とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2023北海道・羊蹄山等登山ツアー:3日目神威岬

2023-08-24 18:21:52 | 観光
前日、目的だった後方羊蹄山の登山を無事終えて、ホッとしていた。3日目は観光をして帰る予定で、朝食はホテルの1階にあるレストランの朝食セットを頼む。前日はコンビニで買ったもの等を食べての簡単な朝食だったので、ゆったりした席でのんびり済ます朝食が落ち着く。


ニセコは外国人が多い場所なので、パンに卵やベーコンが入った洋風のメニューだ。




泊まったホテルは、「チャトリウムニセコ」という外資系のアパートスタイルのホテルだ。2日間とも素泊まりで泊まったが、サービスでパンや果物、飲み物など宿泊者の人数分用意されていたのには驚いた。おかげで山へ持っていく飲み物や食料の一部にも使えたのが助かった。また、従業員の対応もよく、同行したメンバーも大いに満足してくれたようだ。

リビングはゆったりしていて、大型テレビやソファーがあって充分くつろげる。


反対側には、食事用のテーブルとキッチンがあり、冷蔵庫の中には、牛乳、オレンジジュース、水、コーラ、卵、ソーセージが人数分入っている。食器棚の中には、皿やコップ、トースター、電子レンジ等、およそ必要なものはすべて入っていて、自炊するのは全く困らない。食洗器や、ゴミ袋もあり、システムキッチンの中にきれいに収容されている。


ベッドルームはダブルベッドと2シングルベットの2部屋があり、4人まではゆとりで泊まれる。


トイレ&シャワールームは、それぞれのベットルームの近くにあり、2部屋もある。これも、朝の込み合う時間帯にはありがたい。浴槽がないのは、外資系だから仕方がない。


朝食後、余市・小樽方面に向かうが、積丹の案内看板が見えたので、折角だから積丹半島方面に行ってみようという事になり、積丹半島北西部から日本海に突出する高さ80mの神威岬に寄る。

神威岬は西蝦夷三険岬と呼ばれるほど、海路の難所として恐れられていた。遭難も多発し、長きに渡って、岬一帯への女性の立ち入りが禁止されており、今も岬へと向かう道には女人禁制の門がある。ただ、その女人禁制が解かれたのは1855年(安政2年)のことで、今では男女関係なく自由に入ることができる。


女人禁制門からは、「チャレンカの道」と呼ばれる遊歩道を歩き、岬の先端に向かう。女人禁制になった云われの一つが義経伝説だ。源義経を慕っていたアイヌの娘チャレンカが本土に向かう義経をここまで追ってきたが、すでに義経を乗せた船は出発した後で失意のうちに海に身を投げてしまう。その後、この岬の近くを、女性を乗せた船が航行すると必ず遭難するため、「女人禁制の門」が出来たとも伝えられているそうだ。


「チャレンカの道」の終点、岬先端の展望台からは300度に広がる日本海の水平線が丸みを帯びて見える。岬の先端から積丹ブルーの海の沖に向かって岩々が点在し、その中で最も存在感があるのが高さ約40mの「神威岩」だ。神威岬のシンボルとなっている「神威岩」は、チャレンカが身を投げた後に岩になったと伝えられている。


神威岩を見てから、灯台の横を通って引き返す。その後も、続々と観光客が訪れてくる。この辺りでは、一番の観光スポットである。


ちょうどお昼となり、北海道に来たらウニだろうということで、高級なウニの乗っかった海鮮丼を近くの専門店で食べる。普段では、ちょっと手が出そうもない値段だったが、前日のきつい山登りのご褒美だと思って美味しく食べることができた。


