とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017金沢マラソンツアー:2日目マラソン当日前半

2017-10-31 18:29:46 | マラソン
いよいよマラソン当日となった。ホテルから歩いてスタート会場に向かう。おりしも台風22号が日本に向かって接近している最中だったが、日本海側は厚い雲に覆われているものの、風は大したことなく小雨がパラパラする程度だ。それでも、雨が降るのは確実なので雨対策はしっかりして、荷物をトラックに預ける。


荷物を預けてしまうと居場所もないので、スタートブロックまで移動する。


スタートブロックでは、30分以上待たされたが、スタートの号砲が鳴るとゾロゾロと列が動き始めた。


左が石川四高記念館、右が石川近代文学館となっている煉瓦造りの建物の横を通過していく。明治時代に築造され、国の重要文化財となる建物だ。


スタートラインが、やっと見えてきた。号砲が鳴って既に9分近く過ぎていた。


ステージでは、旭化成陸上部監督の宗猛さんやアテネ五輪金メダリストの野口みずきさん、女優の田中美里さん等が声援を送ってくれている。


金沢城のいもり掘にある鯉喉櫓台の横を通り抜ける。


金箔を施した金沢らしい豪華な纏を持つのは、金沢市消防団の人たちだ。戦国時代は、侍大将の馬印として使われていたもので、こんなものまで持って声援を送られると、さすがに頑張らねばと思ってしまう。


金沢城が見えてきた。


お城の前には、艶やかな着物をまとった女性たちが応援してくれている。雨が降りそうな天気なのに、着物姿とは嬉しい応援だ。


昔はお堀だったという百間掘通りを進む。上に見える橋は、兼六園と金沢城石川門を結ぶ石川橋だ。


加賀藩主前田利家公をはじめとする前田一族の扮装をした武者姿の応援も楽しい。


完走祈願の幟や太鼓等もあり、スタート直後の応援が凄い。




市内の中心部となるビル街の中に入っていく。




犀川大橋を渡る。


山側の住宅地方向に向かっていく。


沿道の街路樹が、きれいに紅葉している。


10キロ地点手前が、金沢マラソンのコースでは最高点となる場所だ。標高67mなので、それほど大した上りではない。


後は緩やかに下り、ほとんどフラットなコースとなる。この辺りから、本格的に雨が降り始める。


崎浦桶波トンネルに入っていく。メガネトンネルみたいだなあと思っていたが、この上にもトンネルがあり、遠くから見ると三つ目トンネルに見えるらしく、極めて珍しい構造物だ。


13キロで最初の“食べまっしステーション”に到着する。金沢マラソンでは、5ヶ所に渡って金沢名物の食材を食べることができるのだ。


コップに一切れずつ入れられたカニカマ。


揚げ蒲鉾。ビールの摘みにもなりそうな味で美味しい。


雨が降っているのも関わらず、沿道の応援は途切れない。


ソーラン踊りの応援で、ますますパワーを貰ったような気分になる。


昔ながらの住宅が立ち並ぶ狭い道路内に入っていく。まさに、丸ごとというだけあって金沢市内の至る地域を巡るコースらしい。


再び、金沢城の前まで戻ってきた。


「2017金沢マラソンツアー:2日目マラソン当日後半」に続く。

2017金沢マラソンツアー:1日目マラソン受付

2017-10-30 23:20:43 | 観光
今年で第3回となる金沢マラソンだが、今回初めて抽選に当たり参加できることになった。同じ時期に、富山マラソンも行われ、こちらは一昨年参加していい大会だった印象が強かったのだが、金沢もまけずにいいと聞いていたので、一度は出てみたかったのだ。

朝早く家を出て、東海北陸道経由で金沢に向かった。お昼過ぎに金沢駅前に到着する。市営駐車場に車を置いて、駅前の選手受付会場まで歩いて向かう。まず目の前に飛び込んでくるのが、金沢駅のシンボルとも言っていい鼓門(つづみもん)だ。らせん状に組み上げられた柱と、ゆるくカーブを描く面格子の屋根が一際美しく、とても素晴らしい門だ。金沢の伝統芸能である能楽と加賀宝生の鼓をイメージしたものだという。


