とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020八海山:2日目

2020-08-25 21:32:45 | 山登り
2日目の朝。この日は、午前中晴れの予報となり、問題なさそうだった。


小屋の前から八ツ峰の地蔵岳の岩峰も見える。


目の前に見える越後駒ケ岳から、日が昇ってくる。


朝食後、八海山Tシャツを着て4人で八ツ峰ルートを行くことにした。


地蔵岳に登る最初の鎖場だ。


地蔵岳山頂から千本檜小屋や薬師岳が良く見える。


地蔵岳から不動岳方向を臨む。




山頂からは、まさに絶景だ。前日はガスに包まれ全く見えなかったが、この日は南魚沼市内が良く見える。


その後、Nさん達は、八ツ峰全山縦走の為、次のピークに向かって行った。私とYさんは前日全て登っていたのでNさん達を見送り、小屋に戻り下山を開始する。

薬師岳を降りてからの長い鎖場。


8時。女人堂に到着。


8:25。下山途中に見えた池に寄っていく。漕池という名前の池だ。


樹木が途切れ展望のいい場所から、八海山を臨む。ギザギザの岩峰がはっきり見え、良く登ったなあと我ながら感心する。


9:07。ロープウェイ山頂駅に到着する。


車に戻り、湯沢で温泉に入ってから帰路につく。帰りもロングドライブだが、早い時間だったので渋滞に嵌ることもなく順調に帰ることができた。

参考1.2日目のコースマップ(GPSが途中から起動せず、軌跡がうまく取れなかった)


参考2.2日目の高低図&コースタイム

2020八海山:1日目

2020-08-24 22:39:24 | 山登り
2018年に登って以来、2回目の八海山登山に出掛けた。当初は、何人も行きたいという人がいて6人くらい集まっていたのだが、いろいろ都合が悪い人が出来て、結局Yさんと二人だけで行くことになった。現地では、新潟県在住のNさんとその友人二人と合流することになっている。

朝一で、八海山ロープウェイ乗り場に向かう。駐車場には意外と多くの車が止まっており、一番のロープウェイに乗る人で賑わっていた。8:30発のロープウェイで山頂駅まで向かう。鳥居をくぐって階段を上っていくと八海山の登山道だ。


数分で八海山頂上遥拝所に出る。「八海山大神」と「木花咲耶姫命」が祀られている。本当ならここから八海山が見えるのだろうが、ガスに包まれ全く見えない。


頂上遥拝所から歩くこと1時間15分。女人堂に到着する。トイレもあって、一休みするにはちょうどいい場所だ。かつて女性は、ここまでしか登ってくることが出来なかった場所だ。


山頂まで行けない女性のために、ここにも「八海山大神」が祀られている。


薬師岳1654mに到着する。ここまでは、ごく普通の登山道だから、大体の人は難なく来ることが出来る。


薬師岳から少し下って登り返すと千本檜小屋がある。この日の宿だ。八海山に来るまで、400キロ以上ものロングドライブとなり、寝不足だったので、ひとまず千本檜小屋で休憩し、ひと眠りする。

1時間ほど横になって眠ったら、元気が出てきたので、この日のうちに八海山の核心部である八ツ峰縦走ルートに向かう。登山道に入ると、いきなりの鎖場だ。


ほどなく地蔵岳の山頂に到着する。


これから、八つの岩稜の峰々をいくつも上り下りしていくのである。次のピークは不動岳だ。


信仰の山ということで、石柱や灯明などがいくつも置かれている。


切り立った岩場を下る。


五大岳を通過。


今度は岩場を登る。


岩峰には、いくつもの鎖が垂れ下がっている。ガスに包まれているので高度感はあまり感じられないが、晴れていたら恐怖心が増すかもしれない。


結構長い鎖場を下る。


白川岳を通過。


摩利支岳を通過。


摩利支岳を下る。


大日岳の山頂に人影らしきものが見える。


山頂にいたのは、八海山大神の像だった。


八ツ峰ルートの主峰・大日岳1710mに到着する。


大日岳の下りが最も長い鎖場だ。


一番下に下りたところには、「キケン注意!」の看板が取り付けられている。


八ツ峰の先には八海山の最高峰である入道岳があるのだが、それほど険しい山ではなく、Yさんが八ツ峰縦走でもう満足というので、迂回路を経由して小屋まで引き返す。ただ、迂回路も決して気を抜ける道ではなく、鎖場や足元が不安定な場所がいくつもあり、慎重に歩いていった。

