とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014鎌倉旅行

2014-11-28 22:53:47 | 観光
年1回の今年の社員旅行は、鎌倉になった。日帰りでのバス旅行だ。鎌倉といえば、何度も行っていて目新しい場所はなく、お決まりの定番コースだった。

朝から曇り空で、雨も心配だったが、新東名高速道路からは富士山がきれいに見えていた。


まず最初に寄ったのが、定番中の定番である鶴岡八幡宮だ。鎌倉幕府初代将軍の源頼朝ゆかりの神社である。




鶴岡八幡宮で一番気になっていたのは、樹齢1000年とも呼ばれていた大銀杏が4年半ほど前に強風で倒れてしまい、その後どうなっているかという事だった。

下の写真は、7年前に来た時の大銀杏の様子だ。


そして、これが現在の様子。倒れた幹の下の部分だけ最初にあった場所から少し横に移動してあり、元の場所には、残った根から奇跡的に芽吹いた若木が成長して育っていた。以前のような巨木を見る事は、残念ながら自分が生きているうちは不可能であるが、順調に育っているようで良かった。


鶴岡八幡宮から、鎌倉駅までお馴染みの通りを歩き、帰りは、一本隣の小町通りを歩いてバスに戻った。金曜日だというのに、修学旅行生をはじめ多くの観光客でごった返していた。鎌倉は平日でも大賑わいである。途中で、鎌倉名物の鳩サブレもしっかりお土産に買った。


次に寄ったのは、鎌倉の大仏だ。こちらも鎌倉を代表する名所である。高徳院の本尊である大仏は、北条泰時の時に、淨光という僧が諸国を勧進して浄財を集めて歩き、暦仁元年(1238)3月から大仏と大仏殿を造り始め、建立した大仏は木造であった。そして4年後の宝治元年(1247)にこの大仏が暴風雨の為に倒壊したので、建長四年(1252)にあらためて金剛の大仏が造営され始めた、その後大仏殿も台風や大津波で流され、現在の様な露座の大仏となってしまったそうだ。




鎌倉の仏像の中で唯一の国宝である。大仏の中は、20円払うと見学できる。


最後は、江の島まで移動し島の中を見学する。江の島は、以前参加した湘南マラソンのゴールだったので入り口付近は来たことがあったが、江島神社には行ったことがなかった。お土産屋が並ぶ狭い坂道を登っていく。


江島神社の祭神は、天照大神(あまてらすおおみかみ)と須佐之男命(すさのおのみこと)との間に生まれた神で、三姉妹の女神だ。
・奥津宮の多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)
・中津宮の市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)
・辺津宮の田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)
この三女神を江島大神と称し、江島弁財天として信仰されるようになったと言われている。


芽の輪をくぐり参拝していく。




明日から、江の島シ―キャンドルライトアップが始まるそうで、ところどころで準備が始まっていた。明日の夜からは、美しい江の島のイルミネーションが見られるそうだ。残念。


開催されるとこんな景色が見られるようだ。


湘南のシンボルである江の島シーキャンドル(展望灯台)の最上階まで登り、360°の展望を楽しむ。晴れていれば、三浦半島、伊豆大島、伊豆半島、富士山など見えるはずだが、雲が多くて良く見えなかった。これもちょっと残念だったが、展望がいい場所であることは間違いない。








駆け足で、鎌倉周辺を観光し帰宅。明日明後日は、東京観光とスカイツリーマラニックだ。今週末もいろいろ予定が詰まってしまった。

豊橋で忘年会

2014-11-27 23:57:54 | 呟き


今日は、豊橋のラン仲間、スキー仲間たちの忘年会があり、幹事のさおりさんのお誘いで参加してきた。
昨年もお誘いがあったのだが、何故か日にちを勘違いして覚えていたので当日参加できなかった。
今回は、その雪辱を晴らすためにも、しっかり日にちを確認して早めに出て、無事会場に到着した。