金沢マラソンのパンフレットに、門がランニングシューズを履いて走っている絵があり、いったい何を意味するのか気になっていたのだが、まさか金沢駅前のシンボルをデザインしていたとはビックリだ。


そして、鼓門をくぐると、幾何学模様のガラス天井である「もてなしドーム」に続いている。この名前は、雨や雪の多い金沢で「駅を降りた人に傘を差し出す、もてなしの心」をコンセプトにした為に付けられたそうだ。バス停やタクシー乗り場に行くまで、雨に濡れずに行くことが出来るのはありがたい。


マラソンの受付は、駅前の石川県立音楽堂交流ホールで行われる。まず、入り口で身分証明書の提示を求められる。


自分の番号のある場所まで行って、ナンバーカードと荷物袋を受け取る。


その後、流れに沿って参加記念Tシャツを受け取り、もてなしメッセ会場に入っていく。会場入り口には、大きなボードがあり、今回のランナー全員の名前が掲載されていた。自分の名前も見つけることが出来、感激する。


メッセ会場では、スポンサーのブース等をいろいろ見て回る。NHKBS1のブースでは、「ラン×スマ」の案内があり、12月9日に金沢マラソンの放送があるらしい。


受付会場を後にして外に出る。金沢駅前の噴水の中には、水で盛り上がった文字が浮かんでいる。良く見ると「ようこそ金沢へ」と読める。


そして、その後「1:43」という数字が沸き上がってきた。これは、この時の時間を表している。刻々と数字が変わり時間を示していくのが凄い。


駅から駐車場に戻る途中で、賑やかな行列を見かける。何だろうと思って良く見ると、みんなハロウィンの仮装をしている人たちだった。ここ数年前から、10月末になるとハロウィンの仮装をした人たちを大勢見かけるようになったが、金沢でも、市を挙げて大掛かりなパレードを開催していたのだ。






その後、ホテルに向かうにはまだ時間があったので、金沢21世紀美術館に寄っていく。この美術館は、現代アートだけを展示した特別な美術館だ。金沢では、お勧めスポットの一つだというのでまず寄ってみる事にしたのだ。


美術館内部にあるエレベーター。天井を含む5面がガラス張りとなっていて、乗ってみると不思議な感覚になる。館内の開かれた広い空間がぐるりと見渡せて、このエレベーターもアートのひとつだというのがわかる。エレベーターは、油圧で上下する。


金沢21世紀美術館の中で最も人気なのが『スイミング・プール』。遠くから見ると、単なるプールにしか見えないのだが、近くまで行って、プールの底を見るとビックリ。プールの底に人がいるのが見える。何ともシュールな光景だ。


そして、プールの底の方に行ってみると、今度は、水面の上から下を覗き込んでいる人が見えるのだ。つまり、透明なガラスかアクリル板みたいな物の上に水が溜まっているのである。判ってみればどうってことないのだが、こんな事を考える人の発想には感心する。


こちらは、ヨーガン・レールの「文明の終わり」という展示だ。一見、美しい造形に目を見晴らさせられるが、その材料は、海岸に打ち寄せられた廃品のプラスチックである。自然に還ることのないプラスチックが、美しい照明を与えられて輝き出しているのは素晴らしい。




建築家、三分一博志による「風、水、太陽の社」の中に進み、内部にある階段の前で立ち止まると、太陽がつくる風の動きによって紙紐が揺れる様子が見える。


色の三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)の色ガラスの壁が、一点を中心に渦巻き状のパビリオンを形成している作品。見る場所や見る人の動きによって新しい光景を生み出すというもの。


