とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2024小布施見にマラソン

2024-07-16 18:55:20 | マラソン
先週末は、長野県の小布施町で開かれた「小布施見にマラソン」に参加してきた。7月なんて暑くてとても走れないと敬遠してきた大会だったが、参加した人からは、かなり高評価で有名な大会だった。特にハーフで制限時間5時間と言うことで、歩いてでも完走できるんじゃないか、暑い時期の練習と思えばいいじゃないかと考え直して、夫婦でエントリーした次第だ。

公式HPの大会コンセプトをみると、

海の日!! 海のない小布施に 波をつくる。ONの道より、OFFの道。
この大会は、速さを競うだけではなく、時には立ち止まり、小布施を見て、楽しみながら走る見に(ミニ)マラソンです。 「土手を行く 野道を駆ける 路地を走る」というコンセプトでコースをめぐりながら、小布施の町の人とランナーのみなさん、 ボランティアのご縁をつなぐ「縁走=えんそう」を楽しみましょう。

と書かれている。大会が終わり、あらためてこのコンセプトがよく分かった。まさに小布施の街を見て、楽しみ、止まったり、走ったりと、人との縁を楽しみながら小布施を半日満喫した。

まず、コースマップを見てみる。小布施はそんなに大きな街ではないが、年間に町人口の100倍、120万人をお迎えする有名な観光地でもある。コースは、ONとなるおもての道だけでなく、土手や野道、路地といったOFFの道も含めたふだん着の小布施に浸りながら走る21.0975キロなのだ。そして、エイドは21キロの間に15ヶ所もあり、1.5キロも走ればすぐに次にエイドになるという。真面目に走っていたら、美味しいものをゆっくり味わうことができないのだ。


まずはスタートからの様子を紹介する。
8000人ものランナーがコースを埋め尽くし、スタートの号砲が鳴ると、徐々に前に進んでいく。この大会は仮装で走ることが奨励されており、周りには仮装ランナーが数多くいる。沿道で応援してくれているのは、西城秀樹のYMCAをチームで歌っている人たち。ゼッケンも付けているので最後尾から追いかけてくるのだろう。


後のブロックに入っていたので、15分くらいかかって、やっとスタートゲートまでたどり着いた。沿道で応援してくれている仮装ランナーに気を取られ、なかなか前に進まなかったのだ。


走り出してすぐにだが、ふと横を見ると、「千と千尋の神隠し」に出てきた湯婆婆がいた。こちらは、ベビーカーに乗っかっている人形で、後に銭婆の姿の人間が押して走っていたのだ。まあ、こんな手の込んだ仮装は凄いなぁと感心する。


果樹園の中を通り、山に向かっていく。朝6時スタートなので、日が当たると水蒸気が湧き出している。


田んぼのあぜ道沿いには、色とりどりのランナーの列が途切れることなく続いている。


第2エイドでは、地元の小布施牛乳が振る舞われる。冷たくて美味しく、お代わりもしてしまう。


牛乳と共にキャラメルもいただく。


途中ランナーが何人か立ち止まってどこかを見ていた。何だろうと思って、みんなが見ている方向を見ると、若い女の子が、張り巡らせられている1本のロープの上で、ジャンプをするなどの曲芸技を見せてくれていた。


5.4キロ地点まで来ると、小布施見にマラソン大会のコース最高地点だ。左手に見えてくるのは夏でもボードのジャンプ練習ができるジャンプ台だ。会場は音楽も流れてボーダーが気持ちよさそうにジャンプしていて、ジャンプする毎に歓声が上がっていた。


エイドで甘酸っぱいアンズを食べて、果樹園の中を進む。


第4エイドでは、甘さ広がる桃のジェラートだ。


バンドの生演奏は、力が沸く。


恐竜さんは、見た目は愛嬌があるが、中に入っている人は暑くて大変だろう。


民家の畑の間を通る。


小布施千年の森を過ぎ細い畑道を抜けると玄照寺がある。玄照寺の三門(山門)は貴重な文化財として町宝に指定されているという。鎌倉時代の中国から伝来した唐様建築で、木割が細く、屋根の傾斜が急で装飾が細部にまで広がる荘厳な建築物だ。列が続いているので付いていくと、みんなお詣りに寄っているのだった。


第6エイドでは、長野名物の野沢菜が振る舞われる。


第7エイドでは、長野が主要生産地である甘酸っぱいネクタリンが出た。


そして、ありがたいことに袋入りの氷までいただく。曇り空とは言え、やはり暑いのに変わりは無い。首や太股、腕に何度も当てながら走る。溶けてきたら、封を切って飲んだり体に掛けることもできる。


