とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2024北アルプス唐松岳:2日目

2024-07-29 16:49:27 | 山登り
6時40分。唐松岳頂上山荘を出発する。前日から、山頂周辺はガスの中で、ご来光は拝めず、そのまま下山とする。


登るときは、余裕がなかったが下山時は、花を撮りながら歩く。岩場の中で咲いていたシャクナゲ。


ニッコウキスゲ。


シモツケソウ。


ウツボグサ。


八方池に到着するも、この日も白馬山三山は見えず。


八方ケルンを通過。


展望ポイントでは、大勢の登山者が休憩している。土曜日で天気がいいこともあって、続々と登山者が上がってきている。


その後もスイスイと下山し、リフト、ゴンドラを乗り継いで11時にはゴンドラ乗車口に着いた。前の週の飯豊連峰の疲れが残っていたのか、多少きつかったが、無事下山できて良かった。しかし、下界の暑さは応える。どうして、7月でこんなに暑いのかイヤになってしまう。

参考1.2日目の高低図&コースタイム(八方池山荘からは、リフトとゴンドラ)


参考2.2日目のコースマップ

2024北アルプス唐松岳:1日目

2024-07-28 17:36:09 | 山登り
7/26~27と北アルプスの唐松岳に登ってきた。本格的な山登りは初めてという人を連れて、3人のパーティだ。前日の夜、サンサンパーク白馬で車中泊したのち、翌朝の八方尾根ゴンドラリフトアダムの始発に乗ってスタートする。


兎平からクワッドリフトに乗り換える。


兎平から黒菱平までのリフトの下は草ボウボウだ。足の先が草にどんどんぶつかっていく。


黒菱平は、標高1680mとなり、リフトは一気に高いところまで連れて行ってくれる。


黒菱平から、次のクワッドリフトに乗り換える。


八方池山荘でリフトを降りると、いよいよ本格的な登山道となり、歩き始める。登山道は、木道と岩がゴロゴロしている稜線歩きの道に分かれるが、歩きやすい木道コースで進む。木道コースは、八方池で引き返す観光客が多い。




下の方を見下ろすと、白馬の街並みや白馬47スキー場のゲレンデが見える。


上の方を見ると、鹿島槍ヶ岳や五竜岳も見える。


第2ケルンでひと休み。


更に進むと、不帰嶮(かえらずのけん)が見えてきた。


八方ケルンに到着する。すでにここで標高2040mとなる。


八方ケルンから、さらに岩のゴロゴロ道を進む。


ほどなく八方池に到着だ。八方池は天気の良い日には、白馬三山や不帰嶮を湖面に映す人気のスポットだが、残念ながら湖面のさざ波で綺麗に映っていない。白馬三山の頭は雲の中だ。


それでも一番絵になる場所なので、記念撮影する。


白馬三山方面を眺めながら雲が取れるのを待っている人も多い。


八方池の上の登山道からも大勢の登山者が、雲の取れるのを待っている。軽装の観光客は、八方池で景色を楽しんで下山するが、唐松岳を目指す登山者は、これからがキツイコースとなる。


いつまで待っても、雲が取れそうもないので、先に進む。ダケカンバの樹林帯を抜けると扇雪渓だ。ここで休憩している人も多い。


丸山ケルンを過ぎると、不帰嶮が間近に見える。いつか、歩いてみたいと思っている。


鉄パイプでガードされた岩の多いガレ場の登山道を進むと、唐松岳頂上山荘まであと僅かだ。ただ、大分ガスが立ちこめ視界が悪くなってきた。


13時前に、唐松岳頂上山荘に到着する。そこそこ疲れたのでとりあえずチェックインして小屋でひと休みだ。

14時過ぎ、荷物を置いて、唐松岳頂上アタックすることにする。ガスが立ちこめ視界は良くないが、こんな天気の時こそ雷鳥に出会える。夫婦らしき雷鳥が目の前を歩いていた。




15分ほどで唐松岳山頂2696mに到着する。


唐松岳山頂と唐松岳頂上山荘の間のガレ場には、高山植物の女王「コマクサ」が咲いている。


15時過ぎ、唐松岳頂上山荘に戻り、1日目の行程は終了だ。

参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2024北アルプス唐松岳:2日目」に続く。

2024飯豊連峰・杁差岳(えぶりさしだけ):2日目

2024-07-25 07:07:45 | 山登り
2日目は、夜中からの強風が止まず、悪天候になっていた。帰りの電車の切符をとってあり、11時くらいまでには、下山口の飯豊山荘に着きたいと思っていた。外の様子を見ながら出発のタイミングを計り、朝6時にスタートすることにした。