その他にも、いろんな作品があったが、基本的には撮影禁止のものが多くあまり紹介はできない。ただ、現代アートというだけに面白い発想だなあと思う作品は、いくつかあったが、その芸術的価値については、今一つピンとこないものも多かった。自分にとっては、ルーブル美術館やボストン美術館などで展示されているような作品のほうが、芸術的価値を大いに感じさせてくれるのは間違いない。

美術館を出て、この日の宿となるホテルに向かう。スタート会場となる「いしかわ四高記念公園」に近く、兼六園にも歩いていける場所にあるホテルだ。この日の夕食は、コンビニで調達した食料で済ませ、翌日のマラソンに備えて早めに就寝した。

「2017金沢マラソンツアー:2日目マラソン当日前半」に続く。

2017伊南川100キロウルトラ遠足:大会当日

2017-10-24 22:52:48 | マラソン
大会当日の朝、宿を4:10頃出発して大会会場に向かう。天気予報では、当日の天気は曇りとどうやら雨は降らないようだ。荷物などを預け、スタートゲート近くに向かう。会場周辺は、白い霧に包まれている。


この大会は、スタート時間が年によって多少前後するらしい。公式には5時スタートとなっていたが、カウントダウンが急に始まり、3分前の4:57がスタートになった。トイレなどに寄っていた人は、ランナーがいなくなったので慌てて走ってきたという。


1時間もすると明るくなり、伊南川沿いの道を進んでいく。


伊南川は尾瀬を源流とする。美しい水の流れと両岸の紅葉が素晴らしい。


7:05。17キロ地点を通過する。我々が泊まった“花木の宿”の前だ。


絹糸を垂らしたような滝と紅葉が見事だ。


山の斜面も、赤や黄色、緑の錦模様に色づいている。


伊南川の急流によって長い歳月をかけて形づくられた怪岩が天を突くようにそそり立つ屏風岩。


7:46。檜枝岐村に入る。檜枝岐村は、村の面積のうち約98%を林野が占めていて、福島県内で人口が最も少く、日本一人口密度の低い市町村である。そして、日本有数の豪雪地帯でもあり、冬は雪に閉ざされてしまう。5年前、会津駒ケ岳に登った際、檜枝岐村に泊まったことがあり、村の名前を見て懐かしかった。


山間高冷地で農作物の収穫に恵まれず、凶作の年などに間引きされた赤ん坊たちと母の嘆きを慰めるために建立された六地蔵。これも見覚えのある風景だった。


国の重要有形民俗文化財に指定されている檜枝岐歌舞伎が行われる舞台がこの奥にある。時間に余裕があれば、見に行きたかった場所だ。


赤く色付いた並木の横を進んでいく。


いよいよ尾瀬国立公園に入っていく。看板が水芭蕉をあしらっているのが良く分かる。


30キロのエイドを過ぎると、沼山峠への登山道に入っていく。ここからは、国立公園内という事で、走ってはいけないことになっている。距離にして6.4キロ、標高差600mの長い登山道だ。




登山道では、沢に架かった木橋を何度も渡る。


沢の流れが美しい。奥入瀬渓流のような雰囲気だ。


落ち葉で埋め尽くされた登山道。


この辺りは、黄色のグラデーション。曇りながら、緑から黄色に微妙に変化している様が素晴らしい。欲を言えば、光がもっと射していれば最高だったのだが…。




橋から足を踏み外さないよう慎重に渡る。長い山道の登りで、足もふらつき気味になる。


山道はさらに続く。


10:03。やっと35キロ地点を通過する。5キロ近くも山道を登り続けてきたので、いい加減休みたくなってきていた。


10:30。36.5キロの沼山峠に到着する。最初のヤマ場はここでやっと終わりである。エイドでおにぎりなどを食べて一休みする。そして、次のエイドまでの10キロの区間は、人家も自販機も何もない。ペットボトル1本を受け取って、ひたすら下って行くのだ。ちょうど、伊南川ウルトラ遠足を何度も走っているAさんと出会い、以後一緒に走って行く。

