呼ばれる建物だ。ここも、豊島のアート作品の一つで、クリスチャン・ボルタンスキー氏が、人々が生きた証として心臓音を収集し保存している美術館?である。中には、希望者の心臓音を採録する「レコーディングルーム」、世界中から集められた心臓音をパソコンで検索して聴くことができる「リスニングルーム」があり、一番奥は、「ハートルーム」だ。真っ暗い部屋に入ると、爆音のように衝撃音が鳴り響く。音とともに部屋中央の電球が点滅し、部屋を薄く照らす。体内では心臓音がこんなふうに聞こえるというイメージのようだ。入場料は510円。ここも残念ながら値段に見合うだけのアートとは思えなかった。


あとは、唐櫃港沿いを走り宿まで戻った。唐櫃港では、神戸のイノさんが出迎えてくれ、ビールとたこ焼きを頂く。まったくイノさんは、神出鬼没の人だ。

宿についたのは、16:15。走行距離は、約21キロ程になっていた。早く着いた人から風呂に入り、18時すぎ、夕食の時間となった。夕食は、刺身と鍋だ。みんなで鍋をつっつき、この日のマラニックの話題で盛り上がっていた。


後半、豊島在住のN田さんが駆けつけ、得意のフルートで座を盛り上げてくれた。


最後はやっぱり、鍋の前で記念写真を撮る。


さて、次の日は、豊島中央部の壇山と南側を走る予定だ。

参考:この日のコースマップ


「2015ぐるっと豊島一周エンジョイマラニック:2日目前半」に続く。

マイナンバー通知カード届く

2015-11-22 21:33:39 | 呟き


今までにない規模で書留郵便によるマイナンバーの通知が、始まっていた。
我が家にはいつ来るのだろうかと思っていたが、昨日届いていた。
今回届いたのは、同居する家族の全員分のマイナンバーを知らせる通知書だ。
この通知を受け取ってから、そのまま保管しておくだけでもいいのだが、
いろんなサービスを受けるためには、カードとして持っていたほうがいい。
同封されているカード交付申請用紙に記入して返送すれば、初回だけ無料で送られてくるようだ。
カード情報が漏れたら心配等と、不安な要素は拭えないのだが、
カードを使えば、コンビニで住民票や印鑑登録証明書、戸籍証明書、各種税証明書などの交付を
受けることになるので便利になることは確かだ。
とりあえず、カードの交付を申請しておくことにしよう。

「五郎丸ポーズ」初代は健さん? 

2015-11-20 21:49:13 | 呟き
ラグビーの五郎丸歩選手の人気はすごいもので、彼が登場すると大勢のファンに取り囲まれているようだ。中でも、あの有名な拝みポーズ「五郎丸ポーズ」は、かなりのブームである。最近では、岐阜県関市の関善光寺に安置されている仏像が、「五郎丸ポーズ」に似ているという事で、参拝者が3倍にも増えているそうだ。
http://mainichi.jp/select/news/20151111k0000e040187000c.html

仏像は、100年前のものだというから、これが初代とも言っていいいのだが、実際に人間が初めてこのようなポーズをとったのは、健さんではないかという記事を見つけた。1990年代、箱根のCM撮影の合間に撮られた高倉健さんの写真の1枚が、「五郎丸ポーズ」に似ているのだ。ポーズの意味については、健さんが教えてくれなかったので謎のままらしい。
http://mainichi.jp/select/news/20151117k0000m040080000c.html

たまたまの偶然だろうが、こんな写真が話題になるのも、五郎丸選手の人気のほどが覗える。

シューズ補修材『かかとタフ』

2015-11-19 21:18:48 | グッズ
ランニングシューズをずっと履いていると、やがて踵が磨り減って使えなくなってしまう。特にウルトラマラソンに何度も参加していると、踵があっという間に磨り減ってしまう。ほとんどのランニングシューズは、500~600キロくらい走るとダメになってしまう為、年間走行距離が2500キロ前後だと、年間5足くらい必要となってしまう勘定だ。マラソンは、お金がかからないと言われるが、ランニングシューズやら、大会エントリー料、旅費などを合わせると、出費は馬鹿にならない。

そこで、ランニングシューズを長く使うために、踵を補修してできるだけ新品を買わずに済むようにしている。今までは、東急ハンズで買った楔形のゴム板を踵の形に合わせて切って、接着剤で貼り付けていた。大量にゴム板を買ってあるので、それだけで当分持ちそうである。

ところが、先日「能登半島すずウルトラマラソン」に参加した際、受付会場で『かかとタフ』という商品を見つけた。今まで私がやっていた靴の補修方法と同じ原理である。同じような事を考える人はいるもので、商品化してしまったというのがすごい。しかも、買ったその場ですぐ補修ができるように、磨り減ってしまった踵に合うような大きさのゴム板と接着剤がセットになっている。とにかく面倒な作業もいらず、すぐに補修できるというのがありがたい。これはいいなと思って、2足分のセットを買っておいた。

【商品名】
RunLife『かかとタフ』6mmタイプのスターターキット 専用接着剤付き。
厚さは、6mm以外に4mm、8mmもある。


【使用方法】
1.靴底をきれいに洗い水分をふき取る。
2.「かかとタフ」本体に専用接着剤を塗る。
3.すり減った部分に「かかとタフ」を接着し1分程度しっかり押さえる。
4.しっかりと付いている事を確認して完成。


面倒な手間をかけずにランニングシューズの補修をしたい方には、こんな商品がお勧めだ。