その後は、どこにも寄らず2時間かけて新千歳空港に戻り帰路についた。

2023北海道・羊蹄山等登山ツアー:2日目後方羊蹄山

2023-08-23 21:38:25 | 山登り
2日目の後方羊蹄山は、長丁場の登山となるので早めの朝食をとり、6時半に真狩登山口に到着する。


登山者用駐車場からキャンプ場内を歩き登山口に向かう。いつも雲がかかっている後方羊蹄山だが、朝早いせいか雲は僅かで、山の全容はしっかり見える。


登山口入り口で入山届に記入して、いよいよ出発だ。


一合ごとに看板が付いているので、看板を目指して歩いて行ける。


三合目を通過。


急坂がずっと続く。


七合目にやっと着いた。この日は蒸し暑く風もほとんど無いので、すでに大いにへばっていた。


その後も、険しい道が続くが何とか頑張って先に進む。


九合目を過ぎると、お鉢の縁に出る。ガス欠で動けなくなりそうなので、平らな場所でランチ休憩をしてから山頂を目指す事にした。


お鉢の縁を進み出すと、ガスがかかってきた。


ガスの中をしばらく進む。


前方に大きな岩山が出てきた。


この岩山越えが後方羊蹄山の山頂へ行くまでの最大の難所だ。


岩山を登りだした頃、お鉢の中を見るといつの間にかガスが晴れ、お鉢の中がくっきり見えてきた。


お鉢の中が見えてきて、気分も上々だ。


山頂の標柱まであと僅か。


12:35。後方羊蹄山1898mに無事到着する。


歩き出して約6時間もかかっての山頂。長くてきつかったけど、登頂の喜びはひとしおだ。


あとはお鉢をぐるっと回って、真狩登山口へのルートに戻っていく。


九合目からは登ってきた時と同じルートを下っていくが、気持ちが折れそうになるくらい長くてきつい下りだった。昔、登った時はきつかったと言う記憶がそれほど無かったが、これも歳をとったせいなのか。

参考1.後方羊蹄山の高低図&コースタイム


参考2.後方羊蹄山のコースマップ


「2023北海道・羊蹄山等登山ツアー:3日目神威岬」に続く。

2023北海道・羊蹄山等登山ツアー:1日目ニセコアンヌプリ

2023-08-22 21:01:36 | 山登り
8月の第3週にかけて、北海道の羊蹄山等のニセコ周辺の山に登ってきた。特に羊蹄山は、昨年同時期に計画したものの悪天候で引き返した経緯があり、今年はリベンジでもあった。

千歳空港からレンタカーを借りてニセコアンヌプリの登山口に着いたのは、14時過ぎだった。幸い、ニセコアンヌプリは3時間ほどで帰ってこられるので、天気も悪くなく、午後からの登山になってしまったが、何とか登ってみることにした。


ニセコアンヌプリの登山口もいろいろあるが、今回は五色温泉から登ることにした。下山後、すぐに温泉に入ることができるのが大きなメリットだ。


五色温泉を出ると、ニセコ野営場があり、その先が登山口だ。


野営場の奥から登山口に入っていく。登山口から頂上までは2500mだ。


最初は、笹藪の間の道を進む。藪に囲まれていて風が通らず、めちゃ暑い。


残り500mになると岩がゴロゴロしている道になる。


しばらく進むと、山頂らしき標柱が見えてきた。避難小屋の屋根も見える。


岩がゴロゴロしていて足元が悪く、慎重に進んでいく。


標柱のある山頂に到着する。ニセコアンヌプリは、1308mの活火山で、ニセコ火山群に属しニセコ連峰の主峰であり、日本三百名山でもある。


ニセコアンヌプリの看板前で記念撮影だ。「ニセコ」とは、アイヌ語で「切り立った崖」という意味があり、「ヌプリ」とはアイヌ語で「山」という意味がある。スキー場がある「ニセコアンヌプリ」という山は、アイヌ語で「切り立った崖(とその下に川)がある山」という意味になるという。


そして、ニセコアンヌプリの山頂からは、百名山の後方羊蹄山を展望することができる。雲がかかっているが、その美しい山容は、はっきり見ることができた。しかし、展望を楽しんでいる余裕も無く、大量の虫の軍団が我々に襲いかかってきた。