沼山峠から御池まで下って行くコースは、伊南川ウルトラ遠足のなかでは、一番のハイライトコースだ。黄色のグラデーションに染まった山並みは圧巻である。


12:26。“橅坂の清水”を通過する。流れ落ちてくる冷たくて美味しい清水を掬い取り、ペットボトルにつぎ足す。


12:50。53キロのエイドに到着する。30キロのエイドでもあり、沼山峠からぐるっと回って戻ってきたのである。ちょうどここで、一緒に参加した仲間たちと偶然合流することが出来た。


以後、Aさんを含めて5人で一緒に走る。


62キロから70キロまでは、嫌らしいくらいの長~い上り坂である。前半の山登りで疲れてしまっていたので、2度目となると全く走れない。我々以外にも数人の女性ランナーが同じくらいのペースとなり、いつの間にか8人ほどの集団になっていた。

80キロを越えたあたりから、陽が沈み、真っ暗い道をヘッドランプの灯りだけを頼りに走って行く。

95キロまで来ると、すぐ横にゴール地点となる南会津町伊南総合支所の灯りが見えるのだが、コースは更に北に進む。どんどんゴールから離れていくのが恨めしいくらいだ。

町の外れまで来ると、もう灯りは何もない。残り2キロになったところで、最後のお楽しみというのか、ちょっとした山道に入っていく。ライトがなければ、前にも後にも進めないような道だ。

残り200メートルくらいのあたりでやっとゴール会場の灯りが見えてきた。

20:22。前後して一緒に走っていたN山さんと一緒にゴール。走行時間は、15時間22分と今までの100キロのワーストタイムだったが、1ヶ月半前に腰を痛めていたこともあり、完走できただけで充分満足だった。大会関係者の話によると、1/3のランナーはリタイアしていたらしく、やはりキツイコースだったのは間違いない。


翌日は、台風が接近していたこともあり、何処にも寄らずまっすぐ帰路につく。道路渋滞はなく、午後3時には家に着いていた。その後、東名高速道路が高波で通行止めになったニュースも知り、間一髪であったようだ。

2017伊南川100キロウルトラ遠足:前日

2017-10-23 21:50:02 | マラソン
今年後半の100キロは、福島県の伊南川100キロウルトラ遠足に参加することになった。このところ、天気が不安定だったので、行って帰ってくるまでずっと雨ではないだろうかと不安な気分で福島まで向かった。

当初は、新幹線、バスなどを乗り継いで大会会場まで行くつもりでいたが、一緒に行く仲間が自分を入れて4名となったので、交通費が安上がりになるマイカーで行くことにした。自宅から伊南川までは500キロ近くもあり、運転がキツイかなという思いもあったが、交代で運転していったので、それほど大変ではなかった。天気は小雨程度で大したことなく、長時間渋滞する事もほとんどなく、午前7時に家を出ると、ほぼ順調に午後3時には大会会場に着いた。

大会会場となる南会津町伊南総合支所に到着すると、スタート&ゴールのゲートが出来上がっていた。


受付を済ませ、模擬店に並んだ地元名産品やスポーツ用品を覗いていく。




完走できなかった場合の保険として、ゴールゲート前で、みんなで写真を撮っておく。制限時間は16時間という事で、他の大会に比べると余裕がありそうだが、みんな練習不足や、腰痛などの不安要素を抱えての参加なので、精神的、肉体的に余裕はあまりないのだ。


会場を出て、この日の宿となる小豆温泉“花木の宿”に向かう。会場からは17キロほど離れていて、やや遠いが、この辺りでは一番いい宿らしい。温泉に入ってから、生ビールと美味しい料理で翌日の大会の健闘を互いに祈る。


「2017伊南川100キロウルトラ遠足:大会当日」に続く。

2017東北みやぎ復興マラソンツアー:3日目蔵王登山(刈田岳~いろは沼~蔵王大露天風呂)

