とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

Windows 10の入手予約アプリ

2015-06-30 23:02:13 | パソコン
しばらく前から、パソコン画面の下にあるタスクバーに今までなかったアイコンが出るようになっていた。四角が四つ並んだお馴染みのWindowsのアイコンだ。マウスを当てると「Windows 10を入手する」と表示される。これは、Get Windows 10 アプリと呼ばれるもので、無償アップグレードを支援するアプリである。このアプリのアイコンが表示されているという事は、Windows 10のアップグレードが出来るという事になる。


アイコンをクリックしてみると、「Windows 10を無償で入手する手順」の案内が表示される。


以下、Windows 10の機能を紹介する画面がいろいろ現れる。








最後に、「無償アップグレードの手順」が説明される。


これに従って、アップグレードの予約を行っておくと、7月29日以降自動的にダウンロードしてアップグレードが出来るようになるということだ。

ネット上では、このアイコンが邪魔だから消すにはどうしたらいいかといった話題が数多くアップされている。消すことは特に難しくはないようだが、気にしなければどうってことはない。すぐにでもアップグレードしたければ、このアプリで予約をしておけばいいし、様子見でほおっておいてもいい。

7月1日「うるう秒」1秒が挿入される

2015-06-29 22:24:30 | ニュース
1日の長さは地球の自転を基に決められているが、地球の自転の速さにはわずかな「揺らぎ」があるため、精密な原子時との間にずれが生じることから、ずれの累積が1秒に近付くと「うるう秒」を挿入する事が決まっているそうだ。今回、日本では7月1日の午前8時59分59秒と午前9時ちょうどの間に「8時59分60秒」が挿入され、うるう秒の調整が行われる事になっている。

たかが1秒の事だが、されど1秒という事で、前回「うるう秒」の挿入があった2012年にはオーストラリアのカンタス航空で機器トラブルが起きたり、日本ではミクシィで約4時間サービスがつながりにくくなったなど、大規模なコンピューターシステムを管理している企業などではトラブルが起こったという。そんな訳で、今回の「うるう秒」の挿入に関しては、コンピューター関係者の間では厄介な問題となり対処に苦労しているらしい。午前9時に取引開始の東京証券取引所では、突然1秒が挿入されないように、1秒を午前7時からの2時間(7200秒)に“分散”して調整するそうで、1秒といえどもコンピューターの世界では、とてつもなく長い時間になるようだ。

ただ、大規模なコンピューターシステムでは、トラブルになる事がありそうだが、個人レベルでは、それほど問題になることはないだろう。パソコンやスマホには、「うるう秒」の調整を自動で行う機能が備わっている。パソコンは、インターネット上にある時刻を管理しているコンピューターからの情報で、数日以内に自動的に修正されるほか、スマホも、通信会社の基地局からの情報で、数時間以内に自動的に修正される仕組みになっているから、自分で調整する必要はないそうだ。

コンピューターは、今やなくてはならない存在だが、こんな些細なことでシステムダウンが起きてしまうから、人間にとっては両刃の剣である。7月1日9時といえば、平日の始業時刻を直撃するという事で、大きなトラブルが起きなければいいが…。

クマと遭遇した場合の対処方法

2015-06-28 21:24:01 | いろいろ
毎日新聞のサイトで、「クマに遭遇した時の対処方法」についての講習会の記事が載っていた。基本的なことは、だいたい知っているつもりだが、おさらいのつもりで記事の内容をまとめてみた。講師は、農学博士(野生動物保護管理学)の橋本幸彦さんだ。

基本的な事
「人がいることをクマに知らせ、遭わないようにすることが一番大事だが、ばったり遭ってしまったら目を合わさずに後ずさりする」

クマの生態
「クマは草食性で、人を襲うことはほとんどなく、通常は人を見ると逃げる」

出会わない為の方法
「鈴を鳴らしたり、ラジオをかけたりして、早めに人がいることを知らせる」

出会い頭にばったり遭遇した場合
「目を合わすと動物は挑戦されていると感じるので、目をそらして静かに後退する。走って逃げても追いつかれる」

それでも襲われた場合
「致命傷を避けるため、(頸(けい)動脈のある)首を隠し、うつぶせに倒れる」

実際のところ、まだクマに遭遇したことはないが、これからもクマが出没する山に行くことが何度もある。今一度、これらの事を頭に叩き込んでおきたいと思う。また、いわゆる「死んだふり」というのは、クマが『何だろう?』と考えて、近づいてくる可能性があるので、当然だが、やるべきではない。