小屋を出た頃はそれほど強風ではなかったのだが、頼母木山1730mを越えた頃から再び強風になってきた。


あまりの強風に顔を上げていることもできないくらいだ。


頼母木山から30分ほどで地神北峰にたどり着くと、丸森尾根の分岐に着く。丸森尾根からは下りとなり、山陰で風が遮られるので一安心だ。あとは標高差1300mをグングン下っていく。

いつの間にか雲の下に出ると、下界の方が明るくなっている。


飯豊連峰は登りがキツイが、下りも同様にキツイ。急坂が多く岩の痩せ尾根も多い。


ザレた場所もあるので足元に注意して慎重に下る。


下山口まであと僅かだが、最後まで気を抜けない登山道だ。


舗装道路が見えるとホッとする。飯豊山荘が目の前だ。


飯豊山荘で温泉に入り、やっと一息つく。


入浴後、13時発の小国駅行きの町営バスに乗り、無事帰路につくことができた。重い荷物を背負い、長時間の山行になったので、みんな疲労困憊だったが、奥深い飯豊の山々を十分堪能し、記憶に残る山旅となった。

参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ

2024飯豊連峰・杁差岳(えぶりさしだけ):1日目

2024-07-24 22:55:05 | 山登り
20~22日にかけて飯豊連峰の杁差岳に登ってきた。昨年計画したが、天候が悪く中止したので再度の挑戦であった。朳差岳は、新潟県岩船郡関川村にある飯豊連峰北部の山である。標高1,636.4m。日本二百名山の一つで、山頂付近はハクサンイチゲやニッコウキスゲ、マツムシソウなどの高山植物が見られる。

まずは、胎内市の奥胎内ヒュッテに前泊する。夕食を付けてもらったが、翌日の朝は早いのでおにぎりを作ってもらう。5時半に奥胎内ヒュッテ前の乗り場から胎内市が運行する登山タクシーに乗車。メンバーは6人だったが、ジャンボタクシーなので他の客を含めてギリギリで全員乗車できた。

足ノ松尾根登山口までは10分ほどの乗車だが、歩けば1時間もかかるので、大いに助かる。足ノ松登山口は標高470mなので、これから1200mほどの標高差を登らなくてはならない。


すぐに急登となり、岩と木の根がミックスした登山道となり、非常に歩きにくい。


大きな岩を乗り越えて行く場所もあり、姫子の峰、英三ノ峰などいくつかの峰を越えて進んでいく。


とりあえず、広い場所まで出るとひと休み。


イチジ峰1265mに到着。


西ノ峰1525mに到着。杁差岳への分岐となる大石山まであと少しだ。


大石山1562mに到着。ここからは、杁差岳へのピストンとなるので重い荷物を藪の中に置いて軽荷で山頂アタックとする。


鉾立峰1572mに到着する。


途中にある大きな鉾立峰のピークを乗り越え、たおやかな稜線に出ると、霧の中に杁差岳避難小屋が見えてきた。


小屋から数分で杁差岳山頂1636mに到着する。杁差岳の山名の由来は、農具の一種の「えぶり」(柄振・朳)を担いだ人の姿をした雪形が田植えの頃に現れることだという。残念なことに展望は全く無く、山頂記念写真のみ撮って早々に下山する。


杁差岳避難小屋荷は誰もいなく、お昼も過ぎていたので、小屋の中で昼食を済ます。


山頂に行くまでは、ただ進むだけであったが、帰りは、登山道に咲き誇る花々を撮りながら進む。まずは、ハクサンフウロ。


ニッコウキスゲが周りには群生している。


クルマユリ。


マツムシソウ。


タカネナデシコ。


アザミ。


他にもトラノオ等も見ながら進むと、目の前に鉾立峰の大きな山塊が見えてきた。


行くときは、ガスが立ちこめ、まったく姿が見えなかった鉾立峰だが、これだけ姿がはっきり見えると、登るのがイヤになってくる。


何とか鉾立峰を乗り越えると、草原の中でひと休み。視界も広がってきて絶景が広がる。


大石山に戻り、再び重い荷物を背負い、この日の目的地となる頼母木山避難小屋を目指して歩き出す。


前方の山のガスが次第に取れてくると、三角屋根の小屋がわずかに見えてきた。


このあたりからは、雲が高くなり、飯豊連峰らしいたおやかな稜線上の草原が広がり、急登を越えてきてよかったと思わせてくれる。


15時過ぎ、頼母木山避難小屋に到着する。この小屋は、水が豊富で、まさに飯豊のオアシスだ。水槽には冷えたビールが何本も浮かんでいる。


まずは、ベンチに腰掛け、冷えたビールで乾杯する。


この日の宿泊者は、我々だけらしく、貸し切り状態だった。


落ち着いてから、この日登ってきた山々を眺めると、鉾立峰と杁差岳がくっきり見えていた。


夕方には、日本海に沈む夕陽と街並みが見えていた。


参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2024飯豊連峰・杁差岳(えぶりさしだけ):2日目」に続く。

