とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2023第4回箱根ガイリーン:2日目

2023-12-20 07:34:49 | 山登り
2日目の朝。この日は前の日と打って変わり快晴だ。だが、気温は低く寒い。


8:30。宿を出発する。


宿から歩いて3分ほどのところにある箱根登山鉄道の大平台駅に行く。


箱根登山鉄道は、日本で最も急な勾配がある鉄道だ。そのため、箱根湯本から終点の強羅まで乗ると、計3回途中で列車が後ろ向きに動き出す。スイッチバックと呼ばれる運転形態で、高低差のある地形を上るための工夫である。大平台駅は、その中でも唯一駅舎の中でスイッチバックが行われる。その際には、運転手と車掌がホームを移動して前後に交代する。我々が最後尾の車両に乗ったかと思ったら、動き出すと先頭車両になっていた。


終点の強羅駅に到着し、コンビニで食料を調達してから、明星ヶ岳の登山口を目指して歩き出す。


急勾配の道を進んでいく。


強羅駅から30分ほどで登山口に到着する。


明星ヶ岳への登山道は、結構キツイ登りが続く。


途中、木々の間から真っ白に雪をかぶった富士山がしっかり見えた。


開けた場所に出ると、箱根大文字焼の看板がある。この下の山腹に「大」の文字が描かれ、8月のお盆の時期に、箱根全山の有縁無縁の精霊の冥福を祈って、うら盆の送り火として火文字が描かれるという。


そして、なんと言っても富士山の展望が素晴らしい。




箱根山や強羅の町中もよく見える。


明神ヶ岳からの縦走路への分岐に入り、やっと箱根ガイリーンのコースに入る。


5分ほどで明星ヶ岳山頂924mに到着する。箱根の山では1,000mに満たない低い山であるが、小田原方面からは高く見え、宵の明星が当山の上に輝くことからこの名がついた。


明星ヶ岳からは険しい道は無く、笹原の中の気持ち良い登山道が続く。


笹原を抜けると、木々の間から小田原市内や相模湾が見える。


一旦車道に出る。しばらく進むと塔ノ峰の登山道に入る。


塔ノ峰山頂566mに到着。ここでランチ休憩だ。


塔ノ峰からは急勾配の道を一気に下る。30分ほどで阿弥陀寺に到着する。阿弥陀寺は、皇女和宮さまの御位牌を祀る徳川家ゆかりの地だ。


また、「箱根の椿寺」として2023年3月の法要であらためて宣言し、椿の苗木を植栽しているという。


阿弥陀寺から更に1時間ほどで箱根湯本駅に到着するが、駅のすぐ上にある日帰り温泉「かっぱ天国」に寄っていく。


源泉掛け流しのヌルヌルとした泉質で、岩の間にかっぱが鎮座する屋根付きの露天風呂だ。駅にも近く、登山後の温泉には最高によかった。


その後、箱根湯本駅から小田原に向かい、新幹線で帰路についた。

参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ

2023第4回箱根ガイリーン:1日目

2023-12-19 10:50:13 | 山登り
箱根の外輪山を一周する箱根ガイリーンを歩きだして今回が4回目となる。今回で全コース完歩の予定で御殿場駅に着いた。ところが、東海道線で来る仲間が、沿線の火災事故で列車が止まっていて予定の時間に着かないという。また、バスで御殿場に来る仲間も、下車するバス停を間違えたとかで遅れるという。そして、同行したメンバーにも体調がいまいちという話もあり、1日目のコースを短縮することにした。幸い、1時間遅れでメンバー9人が揃い、御殿場駅から乙女峠行のバスに乗る。

10:05。乙女峠のバス停に着き、登山口に向かう。この時間からでは、長時間の山行では、下山時には真っ暗になってしまうので、金時山のみ登ることにする。


5分ほどで金時山の登山口に入る。


朝方は雨が降っていたが、ほとんど上がり曇り空となり、雨具は着ずに済みそうだ。


30分ほどで乙女峠に到着する。乙女峠からは、晴れていれば富士山がくっきり見えるのだが、あいにく雲の中だ。


乙女峠には、こんな悲しい伝説が伝わっている。
昔、箱根の山奥に貧しい農家があった。父と乙女(娘のとめ)の二人暮らし。父親は年老いて病気がちの日々でした。とめは村一番の器量良しの働きもの。その上心優しく誰からも愛されていた。そのとめは父親の病気を治そうと夜になるとそっと家を出て峠の先にある地蔵堂に日参し、吹雪が止んだばかりの寒い夜にも出掛けていた。丁度100日の満願の日に父親の病気は治ったが、とめは雪に埋もれて死んでしまったという。
そんなとめの霊を哀れみ「乙女峠」と呼んだと言われている。