2015夢街道90キロ

2015-06-27 23:26:34 | マラソン
今年も、しんしんさん企画の「夢街道」に参加してきた。昨年、一昨年は100キロという事で兵越峠越えをしていたが、今回は原点に戻って青崩峠越えの90キロのコースに変更となった。10キロほど減ったわけだが、減ったからといって楽だったという感はなく、今回もきついウルトラマラニックだった。

浜松駅南口を午後9時にスタートする。今回の参加者は、15名ほどで、遠山郷観光協会のK氏もサポートに来てくれていた。その他、CPごとのサポートとしてラン仲間のいけさんやOさんも駆けつけ、長い走り旅の後押しをしてくれた。


23:45。新東名高架下のエイドに到着する。21時から22時くらいは酷く雨が降っていたが、その後は小康状態となり、天気予報がいいほうに外れ、涼しくて走りやすい気象条件となっていた。




深夜3時過ぎ、40キロの秋葉ダムエイドを過ぎて真っ暗闇の道を走って行くと、足元にマムシを発見する。足元をよく見ていなかったら、うっかり踏みつけていたかもしれない。車は、ほとんど通らない山の中なので、マムシがいてもおかしくない場所だ。数人で固まって走って居たので、大事に至らなくて済んだ。


後続の人たちが、うっかり踏みつけないよう枯れ枝を近くに投げつけておいたが、そのうち路肩の草むらに消えて行ったので、問題はなかっただろう。


早朝6時過ぎ、西渡のエイドから八丁坂を登っていくと、墨絵のような景色が広がっていた。


7時。八丁坂の最高地点を通過する。


75キロのはくりやエイドを通過すると、兵越峠と青崩峠との分岐があり、青崩峠の方向に進む。兵越峠への道は、飽きるほど長く、ゆるやかに登っていくが、青崩峠への道は、短いながらも急な登りとなり、脹脛がパンパンになる。

11:42。名水「足神の水」まで来る。冷たくて美味しい水が湧きでている場所だ。




「足神の水」のすぐ近くに、「足神神社」がある。700年の昔、北条時頼の足痛を癒したことから祭られた神社で、全国から足が丈夫になるよう祈願する人が訪れるそうだ。この辺りのパワースポットでもある。




足神神社のすぐ上には、「しっぺい太郎の墓」がある。しっぺい太郎とは、その昔、人身御供を要求していた怪物を退治した名犬の名前で、怪物との死闘の後、この地で亡くなったという事から墓が建てられている。ただし、亡くなった場所については3つほど説があり、静岡県磐田市の霊犬神社や長野県駒ヶ根市の光前寺にも墓があるという。因みに静岡県磐田市のゆるキャラは、このしっぺい太郎の伝説をもとにした「しっぺい君」だ。




青崩峠への分岐から4キロほど歩くと、青崩峠への登山道になる。このあたりから完全な登山道で、人しか進めない。登山道には、大きな岩が土砂崩れで道を塞いでいる場所もある。


12:36。標高1082mの青崩峠に到着する。


青崩峠からは下るだけだが、朽ち果てた丸木橋などもあり、慎重に通過する。


青崩峠付近の地質構造は、中央構造線による破砕帯となっており、山腹に広がるむき出しになった青い岩盤から峠の名が付けられている。青っぽい崩れた岩盤の近くを通過する。


遊歩道が終わると、廃道となった旧国道152号線の道を下って行く。この道が一番ヤバイ道だ。舗装道路に積もった枯葉の下や垂れ下がった枝から吸血ヒルが音もなく忍び寄る。道中何度も足元や体の周囲を確認しながら走った。何度も確認したおかげで被害はなかったが、何匹か足元にくっ付いていたのを発見する。梅雨時の青崩峠は、ヒルが多い事で有名なのだ。あとで、他のランナーに聞いてみると、実際に被害があった人が何人もいたようだ。


13:39。兵越峠からの道に合流する。ここからはヒルの心配がなく、一安心だ。


14:15。無事遠山郷「かぐらの湯」のアンバマイ館に到着する。一緒に走ってきた山草人さん、gakuさん、サポートで終始応援してくれたM子さんと一緒にゴール写真を撮る。


晴れると、ムシムシして走りづらい時期なのだが、意外と涼しく曇りで終始していた一日だったので、最後はしっかり走ることが出来た。相変わらず「夢街道」はタフなコースである。