2017-10-06 18:09:30 | 山登り
刈田岳から熊野岳までは同じルートをたどり戻っていく。熊野岳山頂からは、ワサ小屋跡辺りまで最短で行ける近道ルートに向かう。岩に大きな丸印が付いているので迷う事はない。


下から上を眺めてみると、水色Tシャツの我々のグループが良く目立つ。




12:25。近道ルートの分岐に到着する。


ワサ小屋跡からは、いろは沼方面の分岐に入る。登りはほとんどなく、緩やかに下る散策ルートだ。


横を眺めてみれば、さっきまでいた熊野岳の山頂が、あんなにも遠くなっていた。


いろは沼へのルートは、最初に見えた蔵王沢の紅葉の中に入って行くので、ますますもって気持ちがいい。


景色がいいので、ところどころで立ち止まってしまうくらいだ。


紅葉の中に飛び込んでいくような感じで下って行く。


登山道のすぐ横でも、赤や黄色、オレンジに色づいた落葉樹が目立ってきた。




13:20。いろは沼に到着する。


いろは沼からも熊野岳の頭がのぞいている。


沼の中にある木道をぐるっと回って行く。


出口側に“いろは沼”の看板があった。


5分ほど進むと、なんと蔵王にも“羽衣の松”があった。羽衣の松というと静岡県清水の三保の松原が有名だが、羽衣伝説は日本中にあるんだなあ。


いろんな松がある観松平の出口。この先には、スキー場のユートピアリフトがあるが、営業してないので、そのままゲレンデを歩いて下り、ロープウェイの樹氷高原駅まで向かう。


13:45のロープウェイに乗って駐車場に戻った。その後、近くにある蔵王温泉大露天風呂に向かう。駐車場の横に、大露天風呂の門があり、そこから坂を下って露天風呂に行く。


入り口に入ると、すぐに硫黄のにおいがしてくる。谷川の両側には木が生い茂りいい雰囲気である。


露天風呂は4段あって、上流2段が女性用、下流2段が男性用である。中央に脱衣場と休憩用の小屋がある。露天風呂はかなり大きく、上段はやや熱め、下段はややぬるめになっているという事だったが、帰りの新幹線の時間が迫っていることもあり、ただ浴びる程度で慌てて出る。また来ることがあれば、じっくり浸かっていたい露天風呂だった。

蔵王温泉から山形駅までは、30分ほどで到着する。レンタカーを返し、お土産屋に寄る時間もあり、帰りの新幹線には無事乗ることが出来た。2泊3日のマラソン&登山ツアーを予定通り終わることが出来てホッとする。多少のトラブルはあったものの、みんな満足してもらう事が出来たのではないかと思っている。

参考.今回の蔵王登山コースマップ

2017東北みやぎ復興マラソンツアー:3日目蔵王登山(蔵王温泉~熊野岳~刈田岳)

2017-10-05 18:40:49 | 山登り
蔵王温泉の宿は、「 堺屋森のホテル ヴァルトベルク」である。名前の由来は、ドイツ語で森(ヴァルト)と山(ベルク)の意味からつけられたそうだ。その名の通り、蔵王連峰の山懐に抱かれるように立つホテルで、源泉かけ流しの温泉が良かった。


全員、東北みやぎ復興マラソンのTシャツに揃えて登山することにした。ホテルの玄関前では、山形花笠まつりの花笠を手に記念写真を撮る。


8:30。蔵王山麓駅からロープウェイに乗る。


7分ほどで樹氷高原駅に到着し、もう一つのロープウェイに乗り換える。


樹氷高原駅からラブゴンドラに乗り換え、地蔵山頂駅まで行くと“恋人の聖地”がある。


地蔵山頂駅の屋上テラスには、“恋人の聖地”という事で、鍵がいろんなとこに掛けられていた。色づき始めた山の紅葉をバックに記念写真。


地蔵山頂駅の近くには、大きなお地蔵様が。


蔵王地蔵尊は、安永4年(1775)、諸願成就・災難よけとして宝沢の庄屋によって、37年もの長い歳月をかけ建立されたという。高さ2.34m、肩幅1.2m、膝幅1.8m、台座の高さ0.34mの坐像で、安山岩でできた立派な地蔵さまである。