第8エイドでは、カロリーメイトゼリーでエネルギーを補給する。


途中、アラビアンナイトの扮装のチームに出会う。記念写真を撮って楽しそうだ。


フラダンスチームも応援してくれている。


私設エイドでは、激辛麻辣ピーナツをいただく。食べてしばらくすると、辛さがぐっときた。


第10エイドでは、ひんやり冷たいフルーツクレープだ。


コース沿いの草原では、牛がのんびり草を食べている。


あと5キロ地点まで来た。堤防に上がると千曲川の桜堤の道だ。


第12エイドでアイスをいただく。アイスを食べながら、歩いて河川敷まで下りる。


河川敷では、長いアルペンホルンの演奏。


第14エイドでは、ブルーベリーをもらい、最後のひと頑張りだ。このあたりから、ポツポツ雨が降り始めてきた。


そじて、無事ゴール地点の小布施総合公園に到着する。タイムは、3時間45分だが、スタート地点まで15分かかったので、ネットタイムは3時間30分くらいだった。


ゴール会場で飲んだ生ビール(有料)は特に美味しかった。他にもスイカや蕎麦なども振る舞われ、まさにランナーのお祭りといっていいくらいの楽しい大会だった。遅れてゴールした妻とも合流し、駐車場へのシャトルバスにすぐ乗ることが出来、ストレス無く帰ることができたのも良かった。暑い夏だから、朝早くスタートして、エイドを楽しみながら歩いたり走ったりで、お昼前には終われるというのがいい。友だちを誘って大勢で出てみたくなるお薦めの大会の一つになった。

2024第2回あまとみトレイル:2日目野尻湖周遊道路分岐 展望所~斑尾山~レストハウスチロル

2024-07-02 19:16:23 | あまとみトレイル
宿のマイクロバスで、先日のゴール地点野尻湖周遊道路分岐 展望所に到着する。


バスを見送る。


斑尾山登山口を目指し、車道を進む。


歩いていく途中、「姫の泣き石」という伝説の石があるようだったが、少し寄り道になってしまうので、そのまま進む。


荒瀬原の斑尾山登山口に入っていく。


登山口の入り口は、害獣除けの電線が張られていたが、登山者は電線を外して入ってよいとの但し書きがあったので、線に触れないよう慎重に外す。


この登山口もクマが出そうな藪が多い。


できるだけ固まって、笛や鈴を鳴らして進む。


見通しが良くて、少し広い場所で休憩。水分補給だ。


荒瀬原林道を横切ってからは、結構きつい上りとなり、大明神岳1358mに到着する。山頂からは、展望が開け初めて野尻湖が見えた。


反対側から来た登山者に集合写真を撮ってもらう。


大明神岳からさらに数分歩くと、斑尾山山頂1381mだ。


斑尾山山頂は、あまとみトレイルの終点であり、信越トレイルのスタート地点でもある。あまとみトレイルを完歩し、信越トレイルに繋がったという事で感無量だ。


しかし、歩くのはこれで終わりではない。お迎えのバスが来られる場所までは歩かなければならない。斑尾山から下っていく途中で雨がついに降りだした。


斑尾高原スキー場のゲレンデを下に眺めながら下っていく。


ゲレンデ内の道をグングン下っていく。


雨が降ると歩くのがやたらと早くなるようで、先頭はかなり下を歩いている。


レストハウスチロルがやっと目の前となった。予定よりだいぶ早く下山できたので、レストハウス内で弁当を食べ、マイクロバスを待って宿に帰った。


宿に戻り、風呂に入ってさっぱりして解散となった。クマが出そうな場所が至る所にあり、怖い思いもしたが、みんな無事に歩きとおし、新たなロングトレイルを制覇できた喜びが沸いてきた。

参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ

2024第2回あまとみトレイル:1日目地震滝橋前分岐~野尻湖周遊道路分岐 展望所

2024-07-01 22:20:18 | あまとみトレイル
前回に続いての2回目のあまとみトレイルだ。前日に、前回と同じ宿のメイプルハイムさんに前泊して6/29~30の2日間でゴールの斑尾山山頂まで踏破する予定である。