山での米の炊き方

2015-06-26 18:32:47 | 山登り
先日、NHKBSの「日本百名山」で米の炊き方を教えてくれていた。
山では米を炊いたことがなく、お湯を入れてアルファ米を食べたくらいしかない。
時間はかかるが、山で炊き立てのご飯を食べられるのはありがたい。
今後の為にも、レシピを紹介しておく。

1.標高2000mなら米1に対し水1.5、標高3000mなら米1に対し水2。

2.米を15~20分、水に浸す。

3.蓋に石を置いて、弱火で熱する。

4.蓋が熱くなったら強火にする。

5.湯気が勢いよく吹き出てきたら弱火に。

6.15分程度弱火でコトコト熱する。

7.パチパチと水が干しあがってきたような音がしたら火を止める。

8.20分ほど蒸らして完成。



久々に「遠州山辺の道・古墳巡り」に行く

2015-06-25 22:07:42 | マラソン
先月、豊橋の古墳巡りマラニックに行ったからという訳でもないが、ランニングコースをたまには変えてみようと思い、久々に「遠州山辺の道・古墳巡り」のコースに向かった。遠州山辺の道には、たくさんの古墳があり全て回れば10ヶ所くらいあるが、今回は近場の4ヶ所程を回ってきた。

最初に行ったのが、「山の神古墳」。墳丘の上に祠が祀られていたことが名前の由来で、6世紀くらいの古墳だという。




次に行ったのは、「稲荷山古墳」。隣に稲荷神社が祀られていたことが名前の由来で、4世紀から5世紀くらいのものらしい。






3番目に行ったのは、「二本ヶ谷積石塚群」。こちらは。5世紀から6世紀の頃、石で造られた古墳群だ。よくある古墳とは趣が違い、朝鮮等の渡来人の墓ではないかといわれている。




この積石塚群の周りは、整備された公園になっており、大きな池があって野鳥もよく見かける。池の周りをランニングしたりウォーキングする人も多い。この公園は、好きな場所なのでよく走りに来ることがある。




最後に寄ったのが、「赤門上古墳」。この古墳は4世紀後半のものとされ、市内では最古で最大級の前方後円墳である。




墳丘の上からは、浜北の街並みが一望だ。


来年の桜の時期になったら、この「遠州山辺の道」の全部を、また走ってみたいと思っている。

NHK BSプレミアム「グレートトラバース2プロローグ」放送

2015-06-24 22:18:29 | テレビ
昨年、日本百名山を人力で全山踏破した田中陽希さんの次なる挑戦が、日本二百名山の完全踏破だ。既に5月末北海道の宗谷岬からスタートして、現在は、北海道の8座を踏破したところらしい。二百名山というと、百名山と比べた場合、ほとんど登山者が入っていない山が多い。それだけに、登山道が整備されていなかったり、アプローチが長すぎる等、簡単に登れない山々が多い。北海道のカタカナ名の山などは、名前も聞いたことがなかったくらいだ。

今回の様子も、NHKが総力を挙げて撮影に入っているようで、今年も「グレートトラバース2」の放送が数回に分けて放送されることになった。まず、その先駆けとして、今週末に初めての放送があるので、見逃さないようにしておきたい。

<放送について>
6月27日(土)NHK BSプレミアム 21:00
「グレートトラバース2:プロローグ 田中陽希・二百名山へ!新たなる旅立ち」
日本百名山完全踏破から7ヶ月、田中が次に目指すのは「日本二百名山」。その二百名山のうち百名山を除く100の頂きの完全踏破を目指します。8月からの 本放送に先立ち、プロローグでは、新たなる旅を決意した心境、旅の準備から出発の様子、さらにまだ見ぬ二百名山とはどんな山が待っているのかなど、「グ レートトラバース2」の魅力を徹底紹介します。
(NHK WEBサイトより)

尚、今後の放送予定は下記の通りだ。

第1集 8月1日(土) 午後9時放送
春~初夏・北海道の山 行程:5月下旬~6月下旬頃
暑寒別山→手塩岳→石狩岳→ニペソツ山→芦別岳→夕張岳→カムイエクウチカウシ岳→ペテガリ岳→樽前山→駒ヶ岳

第2集 9月放送予定
夏・東北の山 行程:7月初旬~7月下旬頃
白神岳→森吉山→姫神山→秋田駒ヶ岳→和賀岳→焼石岳→栗駒山→神室山→船形山→以東岳→朳差岳

第3集 10月放送予定
盛夏・上信越~関東の山 行程:7月下旬~8月中旬頃
会津朝日岳→守門岳→八海山→荒沢岳→女峰山→仙ノ倉山→鳥甲山→戸隠山→榛名山→妙義山→大岳山→茅ヶ岳