蔵王地蔵尊の前で、安全登山を祈願して記念写真。


地蔵岳へ向かう登山道にも、赤く色づいた樹木が目立ってきた。


ロープウェイ駅の周りも、緑の中に赤やオレンジが目立ってきている。


9:33。地蔵山1736mにまず登頂。


地蔵山から少し下って、熊野岳を目指して進む。




鞍部からは、蔵王沢の斜面が良く見える。この日は、このあたりが一番の紅葉だ。




9:50。ワサ小屋跡に到着する。ヤマンバさまの像が不気味だ。


ヤマンバさまの像は数年前に、新しく建てられたらしい。ヤマンバさまについては、こんな説明看板が立っている。
「蔵王の主峰、熊野岳の山頂に『熊野神社(現在の蔵王山神社)』があります。その山頂に至る登山道、神社への参拝道で最後の上り口にあたるこの場所は、「ワサ小屋跡」と呼ばれ、おワサさんという老婆がここにあった山小屋の番をしており、参拝者の面倒をみていたといわれています。
この土地は蔵王山神社地とともに山形市下宝沢の神保神官が司る敷地で、ひと頃は参拝者に対してここで水を提供していたといいます。
その昔、三途の川のほとりで衣をはぐという婆という伝説があり、そこから先は「女人禁制」であったという言い伝えがあります。立ち膝にギョロ眼、大きく開いた口の端から牙をむき出して、入山するものをとがめているようです。
この姥神、通称ヤマンバ様の石像がここにいつの頃から居るのか、いつ首が無くなったか、つい最近まで誰にも知られずに、積まれた石の下に埋もれていました。
祓川登山道の分岐点を標す「首なし姥神さま」に、あらためて頭・顔部を再生しようという機運が上がり、このたび晴れて開眼と相成りました。」


ワサ小屋跡から整備された石積の登山道を進んでいく。


10:23。蔵王の最高峰である熊野岳1840mに到着する。2015年に登って以来、2回目の山頂だ。


熊野岳から馬の背経由で刈田岳方面に向かう。馬の背からは、蔵王に来たら外すことができない“お釜”がある。この日も、好天に恵まれお釜周辺の景色はバッチリだ。お釜とは、火山噴火によってできた火口湖のことで、外輪山に囲まれた姿が「お釜」に似ていることからそう呼ばれている。湖水は美しいエメラルドグリーン色で、太陽光線の当たり方によって色が変わって見えることから五色沼とも呼ばれている。


11:30。刈田岳1758mに到着。ここからもお釜や熊野岳の景色が素晴らしい。これで、蔵王連峰の三座を登頂できた。


刈田岳の標識の近くには、刈田嶺神社奥宮と御朱印販売所がある。


刈田岳からは、元来た道を戻り、いろは沼経由で下山の予定だ。帰りの新幹線に間に合うよう、大急ぎで下山する。

「2017東北みやぎ復興マラソンツアー:3日目蔵王登山(刈田岳~いろは沼~蔵王大露天風呂)」に続く。

2017東北みやぎ復興マラソンツアー:2日目東北みやぎ復興マラソン

2017-10-04 23:39:20 | マラソン
2日目の朝、ホテルでの朝食を済ませ、7時過ぎにホテルを出てマラソン参加者用の駐車場に向かう。30分ほどで岩沼市民会館の駐車場に着くが、マラソンスタート会場にはさらにシャトルバスに乗り換えていかなければならない。シャトルバス乗り場には、既に大勢のランナーが行列を作っており、15分ほど列に付く。そして、シャトルバスにはさらに20分ほど乗ってから岩沼海浜公園に到着する。