前回のゴール地点、地震滝橋前分岐からスタートする。この日も朝から好天に恵まれた。農道を歩いていくと、農家の方から声を掛けられる。


水田には水が張られて、いよいよ初夏といった趣だ。


黒姫山を背にして、先に進む。


杉野沢地区の八幡社前を通過。


大きな杉の木の先には、薬師如来が祀られている。


9時ちょっと前に妙高高原ビジターセンターに到着する。9時の開館時間まで少し待ってから中を見学していく。


ビジターセンターの裏には、いもり池がある。晴れた日には標高2454mの妙高山を水面にくっきり映し出すのだが、あいにく妙高山には雲がかかり、ちょっと残念。昔はいもりが多く生息していたことからこの名がついたと言われている。


いもり池を半周して先に進む。


再び森の中に入っていく。


関川集落の中に入ると、北国街道と呼ばれる歴史ある道となり、江戸時代には越後の国をはじめ、周辺の信濃や加賀・佐渡の物流に大きな役割を果たした道である。そして、この北国街道の重要な関所『関川の関所』が史跡として残っている。


関所の先にある二人のお婆さんの座像は、100歳を超えても元気だった「きんさん、ぎんさん」だ。佐渡から運ばれた「金・銀」に加え、この先の橋が「長寿橋」と名付けられたことから、平成10年の関所まつりに、きんさん・ぎんさんをご招待した記念に設置されたそうだ。


「姥坂(うばざか)」と名付けられた坂道を上ると、長寿橋だ。長寿橋の中間が新潟県と長野県の境となる。


高速道路下のトンネルを通り抜ける。


山道の入り口近くまで行くと、車が数台止まっていて、数人の人が立っていた。何事かと思って話を聞くと、数日前に、この先でクマが出て人が亡くなったという。クマはまだ見つかっていないという事で、気を付けて進むように言われた。


山道に入ると、確かにクマが出てもおかしくないような道だ。みんなできるだけ離れないように固まって、鈴や笛を鳴らしながら、危険地帯を通り抜ける。

山道を抜け、建物があり広い道に出たところで、休憩。無事に危険地帯を抜けだしたことで一安心する。


国道を抜け、先に進むと野尻湖が見えてきた。そして、広い駐車場の奥を見るとすぐそこがナウマンゾウ博物館だった。ここは中を見学していきたかった所なので、早速入場料を払って中に入る。


野尻湖の湖畔で、ナウマンゾウの化石が発掘されたことから建てられた博物館で、発掘された化石をもとにした実物大のナウマンゾウやオオツノジカの復元像が展示されている。


1962年からはじまり50年以上続けられている「野尻湖発掘」の成果を中心に、約5万年の昔から現在に至るまでの、野尻湖周辺の自然環境を研究・展示している博物館だ。豊富に展示されている骨器や石器の資料、実際に化石にふれることができるコーナーもありなかなかおもしろい。


順路の最後には、原始人の雰囲気を体感できるコーナーもある。


野尻湖の周辺には、数多くのナウマンゾウのモニュメントが設置されている。




野尻湖の南西岸は、大正時代に外国人に見出された避暑地とあって、国際村や別荘が広がり国際色豊か場所がある。あまとみトレイルは、国際村の中を通っていく。


この日は天気が良くて気温も高くなっており、ボートやヨット、ウインドサーフィンを楽しむ人も多い。


ちょうどイベントが開催されていたようで、水着の外国人で賑やかだった。


国際村を抜けても、しばらくは湖岸沿いの道を歩く。


坂を上っていくと、象の小径と呼ばれる遊歩道に入っていく。


「象の小径」は、野尻湖の湖畔の全長約2.5キロのトレイルで、木立の向こうに湖のキラメキや波の音が聴こえ、水と森の両方を感じながら歩ける。


象の小径が終わり、数百mで野尻湖周遊道路分岐にある展望所に着く。ここが、この日のゴール地点だ。すでにお迎えのマイクロバスが待っていてくれた。


参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2024第2回あまとみトレイル:2日目野尻湖周遊道路分岐 展望所~斑尾山~レストハウスチロル」に続く。

2024第1回あまとみトレイル:4日目乙見湖バス停~地震滝橋前分岐

2024-06-22 06:55:39 | あまとみトレイル
4日目が最終日だ。メイプルハイムさんから1時間かけて前日のゴール地点となった乙見湖バス停に到着する。