小屋に戻ると、新開道から登ってきたNさん達が既に到着していて、無事合流できた。夕食は、千本檜小屋名物のカレーを頂く。この日の宿泊者は、我々4人以外に一人しかおらず、2階の部屋は貸し切り状態だった。


参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図&コースタイム


「2020八海山:2日目」に続く。

十勝岳登山のイラスト

2020-08-13 18:26:28 | 呟き
7月に十勝岳・美瑛岳を縦走したが、同行したKちゃんから十勝岳をバックにした集合写真のイラストが送られてきた。実際に撮った写真を元に各メンバーの表情や服装など優しいタッチで描いてくれた。多彩な趣味を持ち、個性あふれる楽しい女性だったが、こんな素敵な絵を描いてくれるなんて思ってもみなかった。これを機会に、山行記録の絵日記を書いてみたいような話も聞き、どんな作品ができるか楽しみだ。





2020世界自然遺産白神山地ツアー:3日目十二湖&竜飛岬

2020-08-05 19:47:12 | 観光
我々が泊まったアオーネ白神十二湖の和室棟。朝から好天となった。


出発前にレストラン棟の前で記念撮影。奥にあるモスク風の建物は浴室棟だ。


その後、宿の近くにある十二湖に向かう。十二湖(じゅうにこ)は、青森県西津軽郡深浦町にある複数の湖の総称で、白神山地の一角にある。これらの湖は、1704年の能代地震による崩山(くずれやま、標高939.9m)の崩壊で塞き止められた川から形成されたと言われている。十二湖という名称は「大崩(標高694m)から見ると湖沼数が12に見える」ということに由来するとも言われているが、実際の湖沼の数は33もあるそうだ。要はたくさんの湖沼があるという意味合いだろう。まずは、十二湖ビジターセンター前まで行って車を止める。


全ての湖を見て回るなんてとてもできないので、主だった湖を見て回ることにした。最初にあったのが「中の池」。




よく見ると、枝に鳥がとまっていた。


十二湖のメイン道路に面した場所のある茶屋の前には、湧き水が出ている。上流にある沸壷の池から流れてきたきれいな水である。ごくごくと飲んでからペットボトルに汲んでいく。


水が少なかった「がま池」


湖畔の散策路を歩いて行く。


「鶏頭場の池」。鶏の頭のような形の池らしい。




「鶏頭場の池」の奥にあるのが、十二湖の代名詞ともいえる「青池」だ。離れた場所から見ると、白い靄が上がっている。


青池は、その名のとおり「青インクを流し込んだような」コバルトブルーだ。なぜ、池の水が青く見えるのかは現代でも解明されていないという神秘の池だ。光の加減によって、青の濃淡が変わる様子は幻想的。


青池を過ぎると、約500メートルにわたるブナの森を歩く。


ひんやりとした空気の中で、世界遺産を体いっぱいに感じられる場所だ。


最後に寄ったのが「沸壷の池」。青池と同じように青色の湖水が美しく底まで見えている。湧水は「青森県の名水」にも選ばれている。




少し足を延ばして寄ったのが、「日本キャニオン」と呼ばれる場所だ。浸食崩壊によって凝灰岩の白い岩肌がむき出しになったダイナミックなU字谷大断崖で、アメリカのグランドキャニオンにヒントを得て命名されたという。




十二湖を散策し終えると、竜飛岬までの長いロングドライブだ。海岸沿いの風光明媚な道を走る。128キロもあり、途中には十三湖の横も通り過ぎる。十二湖と十三湖とは直接の関連はなく、青森県で3番目に大きな湖で、十三の河川が流れ込むので十三湖と言われているらしい。


