とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016富士登山

2016-08-22 22:14:08 | 山登り
先週、東北登山の帰り同行したメンバーから富士山に登ろうという話が出て、久しぶりに富士山に登ることになってしまった。今回で6回目の富士登山となる。天気が良ければ、朝出発して日帰りで登ろうという計画だ。行ったのは、昨日の21日である。折しも、日本近海で台風が3つも発生して今後日本への影響が出てきそうな状況だったが、昨日は台風の影響がまだなく、思ったよりも好天に恵まれ順調に富士山日帰り登山を終えて帰ってくることができた。

朝一の電車で身延線の富士宮駅まで向かう。富士宮駅からは、富士山5合目行きのバスに乗り10時頃5合目に到着する。10:03。標高2400mの5合目から歩き出す。


11:00。歩き出してほぼ1時間。下を見ると、続々と登山者たちが上がってきている。


11:30。標高3000m地点に到着する。


12:30。山頂が見えてきた。


13:00。9合目からは、三保半島がよく見える。


13:50。頂上直下の鳥居前に到着する。この鳥居は、8月7日に建てられたばかりでまだ新しい。


浅間神社奥宮から剣ヶ峰へと進む。


お鉢の淵だ。


富士山気象観測所跡の建物が見えてきた。


14:05。富士山剣ヶ峰3778mに立つ。




剣ヶ峰に建てられている電子基準点。GPS衛星からの電波信号を受信し、位置座標を知ることによって地殻変動を知ることができる。




剣ヶ峰からは、お鉢の様子が一望できる。




14:20。富士山の御朱印を貰うということで、奥宮に参拝していく。


14:22。奥宮の鳥居前で記念写真。


山頂でしばらく休憩して、下山開始する。15:50。登山道を見ると、相変わらず登山者が登ったり下ったりしている様子が見える。




太平洋の先には伊豆半島の島影もまだずっと見えている。


17:00。5合目が目と鼻の先になってきた。眼下の富士市の町並みも良く見えている。




17:09。無事5合目の駐車場に到着する。ほぼ、7時間ほどで帰ってくることができた。


帰りのバスの発車時間が18時なので、発車時間まで5合目の食堂でラーメンとビールで下山を祝い乾杯だ。


翌日からは、台風の影響で富士山も悪天候になるようなので、この日に登山できて本当に良かった。ガスに包まれることはほとんどなく、終始好天で風もなく見通しもずっと良かった。このところ、山に登ると嘘のようにいい天気に恵まれている。帰宅してからも、日焼けで顔がずっと火照っていた。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図

2016東北登山:鳥海山2日目

2016-08-21 06:10:31 | 山登り
鳥海山2日目の早朝4時過ぎに目を覚ます。この日も朝から好天である。鳥海山でもご来光を見たいし、影鳥海もみたいので、頑張って展望のいい七高山に再び登ることにする。4:20。ヘッドライトをつけて小屋を出た。15分ほどで七高山に到着し、ご来光の瞬間を待つ。西側には雲が湧き上がり、影が映りやすくなっている。また、新山下の雪渓がうまい具合に溶けて、ニコちゃんマークみたいな模様になっている。