黒姫山方向を見ると、雲がモクモクと湧き上がっている。野尻湖からの水蒸気が沸き上がっているのだろうか。


乙見湖からは、森林セラピーロードといわれる笹ヶ峰一周歩道に入る。森林セラピーロードとは、生理・心理実験によって癒しの効果が実証され、森林セラピーに適した道として認定された道のことだ。登山道との大きな違いは、森での時間を過ごすことを重要視している点で、広場、ベンチ、トイレ、休憩施設などを十分に配置し、ゆっくりと森を楽しむことができる。


清水池に到着する。


清水池の湖面には、周囲の火打山などの雄大な山並みが映る。


笹ヶ峰牧場に入る。


牛たちが草を食むのどかな牧場風景を見ながら歩くと、ホントに心が癒される。




笹ヶ峰高原の妙高山麓県の森には、60ヘクタールもの広さにドイツトウヒの森が広がっている。正式名をオウシュウトウヒといい、北ヨーロッパ、東ヨーロッパに分布しており、アルプスなどの山岳地帯の一般的な樹種だ。


仙人池分岐を通過。


ドイツトウヒの森は、まるでグリム童話の世界のようだ。


トロッコ出発点に到着。このトロッコは、東北電力西野発電所まで荷物を運ぶためのものでインクラインと呼ばれている。


インクラインの軌道は、出発点から急激に下っている。


あまとみトレイルのコースも、インクラインに沿って急激な下り坂だ。


西野発電所管理小屋を過ぎると、関川に架かる吊り橋だ。例年、11月下旬から5月下旬までは、橋の維持管理の為、踏板が外されるというが、もう6月なので、無事通過できる。


この吊り橋は、結構揺れてスリルがある。


トロッコ出発点から吊り橋までかなり下ったのだが、その同じくらい登坂となる。


坂を上りきると、送電線沿いの開けた道となる。


送電線の下には、街並みが見えてきた。


開放的な気持ち良い道が続く。


水音が次第に大きくなってきた。遊歩道を下っていくと、見えてきたのは新潟と長野の県境を流れる「関川」にかかる苗名滝だ。


日本の滝百選の一つに選ばれている苗名滝。落差は55m、水しぶきを上げて落ちるさまは迫力満点である。その昔、滝から落ちる水音があまりにも激しく、轟音が周囲の森に響きわたり、まるで地震のようだったことから別名「地震滝」と呼ばれている。また、古来日本では、地震のことを「なゐ」といい、「なゐのたき」から「なえなたき」となり、高田平野の水田を潤す水であることから苗の字があてられ、苗名滝となったと伝えられている。


苗名滝を見ながら、ランチ休憩する。


吊り橋からも苗名滝を見ることが出来る。


苗名滝の駐車場から、1.5キロほど歩き地震滝橋前分岐地点で、マイクロバスのお迎えに来てもらい、宿に帰る。


一旦宿のお風呂で汗を流してから、飯山駅まで送ってもらい帰路についた。あまとみトレイルは60キロほどを歩いたことになるが、まだ完歩できてないので、6月後半に続きを再開して完歩する予定だ。

参考1.4日目の高低図&コースタイム


参考2.4日目のコースマップ

2024第1回あまとみトレイル:3日目戸隠キャンプ場~乙見湖バス停

2024-06-21 18:09:52 | あまとみトレイル
3日目は、メイプルハイムさんから戸隠キャンプ場まで送ってもらい、前日のゴール地点からスタートする。この日の天気は快晴。バックの戸隠山が青空に映える。


戸隠牧場の中を進む。前方には黒姫山が見える。


小川が流れ、涼しげな森の中を進む。


戸隠牧場の敷地沿いに設けられた柵沿いの道を進む。


広い牧草地が広がっている。


振り返れば、戸隠山がずっと見えている。


一面黄色い花のお花畑。後方に見えるのは飯縄山。


湿原の遊歩道を歩く。レンゲツツジのオレンジがきれいだ。


小川に架かった丸木橋を慎重に進む。


古池に到着。戸隠高原の標高約1,200mに位置し、黒姫山へ向かうハイキングコースの途中にある。前方に見えるのは小黒姫とも呼ばれる御巣鷹山。東山魁夷の名画「沼」のモデルになったといわれる。


古池沿いの湿原には、アヤメの群落がみられる。


再び、小川を渡渉。


木の根が張り出した登りとなり、登山道らしくなってきた。


戸隠竹細工の森は、タケノコ採取禁止区域となっている。


人面岩。怖そうな顔だ。


広場に出ると、テントが張ってあり、人がいた。話を聞いてみると、タケノコを採取する人がいないかを監視するための監視小屋なのだという。二人体制で、一人は山の中を巡回し、もう一人は焚火の番をしているという。ご苦労な事だ。