第4集 11月放送予定
秋・日本アルプス隠れた名峰大縦断 行程:9月上旬~10月初旬頃
鋸岳→農鳥岳→笊ヶ岳→大無間山→南駒ヶ岳→大天井岳→燕岳→餓鬼岳→烏帽子岳→赤牛岳→針ノ木岳→奥大日岳

第5集 12月放送予定
晩秋・西日本の山 行程:10月中旬~11月初旬頃
大日ヶ岳→笈ヶ岳→能郷白山→武奈ヶ岳→御在所山→釈迦ヶ岳→伯母子岳→金剛山→氷ノ山→蒜山

第6集 1月放送予定
冬・四国~九州の山 そしてゴールへ 行程:11月中旬~12月下旬頃
三嶺→東赤石山→笹ヶ峰→三瓶山→英彦山→由布岳→大崩山→雲仙岳→市房山→尾鈴山→高千穂峰→御岳

百名山の時は、うまく日が合わなかったが、二百名山では、近場の山の時、何とか日を合わせて陽希さんを応援できたらいいなと思っている。

パナソニック一体型ウェアラブルカメラ「HX-A1H」

2015-06-23 22:13:46 | グッズ




ウェアラブルカメラには興味があって、いろいろ調べていたが、たまたま雑誌に載っていたパナソニック一体型ウェアラブルカメラ「HX-A1H」に興味が湧いた。

このカメラの特徴は、僅か45gという軽量ながら、カメラと本体が一体型になったもので、従来のカメラ部と本体部が分離したセパレート型よりもさらにコンパクトであり、簡単に体に取り付けることが出来て装着時の違和感が少なそうだ。

その他の特徴として、防水(水深1.5mで30分耐える)・防塵(粉塵が内部侵入しない)性能を備え 、高さ1.5mから3cm厚の合板に落下にも耐える衝撃性能を備えている。またマイナス10度までの耐寒性能もあり、ウィンタースポーツにも対応できるということでかなりタフなカメラである。本体にはWiFi機能を搭載しており、スマホとの連携が可能で、iOS/Android端末をライブビューリモコンとして使えるようだ。また、暗所撮影にも対応している。

インターフェースは、microSDスロットやマイクロUSB端子を備えている。記録メディアは microSD/SDHC/SDXCで、マイクロUSB は充電用に使用するほか、PCと接続してHX-A1Hをウェブカメラにすることもできる。内蔵バッテリーによる撮影時間は最大75分という事で、十分すぎる時間だ。付属品にヘッドマウントが付いているので、すぐにでもウェアラブルカメラとして使えるのがいい。4Kには対応してないというが、シンプルでコンパクトという点で、気になるカメラだ。

自転車のルール違反にも厳しい罰則が!

2015-06-22 21:52:21 | 
普段、自転車に乗ることはほとんどないが、たまに乗った時など自動車なみに交通ルールを意識して乗っていなかった。ところが、最近、自転車による交通事故が増えて社会問題となっているという。そんな経緯もあって、2015年6月1日施行の改正道路交通法では新たな罰則が追加され、自転車に乗る場合でも交通ルールをしっかり守っていないと、厳しい罰則が科せられることになったそうだ。

既に施行されていて知らなかったでは済まされない事もあり、重要なポイントを頭に入れておきたい。道路交通法では「自転車安全利用5則」が掲げられ、特に重要なものは、以下の通りだ。
1:自転車は車道が原則、歩道は例外
2:車道は左側を通行
3:歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
4:安全ルールを守る
5:子供はヘルメットを着用

自転車は車両の扱いを受ける「軽車両」となるので、基本的に車道の左側を走らなければならない。 路側帯がある場合は路側帯を走ることができるが、歩行者の妨害をしてはいけない。右折するときは安全を確認しながら、一旦真っ直ぐ反対側まで進み、安全を確認しながら角で右に曲る。矢印信号で一気に右折するのは禁止である。左折の場合も信号に従い、左側の路肩に沿うように曲る。このあたりは、特に気を付けたいことだ。

さて、罰則としては、夜間にライトや尾灯(反射器材)を点けないで走ると、5万円以下の罰金。6歳未満の子供を除く二人乗りや、並んで走行すると、2万円以下の罰金または科料。携帯電話や傘を差しての片手運転は、3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金になるそうだ。そして、酒気帯びで乗ると、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられ、自動車並の重い罰則となる。また、都道府県によっては、条例で自転車でのヘッドホン(イヤホン)使用を禁止することも考えられているという。