5:02。水平線にかかった東の雲の上から日の出だ。月山に続いて鳥海山でもご来光を拝めるなんて素晴らしい。こんな幸運に恵まれるのは滅多にないことだ。


ご来光から10分~15分後には影鳥海が見えるはずだ。今度は西側の雲に向かって手を挙げてみる。


すると、雲のスクリーンには、私の影と鳥海山の影が映っているのだ。思いもよらない絶景に感動する。


そして、湧き出てきたガスに映ったのは、私のブロッケンだ。体の周囲が光輪に包まれ、まるで神にでもなったかのような、神々しい姿に見とれてしまう。


ご来光と影鳥海をみて、一旦小屋に戻って朝食を済ませる。6:20。改めて、下山を開始する。


下山は、外輪山を回るコースにしたのだが、また七高山へのルートを登らなければならない。前日とこの日で3回も同じ道を登ることになってしまった。


ニコちゃんマークともこれでお別れだ。


6:45。歩きやすい外輪山の尾根道になった。


頂上御室小屋を回るように外輪山を進んでいく。




沸き立つ雲と青空を見ながらの尾根歩きは、何と心地よいものだろう。いつまでも去りがたい気分にさせられる。


朝露に濡れた笹原を進んでいく。


7:35。文珠岳に到着する。


さらに笹原を進んでいく。前方には、七五三掛や御田ヶ原が見えている。




9:17。御浜小屋を出発する。


これから先は、整備された石畳の歩きやすい道だ。


10:16。秋田と山形の県境を通過する。ここから先は、秋田県である。


10:30。鉾立の駐車場が見えてきた。


コンクリートの道になると登山口は、もうすぐだ。


10:45。全員無事に鉾立登山口に到着だ。


その後、日本海側にある温泉「あぽん西浜」で入浴し、90キロ先の新庄駅まで車を走らせ、山形新幹線・東海道新幹線で帰宅する。4日間とも好天に恵まれ、今までで最もいい条件で歩けた山行であった。夜9時すぎ、浜松駅では大雨に襲われたが、電車を降りるとピタリと止み、最後までついていた。

参考1.鳥海山2日目のコースマップ


参考2.鳥海山2日目の高低図

2016東北登山:鳥海山1日目-2

2016-08-20 07:15:17 | 山登り
頂上御室小屋からすぐに、新山の登山口となる。鳥海山は、中央火口丘の新山(最高峰)を中心に、外輪山の行者岳、伏拝岳、七高山などから成る複式火山である。やはり、最高峰の新山に登らないといけない。それにしても、大きな岩がゴロゴロしていて、今までとは全く違う山になっており、荷物を置いてきて良かった。14:45。白いペンキを目印にしてルートを進んでいく。


岩から足を踏み外さないように慎重に登っていく。慎重に進むが、スリルもあってドキドキ感が楽しくもある。


ずっと登るわけではなく、巨岩の隙間を一旦降りていく。


隙間を抜けると、もう一度登り直す。


それにしても、一つ一つの岩が大きい。両手両足の全身を使って上り下りしなければならない。


15:15。鳥海山の新山山頂2236mに到着する。これで、97座目の百名山だ。山頂は狭く、7~8人でいっぱいなので、山頂写真を撮って、次の登山者の為に早々に下山する。


新山からは、外輪山に囲まれている様子もよく見える。


下山は、周回コースとなり、胎内くぐりと言われる岩のトンネルをくぐって行く。安産の神様が祀られ、ここを抜け出ると安産に恵まれるという。


胎内に入ったところ。


ここが出口だ。産道から生まれ出すイメージで胎内くぐりを終える。


15:43。岩場が終わると、雪渓が残っていた。


雪渓を通り抜けると、足元がしっかりした場所に出て一安心だ。


前方には、外輪山の七高山が見える。まだ時間が有り、天気も良いのでN山さんと私の二人で、七高山にも行くことにした。女性陣は、新山で十分だということで、そのまま小屋に戻る。


新山の下のある雪渓は、かなり大きい。


外輪山の尾根まで登りきると、ゴリラの顔のような岩が見えてきた。


16:05。七高山山頂2229mに到着する。




七高山で展望を楽しんだあと、元来た道を下山して小屋に向かう。下山途中で、小屋方面を眺める。


17:15。夕食前に、大物忌神社に参拝する。鳥海山も信仰の山であり、御室小屋は本来、神社の 参籠所であることを忘れてはならない。それにしても、凄いところに建てたものである。