乙女峠から10分ほどで長尾山に到着。


長尾山からは、険しい岩場の道が続く。


金時山山頂の茶屋が見えてきた。あと少しだ。


金時山1212mの山頂に到着。富士山は、全く見えず風が強く寒くてたまらない。


坂田金時に因んだ鉞の標柱もたっている。


寒いので茶屋の中に入り、暖かい飲み物を頼み一息つく。その後、風が吹きあれる外に出て明神ヶ岳方面に向かう。山頂を下っていくと、風が遮られて、それほど寒くない。登山道からは、噴煙が上がる大涌谷や芦ノ湖など展望が広がってきていた。


そして、前方には明神ヶ岳に続く笹原のなかにくっきりと登山道が見える。


矢倉沢峠手前の分岐から、うぐいす茶屋を経て仙石原方面に下山する。


登山道が終わると車道を歩く。


国道に着くとバス停があるが、時間的には13:30とまだ早い。宿までは8.5キロほどあるが、歩き足らないので国道を歩いていこうという事になり、国道をテクテクと歩く。


15:30頃、大平台にある宿に無事到着する。ゆっくり熱い温泉に入ることが出来る。


当初の予定では、金時山、明神ヶ岳、明星ヶ岳を縦走して強羅に下山する予定だったが、スタートが遅れたので下山時は真っ暗になっていたに違いない。今回、ショートカットした分は、今後の宿題となった。

参考1.1日目の高低図&コースタイム(アプリを止めるのを忘れたのでゴール時間は1時間ほど早い)


参考2.1日目のコースマップ


「2023第4回箱根ガイリーン:2日目」に続く。


2023青島太平洋マラソンツアー:3日目

2023-12-15 09:55:07 | 観光
3日目は、前日暖かすぎたせいか、朝からずっと雨。それでも、どこか観光には行きたいので、車を走らせ、日南海岸の小高い丘の上に位置する「サンメッセ日南」に向かう。ここには世界七不思議のひとつに上げられているモアイ像がある。モアイのみの高さ4.5mにも及ぶ完全復刻されたイースター島のモアイ像7体が並ぶ景観は、見事だ。ただ、雨でバックが青い空ではないのが残念だ。


イースター島の正式な許可を得て完全複製したモアイ像7体は、それぞれ以下のような意味があるらしい。特に、右から2番目のモアイ像を触ると金運、左から3番目は恋愛運が上昇すると言われているそうだ。


一人ずつモアイ像の間に入って記念撮影。


モアイ像前の広場。雨の日にもかかわらず、続々と観光客が入ってくる。


丘の上の方を見ると。カラフルな人型の像が見える。


とりあえず、丘の上に登っていき、下を振り返ると7体のモアイ像と海が見える。海の色もくすんで見えるのが本当に残念だ。


丘の上にもモアイ像が2体。


その横には、7色に色分けされた人の像。


この像と一緒に撮る記念写真は、シュールな光景だ。


海を見つめて並ぶ7色の等身大の人物像は、成安造形大学(滋賀県)の今井祝雄名誉教授の作品で、その一部が寄贈されたものだという。


『ヴォワイアン』は『見る人』の意味で、モアイ像と海を見つめているのだ。


『ヴォワイアン』から少し下に下ると、5頭のチョウを描いた巨大地上絵が見えてきた。今にも太平洋に向かって羽ばたきそうだ。


サンメッセ日南を出て、鵜戸神宮に向かう。


日南海岸国定公園の景色の美しい海岸線沿いにある鵜戸神宮。昔から、「鵜戸さん」と呼ばれ、夫婦円満、安産祈願の御利益があると親しまれているそうだ。


朱塗りの手摺を下ると、海に突き出た場所に社殿が見えてきた。


海に突き出た岩壁は、不思議な形を作り出し、日向神話を彷彿とさせる景観だ。


神秘的な洞窟の中に、あざやかな朱塗りの本殿が鎮座している。


本殿の周りの洞窟を一周することが出来、見どころがいくつもある。


本殿前の岩場には亀石があり、男性は左手、女性は右手で運玉を投げ枡形のくぼみに入れば願いが叶うといわれている。


Gさんと私が運玉に挑戦し、5玉のうちの一つを見事くぼみに入れることが出来た。きっと何かいいことがあるに違いない。


鵜戸神宮の少し先にある海岸には、鵜戸千畳敷奇岩という場所がある。約700万年前位に海中で出来た水成岩(固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層)が隆起し、長い間に波に洗われ、固い砂岩層だけが板のように積み重なって見えるようになった地形だ。