12時半過ぎに竜飛岬に到着する。石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の歌謡碑の前で記念撮影だ。歌謡碑の前には、押し釦があって、押すと「津軽海峡冬景色」が大々的に流れるのがみそだ。


「風の岬龍飛」の前でも記念撮影。


上記の写真を撮ってくれたのは、近くでお土産を売っている「たっぴの母さん」だ。写真を撮ったり、観光ガイドもしたりと観光客へのサービスがいい。この辺りでは、名物として知られる女性らしい。


あとでお土産を買うからと約束して、階段国道に向かう。


この「階段国道」は、国道339号の一部で、竜飛岬の丘の上から、海沿いの漁港に通じる388.2mの区間を指す。青森県によると「日本で唯一」の車が通れない階段の国道だ。沿道のアジサイがきれいだ。


階段を下っていく。


中間地点には、階段国道歩行記念証があるので記念にもらっていく。


階段国道から戻り、近くの食堂で昼食を済ませると、「たっぴの母さん」の店に立ち寄る。母さんの軽妙な話術とサービスに負けて、ついついお土産をいろいろと買ってしまった。


その後は、1時間半かけて新青森駅まで向かい、無事帰路についた。初めて青森県の日本海側を旅したが、見どころ満載で記念となる旅となった。

2020世界自然遺産白神山地ツアー:2日目白神岳登山

2020-08-04 18:52:12 | 山登り
1日目の宿泊先は、全国的にも秘湯ファンの中では有名な「不老ふ死温泉」に初めて泊まる。この温泉の一番のうりは、圧倒的な開放感のある波打ち際の露天風呂だ。海岸と一体化するようにしつらえられたひょうたん型の露天風呂。海までの距離は約1mしかなく、まさに遮るものが何もない絶景自慢の露天風呂で、あたり一面が黄金色に染まる夕暮れ時の景色は圧巻だという。

前日の夕方にも入ったが、2日目の早朝も露天風呂に向かう。


こんな景色を見ながらのんびり風呂に入れると、寿命が本当に延びるのではないかと思いたくなってしまう。不老ふ死と言う名前が付くだけあって素晴らしい露天風呂だった。


7:15。不老ふ死温泉を出発して白神岳登山口に向かう。


7:50。白神岳登山口から歩き出す。


しばらくは、緩やかな登山道が続く。


8:43。マテ山コースと二股コースの分岐に出る。二股コースは笹が茂り、道がわかりにくくなっていると言うことで安全なマテ山コースに向かう。


9:33。最後の水場に到着する。ブナ林から流れ出す冷たい水は美味しい。


次第に険しい登り道になっていく。


最後の険しい登りを進む。


11:52。十二湖からの分岐に出る。ここまでこれば、白神岳はもうすぐだ。


お花畑の中を進む。


霧の中から小屋らしき建物が姿を現していた。


この建物は、小屋より立派なトイレだ。


トイレより小さい白神岳避難小屋。当初は、ここに泊まるつもりだった。


12:18。二百名山・白神岳山頂1232mに到着する。上りにかかったのは、コースタイムにほぼ近い4時間30分くらいだった。


白神岳山頂から白神山地の山々を展望する。雲が多く、周囲の山々の展望は今ひとつだった。


山頂から避難小屋とトイレが見える。


20分ほど展望を楽しんだ後、元来た道を戻る。


帰りは、花を楽しみながら下る。オレンジ色がきれいなクルマユリ。


ツリガネニンンジン。


ミヤマギボウシ。


トウゲブキ。


イブキトラノオ。


下りは3時間半ほどで登山口に到着。ほぼ、コースタイム通りだった。

二日目の宿は、「アオーネ白神十二湖」に泊まる。ログハウスなどのコテージが建ち並ぶ広大な宿泊施設だ。レストラン棟から部屋に戻るとき、月がきれいに見えていた。3日目の天気も良さそうだ。