頭や体の周りに黒い塊がいくつもくっついてきて気持ち悪くて、早々に下山する。


かなり下ったところで頭をチェックすると、まだまだいっぱいくっついていた。名前はよくわからないが、ハムシの一種らしい。


気温も蒸し暑く、虫から逃れるため早々に五色温泉に下山する。


五色温泉の駐車場からは、先ほどまで登っていたニセコアンヌプリの山頂がくっきり見えていた。


温泉でスッキリしてから、ニセコの中心部にあるホテルに移動し、翌日の登山に備える。

参考1.ニセコアンヌプリの高低図&コースタイム


参考2.ニセコアンヌプリのコースマップ


「2023北海道・羊蹄山等登山ツアー:2日目後方羊蹄山」に続く。

2023乳頭山・秋田駒ヶ岳登山ツアー:3日目秋田駒ヶ岳

2023-08-10 23:13:35 | 山登り
3日目は、午後から雨が降りそうな情報があり、予定を早めて早朝5:30からスタートする事にした。


国見温泉森山荘の駐車場の奥が登山口だ。


階段を上り、秋田駒ヶ岳へと向かう。


しばらくは樹林帯の中の木道を進んでいく。


横長根という尾根道に入ると、しばらくは歩きやすい道が続く。スタートから1時間半ほどで分岐に出る。ここからは、砂礫の道をしばらく進む。


今までとまったく違う雰囲気の道となる。


朝早いので、砂礫に写る我々のシルエットが長い。


砂礫の中で咲いているのは、高山植物の女王と言われるコマクサだ。


砂礫の道が終わると、このコースでは一番の見どころであるムーミン谷の入り口だ。


男岳の南東に延びる「馬場の小路」と呼ばれる谷間は、「ムーミン谷」とも呼ばれる人気スポットで、木道の上を気持ちよく歩いて行ける。


谷間の沼地周辺には、白や黄色の花が咲き乱れている。


早い時期では、チングルマやニッコウキスゲといった数々の高山植物の大群生を見ることができるというが、この時期は少し遅いせいか、エゾニュウやアキノキリンソウ等の秋を感じさせる花々に変わっていた。それでも、まさしくムーミン谷と言ってもおかしくないようなのどかで、気持ちよさそうな谷間だ。


ムーミン谷が終わり、急斜面を上っていく。途中から谷間を眺めてみる。


それにしてもムーミン谷からの上りは急だ。


中間くらいで一休み。


急坂を登り切ると、目の前に秋田駒ヶ岳の最高峰である男女岳がどーんと飛び出してきた。


手前に見えるのは阿弥陀池だ。


そして、男岳をバックに記念撮影。


今回は、男岳はパスして阿弥陀池に下っていく。


阿弥陀池小屋前から男女岳への登山口に入る。


秋田駒ヶ岳最高峰の男女岳1637mに到着。


山頂からは、阿弥陀池の全景がはっきり見える。


男女岳で展望を楽しんだあと、阿弥陀池に戻りランチ休憩。


横岳を経由して、国見温泉方面に向かう。


横岳を過ぎると、大焼砂と呼ばれる砂礫の山が見えてくる。


草木の生えていない砂礫だらけの道が続く。


ところどころにコマクサが咲いているのが見えるが、それほど多くはない。


再び横長根という尾根道に入ると、あとは元来た道を戻り国見温泉に下山だ。


下山して時計を見たら、まだお昼前だった。2時間予定を早めてスタートしたのが良かった。幸い雨にも降られず、森山荘でゆっくり温泉に浸かり、休養もできた。その後、田沢湖駅に戻ったが、駅前での気温が高すぎるのには閉口した。秋田でこんなにも暑いのかと感じるほどの暑さだった。

参考1.秋田駒ヶ岳の高低図&コースタイム


参考2.秋田駒ヶ岳のコースマップ

2023乳頭山・秋田駒ヶ岳登山ツアー:2日目乳頭山

2023-08-09 21:15:49 | 山登り
水沢温泉から10分ほどで乳頭温泉郷の一つである黒湯温泉に到着する。


黒湯温泉は乳頭温泉郷の中で最も奥にあり、江戸時代からの歴史を持つ。数軒の茅葺き、杉皮葺きの黒い宿舎や湯小屋が寄り添うように軒を連ね昔ながらの湯治場の風情を今に伝えている。


黒湯温泉の中を通り抜けると乳頭山への登山道になる。


登山道を歩いていくと、源泉地が宿の横にあり、噴煙が上がっている様子を見ることができる。


源泉地だと思われる場所で作業をしている人が見える。


噴煙を眺めながら沢に架かる橋を渡る。




岩がゴロゴロしている沢沿いの道を進む。


沢を渡渉する。このあたりは一本松温泉という野湯があったと思われる場所なのだが、最近秋田県では大雨が続き、土石流が流れて、野湯が無くなってしまったみたいだ。


渡渉をしてから、道を間違えてしまったらしく、藪漕ぎになってしまった。YAMAPで現在位置を確認して、なんとか藪を脱出するが、結構疲れてしまった。


その後、順調に登山道を進むと、乳頭山の先端が見えてきた。


11:17。乳頭山山頂1478mに到着する。乳頭山は秋田側の呼び名で、岩手側では烏帽子岳と呼んでいる。八幡平と秋田駒ヶ岳の中位にあり、アスピトロイデ型の休火山である。