天気が悪いので、他に行くとこもないので、最後に寄ったのは、「富土(ふと)のトトロ」。ここは、個人のお宅の敷地内にあり、「となりのトトロ」の世界を再現した場所だ。トトロ好きなお母さんのために娘さんが作ったというが、素晴らしい出来だ。バス停に並んでネコバスを待っているトトロたちが見事に再現されている。


個人のお宅の敷地内なので、急いで記念写真を撮る(マナーを守って、撮影のために入ることはOKのようだ)。Google Mapにも「富土のトトロ」として掲載されている。


ガレージのシャッターにも、バス停で待っていたサツキと妹のメイとトトロのもとへやってきた猫バスが描かれている。この写真を誰もが撮れるよう、あえて車を止めてないようだ。


こうして、宮崎と日南の観光を含めて青島太平洋マラソンツアーが終わった。早めに宮崎空港に着いたが、ゆっくりして帰路についた。

2023青島太平洋マラソンツアー:2日目マラソン本番

2023-12-14 21:36:14 | マラソン
マラソン当日の朝、ホテルの朝食は6時からとなり、7時にホテルを出る。泊まったホテルは、スタート会場に近く歩いて20分くらいと言うことで、ホテルの裏から会場に向かう。


この時期、日の出の時刻は7時くらいなので、青島方面の空が明るくなってきていた。


青島から宮崎県総合運動公園内に続く日向灘の海岸線につくられた遊歩道「トロピカルロード」は、青島太平洋マラソンの終盤のコースと重なる。トロピカルブリッジを渡れば、宮崎県総合運動公園に入る。


手荷物を預け、スタートを待つブロックで待機する。申告ゴールタイムが遅い方だから、最後尾のブロックだが、このブロックの先頭は、はるか先だ。その後も同じブロックのランナーが集まり続け、グランドをほぼ一周するくらい集まっていた。


9時のスタートの号砲が聞こえても、我々のブロックはなかなか動かない、5分くらい経つと徐々に動き始め、スタートライン通過前から走り出していた。


ここで、マラソンコースを紹介しておこう。宮崎県総合運動公園スタート~宮崎市内中心部~宮崎神宮(同コース)~トロピカルロード~宮崎県総合運動公園フィニッシュとなる、ほとんどフラットな走りやすいコースだ。


スタートラインを通過するまで10分ほどかかり、ここから正式に自分のタイムを測定する。参加ランナーは1万人を超えているというから、このくらいのタイムロスは仕方ない。制限時間も6時間20分というから、最後尾のブロックのタイムロスも考慮されているのだろう。


大会の役員の方たちが声援を送っている。


サンマリンスタジアム宮崎の前を通過して、宮崎県総合運動公園の外に出て行く。


信号を過ぎると、国道に入る。


国道沿いには、宮崎県の木であるフェニックスが立ち並んでいる。まさに南国の風景だ。


5キロほど走った頃、後方から走ってきたゲストランナーの谷川真理さんに軽く追い抜かれる。


10キロを過ぎた頃、反対車線から白バイが来るなと思ったら、先頭ランナーが走ってきた。何というスピードだろう。


宮崎市内の中心部に入ってきた。しばらく前までは、田園地帯だったが、いよいよ都会らしい場所となり風景が一変する。


宮崎の母なる川、大淀川を渡る。


途中から宮崎県庁前のクス並木通りを往復する。このマラソンでは、最も多くのランナーとすれ違える場所だ。4つのラインに別れ、早いランナーから遅いランナーが何度もすれ違う。


再び、国道に入り、宮崎神宮の一の鳥居を通過する。


宮崎神宮前で折り返し、元来た道に戻る。


再び宮崎県庁前を通過する。


32キロで宮崎県総合運動公園に入るが、ゴールではない。あと10キロを走って宮崎県総合運動公園に戻ってこなければいけないという精神的には辛いコース設定だ。青島神宮の入り口まで来て37キロ。ここのエイドのマンゴーゼリーを食べて、最後の踏ん張りだ。