2時間ほどの予定でいたのだが、みんなとの話が弾んで、1時間近くの延長となったが、それでも話し足りなかったくらいだ。



ラン仲間は、年齢が幅広いが、損得がなく気兼ねなく話せるのがいい。
楽しい忘年会だった。

自分のメールアドレスから迷惑メールが届く

2014-11-26 20:43:09 | インターネット
このところ、自分のアドレスが差出人となった迷惑メールが届くようになり、嫌な気分になっている。もちろん自分で自分あてに迷惑メールを出すなんてことはない。こういったメールは、第三者が迷惑メール送信プログラムを使用して電子メールに偽のヘッダ情報を設定し、実際には別のメールアドレスから送信されているにも関わらず、送信元を別人のメールアドレスに偽装した「なりすましメール」である。

「なりすましメール」の目的は、以下のことが考えられるという。
・企業や友人、知人を装ってメールを開かせ、文面を信用させるため
・メールの着信拒否設定をできないようにするため
・送信者と受信者を同じにすることで興味をひかせる
・受信者からの苦情の連絡先を混乱させる

こういった「なりすましメール」を送るためのプログラムがインターネット上には広く出回っているそうで、プロバイダーでも送信を止めることが難しいという。迷惑メールフィルターで自分のアドレスを拒否する設定にするのは、大変都合が悪い。タイトルとか本文のキーワードで、ある程度はフィルターに引っかかるかもしれないが、それもイタチごっこのようだ。結局は、その都度手動で削除するしかないというのが悔しい。

また、最悪の場合は、自分のアカウントが不正アクセスされている可能性もある。なりすましではなく乗っ取りされていたらどうしようもない。念のため、Web 上からメールボックスにアクセスし、送信済みフォルダーを確認したが、心当たりのない送信メールはなかったので大丈夫だと思うが、油断は禁物だ。LINEでは、乗っ取りが簡単に行われたケースもあるようなので、他人に解読されにくい「強力なパスワード」に変更しておくことも大事だろう。

グレートトラバース最終回、地震で中止

2014-11-25 21:24:04 | テレビ
22日(土)のグレートトラバース最終回をビデオに録画していたので、昨日今日と2回に分けて見ていたら、
22時8分辺りの放送から緊急地震速報が入り、以後地震関係の特別番組に変わってしまっていた。
結局、最後まで地震の報道番組でグレートトラバースの最終回を見る事が出来なかった。

ちょうど長野県白馬村での大地震があった時間なので、NHKならやむを得ない番組変更だろう。
放送中の番組が中止になっても仕方がない。
それでも、最後まで見たかった番組なので、再放送があるのか調べてみた。

最終回を楽しみにしていた皆さんには朗報だ。
地震により途中で中止となったため、改めて下記の時間に放送するそうだ。
11月29日(土)午後9時00分 [BSプレミアム]
そして、再放送が下記の時間になった。
12月7日(日)午後1時00分 [BSプレミアム]

最後まで見る事が出来なかった人や見逃した人は、今から予約録画しておこう。

2014寸又峡・朝日岳登山

2014-11-24 12:09:04 | 山登り
三連休の中日、寸又峡温泉から寸又三山の一つである朝日岳に登ってきた。寸又三山とは、沢口山、前黒法師岳、朝日岳の三つの山の事をいう。これらは、寸又峡温泉を起点に登ることのできる山々だ。自分にとっては、沢口山に続く2番目の寸又三山となる。今回は、地味な山なのであまり人が集まらないかなと思っていたが、直前になって参加表明が相次ぎ全部で6名のパーティとなった。

浜松を午前6時に出発して、寸又峡温泉の駐車場に着いたのは午前8時半くらいだった。ちょうど紅葉の時期にすっぽり嵌り、寸又峡温泉までの道路は例年大渋滞の名所になる場所だが、朝早いおかげで駐車場にも難なく入ることが出来た。紅葉の時期は、駐車場も有料になるようだが、料金徴収人がまだきていないのか無料で駐車できた。今回は、かなり厳しいコースだと思っていたので、早々に支度をして出発する。