山頂からは田沢湖が望める。


山頂でランチ休憩をした後、下山開始。分岐から田代平山荘経由で湿原の中を歩き、孫六温泉に向かう。


孫六温泉も乳頭温泉郷の一つで秘湯っぽさがあふれる宿だが、現在改装中とのことで休業していた。


孫六温泉前の川底は赤くなっている。鉄分が含まれた温泉が川にも流れていているのだろう。


橋を渡りきると、スタート地点の黒湯温泉だ。沢水で冷やしたラムネが美味しい。


黒湯温泉から、車で岩手県側の国見温泉に移動する。国見温泉も湯の色が美しいエメラルドグリーンで陸奥の秘湯だ。3日目は、ここから秋田駒ヶ岳に登る。


参考1.乳頭山の高低図&コースタイム


参考2.乳頭山のコースマップ


「2023乳頭山・秋田駒ヶ岳登山ツアー:3日目秋田駒ヶ岳」に続く。

2023乳頭山・秋田駒ヶ岳登山ツアー:1日目観光

2023-08-08 18:49:12 | 観光
8月に入って第1週は、秋田県の乳頭山と秋田駒ヶ岳の登山に出かけた。秋田県は、しばらく前まで長雨が続き、被害も大きかったそうだが、やっと雨が止み好天になってきていた。

秋田新幹線の田沢湖駅で下車し、レンタカーを借りる。1日目は、田沢湖周辺の観光をする予定だ。田沢湖は以前にも来たことがあり、一通りは観光もしていたが、今回初めての人もいるので、3ヶ所ほど見て回る事にした。まず、最初に立ち寄ったのは、田沢湖クニマス未来館だ。


クニマスは、かつて世界中で田沢湖だけに生息していた固有種だったが、1940年農業用水の確保と電源開発を目的に玉川の酸性水を導入し始めたことにより絶滅してしまった。しかし、2010年山梨県西湖で奇跡的に発見された。その「奇跡の魚クニマス」を飼育・展示しているのが、田沢湖クニマス未来館なのだ。クニマスは酸性の水では生息できないので、田沢湖のPHが中性に戻るまでは、帰ることはできないという。


次に立ち寄ったのは、漢槎宮(浮木神社)。田沢湖畔の潟尻に立つ白木造りの社殿だ。流れついた浮木(大木が湖面から2メートルぐらい顔を出し、斜めに水底に深く消えている流木)を祭ったものといわれている。


漢槎宮の横には、美しい田沢湖の湖面が広がっている。


岸辺には、湖面を真っ黒に覆い尽くすほどの魚の群れが広がっている。餌付け場になっているようで、人の気配を感じてウグイが集まってきたようだ。


さらにその横には、田沢湖のシンボルでもある黄金のたつこ像が建っている。永遠の若さと美貌を願い、湖神となったと伝えられる伝説の美少女たつこ姫のブロンズ像だ。その姿は澄んだ青い湖水を背にして清楚である。


因みに「たつこ姫伝説」は以下のように伝えられている。
田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃、院内にまれにみる美しい娘、辰子がいた。辰子はその美しさと若さを永久に保ちたいものと、密かに大蔵観音に百日百夜の願いをかけた。満願の夜に「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう」とお告げがあった。
辰子は、わらびを摘むと言ってひとりで家を出て、院内岳を越え、深い森の道をたどって行くと、苔蒸す岩の間に清い泉があった。喜び、手にすくい飲むと何故かますます喉が渇き、ついに腹ばいになり泉が枯れるほど飲み続けた。
時が過ぎ、気がつくと辰子は大きな龍になっていた。龍になった辰子は、田沢潟の主となって湖底深くに沈んでいった。

たつこ像から数キロ先に有るのが御座石神社だ。御座石神社という社名は、慶安3年(1650年)に秋田藩主佐竹義隆公が田沢湖を遊覧した際、腰をかけて休んだことに由来する。