監視小屋からしばらく進むと、大ダルミというあまとみトレイルの最高地点(1593m)になるのだが、監視員の話では、クマが良く出る場所という。そろそろランチ休憩したいと思っていたが、ニオイにつられてクマが出てきては大変なので、大ダルミはスルーして、比較的広い場所でランチ休憩とした。


黒姫山西登山道の入り口前を通過。


氷沢橋を過ぎ、しばらく進むと氷沢避難小屋だ。整備が行き届ききれいな避難小屋だった。


その後は、広く歩きやすい道が続く。昔のトロッコ軌道の跡を切り開いた道のようだ。


途中には、神彦、道姫と名付けられた2本の大きなミズナラの木が見えてくる。




ブナとミズナラが200年にわたり共生する「縁結びの木」。


ハルニレの巨木。


夫婦泉の前は、クリンソウの大群落。


空が開けてきたかと前を見ると、笹ヶ峰ダムと乙見湖だ。


石段を一気に下る。


ダムの管理棟前を通り抜けると、乙見湖休憩舎がある乙見湖バス停だ。3日目はここがゴールで、すでにお迎えのマイクロバスが待っていてくれた。


参考1.3日目の高低図&コースタイム


参考2.3日目のコースマップ


「2024第1回あまとみトレイル:4日目乙見湖バス停~地震滝橋前分岐」に続く。

2024第1回あまとみトレイル:2日目アソビーバナガノパーク~戸隠キャンプ場

2024-06-20 21:06:20 | あまとみトレイル
8時。アソビーバナガノパーク(旧アゼィリア飯縄)を出発する。


アソビーバナガノパークの裏側から藪道を抜けて、あまとみトレイルのコースに向かう。


あまとみトレイルのコースは、しばらく森の中の林道を歩く。


戸隠神社の一の鳥居跡に到着する。戸隠神社は、ここから始めるのが正式な参拝と言われている。この場所には古くから戸隠神社の神領への入り口として、一の鳥居が建てられていた。寛政年間(1789年ごろ)に石造りの鳥居が建てられたが、弘化四年(1847年)の善光寺地震で倒れてしまい、現在は当時の石材や基礎が残るのみとなっている。




一の鳥居から宝光社や中社まで通じている道を戸隠古道と言い、その後は戸隠古道を進む。すぐに、大久保の茶屋に出る。


茶屋の中を見ると、職人がそば打ちをやっているのが見えた。


一の鳥居から二十八丁(3.0km)のところが祓沢だ。ここは宝光社、中社、奥社のどこへ行くにも必ず通らなければならない場所で、ここに関所が置かれたこともあったという。


宝光社の石段前についた。


宝光社の石段は思ったより長い。


振り返って下を見ると、登り口がだいぶ下に見える。


宝光社で参拝後、中社へ向かうが、お昼近くとなり、せっかく戸隠に来たのだから戸隠そばを食べようという事になり、通り道にあった蕎麦屋に立ち寄る。


蕎麦屋の2階の部屋は、風通しが良く、涼しくてそばを美味しくいただく。


蕎麦屋を出ると、中社の鳥居前に出る。


戸隠神社中社の鳥居を中心にして、大きな杉の巨木が三本、正三角形状に並んで立っている。これはその中の1本だが、さらに3本に分かれている。


中社でもお参り。


続けて奥社参道入口の鳥居前まで来た。


参道を進むと、隋神門が見えてきた。


隋神門の先は、神の領域とされる。先月はこの先の奥社まで行き、戸隠山に登ったものだ。


あまとみトレイルは、隋神門の手前を曲がり、ささやきの小径に進む。


ささやきの小径を抜けると、戸隠キャンプ場に出る。2日目の予定はここまでとし、キャンプ場の駐車場まで歩く。


駐車場で、この日の宿となるメイプルハイムさんのお迎えのマイクロバスを待つ。ほどなく、バスが到着し、宿に向かう。

メイプルハイムさんは、以前信越トレイルの時もお世話になった宿で、今回も以後の送迎を全部やってもらうことになっている。チェックインする前に、イチゴ園でイチゴ狩りを楽しむ。甘くて美味しいイチゴだった。