17:25。夕食の時間となった。神社の 参籠所が山小屋を兼ねているとあって、夕食は、質素なものだ。畳の食事場所で、ご飯、味噌汁は発泡スチロールの器、おかずはプラスチックの容器に載せて出してくれる。お茶も一人一杯で、ごはん、味噌汁のおかわりはない。食後は、発泡スチロールの器を薬品の入ったドラム缶に入れ、溶かしてしまう。その他の容器や残飯はゴミ袋に入れて片付けられる。水が少ないので、容器を洗って再利用することはできないようだ。


夕食後も天気が良いので、小屋前の広場で夕日が沈むのを待つ。夕日が眩しいと、顔をハンカチで覆っているのは、誰だろう。


夕日を見ながら瞑想にふけるのもいいものだ。




雲の間に陽が沈んできた。




18:39。日本海に夕日が静かに沈んでいった。




参考1.鳥海山1日目のコースマップ


参考2.鳥海山1日目の高低図


「2016東北登山:鳥海山2日目」に続く。

2016東北登山:鳥海山1日目-1

2016-08-19 18:59:53 | 山登り
羽黒山の宿坊から車で70キロほど移動して、鳥海山の鉾立登山口に到着する。駐車場は八割方埋まっていたが、なんとか駐車ができ、支度を整えて8:45に出発する。


10分ほどで展望台に到着する。


日本海も一望でき、この日もいい天気に恵まれそうだ。


登山道は、石を平らに並べた広くて歩きやすい道だ。


この山も、ニッコウキスゲの群落が広がっている。




たおやかな笹原の中を進んでいく。


10:10。賽の河原を通過する。親よりも先に死んだものがここで石積の刑を科せられ、あと少しで積み上がるというところで鬼が来て、それを崩してしまう。そんな地獄の責めを味わうような場所に例えられ、岩がいたるところで積み上げられている。しかし、鬼に崩されても、最終的には地蔵菩薩によって救出されるといわれており、お地蔵さまも祀られている。


11:24。鳥海湖が下に見える御浜小屋まで来た。


手前の草むらには、カーネーションのような花があった。高い山の上に、カーネーションがあるとは不思議だ…。




ハクサンシャジンが数多く咲いていた。




大きな岩がゴロゴロしているガレ場の道になってきた。


イワベンケイ。


11:50。御田ヶ原に到着する。


山の上部がガスに包まれてきていた。


12:09。八丁坂を通過する。このあたりから急な登りとなってくる。


12:24。七五三掛と呼ばれるビューポイントに到着する。


七五三掛からは、鳥海山山頂の展望が素晴らしい。それにしてもこの読み方は難しい。読み方は、“しめかけ”なのだが、何度聞いても忘れてしまいそうだ。


七五三掛から外輪山コースと千蛇谷コースの分岐があり、千蛇谷に下っていく。千蛇谷には、万年雪の雪渓がある。


12:55。谷に降りて雪渓を渡る。




千蛇谷から上には、いくつもの雪渓が残っている。


山頂が間近に見えるようになってきた。


頂上への道標があり⑥を通過する。⑩まで行くと頂上だ。


⑨を過ぎると、三角の屋根らしきものが見えてきた。山頂小屋のようだ。


あともう一息、頑張ろう。


山頂周辺は、岩、岩、岩と険しい岩稜である。


14:25。大物忌神社のある山頂御室小屋が見えてきた。


山頂御室小屋で受付を済ませ、荷物を置いてから、鳥海山山頂である新山にアタックする。

「2016東北登山:鳥海山1日目-2」に続く。

2016東北登山:羽黒山

2016-08-18 19:01:03 | 観光
湯殿山から車を走らせ、羽黒山の随神門まで向かう。15:30。随神門近くの宿坊に宿泊するので、車と荷物を置いてから歩いて羽黒山の入口まで行く。


羽黒山参詣道の入り口に建つ赤い山門が随神門である。左右に悪霊の侵入を防ぐ門番の神々(随神)が剣と弓矢をもって鎮座している。人の世界と、神域である山を分かつ随神門をくぐるといよいよ羽黒山に入っていく。