寸又峡温泉のシンボル的な鹿の像の前を通過。


寸又峡プロムナードコースの紅葉にうっとりする。天気は、快晴で透き通る青空である。日差しも柔らかく、12月に近いというのに暑いくらいだ。


だが、紅葉に見とれて朝日岳登山口に向かう道を通り過ぎていた。朝日岳の登山口は、寸又峡プロムナードコースの入り口前にある車止めの手前であった。確か、下の方に下りるはずだったと思い出し、登山口入口に戻った。登山道に向かうには、一旦寸又川の川原近くまで下らなければならない。これから相当登らなければならないのに、下るなんてもったいないと言いながら、寸又川に架かる猿並(さんなみ)橋に9時頃着いた。


猿並橋とは、変わった名前である。なんでも、朝日岳から降りて来たニホンザルの群れが一直線に並んでこの吊り橋を渡ることから付けられた名前らしい。見た目は、しっかりワイヤーがかかり壊れそうもない様子だが、歩き出したところの踏板が凍っていて滑りやすく怖かった。しかもかなり揺れる。一度に5人以上は渡ってはいけないという注意書きもあり、3人ずつ渡ることにした。


猿並橋を渡りきると、これから本格的な登山道だ。


ジグザグな「びくに坂」を登っていく。


びくに坂を上がりきると一旦林道に出る。林道から見た紅葉も、素晴らしい。


反対側に視線を移すと、円錐状のカッコいい山が見える。寸又三山の前黒法師岳だ。


林道を横り、再び登山道に入りぐんぐん高度を稼いでいく。展望が開けた場所から、寸又峡の夢の吊り橋が見えていた。望遠で覗いてみると、大勢の観光客が吊り橋を渡っているのが見える。この日の寸又峡は、かなりの大賑わいだろうと予想できた。


さて、我々のほうといえば、かなりきつい勾配にヒーヒー言いながら登っていた。


きつい登りだが、ときおり現れる美しい紅葉の景色に励まされ、なんとか歩き続けた。




相変わらず勾配はきつく、落ち葉がガレ場に積もり、足元がおぼつかなくなる。


11:15。合地ボツ(1232m)という場所に到着する。変わった地名で、特に何もない場所だ。花を活けるように花立てがある事から、誰かが亡くなった場所かもしれない。


さらに登ったところには、展望台があり、南アルプス深南部の山々が一望できる。前黒法師岳、黒法師岳、丸盆山、不動岳などが良く見える。


時間は、そろそろお昼近くになっていた。しかし、山頂まではまだまだ時間がかかりそうだ。山頂からの展望はあまりないと聞いていたので、一足先にお昼にすることにした。平らな場所があまりない山だが、比較的緩やかなで日当たりがいい場所を見つけお昼とした。食材は、全てよっぴーさんが用意してくれた。


メニューは、野菜満載でうどんやウインナも入った温かい鍋である。女の人が来ると、山の食事はいつに増して豪華なものになるのが嬉しい。


こちらは、アッコちゃん手作りの食後のデザートだ。


お腹も一杯となり、これから先も急坂が続くこともあり、天気が安定している事から空身で山頂に向かう事にした。荷物があったら泣きが入るくらいの急坂がさらに続いている。


13:20。栗山沢の頭を通過する。頭と名がついているが、ピークがあるわけではない。


急坂は終わり、緩やかな道になってきた。


13:30。ついに朝日岳山頂(1827m)に到着する。山頂には、白いものがあり今年の初雪があったようだ。


たまたまあとから上がってきた登山者に、全員での登頂証拠写真を撮ってもらう。


アッコちゃんの作った雪だるまで喜ぶよっぴーさん。


山頂から北に少し下ったところから富士山が見えるのだが、木の枝が邪魔してはっきりとは見えない。ちょっと残念だなあと思っていたが、山頂から下山する途中の僅かな隙間から富士山がはっきり見える場所を見つける。雪を被った富士山は、やっぱり最高だ。朝日岳から富士山が見える場所は、山頂北よりこの場所のほうが一番いい。栗山沢の頭から山頂までの間にあるが、この場所を見つけるのは至難の業だ。この場所を見つけた“アッコちゃん”には、神の啓示があったのかもしれない。まさしくピンポイントの富士山だった。


