とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017奥熊野いだ天ウルトラマラソンツアー:瀞峡編

2017-04-27 18:49:51 | 観光
100キロマラソンの翌日である。そのまま帰るのは、もったいないので、吉野熊野国立公園の一部であり、和歌山県・三重県・奈良県を流れる熊野川水系北山川上流にある峡谷の瀞峡(どろきょう)に行くことにした。

新宮から熊野川に沿って20キロ上流の志古乗船場に向かう。順調に着きすぎて、始発のウォータージェット船の発車時刻まで1時間もあった。ちょうど、乗船場の目の前に喫茶店があり、そこで時間をつぶしてから、9:30発のウォータージェット船に乗り込むことにした。乗船場には、既に数台の船が待機していた。


ウォータージェット船は、50人ほどが乗車でき、時速40kmで軽快に川を遡っていくそうだ。


平日の始発という事もあり、乗船客は我々を入れても10人にも満たない。ほぼ貸し切り状態である。


いよいよ瀞峡に向けて出発する。思ったより水が濁っていて、清流とは言えない色だ。上流で浚渫工事などやっていたのだろうか。


熊野川から北上川に入ると、美しい水の流れになってきていた。ウォータージェット船の進行に伴って掻き上げる水飛沫がすごい。




途中、小川口乗船場からも10人ほどの団体客が乗船する。


いよいよ瀞峡に入ってきた。断崖奇岩の絶景をより楽しめるよう、屋根はスライド式になっていて見所に来たところで開放される。


荒々しく切り立つ断崖や巨岩に目を見張る。




水の流れは緩やかとなり、断崖や奇岩の渓谷美が素晴らしい。




亀岩。甲羅干しをしている亀の姿に似ている広々とした岩。頭の部分だけで4m四方あり、胴の長さ13m、畳を敷けばなんと30畳余りの大広間ができる広さだという。この付近には、本物の亀も住んでいて、ときどき甲羅干しに出てくるそうだ。


静かで深い瀞峡の水は神秘的なコバルトブルーに澄みわたり、凛とした空気と川風が颯爽で心地よい。


瀞八丁(どろはっちょう)に着いたところで、休憩のため一旦下船する。ここが、和歌山県・三重県・奈良県の3県の境になる場所だ。


近くには、お土産屋があり、鮎の塩焼き、おでん、ソフトクリームなども売っている。団体さんが、記念写真を撮っている前で、我々も記念写真を撮る。




瀞八丁で再び乗船し、もとに戻ることになった。開放された屋根から瀞八丁を振り返る。


獅子岩。百獣の王である獅子がよこたわり、口を開けて吠えているように見える岩。


こま犬岩。切り立つ岩の中ほどにある、こま犬そっくりの岩。頭といい、尾といい、口のあたりの様子といい、実に精緻な出来ばえである。両足をそろえて神妙に座っている姿も愛らしく、紅白の首輪がつけられている。


母子の滝。奥に子供の滝があり、それをかばうかのように母の滝の二筋がある。どんなに日照りが続いても、こんこんと尽きることのない滝だ。


瀞峡を過ぎると、屋根が閉められた。


志古乗船場には、11:30頃到着する。約2時間の瀞峡巡りだった。今回の観光は、これで良しとして帰路についた。

帰りは渋滞もなく順調かと思っていたが、蒲郡あたりで突然事故現場に遭遇する。ちょうどやったばかりのようだ。自損事故で破片が道路に散らばっており、路肩側に避けて現場を通過する。幸い、運転手は無事らしく、携帯で警察あたりに電話していたようだ。これが、もう少し遅い時間であれば、現場検証などで通行止めになり大渋滞になっていたかもしれない。

2017奥熊野いだ天ウルトラマラソンツアー:マラソン編

2017-04-26 17:30:29 | マラソン
23日(日)は、深夜3時に起床。着替えて軽く食事をした後、旅館前に来た送迎バスに乗り那智の滝まで向かう。滝前の駐車場には、既に多くのランナーが集まり荷物を預けたり写真を撮ったりと賑やかだった。我々も、スタート前の元気でいるところの記念写真を撮る。