参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ


「2024第1回あまとみトレイル:3日目戸隠キャンプ場~乙見湖バス停」に続く。

2024第1回あまとみトレイル:1日目長野駅~アソビーバナガノパーク

2024-06-19 21:13:49 | あまとみトレイル
14~17日にかけて、長野のあまとみトレイルを歩いてきた。あまとみトレイルは、令和3 年10 月23 日に一部開通した、長野駅~戸隠~妙高・笹ヶ峰~野尻湖~斑尾山頂を結ぶ総延長86km の歩いて楽しむロングトレイルだ。名称の「あまとみ」は西の雨飾山(あまかざりやま)の「あ」、東の斑尾山(まだらおやま)の「ま」、南の戸隠山(とがくしやま)の「と」、北の妙高山(みょうこうさん)の「み」と、この地域を代表する山の頭文字をとって名付けられた。斑尾山頂ではお隣のロングトレイル「信越トレイル」(総延長110km)に接続する。信越トレイルとあまとみトレイルを合わせると200km近くのロングトレイルになる。今回は、そのうちの60キロほどを歩く予定だ。

参加者は、全部で13名。長野駅で全員集合してからスタートする。


長野駅からは、ほぼ直進で善光寺まで歩く。


善光寺の参道は、茶店やお土産屋が建ちならび賑やかだ。


気温が高く、スタートからアイスがおいしそうであちこちの店が気になる。なかでも、みたらしタレ入りの醤油アイスは最高に美味しかった。


まずは、本堂に寄って旅の安全を祈願する。


本堂の手前を右に曲がると、三重塔があり、その前を通るとあまとみトレイルのコースが始まる。


善光寺の敷地を出たところに、あまとみトレイルのロゴが張り付けられている。


住宅地の中の坂をぐるぐる登っていくと諏訪神社の入り口に着く。ちょうどお昼にもなり、日陰でもあるのでランチ休憩とする。


諏訪神社から少し行くと、瓜割清水という水場がある。この水に漬けておいた瓜が割れるほど冷たいことから名づけられたという。


水場の近くには、桑の木があり、ちょうど実が成っていて食べると美味しい。


その後、徐々に里山の中に入っていく。天然記念物に指定されている「あきにれ」の横を通る。


隠滝不動尊参道には、石造の不動尊があり、この下には滝があるようだが、時間がかかりそうなので先を急ぐ。


舗装道路を歩く。


林道に入ると、脇に沢が流れていて幾分涼しい気分になる。


別荘の横から藪道をかき分けて進むと、この日の宿となるアソビーバナガノパークだ。まだ、15時過ぎと早い時間だが、早速風呂に入った後、卓球で遊ぶ。


おまちかねの夕食を楽しむ。


夕食後は、このメンバーでは初めてカラオケルームを貸し切り、懐かしの名曲を歌いまくり、初日のトレイルを終えた。




参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2024第1回あまとみトレイル:2日目アソビーバナガノパーク~戸隠キャンプ場」に続く。

2024航空のお仕事・歴史探訪ウォーキング

2024-06-03 22:15:45 | ウォーキング
最近は、ウォーキングの大会にも時々出ているのだが、先日は富士山静岡空港まで歩くコースだというので参加してみることにした。富士山静岡空港は、まだ一度も行ったことがなかったので、いつか行く機会もあるだろうから下見のつもりで参加した。

まずは、JRで金谷駅まで行く。金谷駅がスタート地点だ。


金谷駅前で、コースマップをもらい歩き始める。


線路脇の細い道を進む。


コース上には、矢印の看板があり、わかりやすい。


歩き出して数分で、旧東海道石畳金谷坂に隣接している「石畳茶屋縁-en-」に立ち寄る。かまどで炊いたご飯や地場の食材を使った食事が楽しめる和食カフェだが、ここでのんびりするには早すぎる。


中を通り抜け、外観を見ながら、どんなカフェなのか下見とする。


東海道制定の頃、ぬかるむ山道に幕府は敷き石を並べることを命じた。金谷宿から牧之原にいたる坂道に山石を並べ、通行人の便に供したといわれている。平成3年、金谷町は町民ひとり一石運動を展開し、430mの石畳の道が復元された。


石畳は、今回のコースではないのだが、せっかくなので少し石畳を歩いてみる。


コースに戻り、坂を上っていくと牧ノ原台地の茶園の中に入っていく。


牧ノ原台地は、大井川下流の平野と菊川との間に広がる標高100から200mの台地。水に恵まれないため開墾されたのは明治以降だが、茶の栽培に成功してからは台地の90%が茶園となり現在では静岡の茶の生産量の40%を占める日本一の大茶園だ。