シャトルバスを降りてからも、手荷物受取や記念品受け取り場所まで行くのもさらに10分以上歩かなければならない。会場が広すぎて、どこに何があるかも良く分からず、目的の場所を探すのに大分手間取ってしまった。


スタートは、9時35分の第3ウェーブスタートなので、何とか間に合う時間だったが、トイレに行ったり復興マルシェ会場を回っていると、あっという間に時間が無くなってしまった。一緒に行った仲間たちとも、いつの間にかバラバラとなり、慌ててスタートブロックに走って向かった。


第3ウェーブスタートのブロックに何とか入ったものの、スタート時間までには5分くらいしかなかった。


スタート地点では、正装したブラスバンドの演奏があり、何だか誇らしい気分にさせられた。


9時35分。いよいよフルマラソンのスタートだ。スタートゲートを通過したのは1分遅れだけだったので、ウェーブスタートが功を奏しロスタイムが大きくならずに済んだ。 大会アンバサダーのサザエさんと千葉真子さんの応援を受けて走り出す。


沿道には、ほとんど住宅が見られないものの、地域の住民が多数駆け付け、ありがとうやガンバってという声に励まされる。


コース周辺は、見渡す限り稲穂の実る田圃とかさ上げ堤防だけしかない。まさに津波の被害に遭った中心部である。


道路だけが整備され、インフラ面では復興しつつある大地を大勢のランナーが駆け抜けて行く。この道路は、まだ一般供用されておらず、今大会で初めてランナーが走らせてもらえるという名誉ある扱いだ。


阿武隈川に架かる亘理大橋を渡る。


橋の上からは、亘理町役場荒浜支所から折り返してくるランナーも見られ、しばらくは早いランナーとすれ違いができる。


この先のエイドでは、醤油や味醂など一緒に鮭を煮込んだ煮汁で炊き込んだご飯の上に、鮭の身とイクラ(はらこ)をのせた“はらこ飯”が出た。美味しかったが、欲を言えば後半のガス欠になりそうな距離で出るともっと良かったかもしれない。


大きなトマトも丸ごと出ていたが、走りながら食べるには、大きすぎるので、その先にあったミニトマトが食べやすくて美味しかった。


15キロを過ぎると、海岸沿いの道路を走る。しかし、高い防潮堤で海が見えない。一ヶ所だけ防潮堤に登れる場所があり、多くのランナーが海を見ようと防潮堤の上に登ってきた。


防潮堤から海を眺める。ここから津波が押し寄せてきたかと思うと、怖いような何とも言えない気分になる。


防潮堤の上では、マリオに扮した女性のグループが記念写真を撮っていた。この後も、このメンバーは何度も見かけ、大会では大いに目立っていた。


32キロの名取市閖上地区に来た。この辺りは、かつて活気に満ちた漁港であったが大津波でほとんど更地と化してしまい壊滅した地域だという。ただ一つだけ残っている建物があるのが、かえって物悲しい。


残り10キロを切ったが、ガス欠気味であること、気温が高いことと共に、練習不足がものをいい大分ペースが遅くなっていた。周りのランナーもほとんど歩いている。


あと1キロ地点にやっと到着する。5キロくらい手前から、ガス欠を少し解消できたので、ペースが上げることが出来、頑張って走れた。後半の沿道の応援が、今までのどの大会よりも特に元気をもらったような気もする。


そして、無事ゴール。タイムは5時間45分と、今までのフルマラソンのワースト記録だった。2週間前、腰を痛めてやっと治ってきたばかりなので、完走できただけで満足だ。そして、この大会の趣旨が、一人でも多くの方が走り、被災地の今を感じてほしいという事であり、その趣旨には十分報いることが出来たのではないかと思った。