トイレなどを済ませ、那智御滝飛瀧神社鳥居で出走チェックを受ける。


滝までの長い石段を下って行く。


飛瀧神社の前には、豪快に那智の滝が水飛沫を上げて流れ落ちている。


護摩壇のなかに完走祈願などを記した護摩木を投げ入れる。滝の持つマイナスイオンと神社という聖域から何らかのパワーを受け取っているかのような気分にさせられる。


次第に空も青みがかかり、うっすらと明るくなってきていた。


5:00。いよいよ100キロの部がスタートする。最初からいきなり石段の登り坂となる。


5:25。日の出となり、熊野灘の向こうから眩しい太陽が上がってきた。


朝の太陽の光を受けて、水平線も木々の葉も赤く染まっている。一日中好天に恵まれそうなスタートとなっていた。


満願成就の観音様を仰ぎ見ながら更に坂を上っていく。


その後は、次第に写真を撮る余裕もなくなってきて、ひたすら前に足を進めるだけとなっていた。前半の50キロを約6時間16分ほどで通過したので、後半の50キロは+2時間の余裕はあるとの計算はできた。しかし、後半も二つの坂を越えなければならない。特に、83キロ辺りからの7キロも続く登り坂は、疲れた下半身にはキツ過ぎる。1キロ1キロがとても長く感じた。

頂上に到着してからは、下り坂となるが、前半のようなペースで走って下るのも苦痛となっていた。ずっと半袖で走っていたのだが、日が陰り涼しくもなってきた。辺りは、薄暗くなりライトが必要になりかけるギリギリのところでゴールの補陀洛山寺が見えてきた。やっぱり、ゴール前での声援は嬉しい。ゴール前でラン友から花を受け取り、平安衣装の女性が待つゴールに飛び込んだ。タイムは、13時間51分。昨年より3分ほど遅くなっていたが、14時間を切れただけで満足だ。まだまだウルトラを完走できる走力があると分かっただけで良かった。これで、次の100キロマラソンにも出てみようという気持ちが途切れずに済んだ。

ゴール後に頂いた完走木札。文字は、『翠風』とある。穏やかで力強いみどりの風を表した言葉だ。


完走証。翼のようなデザインは、よく見ると全て靴底や足裏だった。足が翼のように軽くなって走れるといいものだ。


「2017奥熊野いだ天ウルトラマラソンツアー:瀞峡編」に続く。

2017奥熊野いだ天ウルトラマラソンツアー:潮岬編

2017-04-25 23:46:52 | 観光
昨年に引き続いて、奥熊野いだ天ウルトラマラソンに参加することになった。今回は、私を入れて5人のメンバーだ。大会は、23日(日)なので、前の日から現地に向かう。なかなか行くことのない和歌山県なので、観光もしたい。今回は、本州最南端となる潮岬まで足を延ばすことにした。

まず最初に寄ったのが、串本にある橋杭岩だ。約850mにわたって列を成して大小40余りの岩柱がそそり立っている。海の浸食により岩の硬い部分だけが残り、あたかも橋の杭が規則的に並んでいるように見えることからこの名が付いたのだという。




この奇岩には、その昔、弘法大師と天邪鬼が一晩で橋を架ける賭をして、一夜にして立てたという伝説も伝わっているそうだ。観光案内のパンフレットを見て、どうしても見に行きたくなったのだが、わざわざ見に来た甲斐があった。こんな風に規則的に並んでいるのは、まるで人為的に作ったかのようにみえて、自然の成せる技が凄いと思えた。夜はライトアップされるらしく、それもまた幻想的だろう。