あとは、とにかく長~い下りだ。膝が笑ってしまいそうなくらいの激下りである。途中で、寸又峡の夢の吊り橋方面が見えたが、相変わらず大勢の観光客でごった返していたようだった。


16:00。林道まで戻ってきた。


猿並橋を渡ると寸又峡温泉は近い。日が陰り、日没までギリギリセーフの下山となった。


公園内では、池に映る紅葉も見る事が出来た。


駐車場に戻り、寸又峡温泉に入っていこうと思ったが、宿泊客が多く日帰り入浴は、6時以降になってしまうと言われ、別の温泉に向かう事にした。しかし、駐車場を出てすぐに渋滞に嵌ってしまう。やはり、紅葉の名所だけに帰りも渋滞だ。それでも、地元の人たちの交通整理のおかげで、30分程度で渋滞を抜け、白沢温泉もりのいずみに到着する。国道から外れ、しばらく進むと、真っ暗な山の中から突然現れたイルミネーションにビックリする。




この温泉はコテージやテニスコートなど付帯施設も充実している立派な施設となっている。経営主体が御殿場でリゾート施設を経営する「時之栖」に代わったらしく、このようなイルミネーションにも手がかかっているようだ。初めて入った温泉だが、山奥にある温泉とは思えないほど浴槽の種類も多く、厳しい山行の締めくくりとしては、大いに満足できた。


日帰りでちょっときついくらいの気持ちで計画した朝日岳であったが、その実態は、超キツイ尾根道直登の山であった。累積標高差は3000m近くあり、日帰り登山では今までで一番ハードな山行だったかもしれない。参加した皆さん、本当にお疲れさまでした。

参考1.今回のコースマップ


参考2.標高と気温変化図(白が標高、緑が気温)
    平均気温19.3℃で暖かい一日だった。

信州 山のグレーディング

2014-11-22 21:45:28 | 山登り


長野県と長野県山岳遭難防止対策協会は、登山者の山岳遭難事故を防止するため、「信州 山のグレーディング」を行い、公開している。長野県内の主要な登山ルート(100ルート)から「体力」と「難易度」でグレード分けしているので、自分の山選びや、初めて一緒にパーティを組む相手の技量を推し量るのに役立ちそうである。ただし、このグレーディングは、あくまでも無雪期・好天時の評価であるから、どんな山でも悪天時には甘く見てはいけないのは確かだ。

グレーディングは、登山ルート(100)の固有の地形的な特徴に基づいて、体力度と技術的な難易度で評価している。表では、縦軸に1~10段階の体力度のグレーディング、横軸にA~Eの5段階の難易度のグレーディングをしているので、上に行くほど体力が必要で、右に行くほど難易度が増すという事になる。

この表によると、一番楽なのが湯の丸山や北横岳(ロープウェイ使用)で、最も体力と難易度(上級者Ⅱ)が高いのが、北穂高岳から槍ヶ岳への大キレットのコースである。また、上級者Ⅰでは、塩見岳、北穂高岳、西穂高岳等が該当している。槍ヶ岳や白馬岳、赤岳などは中級者にランクづけられている。さすがに、上級者Ⅱに該当するコースは歩いてないが、上級者Ⅰあたりまでは、ほとんど行った事があるコースだ。ただ、さらにきついと思われる西穂高岳~奥穂高岳(北アルプス)、北鎌尾根(北アルプス)、赤石岳(南アルプス)、鋸岳(南アルプス)、西岳縦走(戸隠)などは、あえて評価の対象にしてないそうだ。所謂一般向けでないという事なのであろう。

しかし、このグレーディングは長野県の山だけなので、他県でも同様な表を作ってくれるとありがたいのだが…。

信州 山のグレーディング(PDF:199KB)
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/documents/yamanogure-dexingu201408.pdf

信州 山のグレーディング一覧表(50音順)(PDF:87KB)
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/documents/yamanogure-dexinguitiranhyou201408.pdf