牧之原公園に着く。園内には茶祖・栄西禅師の像が立ち、茶どころのシンボルとなっている。


牧之原公園は、眺望スポットとして広く知られ、晴れた日は眼下の大井川の流れの真上にそびえる雄大な富士山を中心に、東方に駿河湾越しの伊豆半島、北方には南アルプスの山並み、と大パノラマが展開する。また、夜景名所としても知られ、公園からの夜景は「日本夜景遺産」に登録されている。


牧之原公園の先には、ふじのくに茶の都ミュージアムがある。お茶の産業、歴史、文化、機能性を紹介する博物館があり、レストランで抹茶パフェをいただいていく。


ふじのくに茶の都ミュージアムを出る。


次に向かったのは、牧之原農業用水の阪本調整水槽だ。台地の宿命とも言うべき水利に恵まれず、かんがい用水はもちろん飲み水にも事欠く牧ノ原台地に、安定した水を供給するために作られた巨大な水槽を見学する。


水槽の上に登って、水槽を眺めてみる。


調整水槽前の広場には、「疎水潤大地」と記された静岡県知事の記念碑がある。


その後、空港へと向かう広い道沿いを歩く。この辺りは全く来たことがなく、初めて歩く広い道にビックリ。空港が出来たおかげで整備されたのだろう。


FDA(フジドリームエアライン)の社屋の敷地に入っていく。


FDAの敷地内に併設されているのは、静岡理工科大学の静岡航空資料館だ。静岡県や世界の航空に関する歴史を展示し、さらに航空機に関係する機材や模型を一か所に集めた資料館で、入場は無料。


航空機マニアには涎が出てきそうな、数多くの飛行機やジェットエンジン、田宮の航空機模型、小型機や戦闘機のシミュレータ等が展示されている。




静岡航空資料館を出て、いったん坂を下ってから、急坂を上り返す。


緑濃い山の中に入っていくと、立派なお寺が見えてきた。石雲院という室町時代の1455年に勝間田氏によって創建された曹洞宗の由緒あるお寺だ。


立派な山門。


石雲院を出ると、ほどなく富士山静岡空港に到着する。東側に450mほど行った場所にある石雲院展望デッキから空港を離発着する飛行機を見ることが出来る。ただ、さすがローカル空港だけあって、駐機しているのはFDAの1機だけで、寂しい。


空港前のゴール地点でチェックアウトしてウォーキングは終了。歩行時間3時間半ほどで歩行距離12.9キロのウォーキングとなった。その後、空港内のレストランで昼食を済ませ、金谷駅までの臨時バスで帰路についた。この日は、富士山静岡空港開港15周年ということでいろんなイベントが行われて空港内は賑やかではあったが、飛行機を利用する人は少なく、羽田やセントレアと比べるとまだまだ物足らない空港だと感じた。

参考1.ウォーキングの高低図&コースタイム


参考2.ウォーキングのコースマップ

2024越後里山三山登山ツアー:3日目弥彦山

2024-05-30 23:13:32 | 山登り
最終日は、弥彦山に登る。新潟県の広い地域から見ることができ、弥彦神社の祭神・天香山命を祀った山として、古くから人々の崇敬を集め、山全体が弥彦神社の神域となっていて、英彦山、雪彦山と共に日本三彦山と呼ばれる山でもある。

弥彦山神社の駐車場に車を止めて、歩き出す。日曜日という事もあって、駐車場は満車に近く、ギリギリ止めることが出来た。


登山道入口となる鳥居前で集合写真。この日は、新潟県のメンバー二人も新たに参加して、総勢11人のパーティーとなった。


階段状の登山道を登っていく。朝早くだが、既に下山してくる人もいて、大勢の登山者と行き会う。




岩がごつごつ出ている場所もあるが、道幅は結構広く、整備され登りやすい登山道だ。


開けた場所から、下界を眺める。水が張られた水田がキラキラと光っている。右側少し上の方に赤い鳥居が見える。弥彦神社の大鳥居で高さ30.16メートル、柱間20メートル、笠木の長さ38.5メートル両部鳥居としては日本一の大きさだという。