橋杭岩を見てから、数キロ先の潮岬に向かう。潮岬に行くと一番目立つのが、この潮岬観光タワーだ。


入場料300円を払うと、本州最南端訪問証明書を貰える。入り口のホールには、映画「海難1890」の撮影で使用されたトルコ海軍の船の模型が展示されている。


映画「海難1890」の主役日本人の医師とヒロインを 模した顔ハメ。二人とも、いい感じで役に嵌っている。


エレベーターで7階の展望階に行く。本州最南端の海が一望できる。


屋上には、本州最南端潮岬のプレートがある。


潮岬観光タワーを出て、望楼の芝に向かう。その先端には、潮岬本州最南端の碑がある。目の前には緩やかな弧をえがいて太平洋が広がり、地球が丸いことが実感できる。


碑より下にある岩場に立つ釣り人。まさしく、ここが本当の本州最南端の場所になるだろう。


16時ちょっと前に潮岬灯台に寄る。閉館時間が16時だったらしく、締められるところだったが、何とか入れさせてもらえた。


明治3年に初点灯し、現在まで海上交通の要所として沖行く船を照らし続ける灯台だ。入り口は狭く、68段のらせん階段をグルグル回りながら上っていく。


眼下には太平洋の大海原が広がっている。


眼下の森の中にひっそりと佇んでいるのは、本州最南端の神社「潮御崎神社」だ。


1階の灯台資料展示室には、2代目潮岬灯台レンズ(第2等フレネル不動レンズ)が展示されている。


潮岬灯台を出て、潮御崎神社に向かう。


江戸時代から明治初期まで行われた沿岸の古式捕鯨で重要な役割を担った「鯨山見(くじらやまみ)」といわれる場所。ここで、クジラが通るのを見張り、発見したら合図をしたという。




立派な佇まいの潮御崎神社の拝殿。賽銭箱の向こう側に本殿がある。


潮岬を一通り観光して、那智勝浦まで戻る。この日の宿は、那智勝浦温泉「万清楼」だ。食事は献立表の通りで、食べきれないほどの豪華なメニューだった。




そして、翌日がマラソンの本番となる。天気は快晴で、寒くも暑くもなく絶好のマラソン日和となりそうだ。

「2017奥熊野いだ天ウルトラマラソンツアー:マラソン編」に続く。

2017お花見天竜マラニック:後半

2017-04-18 19:19:19 | マラソン
熊平から10分ほど走り、阿多古川を渡る。両岸にはハナモモやユキヤナギが咲き乱れている。




「くんま道の駅」手前の橋の下には、鮎かヤマメのような魚影がいくつも見える。


道の駅では、五平餅やソフトクリームを食べているメンバーもいる。


くんまの看板前で記念撮影。観光客の女性が、カメラのシャッターを押してくれた。


近くには、石の道標が建っている。右が浦川、左は鳳来寺、豊川などの文字が見える。我々は、右に進路をとった。


道は、さらに緩やかに上っている。


今回のコースの中では、一番平坦な道がしばらく続く。のどかな山村風景が楽しめる道だ。


バス停の横にあるミツバツツジは、今年も満開だ。この前に、東海自然歩道への分岐があり、健脚な二人が秋葉ダム方面まで走るという事で別れる。本来のコースよりは、5キロくらい長くなるはずだ。


残りのメンバー12名は、一本杉トンネルを抜けていく。


一本杉トンネルを抜けると、横山までの10キロほどが長い下り坂となっている。


下って行く途中の民家の庭先で見かけたシデコブシ。


県道295号沿いに流れる横山川。この川も阿多古川同様、美しい清流だ。


横山まで下ってきて堤防の先を見上げると、横山小学校のプールの上にたくさんの鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいた。


天竜川沿いの県道360号に入ってすぐの山の斜面に、カモシカがいた。しばらく我々を見ていたが、人が近づくと身を翻し、あっという間に山の中に消えて行った。


白滝不動尊の横を通過する。


3年前にも見かけたが、倒れかかりながらも逞しく弓なりになって伸びている松の枝。


枝垂れ桜が、ここでも見事に咲いている。


天竜ボート場の桜も、まだまだ見頃で咲き誇っている。


「月」前を通過する。


赤い橋を渡れば、ゴールの船明ダムは間近だ。


船明ダム手前には、御衣黄の木がある。緑色の桜の木だ。満開になると中心部が紅色になるというが、咲きはじめなので、遠くから見ると葉っぱが付いているように見える。




16時前には、ほぼ全員が船明ダム公園にゴールした。全員揃ったところで、桜の木の下でゆっくりお花見だ。


ビール(ノンアルコール)、コーラ、お菓子、摘み、漬物、パンなど各自が持ち寄ったら立派な宴会メニューになった。贅沢にもメロンを持ってきた人もいて、あっという間になくなった。