2024小布施見にマラソン

2024-07-16 18:55:20 | マラソン
先週末は、長野県の小布施町で開かれた「小布施見にマラソン」に参加してきた。7月なんて暑くてとても走れないと敬遠してきた大会だったが、参加した人からは、かなり高評価で有名な大会だった。特にハーフで制限時間5時間と言うことで、歩いてでも完走できるんじゃないか、暑い時期の練習と思えばいいじゃないかと考え直して、夫婦でエントリーした次第だ。

公式HPの大会コンセプトをみると、

海の日!! 海のない小布施に 波をつくる。ONの道より、OFFの道。
この大会は、速さを競うだけではなく、時には立ち止まり、小布施を見て、楽しみながら走る見に(ミニ)マラソンです。 「土手を行く 野道を駆ける 路地を走る」というコンセプトでコースをめぐりながら、小布施の町の人とランナーのみなさん、 ボランティアのご縁をつなぐ「縁走=えんそう」を楽しみましょう。

と書かれている。大会が終わり、あらためてこのコンセプトがよく分かった。まさに小布施の街を見て、楽しみ、止まったり、走ったりと、人との縁を楽しみながら小布施を半日満喫した。

まず、コースマップを見てみる。小布施はそんなに大きな街ではないが、年間に町人口の100倍、120万人をお迎えする有名な観光地でもある。コースは、ONとなるおもての道だけでなく、土手や野道、路地といったOFFの道も含めたふだん着の小布施に浸りながら走る21.0975キロなのだ。そして、エイドは21キロの間に15ヶ所もあり、1.5キロも走ればすぐに次にエイドになるという。真面目に走っていたら、美味しいものをゆっくり味わうことができないのだ。


まずはスタートからの様子を紹介する。
8000人ものランナーがコースを埋め尽くし、スタートの号砲が鳴ると、徐々に前に進んでいく。この大会は仮装で走ることが奨励されており、周りには仮装ランナーが数多くいる。沿道で応援してくれているのは、西城秀樹のYMCAをチームで歌っている人たち。ゼッケンも付けているので最後尾から追いかけてくるのだろう。


後のブロックに入っていたので、15分くらいかかって、やっとスタートゲートまでたどり着いた。沿道で応援してくれている仮装ランナーに気を取られ、なかなか前に進まなかったのだ。


走り出してすぐにだが、ふと横を見ると、「千と千尋の神隠し」に出てきた湯婆婆がいた。こちらは、ベビーカーに乗っかっている人形で、後に銭婆の姿の人間が押して走っていたのだ。まあ、こんな手の込んだ仮装は凄いなぁと感心する。


果樹園の中を通り、山に向かっていく。朝6時スタートなので、日が当たると水蒸気が湧き出している。


田んぼのあぜ道沿いには、色とりどりのランナーの列が途切れることなく続いている。


第2エイドでは、地元の小布施牛乳が振る舞われる。冷たくて美味しく、お代わりもしてしまう。


牛乳と共にキャラメルもいただく。


途中ランナーが何人か立ち止まってどこかを見ていた。何だろうと思って、みんなが見ている方向を見ると、若い女の子が、張り巡らせられている1本のロープの上で、ジャンプをするなどの曲芸技を見せてくれていた。


5.4キロ地点まで来ると、小布施見にマラソン大会のコース最高地点だ。左手に見えてくるのは夏でもボードのジャンプ練習ができるジャンプ台だ。会場は音楽も流れてボーダーが気持ちよさそうにジャンプしていて、ジャンプする毎に歓声が上がっていた。