神社の前にある湖畔に、ござを敷いたような平坦な岩場が御座石だ。


このあたりで、秋田藩主が、腰をかけて休んだのだろうか。


御座石神社の右手にも辰子像がある。辰子は、御座石神社の祭神、龍子姫神として祀られているのだ。ここは、美貌として知られた辰子に関係し、美のパワースポットとなっていて、女性からの人気が特に高い場所だという。


田沢湖の主な観光スポットを周ってから、近くのスーパーで買い出しをして、この日の宿で素泊まりとなる水沢温泉に移動した。

「2023乳頭山・秋田駒ヶ岳登山ツアー:2日目乳頭山」に続く。

2023立山三山&剱岳登山:3日目

2023-08-03 07:50:26 | 山登り
3日目も日の出前から快晴だ。この日は、剱御前山から日の出を見ようと言うことで、朝食前に小屋前の剱御前山に登り始める。小屋から山頂までは歩いて10分ほどだ。すでに山頂には大勢の登山者の姿が見える。そして、その奥には前の日に登った剱岳のシルエットもよく見える。


剱御前山2772mに到着。


山頂からは剱岳、前剱がよく見える。


東の方に目を転ずれば、白馬三山、五竜岳、鹿島槍ヶ岳など後立山連峰が一望だ。


4:52。五竜岳の肩の辺りから日の出だ。


日の出に歓喜するメンバー。


南方向には立山三山もくっきり見える。


剱岳のTシャツで決めポーズのメンバーたち。


6:40。朝食も済ませ、剱御前小屋を出発する。


雷鳥沢に向けて一気に下っていく。


室堂、美女平、地獄谷など立山観光の名勝地が一望できる。


1時間10分ほどで雷鳥沢を下りきった。


北西側には大日連山も見える。


称名川に架かる木橋を渡る。




雷鳥沢キャンプ場にはカラフルなテントがあちらこちらに設営されている。


地獄谷には、いまも噴煙が上がっている。


室堂までは石段の登りがきつい。


立山地獄の一つである「血の池地獄」。火口跡が池になったもので、酸化鉄が多く含まれ赤い色をしている。


澄んだ湖面が美しいミクリガ池。約1万年前にできた周囲約630m、水深約15mの火山湖で、その美しい姿から、北アルプスで最も美しい火山湖といわれている。


9:10。無事に室堂に到着し、立山黒部アルペンルートで黒部ダムに戻る。この日も観光放流が行われ、豪快な水しぶきの中に虹も見えた。




黒部ダムでは、おなじみダムカレーを食べる。


その後、電気バスで扇沢に戻り帰路についた。今回の山行は、3日間とも天気に恵まれ、最高の登山日和となり、大満足だった。

参考1.3日目の高低図&コースタイム


参考2.3日目のコースマップ

2023立山三山&剱岳登山:2日目

2023-08-02 19:18:07 | 山登り
早朝、荷物をサブザックに詰め込み軽量なスタイルで剣山荘を出発する。剣山荘は、剱岳に最も近い山小屋だ。


小屋のすぐ裏に登山道があり、すぐに岩だらけの道となる。


登山道脇には、コバイケイソウの群落があって、一際目を惹いた。


すぐに1番目の鎖場が現われた。


続いて、2番目の鎖場を通過。


鎖は真新しく、足場もしっかりしているので、手でしっかりつかんでいれば問題ない。


ほどなく一服剱2618mに到着する。


その後もいくつかの鎖場を通過。途中、どこかで道を間違えたのか前剱のピークを通らずに来てしまった。


鎖場を下っていくと、2mほどのアルミの橋が見えてきた。剱岳の登山道の紹介では、よく出てくる橋だ。足を踏み外せば、危険な場所だが、慎重に歩けば、それほど怖くも無い。


アルミの橋を渡ると、右の鎖をトラバースする。


その次は、大きな岩を、鎖を持ってよじ登る。


足をおける場所が無い岩には、鉄の棒が突き刺さり、足場代わりになる。


そして、剱岳最大の核心部である9番目の鎖場「カニのたてばい」の登り口に着いた。


先を行く中高校生のグループが、怖々登っていて、なかなか前に進まず、しばらく待ちだったが、やっと登山者の列が流れ出した。


「カニのたてばい」を過ぎても、厳しい岩場が続いたが、9:20に剱岳山頂2999mに無事到着する。山頂からは360度の大パノラマが展望できた。天気も最高で、みんな感動で大満足だった。