最後に集合写真を撮って解散する。


3年ぶりの「お花見天竜マラニック」は、好天とベストのお花見スポットに恵まれ、今まででも最高のマラニックになった。

参考1:今回のコースマップ


参考2.今回の高低図

2017お花見天竜マラニック:前半

2017-04-17 21:42:44 | マラソン
2014年以来途絶えていた「お花見天竜マラニック」を3年ぶりに開催した。ほとんど自分の長距離練習の為だったが、呼びかけをしたところ全部で14名のラン友が集まってくれた。週間天気予報では、いい天気ではなかったが、いざ当日になってみると思いのほかいい天気となり気温も暖かい日となっていた。

集合は、船明ダム公園の駐車場だ。船明ダムの桜は散り始めていたが、まだまだ鑑賞に堪える。ダムと桜をバックにして集合写真を撮る。


8:30。船明ダムの放流を見ながらスタートする。


堰堤の桜並木が、いい感じである。


ダムを渡り切り反対側の道路に出ると、サルがフェンス周辺に群れていた。


一匹の猿が木に飛び移っていったが、「猿も木から落ちる」の諺通り、この後、別の木に飛び移る際、枝が折れたのか、そのまま下に落下していった。


天竜川沿いを下って行くと、橋の欄干に「すわ湖より185キロ」の表示が見えてきた。


橋の袂を右折し、阿多古トンネルを抜け阿多古方面に向かう。30分ほど進むと、芝桜のきれいな民家の前に出た。毎回、ここで写真を撮るのだが、今年はだいぶ花が少ない。


阿多古川の清流。大きな魚影が見えた。


9:15。大なまず神社に到着する。この辺りに伝わる大なまずの伝説によると、村を洪水や疫病から守っていた大なまずが、ある時、皮から苦しんで浮き上がり死んでしまった。この大なまずの口や腹からたくさんのあきカンやゴミがあふれ出てきたという。そこで阿多古川をきれいにするように、ここに大なまずの神をお祭りすることになったという訳だ。木の幹や枝を使ってうまく作られた大なまずだ。


沿道では、たくさんのチューリップが咲き出していた。


上阿多古郵便局を過ぎてから右折して阿多古川沿いに北上する。次第に上りの坂道となっていく。9:40。東藤平の東六所神社に到着する。


杉並木の道をひたすら進んでいく。暑い日となっていたが、木立の日陰に守られ涼しくて気持ちがいい。


10:43。熊平の集落が見えてきた。


食事処の熊香苑(ゆこうえん)前に、先行メンバーがすでに到着していた。


いよいよ、ここからが今回のメインスポットである。熊平地区では、4月中旬頃になると辺り一帯が桃源郷になる。黄、白、ピンク、赤など色とりどりの花で埋め尽くされるのだ。






女性メンバーで集合写真。


男性メンバーで集合写真。


この地区で一番大きい屋敷の裏にあるエドヒガンは、樹齢120年といわれ、色鮮やかな花桃を前面に従えて咲き誇っている様は、まさに圧巻である。




ぐるっと回り、ミツバツツジの咲いているお宅の庭先まで下りる。


赤い花桃も見事だ。


熊平の入り口には、こんなユニークなモニュメントもある。




ぐるっとお花見をしたあと、熊香苑さんで昼食とする。多人数になる為、あらかじめ予約しておいて良かった。まずは、ビールを飲んで揚げたての天ぷらを頂く。




うどんも美味しかった。


お腹も膨れたところで、店を出る。


全員揃ったところで、熊平のエドヒガンをバックに記念写真を撮る。何回も、この時期にこの桜を見に来ているが、天気が良くて暖かい日となり今回はベスト1ともいえる咲き具合だった。