さて、事前に約束した仲間との集合時間には、やはり後半のペースが遅かったので多少遅れてしまった。それでも、集まっていたのは半分にも満たない。まだゴールしてない人もいたが、待ち合わせ場所がわからなかったという人もいて、全員集まったのは約束した時間より1時間以上も過ぎていた。

その後、駐車場に戻るシャトルバス乗り場に向かうものの、これが凄い行列となり、バスに乗れたのは1時間以上も後だった。天気が良い日だったから、まだ良かったが、雨が降ったり風が強かったら大変な事になっていただろう。疲れて待ち時間が長くなっても、列を乱す人はおらずランナーたちは行儀がいい。それだけは感心するが、やはり、第1回の大会は、参加人数が多くなるほどいろいろ運営が難しい。今後は、シャトルバスの運行や会場の配置など、さらなる改善が必要と言えるだろう。




駐車場に着くと、もう既に辺りは真っ暗だ。この後、蔵王温泉のホテルに向かう予定だったのでかなり焦った。それでも、19時15分くらいにはホテルに到着することが出来た。夕食で飲んだ生ビールが美味しく、一気に2杯も飲んでしまった。その後、温泉に入ると一気に眠くなってしまった。翌日は、蔵王山登山の予定だが、はたして無事に行けるだろうか?

「2017東北みやぎ復興マラソンツアー:3日目蔵王登山(蔵王温泉~熊野岳~刈田岳)」に続く。

2017東北みやぎ復興マラソンツアー:1日目仙台城観光

2017-10-03 22:37:21 | 観光
先週末は、宮城県で初めて開催された「東北みやぎ復興マラソン」に参加するために2泊3日のツアーに出かけてきた。このマラソン大会は、東日本大震災の津波で大きな被害に遭った宮城県の名取市、岩沼市、亘理町の復興途上の沿岸部を駆け抜け、震災への思いを新たにしようという目的で開催することになった大会である。

今回は、11名のラン友が集まり、全員フルマラソンを走ることになった。前日、仙台入りした人もいれば、お昼前に出発した人もいて、仙台駅にメンバー全員が揃ったのは午後3時過ぎだった。仙台市内を観光するには時間もあまりないので、伊達政宗が築城した仙台城(別名:青葉城)を見学することにした。

仙台城は、市内を一望できる青葉山の一角にあるが、現在はその姿を残してはおらず、青々と茂る樹木や大きな石垣などに城の面影が残っているだけである。やはり、ここに来たら伊達政宗の騎馬像をまず見ておきたい。


平成29年は伊達政宗公の生誕450年の記念の年であるという事で,仙台市内周辺では、いろんなイベントが開催されているらしく、伊達政宗の騎馬像近くでは、チャンバラ合戦が行われていた。


仙台城からは、市街地が一望できる。高層ビルが立ち並ぶ様は、さすが人口100万人の東北最大の都市である。


奥の方に見える巨大な白い建造物は、仙台大観音だ。身長は100mもあり、茨城県・牛久大仏につぐ日本2番目の巨大仏だという。


本丸の北側にあったとされる大広間跡。


四角く加工された切石を使用した布積みの本丸北壁石垣。美しい反りを持つ石垣である、最も高いところは約17mの高さがあるそうだ。


仙台城(青葉城)の本丸があった場所には、宮城県を中心とした戦死者を祀る宮城縣護國神社が建てられている。この地は第二次世界大戦まで政府の軍事拠点でもあったそうだ。


宮城県護國神社では、厄難災難を封じ込める“ひょうたん”が人気らしい。ひょうたんに息を吹き込んで蓋をすると災いをはらってくれるらしい。


小一時間ほど見学してから仙台市内のホテルに向かう。夕食は、近くの居酒屋でマラソン参加の前夜祭を兼ねての宴会である。2時間ほど、食べたり飲んだりしてからホテルに戻り、翌日のマラソン参加に備えて早めに就寝する。

「2017東北みやぎ復興マラソンツアー:2日目東北みやぎ復興マラソン」に続く。