参考1.白神岳のコースマップ(登山口に戻ったときGPSを止めるのを忘れてしまった)


参考2.白神岳の高低図&コースタイム(白神岳の歩行タイムは約8時間、距離は13キロ)


「2020世界自然遺産白神山地ツアー:3日目十二湖&竜飛岬」に続く。

2020世界自然遺産白神山地ツアー:1日目暗門渓谷

2020-08-03 22:35:19 | 観光
屋久島と並んで日本で初めて世界自然遺産に登録された白神山地に一度は行ってみたいと思っていたが、今年の夏、やっと行くことが出来た。

新青森駅からレンタカーを借りて、まず向かったのが暗門渓谷だ。まず、観光案内所などがある「アクアグリーンビレッジANMON」に車を止め、暗門渓谷の入り口に向かう。「白神山地世界遺産地域入口」の看板があり、ここから世界遺産地域内に入るのかと思うと緊張する。


先に進むと、小さなテント小屋と休憩所があり、入域するにあたっての通行届を提出し、ヘルメットをレンタル(100円)する。落石が多い場所を通過するため、ヘルメットは必須だ。


このテントの奥から遊歩道が始まる。左側に行くと「ブナ林遊歩道」、右側に行くと「暗門の滝遊歩道」だが、まずは「暗門の滝遊歩道」に向かう。


「暗門の滝遊歩道」は岩木川支流の暗門川沿いに上流に向かって歩くルートだ。手前から第三の滝、第二の滝、第一の滝と辿ることができる。


しばらくは、ゆったりとした流れの川になっていて、緑に囲まれ川の音が心地よい。


次第に、人ひとりが通れるほどの幅の道となり、すれ違うのが難しい道となってきた。


渓谷らしい景色に変わり、小さな滝も出てきた。


そして、最初に現れたのが「第三の滝」だ。この地域で暮らしを営んでいたマタギが上流側から見たため、上の滝から順に第一、第二、第三の名前が付けられたと言われている。「第三の滝」の落差は26mで、三つの滝の中では一番小さい。


滝の横から上に上がって行くと、滝口をのぞき込むことが出来る。


沢の上に渡された足場を歩く。


「第二の滝」に到着する。


「第二の滝」の落差は37m。人間の大きさと比べると、大きな滝だという事がよくわかる。近づくと水しぶきを一杯浴びてしまい。迫力満点だ。


「第二の滝」から先は、通行止めになっていて、「第一の滝」までは行くことが出来ない。歩道も整備されておらず、上級者向けのコースになるという事で、残念ながら引き返す。「第一の滝」は落差42mもあり、暗門渓谷最大の滝になるそうだ。


足場板や細い遊歩道をいくつも通り抜ける。


途中から「ブナ林遊歩道」に入る。


白神山地の世界遺産の中をトレッキングできる貴重な場所だ。


ブナ林の中で野生のサルの群れに遭遇する。


「ブナ林遊歩道」を抜けると、水のみ場に出る。ブナ林から流れ出た美味しい水だ。


受付の場所まで戻り、ヘルメットを返却する。


「アクアグリーンビレッジANMON」でソフトクリームを食べて、この日の宿泊地「不老ふし温泉」に向かう。


ただ、「アクアグリーンビレッジANMON」から「不老ふし温泉」に向かう青森県道28号線(通称白神ライン)はとんでもない道だった。白神山地を経て中津軽郡西目屋村に至る区間は旧弘西林道にあたり、未舗装の悪路だ。途中には、谷越え・山越えの難所があり。未舗装区間は42キロにも及び舗装区間を含むと全長63キロほどだ。「不老ふし温泉」に向かうルートは、全部舗装道路で行くと100キロくらいの距離となるので、やむを得ず未舗装区間を突っ走る。1時間半ほど悪路で苦闘して舗装道路に出た時はホッとした。しかし、「不老ふし温泉」に到着して車を見たら、泥だらけになっていたのには唖然とした。

「2020世界自然遺産白神山地ツアー:2日目白神岳登山」に続く。