走った距離はまだ18キロくらいで、ゴールまではまだ20キロ以上もある。気分を一新し、後半も頑張って走ることになった。

「2017お花見天竜マラニック:後半」に続く。

暖かくなって畑の花がいろいろ咲きだした

2017-04-11 21:54:37 | 
4月になって、大分暖かくなってきた。今年も畑の花がいろいろ咲きだしてきている。

道路際に植えたチューリップが、特に目立っている。色によって咲き出す時期が多少ずれているが、現在は赤、黄、ピンク、白等だ。ところどころに、ノースポールの小さい白い花もちらほら咲いている。




ボタンは、まだ見頃というほどではないが、ちらほら咲き出している。今週末あたりが見頃になりそうだ。




すっきり剪定して枝が少なくなっていた梅の木だが、去年あたりから立派な白い花が咲くようになった。


椿と梅の両方の木に花が咲き、紅白揃い踏みとなった。


やっと春爛漫といった状況になり、しばらく畑に行くのが楽しみだ。

三井寺でお花見

2017-04-09 23:05:28 | 観光
今年も、滋賀県余呉湖での「天女の羽衣伝説マラソン」に参加し、余呉湖を10周して無事71キロを完走する。これで通算70周となった。100周すると表彰があるというので、あと3年は出場しないといけなくなってきそうだ。

例年、桜を見ながらのランとなるのだが、今年は桜の開花が遅れており1周目は、お花見どころではなかった。しかし、朝一番の余呉湖は、霧が立ち込め、まるで水墨画の世界だ。サクラの写真は諦め、鏡のように揺らぎがない水面と霧の立ち込める風景を目に焼き付けた。




例年、「天女の羽衣伝説マラソン」の翌日は、観光して帰っている。今回は、西の方に足を伸ばし、大津にある三井寺(みいでら)に寄ることになった。三井寺の正式な名称は、園城寺(おんじょうじ)であり、天台寺門宗の総本山である。境内に天智・天武・持統の三天皇の御産湯に用いられたとされる霊泉(井戸)があることから、「御井(みい)の寺」と称され、後に「三井寺」と通称されるようになったという。


金堂の西に接して建つ閼伽井屋(おかいや)という小堂には、三井寺の名の起こりとなった霊泉が湧出している。閼伽井屋の軒先にある龍の彫刻は、左甚五郎作と言われ、むかし、この龍が夜な夜な琵琶湖に出て暴れるため、甚五郎自ら眼玉に釘を打ち込み静めたと伝えられている。


弁慶の引き摺り鐘-金堂近くの霊鐘堂にある。奈良時代に遡る日本でも有数の古鐘で、比叡山と三井寺の争いに際して、弁慶が奪って比叡山に引き摺り上げたが、鐘が「イノー」(「帰りたいよう」の意)と鳴ったので、弁慶が怒って谷底へ捨てたという伝説が残っている。鐘の表面に見られる擦り傷やひびはその時のものとされている。鐘を見ると、たしかに擦り傷やひびのような筋が見える。




近くの檻で飼われていたキジ。美しい羽が見事だ。


鎌倉時代末期から室町時代初期の建築となる三重塔。奈良県の比曽寺にあった塔を豊臣秀吉が伏見城に移築したものを、慶長6年(1601年)、徳川家康が再度移築させたもの。サクラ越しに臨む三重塔もいい。




境内を歩くと、至る所でサクラが咲き始めている。三井寺は、滋賀県では有数のサクラの名所として知られているそうだ。また、時代劇映画のロケ地としても有名で、境内の至る所にロケが行われた映画の看板が立っている。


観音堂に行く道すがらにある微妙寺。微妙寺は園城寺の別院で、湖国十一面観音霊場第一番札所になっている。秘仏の十一面観音立像が祀られている。


琵琶湖を望む高台に位置し、西国三十三所観音霊場の第14番札所として知られる観音堂。


観音堂から更に上がると、そろばんの玉をあしらった「大津そろばん記念碑」がひっそりと建っている。初めて知ったのだが、大津は日本のそろばん発祥の地だったのだ。




「大津そろばん記念碑」の前の広場からは、琵琶湖が一望できる。


高台の斜面にも多くのサクラの木があり、一斉に満開状態になっている。雨が止み、暖かくなってきたことから観光客がどっと繰り出してきて、境内はお花見の人々で賑わってきていた。