風光明媚な日向灘の海岸線につくられた遊歩道「トロピカルロード」を走る。


トロピカルブリッジを渡ればゴールまではあと2キロ。


ゴールのフィニッシュゲートが見えてきた。


制限時間内に無事ゴール。最高気温25℃という異常な暑さの中、何とかゴールできてホントによかった。


他のメンバーは、すでにゴールしたとの連絡があり、ホテルまで歩いて戻る。2キロ近く歩き、いいクーリングダウンになった。2週間前は、極寒のつくばマラソンを走ったばかりだが、宮崎では思いのほかの高温の一日となり、ペースは大幅にダウンしたものの、ボランティアの高校生の応援は素晴らしく、晴天で南国の宮崎を満喫できた。

「2023青島太平洋マラソンツアー:3日目」に続く。

2023青島太平洋マラソンツアー:1日目

2023-12-13 22:01:12 | 観光
今年最後のフルマラソンは、宮崎県の青島太平洋マラソンにエントリーした。青島太平洋マラソンは、九州では人気の大会として有名で、エントリー開始になった日にすぐに申込み、参加を楽しみにしていた。

まずは、大会前日に宮崎入りして、コース沿いの観光地をめぐり雰囲気を味わう事にした。最初に向かったのは、宮崎神宮だ。灯籠が参道の両脇に立ち並び、厳かな雰囲気が漂っている。


二の鳥居前まできた。


二の鳥居の先にも灯籠が立ち並び、神門へと続いている。


神門の手前にある建物は、宮崎神宮徴古館だ。宮崎神宮の宝物や書籍等の展示のために建設された木造2階建の建物で、海鼠(なまこ)壁という外壁に特徴がある。


神門の前まで来た。


拝所でマラソンの完走を祈る。


宮崎神宮は、日本の初代天皇・神武天皇を祭神とし、神武天皇の孫にあたる健磐龍命(たけいわたつのみこと:阿蘇神社のご祭神)がその縁にちなんで創祀したと伝わる。神武天皇の両親である、父・鵜鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)母・玉依姫命(タマヨリヒメ)も一緒に祀られていることから、家内安全や夫婦和合、安産・子宝のご利益、また神武天皇が東征されたことにちなんで、必勝祈願や合格祈願に訪れる参拝者も多いという。


宮崎神宮を出ると、マラソンコースを車で走り、後半の山場となる青島に向かう。

青島駅前に車を駐め、青島神社への参道を歩いて行く。


宮崎の定番観光スポットである青島神社。この先に見える島が青島神社のある青島だ。


島にかかる弥生橋を渡って青島神社に向かう。


青島は、全島が熱帯・亜熱帯植物の群生地として、国の特別天然記念物に指定されている。島では200種類以上の植物が確認され、そのうち熱帯性及び亜熱帯性の植物が27種あり、北半球最北のヤシ科植物の群生地とも知られているそうだ。


そして、島の回りは「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇岩の景色が広がり隆起海床と奇形波蝕痕として、国の天然記念物に指定されている。


「鬼の洗濯板」をバックに記念撮影。


鳥居をくぐると青島神社の境内だ。


鳥居を過ぎると石造りの狛犬が現れる。


神門を抜けると本殿だ。


こちらが本殿。ここは有名な神話「海幸彦・山幸彦」の舞台であり、山幸彦と豊玉姫が結ばれた地でもあることから、縁結びにご利益があると言われている。


ハート形の絵馬やオブジェ、恋みくじなど、境内には恋愛成就にあやかれそうなアイテムが多数ある。絵馬で出来たトンネル「祈りの古道」。絵馬に書かれたいろんな願いを読むのが楽しい。


「祈りの古道」の先には、ビロウ樹に囲まれた森があり、元宮に続いている。


元宮の奥には、寄り添うようにそびえる木「夫婦ビロウ」があり、磐境に土器の皿を願い事を呟きながら投げ入れ、入ると願いが叶い、割れると開運厄除になるという「天の平瓮投げ(あめのひらかなげ)」をやり、多くの人が幸福を願っている。


その後、島の周りを歩き一周する。


島の周りは、「鬼の洗濯板」ばかりだ。


青島を一周して、青島ビーチパークに行くと、28歳で夭折した画家、青木繁の『わだつみのいろこの宮』のモニュメントが建っていた。山幸彦と豊玉姫の出逢いが描かれた作品だ。


そして、青島ビーチパークはマラソンの37キロ地点となる。ここから5キロ走るとゴールとなる訳だ。


「2023青島太平洋マラソンツアー:2日目マラソン本番」に続く。