エイドで甘酸っぱいアンズを食べて、果樹園の中を進む。


第4エイドでは、甘さ広がる桃のジェラートだ。


バンドの生演奏は、力が沸く。


恐竜さんは、見た目は愛嬌があるが、中に入っている人は暑くて大変だろう。


民家の畑の間を通る。


小布施千年の森を過ぎ細い畑道を抜けると玄照寺がある。玄照寺の三門(山門)は貴重な文化財として町宝に指定されているという。鎌倉時代の中国から伝来した唐様建築で、木割が細く、屋根の傾斜が急で装飾が細部にまで広がる荘厳な建築物だ。列が続いているので付いていくと、みんなお詣りに寄っているのだった。


第6エイドでは、長野名物の野沢菜が振る舞われる。


第7エイドでは、長野が主要生産地である甘酸っぱいネクタリンが出た。


そして、ありがたいことに袋入りの氷までいただく。曇り空とは言え、やはり暑いのに変わりは無い。首や太股、腕に何度も当てながら走る。溶けてきたら、封を切って飲んだり体に掛けることもできる。


第8エイドでは、カロリーメイトゼリーでエネルギーを補給する。


途中、アラビアンナイトの扮装のチームに出会う。記念写真を撮って楽しそうだ。


フラダンスチームも応援してくれている。


私設エイドでは、激辛麻辣ピーナツをいただく。食べてしばらくすると、辛さがぐっときた。


第10エイドでは、ひんやり冷たいフルーツクレープだ。


コース沿いの草原では、牛がのんびり草を食べている。


あと5キロ地点まで来た。堤防に上がると千曲川の桜堤の道だ。


第12エイドでアイスをいただく。アイスを食べながら、歩いて河川敷まで下りる。


河川敷では、長いアルペンホルンの演奏。


第14エイドでは、ブルーベリーをもらい、最後のひと頑張りだ。このあたりから、ポツポツ雨が降り始めてきた。


そじて、無事ゴール地点の小布施総合公園に到着する。タイムは、3時間45分だが、スタート地点まで15分かかったので、ネットタイムは3時間30分くらいだった。


ゴール会場で飲んだ生ビール(有料)は特に美味しかった。他にもスイカや蕎麦なども振る舞われ、まさにランナーのお祭りといっていいくらいの楽しい大会だった。遅れてゴールした妻とも合流し、駐車場へのシャトルバスにすぐ乗ることが出来、ストレス無く帰ることができたのも良かった。暑い夏だから、朝早くスタートして、エイドを楽しみながら歩いたり走ったりで、お昼前には終われるというのがいい。友だちを誘って大勢で出てみたくなるお薦めの大会の一つになった。

2024第2回あまとみトレイル:2日目野尻湖周遊道路分岐 展望所~斑尾山~レストハウスチロル

2024-07-02 19:16:23 | あまとみトレイル
宿のマイクロバスで、先日のゴール地点野尻湖周遊道路分岐 展望所に到着する。


バスを見送る。


斑尾山登山口を目指し、車道を進む。


歩いていく途中、「姫の泣き石」という伝説の石があるようだったが、少し寄り道になってしまうので、そのまま進む。


荒瀬原の斑尾山登山口に入っていく。


登山口の入り口は、害獣除けの電線が張られていたが、登山者は電線を外して入ってよいとの但し書きがあったので、線に触れないよう慎重に外す。


この登山口もクマが出そうな藪が多い。


できるだけ固まって、笛や鈴を鳴らして進む。


見通しが良くて、少し広い場所で休憩。水分補給だ。


荒瀬原林道を横切ってからは、結構きつい上りとなり、大明神岳1358mに到着する。山頂からは、展望が開け初めて野尻湖が見えた。


反対側から来た登山者に集合写真を撮ってもらう。


大明神岳からさらに数分歩くと、斑尾山山頂1381mだ。


斑尾山山頂は、あまとみトレイルの終点であり、信越トレイルのスタート地点でもある。あまとみトレイルを完歩し、信越トレイルに繋がったという事で感無量だ。


しかし、歩くのはこれで終わりではない。お迎えのバスが来られる場所までは歩かなければならない。斑尾山から下っていく途中で雨がついに降りだした。


斑尾高原スキー場のゲレンデを下に眺めながら下っていく。


ゲレンデ内の道をグングン下っていく。


雨が降ると歩くのがやたらと早くなるようで、先頭はかなり下を歩いている。


レストハウスチロルがやっと目の前となった。予定よりだいぶ早く下山できたので、レストハウス内で弁当を食べ、マイクロバスを待って宿に帰った。


宿に戻り、風呂に入ってさっぱりして解散となった。クマが出そうな場所が至る所にあり、怖い思いもしたが、みんな無事に歩きとおし、新たなロングトレイルを制覇できた喜びが沸いてきた。