天空への回廊/笹本 稜平著

2014-11-21 21:31:39 | 読書
天空への回廊 (光文社文庫)
クリエーター情報なし
光文社


笹本稜平の作品は、「春を背負って」を読んで以来二作目となる。週刊誌のブックレビューでこんな事が書かれていたので興味が湧いて読んでみた。

内容(BOOKデータベースより)
エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落!雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、親友のフランス人が行方不明に。真木は、親友の捜索を兼ねて衛星回収作戦に参加する。ところが、そこには全世界を震撼させる、とんでもない秘密が隠されていた。八千メートルを超える高地で繰り広げられる壮絶な死闘―。大藪賞作家、渾身の超大作。

以前読んだ夢枕獏の山岳小説「神々の山嶺」もエベレストを舞台にした山岳小説であったが、内容紹介でエベレストに人工衛星が墜落とあり、単なる山岳小説ではなく好奇心を掻き立てる何かがあるのではないかとピンと閃いて読む事にしたのだ。幸い図書館の予約も入っておらず、すぐ借りることができた。

ページ数は660ページ近くもあり、かなり分厚い文庫本だ。最初の数ページまでは、よくある山岳小説といった出だしだったが、すぐにエベレスト山頂付近に隕石らしきものが落下爆発し、登山中のクライマーが雪崩で何人か犠牲になってしまう。実はその落下物は、隕石ではなく、小型原子炉を積んだ人工衛星が軌道から外れ落下したものだとすぐに明らかとなる。こんなにすぐに落下物の正体をあきらかにしていいのかなあと思ったが、これは、ほんのプロローグに過ぎなかった。とにかく二転三転どころか、四転五転するくらいの先が読めないハラハラドキドキのストーリーであった。

舞台は、8000mを越えるエベレストであり、まさに極限の世界だ。その場所で繰り広げられる山岳サスペンス&サバイバル&アクション小説といっていいだろう。主人公は、真木郷司という日本人のクライマーで、エベレスト登山中の彼が世界の存亡の鍵を握るというからスケールの大きい話に膨らんでいく。人工衛星を回収するために、アメリカ、中国、ロシアなどの超大国の思惑やテロリストの思惑も絡み、一筋縄ではいかないさまざまなトラブルや事件が発生する。とにかくスケールがどんどん広がっていくから、中盤までは読み進めるのも大変だ。

中盤までの話の広がりで中だるみになってしまった感があったが、後半に入ってきた辺りから、中身ががぜん濃くなってきた。薄い空気と極寒の世界での郷司とテロリストとの息をつく間もない戦いに目が離せなくなっていく。笹本稜平という作家は、こんな作品を書いていたのかといささか驚いた。山岳小説としての体裁も十分備え、しかもミステリー、サスペンス、ロマンスの要素を兼ね備えた贅沢な作品である。長い物語で多くの登場人物と、いろんな陰謀・思惑が描かれているが、最後は一つにまとまっていく。最後の最後になって、郷司の思いが達せられたとき目頭が熱くなるほどの感動を覚えた。ストーリー的には、ハリウッドで映画化されてもいいくらいの内容である。この作品、長いから読み終えるのはかなり大変だが、中盤で諦めないで最後までじっくり読んでほしい。凄い作品だったことは間違いない。

中森明菜「オールタイム・ベスト オリジナル&歌姫」

2014-11-20 22:50:00 | 音楽


歌手・中森明菜は、体調不良により10年10月から活動を休止しているというが、最近発売された「オールタイム・ベスト -オリジナル-」「オールタイム・ベスト -歌姫-」のアルバムが結構売れていて、大きな反響を呼んでいるそうだ。このアルバムの事は、今まで知らなかったのだが、最近売れているというのを知って、久しぶりに聴いてみたくなりレンタルショップで借りてきた。

「オールタイム・ベスト -オリジナル-」のDisc.1は全盛期の明菜のヒット曲がずらっと並んでいる。「スローモーション」「セカンド・ラブ」のようにじっくりと聞かせるバラードもあれば、「少女A」「1/2の神話」のように不良少女の雰囲気を漂わせた曲など、懐かしくてたまらない。成田空港の北ウイングに行けば明菜の曲が浮かんでくるし、「飾りじゃないのよ涙は」は、やはり陽水より明菜のほうがいい。「ミ・アモーレ」「DESIRE-情熱-」「ジプシー・クイーン」などは、当時歌っていた時の衣装まで頭に浮かんでくる。先日亡くなった高倉健は、サハラ砂漠で中森明菜の「難破船」を聴いていたという(健さんも明菜の曲が好きだったというのは、意外だった)。Disc.2は、アイドルから脱皮してからの作品となり、知らない曲が多いが、今回じっくり聴いてみたい。