1時間ほど境内を散策し、帰路についた。もう一ヶ所、大津坂本の寺院「西教寺」にも寄ろうかという話もあったが、ウルトラマラソンの翌日という事もあって、やはり疲れている。欲張らずに、早めに帰って正解だった、

オレンジロードの花桃が見頃に

2017-04-05 22:50:46 | マラソン
今日は、前から気になっていた三ヶ日オレンジロードの花桃がどうなっているか見るために細江公園に向かった。細江公園に車を置いて、引佐峠まで約8キロを走る。途中、ローリング族のバイクが何度も往復していたが、気にせずマイペースで走り、何とか引佐峠に到着する。引佐峠の東屋の脇にある桜がちょうど咲き出していた。五分咲といったところか。


引佐峠から細江公園に向かって戻っていく。少し下ったところからの浜名湖の展望がいい。


道路脇には、薄紫の可愛い花が咲いていた。


オレンジロードには、3箇所ほど花桃の木が並んでいる。一番最初に見るのが、この2本の木だ。


八分咲きといったところだが、十分観賞に耐える。


山里の斜面にも花桃の木が、数十本植わっており、華やかにピンクと白で彩られている。


4キロほど戻ったところの花桃が一番見事だ。道路際に、20本ほど並んで植わっており、坂を下ってくると目の前にピンクと白の塊が目に飛び込んでくる。去年も見事だったが、今年も素晴らしい。ここ数日は、一番の見ごろになるだろう。


ピンク系の花桃。


白とピンクの花桃が並ぶ。


オレンジロードは、農道だからあまり車は通らない。バイクが時々スピードを出して通り過ぎて行くくらいで、隠れたお花見スポットだ。


最後の花桃鑑賞スポット。




大きなユキヤナギも白い花を咲かせている。


今年も、オレンジロードの花桃をほぼベストの状態で鑑賞することができた。往復で約17キロ近くになったが、のんびりお花見しながら走ることができて満足だった。

2017住塚山・国見山登山:済浄坊渓谷編

2017-04-04 18:18:17 | 観光
“済浄坊の滝”の看板に従って下に降りていく。


笹薮の中の遊歩道を進んでいく。しばらくは、静かな流れが続いている。


水音がしてくると、落差2mほどの小さな滝が出てきた。滝壺の水は、緑がかり渓谷らしい雰囲気になってきた。


さらにその先にも落差1mほどだが、幅3~4m程の滝が続く。先日行った赤目四十八滝なら、それなりに名前がついていてもいいような小さな滝だが、何も表示はない。


沢沿いには遊歩道がしっかり整備されているので歩きやすく危険な場所はない。


平らな岩盤の上を水が勢いよく流れている。


その先は、急勾配となり落差7~8mの滝になっている。


エメラルドグリーンの滝壺に豪快に流れ落ちている様は、素晴らしい。肉眼では、すっきり見えていたのだが、カメラに撮ると、水滴のような光球が写っている。いわゆるオーブ現象というものだ。滝の周辺では、こんな現象がよく起きる。目には見えない不思議なエネルギーが満ち溢れているのかもしれない。この滝にも、何の名前もついていない。


その先にも、滝壺から水が流れ落ちている。


これが、看板にあった“済浄坊の滝”らしい。


“済浄坊の滝”前には、““済浄坊渓谷”の看板が建っている。その先も、遊歩道は続いているのだが、土砂崩れにより通行止めとなっているので、引き返す。


個人的には、“済浄坊の滝”より一段上にあった滝の方が、いいと思った。名前をつけてPRすれば、夏場など涼しくて気持ちいい渓谷歩きができそうな場所である。あまり知られていない秘境のような場所に来ることができて、得した気分になった。