しかし、これで終わりでは無い。下りも登り以上に慎重に行かなければならない。10番目の鎖場は「カニのよこばい」だ。岩場をトラバースするのだが、最初に足を下ろすところがよく見えなくて怖くなるのだが、鎖をしっかり持って足を下ろせば足場を探り当てることができる。


最初の一歩さえ終われば、後は普通に平行移動するだけだ。


その後も、後ろ向きに下った方が怖くない。


11番目の鎖場は、「平蔵のコル」だ。


長いアルミの梯子を後ろ向きにゆっくり下りていく。


その後は、来た道を戻って剣山荘に帰る。行きに寄れなかった前剱にも一応足跡を残していき、思い残すことは何も無い。剣山荘でビールと昼食休憩。デポしておいたザックにサブザックを詰め込んで、更にこの日の宿となる剱御前小屋を目指す。

剣山荘から剣御前小屋までは2時間ほどだが、剱岳を登ってきた後だけに、結構歩くのがきつかった。まず、最初の雪渓を渡る。


2番目の雪渓。


雪解け水が流れ落ちている沢で水くみ。冷たくて美味しい。


剣御前小屋の前にも4番目の雪渓があるが、あと少しだ。


15:30。やっと剣御前小屋に到着する。この日が一番長くきつかった。


夕食後、小屋前から見えた夕陽。次の日も天気は良さそうだ。


参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ


「2023立山三山&剱岳登山:3日目」に続く。

2023立山三山&剱岳登山:1日目

2023-08-01 21:43:34 | 山登り
先週末は、3回目の剱岳登山に行ってきた。初めて登ったのが、20年前、2回目は8年前で、本当に久しぶりだった。山をやっている人には、剱岳は憧れという事で、今回も初めての人を何人か連れて行くことになった。

前日の夜、扇沢の無料駐車場に車を止め、車中泊後、翌日始発の立山黒部アルペンルートの電気バスに乗車する。バスを下りると黒部ダムだ。


この日も観光放流が行われ、ダムからは豪快な水しぶきを上げて水が流れ落ちている。


次はケーブルカーに乗り換えだ。


その後、ロープウェイ、トロリーバスに乗り換え立山の室堂に到着する。


室堂から、雄山に向かって歩き出す。


雪渓がまだ残っているが、踏み跡がしっかりついているので、問題なく登れる。


さらに登山道を進む。


一の越山荘に到着する。標高2700m地点だ。


山荘前は。平日というのに大勢の登山者で賑わっている。


一休みしてから、ガレ場の急坂を登りだす。スタート地点の室堂があんなにも小さく見える。


天気が良すぎて、気温が高く、山頂手前で最後の休憩。


頂上前の鳥居に到着。


雄山神社で登拝料を払って、頂上の峰本社に入る。ここが、立山の雄山山頂3003mだ。立山という名の山はなく、雄山、大汝山、富士ノ折立の3つの峰の総称だ。


峰本社には神主さんがいて、お話のあと安全祈願の御祈祷を受ける。


御祈祷の後、全員で万歳三唱。


その後、雄山神社の社務所前でランチ休憩をして、次の峰である大汝山を目指す。にわか雨があり慌てて雨具を着たが、結果的には大した雨にはならなかった。


大汝山3015mに到着。立山の最高峰だ。


引き続き、次の峰に向かう。辺りには霧が深く立ち込めてきた。


重い荷物を置いて、富士ノ折立のピークを目指す。


ゴツゴツとした岩だらけのピークが富士ノ折立2999mだ。


霧が出てくると現れるのはライチョウだ。


立山三山を踏破して、急なガレ場を下っていく。


次のピーク目指して、再びガレ場を登っていく。下の方を見ると雪渓がかなり残っている。


4つ目のピーク、真砂岳2861mに到着。


当初の予定は、真砂岳を経て、さらに別山にも登るつもりだったが、ガレ場歩きでみんな疲れてきていたので、別山をスルーして剱沢に下りる事にした。だが、剱沢への下山道は、かなりの急勾配。やっとのことで剱沢のキャンプ場を過ぎ、この日の目的地である剣山荘が見えた時はホッとした。


剣山荘では17時まではシャワーを浴びることが出来る。急いでチェックインを済ませ、シャワーを浴びるとやっと疲れが取れた気分となった。

参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2023立山三山&剱岳登山:2日目」に続く。