中森明菜「オールタイム・ベスト -オリジナル-」収録曲
(Disc.1)
スローモーション/少女A/セカンド・ラブ/1/2の神話/禁区/北ウイング/サザン・ウインド/十戒(1984)/飾りじゃないのよ涙は/ミ・アモーレ[Meu amor é...]/DESIRE-情熱-/ジプシー・クイーン/難破船/TATTOO/二人静-天河伝説殺人事件」より
(Disc.2)
Everlasting Love/愛撫/月華/原始、女は太陽だった/MOONLIGHT SHADOW-月に吠えろ/APPETITE/帰省~Never Forget~/The Heat ~musica fiesta~/Days/落花流水/花よ踊れ/ DIVA/Crazy Love/I hope so/SWEET RAIN

「オールタイム・ベスト -歌姫-」は、様々なジャンルのカバー曲のアルバムである。最近いろんな歌手がカバー曲を出しているが、明菜は、その元祖的な存在である。多くの歌手がいる中でも、中森明菜は歌が上手いと言われており、その歌唱力や表現力は素晴らしいと自分も思う。歌姫で収録された曲は、どれも難しいものばかりである。しかもオリジナル歌手のイメージが強く、中森明菜の曲として聴かせられるかどうかがポイントだ。しかし、これだけのアルバムとして発表している以上、相当の自信があるものといえよう。期待して、こちらもじっくり聴いてみたいと思っている。

中森明菜「オールタイム・ベスト -歌姫-」収録曲
(Disc1)
ダンスはうまく踊れない/愛染橋/桃色吐息/シングルアゲイン/秋桜/異邦人/瑠璃色の地球/傘がない/窓/愛はかげろう/恋の予感/『いちご白書』をもう一度/22才の別れ/恋/ いい日旅立ち
(Disc.2)
天城越え/無言坂/氷雨/越冬つばめ/夜桜お七/恋の季節/伊勢佐木町ブルース/他人の関係/なごり雪/悪女/I LOVE YOU/ベルベット・イースター (LIVE ver.)/Woman “Wの悲劇より” (LIVE ver.)/恋の奴隷/男と女のお話

2014の新語・流行語大賞はどれになる?

2014-11-19 21:17:27 | いろいろ
「2014 ユーキャン新語・流行語大賞」の候補が、公式サイトで発表されたようだ。ノミネートされたのは50語もあり、はたしてどれになるか注目である。

ノミネートされた50語は以下の通り。
◇候補語一覧
輝く女性/STAP細胞はあります/バックビルディング/まさ土/トリクルダウン/デング熱/ダメよ〜ダメダメ/2025年問題/危険ドラッグ/アイス・バケツ・チャレンジ/家事ハラ/マタハラ/ありのままで/レリゴー/こぴっと/ごきげんよう/リトル本田/J婚/ゴーストライター/タモロス/マイルドヤンキー/リベンジポルノ/JKビジネス/絶景/レジェンド/ゆづ/妖怪ウォッチ/塩対応/マウンティング(女子)/こじらせ女子/女装子/号泣会見/セクハラやじ/集団的自衛権/限定容認/積極的平和主義/勝てない相手はもういない/カープ女子/ワンオペ/ハーフハーフ/消滅可能性都市/壁ドン/ミドリムシ/壊憲記念日/イスラム国/雨傘革命/昼顔/塩レモン/ビットコイン/エボラ出血熱