継子坂を下り、参詣道を進む。これが、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星に認定された道である。


朱色の神橋を渡ると、右手に須賀の滝が見えてきた。


須賀の滝は、残念ながら水量がほとんどなく、岩肌が濡れている程度で、滝には見えない。


先に進むと、樹齢1000年以上と言われる爺スギがあった。かつては、付近に婆スギがあったそうだが、明治時代に暴風で倒れてしまったそうだ。




15:45。国宝の五重塔が見えてきた。


五重塔からは、登り坂となる。樹齢350年から500年を越す老杉の間をひたすら登っていくのだ。羽黒山の参道は山頂まで1.7kmあり、石段は2446段もあるという。


二の坂の茶屋前で休憩する。木々の間からは、庄内平野が展望できる。


16:30。赤い鳥居を越えれば山頂はすぐだ。


2446段の階段を踏破すると「三神合祭殿」がある。この三神合祭殿には、月山・羽黒山・湯殿山の神々が祀られている。月山や湯殿山は冬季、雪で参拝も祭典を行うこともできないので、三山の祭典はすべてここで執り行うため三神が祀られているのだ。ここを参拝すれば三山を巡ったことにもなる。萱葺の建造物としては日本最大の大きさで、厚さ2.1mの萱葺屋根・総漆塗の内部は見事である。




三神合祭殿をバックに記念撮影。


羽黒山頂にあった出羽三山の案内図。


17:30。羽黒山の参拝を終え、宿坊「神林勝金」に戻る。


18:30。神棚がある食堂で、精進料理の夕食だ。


19:50。お盆の時期は、五重塔がライトアップされるというので、もう一度五重塔を見に出かける。


随神門の受付で、羽黒山の提灯と杖を貸してもらう。


暗い参道を、提灯の灯りを頼りに進んでいく。


ライトアップされた五重塔は、幻想的で素晴らしい。昼間の登山で疲れていたが、夕食後再度出かけて行って良かった。




翌朝6:45。宿坊「神林勝金」を出発し、鳥海山の登山口に向かう。


「2016東北登山:鳥海山1日目-1」に続く。

2016東北登山:月山~湯殿山

2016-08-17 23:12:06 | 山登り
4:50。2日目の朝、月山山頂小屋からご来光を見るため外に出る。すでに大勢の白装束の信者たちが今か今かと待ち構えていた。


N山さんも、岩の上に座り信者の真似をしてご来光を待つ。


4:54。東の空から、ご来光だ。


6:47。小屋で朝食を済ませ、出発する。


月山神社ともお別れだ。


この日も、鳥海山がクッキリ見えている。


7:34。湯殿山への分岐にでる。


しばらくは、石畳の道を進む。


8:23。沢を通過する。暑い日となり、沢の冷たい水が気持ち良い。


池塘がいくつか出てくる。


8:35。装束場に着く。装束場は、本宮に参る前に、痛んだ草鞋を履き替え、衣装を改めたところだと言われているが、現在はトイレと小屋があるだけだ。


装束場で一休みする。後方の山並がきれいだ。


装束場から数分歩くと、月光坂と呼ばれる鉄梯子の掛けられた急坂を下っていく。その後もいくつもの鉄梯子があり修行の山らしくなっていた。


草木の隙間から、湯殿山の社務所が見えてきた。


9:46。湯殿山の入口に到着する。


さて、湯殿山の境内も撮影禁止となっており、残念ながら写真を撮ることができない。特に、ご神体については「語るなかれ、聞くなかれ」といわれ神秘のヴェ-ルに包まれたままだ。ご神体の面前で裸足になってお祓いを受けてから、ご神体の左側斜面を登っていくと足元には、温泉が流れて足の裏が熱くさえ感じる。ご神体の上部に登り詰めたところで山に向かって参拝し同じ斜面を下り参拝が終わる。このような参拝は、全く初めての体験であり、厳粛で自然を崇拝する大昔からの日本人の魂の源泉を感じさせられた。

