いやー!本当に長かった。
ほぼ、2週間くらいで通算2200ページもの大長編を読まなければならなかったので、まるで読書のマラソンのようだった。
内容は、バブル期の東京が舞台で、主人公たちは中学生である。クリスマス・イブという明るい雰囲気に包まれるはずの夜、ある中学校で2年生の男子が謎の死を遂げる。彼の死は果たして自殺なのか他殺なのかということで話が進んでいく。その中学校ではその後も様々な事件が立て続けに起こり、学生・教員・保護者を巻き込んで揺れていく。そんな混乱の中で、死んだ男子生徒と繋がりのある中学生たちが真実を求めて学校内裁判という形で、事件を明らかにしていくというストーリーだ。
前半で、事件の真実はほぼ見えてしまっていたので、ミステリーというよりも登場人物たちの心の葛藤や事件が起きた原因がどんなところにあったかというのが、この小説の一番の主眼であったようだ。所謂、あっと驚くような事件の真相が明らかになるわけではないが、登場人物一人一人に対する細かい人物描写で、この時期の多感な少年少女の気持ちがうまく描かれていたような気がする。
第三部では、裁判という形をとって中学生たちが、検事や判事、弁護士になっていろんな角度から事件を検証し、真実を明らかにしていく。構想15年、連載9年という超大作だけあって、作者は裁判の部分を一番書きたかったのだろう。長すぎるのではないかという気がしていたが、読み出したらやめられなくなってしまった。登場してくる中学生たちが、あまりも立派すぎて本当にこんな中学生がいるのかと思ってしまうが、それがまたよかったのかもしれない。
ほぼ、2週間くらいで通算2200ページもの大長編を読まなければならなかったので、まるで読書のマラソンのようだった。
内容は、バブル期の東京が舞台で、主人公たちは中学生である。クリスマス・イブという明るい雰囲気に包まれるはずの夜、ある中学校で2年生の男子が謎の死を遂げる。彼の死は果たして自殺なのか他殺なのかということで話が進んでいく。その中学校ではその後も様々な事件が立て続けに起こり、学生・教員・保護者を巻き込んで揺れていく。そんな混乱の中で、死んだ男子生徒と繋がりのある中学生たちが真実を求めて学校内裁判という形で、事件を明らかにしていくというストーリーだ。
前半で、事件の真実はほぼ見えてしまっていたので、ミステリーというよりも登場人物たちの心の葛藤や事件が起きた原因がどんなところにあったかというのが、この小説の一番の主眼であったようだ。所謂、あっと驚くような事件の真相が明らかになるわけではないが、登場人物一人一人に対する細かい人物描写で、この時期の多感な少年少女の気持ちがうまく描かれていたような気がする。
第三部では、裁判という形をとって中学生たちが、検事や判事、弁護士になっていろんな角度から事件を検証し、真実を明らかにしていく。構想15年、連載9年という超大作だけあって、作者は裁判の部分を一番書きたかったのだろう。長すぎるのではないかという気がしていたが、読み出したらやめられなくなってしまった。登場してくる中学生たちが、あまりも立派すぎて本当にこんな中学生がいるのかと思ってしまうが、それがまたよかったのかもしれない。