上記のような違反をたびたび起こす者は、罰金以外に自転車運転者講習を強制的に受講しなければいけなくなるこという事で、結構面倒なことになってしまう。たまにしか乗らないだろうが、歩行者と同じレベルではなく、自動車を運転するのと同じくらいの心構えで自転車に乗るように努めたいものだ。

映画「愛を積むひと」

2015-06-21 22:01:22 | 映画


チェック:エドワード・ムーニー・Jr.の小説を基にしたヒューマンドラマ。北海道で第二の人生を過ごそうとする夫婦が、改めて自分たちの愛情や絆を見つめ直す姿を追い掛けていく。メガホンを取るのは『釣りバカ日誌』シリーズなどの朝原雄三。佐藤浩市と樋口可南子が主人公の夫婦にふんし、その脇を『悪夢ちゃん』シリーズなどの北川景子、『日々ロック』などの野村周平らが固める。温かな物語に加え、北海道の大自然と美しい四季の移ろいを捉えた映像も必見。(シネマトゥデイより)

ストーリー:東京の下町で営んでいた工場を閉鎖し、残りの人生を北海道で過ごそうと決意した篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)の夫婦。かつて外国人が暮らしていた家を手に入れて暮らす二人だが、仕事一筋だったゆえに篤史は手持ちぶさたになってしまう。そんな彼のために良子は、家を囲む石塀作りを頼む。しかし、良子が以前から患っていた心臓病を悪化させて他界してしまう。深い悲しみに沈む篤史だったが、石塀作りを手伝う青年・徹(野村周平)との交流や、娘・聡子(北川景子)との再会を経て、前を向くようになる。(シネマトゥデイより)


今年5月に美瑛に行ったばかりだが、その時泊まったペンションでこの映画のことを教えて貰った。ロケ地も、そのペンションの近くだったと聞き、どんな映画なのか公開を待ちわびていたが、20日から公開が始まり、早速見てきた。

年配の夫婦が、東京から家を畳んで老後の生活を北海道の美瑛でのんびり過ごそうと、引っ越してきてからの物語だ。夫婦愛、若い恋人たち、父と娘の関係など、どくにでもありがちな出来事を、美しい美瑛の自然と共にじっくり丁寧に描いており、タイトルの「愛を積む」という意味が、見終わってからあらためて分かった気がする。

やはり、主演の淳史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)の夫婦は、とても良かった。特に佐藤浩市はやはりうまい。ダンディーな俳優だが、不器用でうまく言葉を伝えられない夫と父の姿を見事に演じていた。妻の死後、生前に書かれた妻の手紙を読み、妻の思いをやり遂げようとしていく姿に泣けてしまった。家の周りに作りかけてあった石塀を、毎日少しずつ積み上げて完成させる事が、夫婦の愛を積み上げてきた事と同じなのだという事に気づかされる。

また、良子役の樋口可南子は、相変わらずきれいな女優さんだ。ソフトバンクのCMでよく見ているから、歳を重ねてきても、イメージが損なわれることはない。ますます円熟味を増した役柄で、暖かい気持ちにさせられた。そして、石塀造りを手伝う徹(野村周平)と恋人の花(杉咲花)の若い二人が初々しく、これからの苦労に立ち向かっていこうという姿が気持ちよかった。

後半から、篤志の娘役の北川景子が登場する。仲たがいしてしまった父と娘の関係も良くありがちな話だが、やはり本音はどちらも仲を戻したい。娘にプレゼントを持って仲直りしたいと会いに行ったが、うまく渡せずに帰ってしまう。父が怪我をした時、家に戻った娘は、持ち帰ったプレゼントを見つけ父の思いを初めて知る。これも一つ一つ愛を積み上げていった結果である。

ドラマチックにストーリーが変化していく訳ではないが、少しずつ積み重ねられていくお話にじわじわと泣かされた。どうも、この手の映画を見ると最近は涙が止まらなくなってしまう。映画館では、やはり年配の夫婦しき人たちが多かったが、若いカップルでもきっと心を揺さぶられるはずである。美瑛の美しい風景に合ったいい映画であった。

因みに、1時間20分くらい経った頃、篤史と徹が石を積んでいるシーンで私が泊まったペンションが左側に映っていたのがわかった。ペンションのオーナーが遠景に映っているかもしれませんと言っていたが、その通りだった。

おまけ:劇中効果的に流れる Nat King Cole の「Smile」