御神水の冷たい湧き水を飲む。


さらに登ると、開けた場所から日本海と佐渡島が見える。


山頂までもう一息。


最後の石段を登り切れば山頂である。


彌彦神社の御神廟前に到着する。


もう一度、越後平野を見下ろす。田植えが終わり、田んぼには水が張られまさに「水田の水鏡」だ。朝日が照らす黄金の水鏡は一見の価値があるという。


山頂に鎮座しているのが、彌彦神社の奥宮「御神廟」だ。本殿の御祭神・天香山命とその妃神の熟穂屋姫命が一緒に祀られ、縁結びのご利益があることで有名な場所だという。


奥宮の裏側に回り、弥彦山と刻まれた岩の前で、山頂記念写真を撮る。


弥彦山九合目にある弥彦山頂公園には、展望レストランや高さ100mの回転昇降展望塔「パノラマタワー」があり、越後平野、日本海や佐渡を一望できる。


展望レストランの屋上からも越後平野、日本海や佐渡を一望できる。


弥彦山は、北に位置する多宝山 (634m) との双耳峰である。多宝山は新潟市の最高峰だ。


ロープウェー駅近くにも、山頂写真撮影スポットがあり、もう一度山頂記念写真を撮る。こちらの方がたくさんで撮るにはいい。ところで、弥彦山の標高は、東京スカイツリーと同じ634mだったのだ。


下山は、元来た道を下る。4合目か5合目辺りで休憩。この辺りでは、手の平に餌を乗せていると野鳥が食べに来るという事で、何人か挑戦していたが、残念ながら野鳥は来てくれなかった。


登山口入口には、誰かが飾っているのか、トトロのバス停のミニチュアが置いてあった。


最後に、弥彦神社に参拝していく。越後一宮として古くから信仰を集めてきた弥彦神社。「おやひこさま」として人々に親しまれ、初詣には毎年20万人以上の参拝者が訪れ、創建から2400年以上の歴史を有するとされる神社で、日本最古の万葉集にも詠われているそうだ。


一の鳥居前で、最後の記念写真。


この後、日本海を眺めながら入浴できる寺泊きんぱちの湯で入浴と昼食を済ませ、帰路についた。いろいろ個性的な新潟の低山歩きを楽しめた三日間だった。

参考1.弥彦山の高低図&コースタイム


参考2.弥彦山のコースマップ

2024越後里山三山登山ツアー:2日目観光

2024-05-29 22:03:55 | 観光
袴腰山から下山してもまだお昼過ぎだ。近くの道の駅「漢学の里しただ」でランチ休憩とする。


お腹も満たされたので、午後からは観光だ。まずは、Mさんお勧めのSnow Peak MUSEUMに向かう。スノーピークは、燕三条に本社を持つアウトドアグッズのメーカーだ。


ショップで製品を見ていると、MUSEUMの案内が始まるという事で、会場に向かう。


2階からガラス越しに1階の社員のワークスペースを見学する。この日は休日のため、社員はいないが、平日はこのフロアでアウトドアグッズの企画や商品開発が行われているという。


テントやタープ、服などを回収して、ポリエステルの粉末から繊維状に変え、新たな服を作る装置だという。


テラスからキャンプ場を眺める。スノーピークの周囲は広大な敷地が広がり、キャンプ場になっている。


最後に1階のMUSEUMの中に入る。ここは、スノーピークが、ユーザーとともに築き上げてきたものづくりの歴史、日本のオートキャンプの歴史を振り返る展示空間で、ユーザーから寄贈されたスノーピーク製品約200点と、その製品とともに過ごした寄贈者のキャンプの思い出などが展示されている。正面の壁に、ものづくりの歴史が映像で紹介された。


スノーピークを出て次に向かったのは、諏訪田製作所だ。1926年、ニッパーの前身「喰切(くいきり)」の鍛冶屋として創業。以来、ものを挟んで切る道具に特化。刃物本来の持つ機能「切る」ことを追い求め、鍛造から仕上げまですべて熟練職人の手で行っている。爪切りでは、他の追随を許さない会社だ。

工場は、誰でも見学ができ、ショップも併設されている。ショップの入り口に入ると、爪切り等の材料である鉄鋼の廃材を利用した宇宙人のようなオブジェが展示されている。


こちらは、獅子のオブジェ。


階段を下りると、実際に作業をしている様子が見られる。数人の従業員が、刃物を研磨しているようだ。


工場内を見学した後、ショップに戻り、よく切れるというSUWADAの剪定鋏と野菜鋏を高いけどつい買ってしまった。

最後に、予定にはなかった「みつけイングリッシュガーデン」にも案内してもらった。日本の英国園芸研究の第一人者であるケイ山田さんのデザイン監修による、本格的な英国庭園様式のガーデンだ。多くの花が咲き乱れる、美しい庭園を見ることが出来た。




「2024越後里山三山登山ツアー:3日目弥彦山」に続く。