湯殿山での参拝を済ませると、再び元来た道をもどる。行きは、下りだったが、今度は厳しい登りだ。月光坂の鉄梯子を登りかえす。


12:02。ニッコウキスゲのお花畑前で休憩。




12:31。月山と姥ヶ岳への分岐があり、姥ヶ岳に向かう。


緩やかな木道を進む。


12:44。姥ヶ岳1670mの山頂に到着。


姥ヶ岳山頂からリフト乗り場へ下っていく。


黄色い花(アキノキリンソウ?)のお花畑が広がっている。




12:55。リフト乗り場が見えてきた。


リフトまであと450m。


13:25。リフト終点だ。駐車場までは、歩いて10分ほど。


14:30。湯殿山神社の鳥居まで車で移動し、記念写真を撮る。


その後、車で移動し羽黒山に向かう予定だ。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図


「2016東北登山:羽黒山」に続く。

2016東北登山:月山へ

2016-08-16 22:56:36 | 山登り
12~15日にかけて東北の出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)と鳥海山を巡る山旅に出かけた。今回は、東京駅から山形新幹線のつばさに乗って出発だ。


山形駅でレンタカーに乗って、月山の登山口である姥沢小屋まで移動する。13:34。リュックを背負い、これから登山開始である。


13:44。10分ほど歩くと、月山ペアリフト乗り場に着く。


リフトに乗って1キロ分楽をする。


14:04。ここから本格的な登山道となる。


木道が整備された登山道を進んでいく。


ニッコウキスゲのお花畑前で一休み。


ニッコウキスゲの間をさらに進んでいく。


上部には雪渓が見えている。


広い場所で、再び休憩する。天気が良すぎて暑いくらいだ。


さらに進んでいくと、今まで歩いてきた登山道が小さくなって見えている。


15:40。お地蔵さんと小さな鳥居が出てきた。山頂は、もう近い。




15:50。松尾芭蕉の句碑前についた。「雲の峰いくつ崩れて月の山」と読むようだ。


頂上台地の先には、頂上小屋と月山神社が見えている。


頂上小屋に荷物を置いて、月山神社に参拝に向かうと、白装束の出羽三山教の信者たちと出会う。ほら貝を持っている人が、ひと吹きしてくれた。


月山山頂は、月山神社の境内となり、入口でお祓い(500円)を受けてからでないと入ることはできない。写真撮影も厳禁だ。月山神社内で、96座目の百名山となった。

16:27。月山神社の境内の外で記念写真。


月山山頂からは、素晴らしい展望が広がっている。


遥か先には、今回予定している鳥海山の姿も見える。


夕食までにはまだ時間があるので、頂上台地の広場でビールと摘みでのんびりする。


18:00。夕食の時間となった。きのこや山菜の料理と揚げたての天ぷらが美味しい。


日没の時間となり、山が赤く染まってきた。雲海の上には、鳥海山の頭が出ている。


18:45。夕日が日本海の水平線に沈み出してきた。


白装束の信者たちも、夕日を厳粛な姿で眺めている。


赤く染まった夕日が、ぐんぐん小さくなっていく。






お月様は半月だ。


19時すぎ、頂上小屋に戻り20時ころには就寝する。この日の深夜は、ちょうどペルセウス座流星群の出現がピークとなると聞いていたので、深夜3:00には、一旦起床して外に出て、夜空を眺める。空には、満天の星と天の川、そして流星群と、めったに見ることのできない天空のナイトショーを堪能する。霧の多い月山山頂で、これほどの好天に恵まれることは少ないという。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図