上記リストから、自分なりに気になった言葉や流行ったと思える言葉のベスト10を考えてみた。

STAP細胞はあります/デング熱/危険ドラッグ/ありのままで/こぴっと/妖怪ウォッチ/号泣会見/集団的自衛権/イスラム国/エボラ出血熱

この中から、大賞が出てほしいと思うのだが、やはり「ありのままに」で決まりではないだろうか。発表は、12月1日というから、その日が楽しみだ。

2014南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:2日目

2014-11-18 20:38:41 | 観光
マラソンの翌日である。みんなウルトラの達人ばかりなので、翌日も何事もなかったかのように元気だ。朝食には、夕食に出た伊勢海老を出汁にした味噌汁が出てきた。いい出汁がでて、美味しい味噌汁になった。


みんなスマホで写真を撮るのに忙しい。


民宿の玄関前で集合写真を撮って、解散。関東方面に帰るメンバーとは、ここでお別れだ。


残ったメンバーで、弓ヶ浜海岸に立ち寄る。白砂で遠浅の海岸は、海水浴シーズンになると大いに賑わいそうだ。


その後は、昨日走ったコースを一部なぞるようにして西伊豆方面に向かった。西伊豆は、何度も来たことのある場所だが、それでも知らない場所はまだまだある。ヒロボーさんのお勧めで、松崎町の「明治の街並み」を散策していく事にした。ガイドマップ等をもらうため松崎町観光協会に立ち寄る。観光協会も、明治の雰囲気を漂わせるレトロな外観だ。


那賀川に架かる「ときわ大橋」を渡ると、中瀬邸があり明治時代の道具類などが展示されている。近くには古い時計台があったが、修復工事中で良く見えなかった。


浜丁橋の袂にあるのが依田邸。白いナマコ壁の蔵が素晴らしい。ナマコ壁とは、壁面に平瓦を並べて貼り、瓦の継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に盛り付けて塗る工法である。その目地がナマコに似ていることから呼ばれている。防火、防水などの効果があるそうだ。


伊豆分邸前の足湯で一休み。


伊豆分邸は、明治43年の建築でかつては呉服商が営まれていた。母屋は、木造2階建てで、正面の帳場や土間などが当時の面影を残しています。建物裏には、ナマコ壁造りの土蔵2棟が残されている。松崎町では、明治時代を代表する貴重な歴史建物として内部を整備し、無料休憩所として開放されている。


呉服屋の帳場だった部屋。


居間には、古いラジオや扇風機があっていい雰囲気だ。


ナマコ壁通りを歩く。




松崎でのんびりした後、土肥に向かう。土肥からはフェリーで清水に向かう予定だが、フェリーの出発時間まで時間があったので、近くを散策する。土肥の松原海岸公園にある花時計は、直径31メートルあり平成4年3月5日にギネスに「世界最大の花時計」として認定されたそうだ。


花時計の近くにあるのが、足湯「黄金の湯」だ。温泉噴湯の両脇にあり、屋根の下に腰を掛けて、のんびり楽しめる。


松崎で入ってきたばかりというのに、また足湯に浸かってしまった。熱いけど、しばらく浸かっているうちに慣れてきた。出る時は、足だけ真っ赤になっていて、血行促進・新陳代謝促進には大いに効果があったみたいだ。体もポカポカと温まっていた。




そろそろフェリーの時間になり、土肥港でフェリーの到着を待った。




土肥から清水までの航路は、県道223号清水港土肥線として認定されている一般県道である。「223」は「ふ・じ・さん」に掛けている。


伊豆半島が、だんだん遠ざかっていく。


この駿河湾フェリーは、清水港と西伊豆土肥港をわずか65分で結んでおり、ちょっとした船旅気分が味わえる。天気がよければ、こんなにも大きい富士山が見える。


船室内は、ゆったりした座席が用意され、テーブルもあってくつろぐことが出来る。


子供用のジャケットしかなかったが、帽子をかぶり船長の気分になる。


清水港に近づいたころ、富士山が少しだけ顔をのぞかせていた。


日本平も見えてきた。


船底では、出発を待つ車がずらっと並んでいる。


歩行者が降りたら、車も下船だ。


あとは、そのまま清水インターへ向かい帰宅する。伊豆半島からの帰りは、この駿河湾フェリーを使うと時間短縮になるのはたしかだ。マラソンを楽しみ、風景抜群の南伊豆を満喫できた旅となった。