分岐まで戻り、舗装道路を歩いて屏風岩公苑に戻った。それにしても、屏風岩の景観はすごい。


登山後は、曽爾高原にある「お亀の湯」に行くことにした。途中に見えたのが、この鎧岳(標高894m)だ。あたかも天を摩する鎧を着たような雄々しい岩山である。隣にある兜岳(標高920m)と共に、登山意欲を掻き立てられる山だ。いつかこの山も登ってみたいものである。


参考1:今回のコースマップ


参考2:今回の高低図

2017住塚山・国見山登山:山編

2017-04-03 21:43:56 | 山登り
昨日は、ススキで有名な曽爾高原に近い住塚山と国見山に登ってきた。以前、曽爾高原に来たとき、柱状節理の岩壁や尖った頂を持つ特異な山々を見たことがあり、このあたりの山にいつか登ってみたいと思っていたからだ。

まず、今回は、曽爾村の中で1000mを越え、高い山に属する住塚山と国見山の2山の縦走だ。起点となる屏風岩公苑まで車で向かう。坂道をぐいぐい上がり駐車場に着くと、既に標高700m以上となっていた。車も結構止まっており、登山者が多い山なのだなあと思った。


駐車場には、立派なトイレも設置されている。


屏風岩公苑の中を歩いていく。公苑内には、サクラの古木が立ち並び、このあたりでは、有名なお花見スポットでもあるそうだ。残念ながら、この日の蕾はまだ固く、見頃になるまでには、10日~2週間位先だろう。雪がこんなに残っているから、それも仕方ないことだ。


屏風岩公苑での一番の見所は、兜岳の西側にある屏風岩(高さ868m)だ。奇鋒がその名の示すようにあたかも屏風を立てたように屹立している。その幅は、1.5kmもあり、鋸の刃のように鋭くそびえ、垂直に柱状節理の岩壁が約200mの断崖をなしている。これを見るだけでも圧巻である。


公苑の中を抜け、いよいよ登山道に入っていく。登山者が多いのかなと思っていたら、公苑内にたくさんのカメラマンが集まっていて、何でも野鳥(アカゲラ)の撮影のために集まっていたらしい。やはり、登山者はあまりいそうもない。


樹林帯の中を上がっていくと、次第に積雪が多くなってきていた。こんなに雪があるなんて思ってもいなかった。どうりで、登山者は少ないわけだ。


急坂を上り切ると、少し平坦となりホッとする。


さらにひと登りして、住塚山1009mの山頂に到着する。


住塚山から南方方面を臨むと、雪を被った山並みが見える。大台ケ原山や大峰山系だろうか?


北方向に見える尖った山は、これから登る国見山だ。山頂から下の斜面までずっと雪が積もっている様子が見える。


東方面に見える白い斜面は、ススキの原で知られる曽爾高原である。今は、真っ白い雪で一面覆われている。左側に聳えるピークは、倶留尊山だ。


住塚山から一旦下っていく。アイゼンを持っていなかったので、雪道の下りはかなり怖い。一歩一歩慎重に下っていく。


急な下りが終わり、ニヤタワと呼ばれる鞍部まで来た。


これから、国見山への上りとなる。


鞍部から20分ほどで、国見山の山頂が見えてきた。山頂には、何と1羽の鳩が佇んでいる。


我々が近づいても、悠然と構えている。足輪がついているので飼い鳩のようだ。


南側に振り返ると、さっきまでいた住塚山が見える。


昼食休憩をしたあと、国見山1016mの山頂で記念撮影。結局、登山中一人も登山者に会うことはなく、我々だけで山頂を独り占めだった。


50分ほど休憩したあと、国見山から下山開始。ますます積雪が多くなっていた。


下りルートは、木段となっていたので、積雪が多い割には歩きやすく、ゆっくり降りれば何とか滑らないで行けた。


クマタワ峠まで、0.5キロ地点。


最後の激下り。一歩一歩慎重に下っていく。


クマタワ峠のトイレに到着。登山道は、ここで終わりとなり、東海自然歩道の広い道となる。


30分ほど、東海自然歩道を歩くと、済浄坊渓谷への分岐が見えてきた。


「2017住塚山・国見山登山:済浄坊渓谷編」に続く。