「2016東北登山:月山~湯殿山」に続く。

2016北海道登山第2弾:樽前山

2016-08-11 19:15:50 | 山登り
8日は、朝から曇り空で今にも雨が降りはじめそうだった。ホテルでの朝食を早めに済ませ、7時に出発する。樽前山の7合目登山口までは、30キロほどあり、7:45には到着する。運転中、雨に降られたが、登山口に着くと青空が見え、陽も射してきていた。


8:00。登山届に記入して登山道を歩きはじめる。多くの市民が登る山として、登山道はしっかり整備されているが、生憎にも、登山道は真っ白いガスの中だ。


周りを見ても、真っ白で視界が効かない。


8:36。山頂(東山)と西山との分岐に着いた。当初の予定では、西山を経由して時計回りにお鉢の周りをぐるっと一周して東山(樽前山最高峰)に行くつもりだったが、標高が高くなるにしたがって、雨風が強くなり、このまま進んでも何も見えないうえ、楽しくもないので、東山だけ行って引き返す事にした。


8:44。樽前山(東山)山頂1022mに到着する。日本二百名山の一つである。雨風がやたらに強くなり、じっとしているのも厳しい。山頂写真を撮って、早々に下山する。


結局、1時間半ほどで登山口に戻る。お鉢を一周して帰ってこれば、3時間半くらいのコースだが、だいぶ時間が余ってしまった。このまま、帰るのも悔しいので、支笏湖周辺の温泉を探して寄って行くことにした。

支笏湖北岸をぐるっと回って行く。南岸側に見えるのは、風不死岳、樽前山などの山並みだが、相変わらず厚い雲の中だ。


10:13。ポロピナイという場所で、少し休憩する。


10:22。丸駒温泉に到着する。この温泉は、もとから知っていたわけではなくスマホで検索したら、「日本秘湯を守る会」の温泉だと書いてあったので興味を惹かれたからだ。丸駒温泉への道は、わざわざこの温泉へ行くだけの為に作られたらしい。


フロントで、日帰り入浴とランチがセットのチケット(1800円)を購入しお風呂に入る。内風呂からは、大きなガラス窓から支笏湖と南岸の山並みが見える。


内風呂から外に出ると、支笏湖を一望できる「展望露天風呂」だ。湖より一段高いところに位置しているので開放感があって、天気が良ければこんな絶景が見られる(丸駒温泉HPより)。


展望露天風呂だけでも十分満足できるのだが、「日本秘湯を守る会」の温泉を名乗るだけあって、目玉は、内風呂から15mほど下った場所にある天然露天風呂だ。「日本秘湯を守る会」の提燈をくぐると、まさに秘湯がそこにあった。


この天然露天風呂は、全国でも約20か所しかないといわれる足元から湧出する天然露天風呂である。浴場と湖を岩場で隔てただけの野趣あふれる造りは、創業当時から変わらぬ姿だという。湯は、支笏湖の湖水と同じ無色透明で、湯の深さは、季節によって上下し、支笏湖の水位と同じである。自然まかせの風情が、秘湯と呼ばれるゆえんだ。この日の水深は、120センチで立っていないと潜ってしまう(丸駒温泉HPより)。


12:00。早めのランチを食べてから、丸駒温泉を出て新千歳空港に向かう。支笏湖から、樽前山方面を展望してみたが、相変わらず雲の中だった。


13:00。レンタカーを返却し、新千歳空港には出発時間の2時間前に無事到着する。十分余裕があると思っていたが、数日前の保安品検査場のトラブルのせいなのか、この日も保安品検査場が大混雑していてかなり時間がかかった。到着がギリギリだったら間に合わなかったかもしれないので、余裕ある時間に戻れたのは正解だった。

参考1.樽前山のコースマップ


参考2.樽前山の高低図

2016北海道登山第2弾:後方羊蹄山

2016-08-10 21:27:02 | 山登り
道の駅ニセコビュープラザの駐車場で、7日朝4時半に目覚める。本来なら3時半くらいには起きたかったのだが、寝過ごしてしまった。慌てて起きて顔を洗い、朝食も慌ただしく済ませ、後方羊蹄山の登山口がある半月湖野営場に向かった。