参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ

2024第2回あまとみトレイル:1日目地震滝橋前分岐~野尻湖周遊道路分岐 展望所

2024-07-01 22:20:18 | あまとみトレイル
前回に続いての2回目のあまとみトレイルだ。前日に、前回と同じ宿のメイプルハイムさんに前泊して6/29~30の2日間でゴールの斑尾山山頂まで踏破する予定である。

前回のゴール地点、地震滝橋前分岐からスタートする。この日も朝から好天に恵まれた。農道を歩いていくと、農家の方から声を掛けられる。


水田には水が張られて、いよいよ初夏といった趣だ。


黒姫山を背にして、先に進む。


杉野沢地区の八幡社前を通過。


大きな杉の木の先には、薬師如来が祀られている。


9時ちょっと前に妙高高原ビジターセンターに到着する。9時の開館時間まで少し待ってから中を見学していく。


ビジターセンターの裏には、いもり池がある。晴れた日には標高2454mの妙高山を水面にくっきり映し出すのだが、あいにく妙高山には雲がかかり、ちょっと残念。昔はいもりが多く生息していたことからこの名がついたと言われている。


いもり池を半周して先に進む。


再び森の中に入っていく。


関川集落の中に入ると、北国街道と呼ばれる歴史ある道となり、江戸時代には越後の国をはじめ、周辺の信濃や加賀・佐渡の物流に大きな役割を果たした道である。そして、この北国街道の重要な関所『関川の関所』が史跡として残っている。


関所の先にある二人のお婆さんの座像は、100歳を超えても元気だった「きんさん、ぎんさん」だ。佐渡から運ばれた「金・銀」に加え、この先の橋が「長寿橋」と名付けられたことから、平成10年の関所まつりに、きんさん・ぎんさんをご招待した記念に設置されたそうだ。


「姥坂(うばざか)」と名付けられた坂道を上ると、長寿橋だ。長寿橋の中間が新潟県と長野県の境となる。


高速道路下のトンネルを通り抜ける。


山道の入り口近くまで行くと、車が数台止まっていて、数人の人が立っていた。何事かと思って話を聞くと、数日前に、この先でクマが出て人が亡くなったという。クマはまだ見つかっていないという事で、気を付けて進むように言われた。


山道に入ると、確かにクマが出てもおかしくないような道だ。みんなできるだけ離れないように固まって、鈴や笛を鳴らしながら、危険地帯を通り抜ける。

山道を抜け、建物があり広い道に出たところで、休憩。無事に危険地帯を抜けだしたことで一安心する。


国道を抜け、先に進むと野尻湖が見えてきた。そして、広い駐車場の奥を見るとすぐそこがナウマンゾウ博物館だった。ここは中を見学していきたかった所なので、早速入場料を払って中に入る。


野尻湖の湖畔で、ナウマンゾウの化石が発掘されたことから建てられた博物館で、発掘された化石をもとにした実物大のナウマンゾウやオオツノジカの復元像が展示されている。


1962年からはじまり50年以上続けられている「野尻湖発掘」の成果を中心に、約5万年の昔から現在に至るまでの、野尻湖周辺の自然環境を研究・展示している博物館だ。豊富に展示されている骨器や石器の資料、実際に化石にふれることができるコーナーもありなかなかおもしろい。


順路の最後には、原始人の雰囲気を体感できるコーナーもある。


野尻湖の周辺には、数多くのナウマンゾウのモニュメントが設置されている。




野尻湖の南西岸は、大正時代に外国人に見出された避暑地とあって、国際村や別荘が広がり国際色豊か場所がある。あまとみトレイルは、国際村の中を通っていく。


この日は天気が良くて気温も高くなっており、ボートやヨット、ウインドサーフィンを楽しむ人も多い。


ちょうどイベントが開催されていたようで、水着の外国人で賑やかだった。


国際村を抜けても、しばらくは湖岸沿いの道を歩く。


坂を上っていくと、象の小径と呼ばれる遊歩道に入っていく。


「象の小径」は、野尻湖の湖畔の全長約2.5キロのトレイルで、木立の向こうに湖のキラメキや波の音が聴こえ、水と森の両方を感じながら歩ける。


象の小径が終わり、数百mで野尻湖周遊道路分岐にある展望所に着く。ここが、この日のゴール地点だ。すでにお迎えのマイクロバスが待っていてくれた。


参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2024第2回あまとみトレイル:2日目野尻湖周遊道路分岐 展望所~斑尾山~レストハウスチロル」に続く。