5:00。半月湖の駐車場に着くと、ほぼ満車状態だった。日曜日で好天という事もあって、朝早くから登山者が来ていたようだ。なんとか草むらの空きスペースを見つけ車を駐車し、登山口から歩きだす。登山届の用紙が入ったボックスが入り口にある。


5:28。緩やかな登山道をしばらく進んでいくと、やっと1合目に着いた。


5:33。涼しい風が吹き出してくる風穴前を通過する。


5:46。2合目を通過する。この辺りから険しい登山道となってくる。


前日登ったニセコアンヌプリが良く見える。


6:04。3合目を通過する。


以後、4合目6:17、5合目6:40、6合目7:10、7合目7:35、8合目7:57と通過していく。










8合目を越えると森林限界となり、ガレ場の道へと変わってくる。


8:09。9合目に着いた。ここは、避難小屋方面と頂上との分岐である。


お鉢の縁が見えてきた。


8:36。お鉢の縁に到着する。頂上はまだ前方に見える尖がりピークだ。


お鉢の縁を時計回りに進む。


お鉢の真ん中を突っ切る登山道が見えた。


お鉢の底(噴火口)の全容が良く見えてきた。


頂上はこの先の尖がったピークである。もう少しだ。


9:10。後方羊蹄山(しりべしやま)山頂1898mに到着する。私にとっては、百名山95座目となった。


山頂から洞爺湖が良く見える。


山頂でしばらく景色を楽しんで、さらにお鉢を回って行く。振り返って山頂を見ると、続々と登山者が到着していた。


お鉢の底(噴火口)も、さらに良く見えてきた。


頂上から先は、けっこう険しいガレ場の道が続く。ガスが少しかかってきた。


9:53。9合目避難小屋が下の方に見える。


お鉢をほぼ一周する。


その後は、元来た道をそのまま下り、12:50登山口に到着する。


駐車場は、満車ではなくなっていたものの、9割方は埋まっており、まだまだ多くの登山者が入山中である。


13時には車に乗って、この日の宿泊先である苫小牧のホテルに向かう。苫小牧までは2時間ほどかかったが、早めに着いてホテルの風呂などに入り、ゆっくり休む。明日は、今回の山行の最後の目的地である樽前山に登る予定だ。

参考1.後方羊蹄山のコースマップ


参考2.後方羊蹄山の高低図


「2016北海道登山第2弾:樽前山」に続く。

2016北海道登山第2弾:ニセコアンヌプリ

2016-08-09 19:33:22 | 山登り
7月に北海道に行ったばかりだが、8月も第2弾として後方羊蹄山とその周辺の山々を登りに行ってきた。日程は、8月5日から8日の4日間だ。まずは、5日の午後から中部国際空港に向かった。出発時間は、17:30の予定だったが、ちょうどニュースでも報道されていたが、新千歳空港で一人の乗客が保安検査をすり抜けて搭乗してしまったというトラブルがあり、その影響で新千歳空港が大混乱してしまい、新千歳からの便の到着が2時間も遅れてしまった。これから新千歳に向かう人たちも大迷惑である。おかげで、レンタカーの予約時間やホテルのチェックイン時間も大幅な遅れとなり、電話連絡が大変だった。特にレンタカー会社の営業時間は、通常なら終わっていたのだが、航空機の遅れに対応して遅くまで待っていてくれたのがありがたかった。結局、レンタカーに乗れたのは、21時半くらいとなり、ホテルに到着したのは22時半になってしまった。

5日の夜は、苫小牧駅前のホテルに宿泊し、6日の朝7時にホテルを出発する。苫小牧からニセコの比羅夫までは108キロあり車で約2時間かかる。この日の天気は快晴だ。8:40。国道を走っていると、目の前に円錐形の美しい山が見えてきた。これこそ、蝦夷富士と呼ばれる後方羊蹄山(しりべしやま)だ。しかし、この日の目的地は、後方羊蹄山ではなく、西方にそびえるニセコアンヌプリだ。ニセコアンヌプリは、日本三百名山の一つに数えられている。


9:30。グランヒラフスキー場のサマーゴンドラ乗り場に向かう。


ゴンドラに乗ってニセコアンヌプリまでラクチン登山をする予定であったが、チケット売り場まで行くと、このゴンドラに乗っては山頂に行けないと注意書きが書いてあった。なんでも、登山道で工事があって完全に通行止めなのだという。係員に状況を聞くと、ニセコアンヌプリスキー場のゴンドラなら山頂に行けるという。やむを得ず、グランヒラフスキー場からニセコアンヌプリスキー場に移動する。


10:00。ニセコアンヌプリスキー場のゴンドラに乗る。目の前に見えるのが、ニセコアンヌプリ山頂だ。


10:10。ゴンドラを下り、登山届に記入してから登山開始する。


少し登るとゴンドラ駅の屋根越しに、ニセコの街並みが広がっているのが見える。


後方羊蹄山もくっきり見えている。


10:33。最上部のリフト下り場の建物が見えてきた。それにしても、この山麓はなだらかな斜面が多く、スキー場としてもすごくいいゲレンデになる事は間違いない。ニセコは、世界的にも知られたスキー場であり、外国人も多い。冬のスキーシーズンも、機会があれば何度でも訪れたい場所だ。


後方羊蹄山の上部に掛かっていた雲がとれ、全体がくっきり見えている。


10:49。頂上まであと500mである。


頂上にある建物と登山者の姿が見えてきた。


11:04。山頂に到着する。コンクリートの塊は、ニセコ観測所の跡だ。


そして、真正面には、端正な形の後方羊蹄山の全容がみえる。両側に広がった裾野は、富士山以上に美しい円錐状だ。


南東方向には、洞爺湖がうっすらと見えている。


展望を楽しみ、お昼を済ませる。下山する前に、ニセコアンヌプリ山頂1308mでの記念写真を撮ってもらう。


下山はもと来た道を戻る。トンボが山頂周辺で飛び交っており、北海道はもう秋の気配だ。


天気がいい日だから、北の大地はどこまでも緑に覆われているのが良く分かる。人工的なものがほとんどみえず、自然のままだ。


尖がりピークを見ながら、下って行く。


リフト下り場まで来ると、パラグライダーが見えた。こんな天気がいい日には、パラグライダーも気持ちが良さそうだ。


ゴンドラ山頂駅が見えてきた。


12:13。ゴンドラ山頂駅に到着する。


ゴンドラに10分ほど乗ると、山麓駅はすぐだ。


結局ニセコアンヌプリ登山は、休憩を含んで2時間ほどで降りてしまった。その後の予定は、特になく、道の駅ニセコビュープラザの中をブラブラ回ったり、ニセコ駅前の温泉に行ったりしてのんびりしている間に夕方になった。18:40。山の向こうに日が沈んでいった。


ちょうど近くの運動公園では、夏祭りのイベントが開催され、熱気球が上がっていた。


後方羊蹄山をバックに熱気球が上がっている様子は、なかなかいい絵になる。


屋台もたくさん出ていて、賑わっている。


その後、花火大会も始まり20時半まで花火が打ちあがっていた。この日は、道の駅で車中泊して、翌朝後方羊蹄山に登る予定なので、早く寝るつもりだったが、花火の音や車の音が大きく、なかなかすぐに寝ることができなかった。それでも22時頃には静かとなり、やっと車の中で眠る。

参考1.ニセコアンヌプリのコースマップ(登山終了のボタンを押し忘れ、ゴンドラ乗車分が少し含まれてしまった)


参考2.ニセコアンヌプリの高低図


「2016北海道登山第2弾:後方羊蹄山」に続く。